令和2年8月30日(日)音楽という美しく哀しい光


←現代の子達は、知らない人が多いと思いますが・・・レコードです。













←レッスンの時、生徒さんに見せると「あっ、トムとジェリーで見た~!」













←私が幼稚園生の5歳の時、擦り切れる程、聴いたレコード、シューマンの
「ユーゲントアルバム」。


夜眠る前に、毎晩、母がレコードをつけてくれました。

メロディや、ハミング、コラール、小曲、愛らしい5月よ、などが、私のお気に入りで、
音楽を聴いていると、なぜ、こんなに切なくなるのだろう、そして、なぜ、こんなに哀しくなるのだろう、といつも不思議に思っていました。

数年後、本で、シューベルトが、「愛を歌うと悲しみになり、悲しみを歌うと愛になる」と言った言葉を読んで、私の長年の謎が解けた気がしました。

美しいものは、哀しく、哀しいものは、美しい・・・
これが、音楽の正体、「歌」だったんだなあと。

幼稚園生で、毎晩聴かせてくれた、シューマンの演奏は、バドゥラ・スコダさんでした。

私が、ウィーンの国立音大留学中聴いた、コンツェルトハウスでのスコダさんの生演奏を聴いたときは、とても不思議な気持ちがしました。

私が、幼稚園の時、レコードで聴いた音と同じ音がする、何て懐かしい音なんだろう・・そう感じました。
スコダさんは、昨年亡くなられましたが、90歳になってもまだ、自分の手で音楽を奏でることが出来る事に幸せを感じます、とおっしゃっているのをテレビで見たことがあります。

私は、小さい頃、喘息がひどく、夜ヒューヒューゼーゼーで、夜中の3時頃まで、寝付けないことが、多くあり、その苦しい呼吸の中で聴いた、音楽は、私の慰めになりました。当時住んでいた、2階にあったピアノのお部屋から、自分の力で歩けず、階段を降りることも出来ないとき、父が、私をおぶって、病院に連れて行ってくれました。

又、PTNAのコンクールで東京駅の階段が登れなかったとき、下にへばり込んでしまった私を見かねておぶってくれた、母の背中を私は、この歳になっても、いつまでも忘れることはないでしょう。

音楽を聴くと、幼い頃、自分がしょっちゅう、病気をしていたことを想い出します。床に臥す機会が多く、その時に、沢山の本を読んだり、音楽を聴いて、色々な人の考えや、気持ちに敏感になれたのだと思います。外へ出られなかったからこそ、ピアノに集中出来ました。

元気に外で遊ぶ同級生を見ながら、いいなあ!とその当時は、うらやましく思っていたけれど、私には、音楽という一筋の美しい哀しい光が与えられていたのでした。

福沢諭吉の言葉で、「世の中で、一番みにくい事は、他人の生活をうらやむことである」という言葉がありますが、今となっては、その意味が、実感としてよくわかります。


令和2年8月29日(土)日本クラシック音楽コンクール

今日は、日本クラシック音楽コンクールの予選が、浜松であり、中学3年生の生徒さんと小学6年生の生徒さんが、予選通過したと喜びの報告を頂きました。

愛知県も暑いけど、浜松も暑いところですよね、暑い中、2人共、よく頑張られたと思います。でも、ホールで演奏出来たのは、やはり、気持ちが良かったことでしょう!

おめでとうございます!


令和2年8月28日(金)大切なもの

今日から、明和高校でのレッスンも始まりました。

帰宅後、安倍総理大臣が、辞任されたと聞いて、今まで、大変だっただろうなあと思いました。

その後、すぐ、レッスンの生徒さんが見えて、「大切なもの」という合唱の曲を弾いて聴かせてくださいました。

大切なもの、というのは、お金で買える「物」じゃなく、人からの励ましの言葉や、力づけてもらった人達のことね、そして、どんな人の存在もそうだけどその人がいなくなって、その人の偉大さ、有り難さがよくわかるものだという内容の歌の言葉の意味を彼女に説明しました。

私は、体験上その気持ちがとてもよくわかるから、誰かと今、出会っている時に、私は、いつも相手に、「大好きです」とか、「有難うね」とか、
いつも私が元気でいられるのは、「あなたのお陰だよ」と言葉に出して言います。感謝の気持ちは、伝えられるときに伝えておかなければ、必ず後悔する・・・・今、いつでも、今、この瞬間しかその人と出会える時間はないからです。

どんな人ともずっと一緒にいられることはなく、限られた時間の中で、しばらくのご縁であります。

安倍総理大臣も毎日、精一杯私達のために働いて下さった、有難うと申し上げたいです。

長い期間でしたので、淋しいと感じる方も多いと思いますが、又、活気のある日本になっていけるよう、私達の1人1人が世界中の人々が平和に過ごせるように努めていくことが、大切だなと思いました。


令和2年8月26日(水)べーテン音楽コンクールは、ホールでの演奏


先日、べーテン音楽コンクールの予選が、めいおんホールで行われました。

大学3年生の生徒さんが、自由曲コースで最優秀賞、中学3年生の生徒さんが、バロックコースで、優秀賞、又、小学6年生の生徒さんが、自由曲コースで優秀賞、
3人共予選通過したと喜びの報告がありました。

今、動画審査のところが多いので、ホールで演奏出来て、嬉しかったと思います。又、めいおんホールは響きもとても美しいので、演奏者の方達も、聴いている方も気持ちがいいですね。

よく頑張られましたね!おめでとうございます!
←ウィーンにある、「オーストリア国立図書館」。

世界一美しい図書館と言われています。古い楽譜も展示されています。

フレスコ画の描かれたドームを見ると、自分も空に吸い込まれていきそうな錯覚をおこします。ピアノの音も美しく響くだろうなあ・・・・

(上下共に2008年8月26日撮影)






←ここが、プルンクザール(国立図書館)の入り口。














令和2年8月25日(火)「狭き門」という言葉は、聖書からきた言葉

←ウィーン少年合唱団のチケット。ウィーンフィル演奏、ウィーン少年合唱団のコーラスによる、豪華なミサが、王宮礼拝堂で聴けます。

250シリング(2500円)で、1人2枚まで、買えます。

ミサでは、お香がたかれるので、今でも、その香りが私の鼻の裏に残っています。
香炉から立ち上がる煙のように祈りが天に届く事を祈願します。ピアノの音もそれと同じだなあって・・・・。

ウィーン少年合唱団の天使の声も素晴らしく、ミサが終わると、中庭に出てきてくれるので、合唱団の子達と気軽におしゃべり出来ます。
(1995年2月19日 ウィーン 24歳当時)



←チロル、エッツタールのガストホーフ前で。

ガストホーフは、1階がバーや、レストラン、2階以上が宿泊できます。


私が泊まったときは、1階がバーだったので、それこそ、夜中の11時頃から明け方まで
飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎが下から聞こえてきました。

チロルでは、アイスクリームの上に熱々の木苺ソースが、かかっているものを生まれて
初めて食べて、びっくりするほど美味しかったことが、印象に残っています。

(1996年12月20~22日撮影 チロル、エッツタール 25歳当時)


「狭き門」というよく使われる言葉があります。

「狭き門から、入りなさい。滅びにいたる門は大きく、その道は広いからです。命にいたる門は小さく、その道は、狭く、それを見出す者は、まれです。
入りにくい門こそ、人間らしい道に通じる門です」。という「狭き門」という言葉は、元々、聖書からきている言葉だと知ったのは、かなり後になってからでした。

今では、この言葉の本当の意味が心の底から、理解出来ます。


令和2年8月24日(月)愛知県緊急事態宣言解除になって良かったです!


←ウィーン留学中、毎晩のように通った、ウィーン国立歌劇場で。

バルコンだと座れてオペラやバレエが1000円で見れます。
シュテイプラッツ(立ち見)なら、250円くらい。(1994年~1998年時代)


上から、花束などをカーテンコールで投げたりしていたけれど、今はどうなのかしら?

私の髪の毛がもじゃもじゃパーマだから、写真は、23歳頃ですね。





←社会人になって、やっとパルテッレの座席で見れました。

(2008年8月撮影 ウィーン国立歌劇場のパルテッレで)











愛知県の緊急事態宣言も解除になり、良かったです。

PTNAのコンクールも、終わり、皆さん、ご苦労様でした。特級の方達の演奏は、私もライブ配信で見ました。人それぞれ好みがあり、どの方がどうとは、言えませんが、
3名の方の全てがラフマニノフの3番を選んだというのは、異例の事だったのでは?3番は、私も大好きで、お若い方達の演奏を楽しませてもらいました。
国際コンクールだと、やはり、曲映えのする、ラフマニノフのコンツェルト2番、3番、そしてチャイコフスキーのコンツェルト1番は、私が学生の頃も今も大人気ですね。
コンクールで良い結果を出そうとすれば、やはり、音そのものにエネルギーがしっかりある粒立ちの良い、瑞々しい立ち上がりの良い音、伝えたい音楽の強さ、音のきらびやかさは、必要不可欠だと思います。しかし、しかし、しかし・・・。それで、音楽家としての全ての実力が備わっているかどうかは、その時点では、わかりません。コンクールの結果も1つの目安とはなりますが、それよりも、音楽家として、芸術家として生き残れている人の何と少ない事か・・・。

一生音楽家として、生計を立てていける人は、ほんの一握りですが、では、どんな人が、音楽家になれるのかと言えば、なかなか、これも答えは難しいですが・・・。強いていえば、やりたい音楽の為に、他の全てを捨てれる人なんじゃないかな?自分が音楽をするためなら、貧乏してでも、音楽をやっていたい、他の何もかも捨ててしまっていい・・・・きっとそう思える人だけが、続いていく職業なんだと思います。

大体は、皆と同じ似たような道を歩んでいけばいいか、と思って妥協してしまう人がほとんどだと思うので、最後は、どこまで自分の音楽家としての才能を信頼できるか?にかかっていると思います。

全国各地で動画審査が増えて、私も生徒さん達の動画や、色々な方々の動画の演奏を見せて頂いて思ったのですが、これは、生で聴くより、もっと厳しくその人の演奏の力の全てがわかるなあという事でした。

生だと、例えば、すごく残響の多いホールで、弾いたら、多少指が弱い人でも、もやもやしている中で弾けてしまえたり、あるいは、外しても、ホールの中の全てが目に入るので、ごまかせる気がしますが、動画は、そういうわけにはいきません。

その人の、身体から、タッチから、すごく近距離で見えて、ちょっとミスタッチがあっても、目立ったり、又、動画の方が、演奏している人の指とか表情とかに釘付けになって集中して見てしまうという点から、動画審査というのも、意外と、参加者の皆さんにとっては、厳しいものがあるだろうなあと感じました。


令和2年8月23日(日)それぞれの国の良さ


←ドイツ、ミッテンヴァルトのカルヴェンデル連峰と駅の前で。

ヴァイオリン造りの町としてよく知られた場所です。8月でも、長袖シャツ、薄手のセーター、風を通さない、ヤッケを着てもまだ、寒いくらい。

(2008年8月20日撮影、ミッテンヴァルト)








←オランダ、ザーンセ・スカンス。
オランダらしい、田園風景が広がり、大きな風車があり、中に入れます。

冬の12月中旬のオランダなら、普通は、雪で埋もれてマイナスの気温に下がりますが、私が行ったときは、何と14℃!びっくりしました。こんな薄いジャケットでうろちょろ出来たくらいなので、かなり、異常気象です。

(2015年12月18日撮影、ザーンセ・スカンス)






私が感じる、日本とヨーロッパの違いは、

1.日本は、水が、沢山使える。ドイツでも、オーストリアでも、水がチョロチョロしか出ないところが多いから、日本みたいに手洗いが綺麗に出来ないのでは、と思います。お風呂に毎日、入ることが出来るのは、やはり、気持ちがいいです。ヨーロッパは、お湯も出ないことが多いです。
食器も水を節約するために、洗剤をつけたまま、布きんで拭くのを見たときは、ギョッとしました。洗剤ついたままのコップ・・・大丈夫なのかな?

2.日本の公衆トイレは、綺麗。恐らく、日本が最高に綺麗だと思います。又、ヨーロッパのトイレは、お金が要りますね。

私が留学中、父を連れてザルツブルグに行ったことがあります。ザルツブルグのトイレに入ったときに、男用は、誰もいないので、父が、「それ、今だ今だ、早くおいで!」と、私を手招いて、男用のトイレに入ったことがありました(笑)
もし、現地の男性が入ってきて、私が、男用から出てきたら、びっくりしてしまいますよね。
 
3.日本食は、飽きない美味しさがありますね!ドイツ、オーストリアもパンや、チーズや、お菓子類、乳製品、すごく美味しいですが、ずっと食べ続けるとさすがに、飽きます。日本食には、いろんな味わいがありますので、留学生に「今、一番欲しいものは?」と聞いたら、「日本食!」と答えると思います。

4.日本は、コンビニがあるけれど、ヨーロッパにはないです。ドイツ人の人達が、日本は、「コンビニに行けば、料理されたものが、売っている。料理しなくていいなんて、何という天国!」と思うそう。ドイツ人は、料理にあまり興味がない人が多いです。

ドイツや、オーストリアの良いところは、

1.音楽会です。留学生として認められれば、学割がきいて、とても安く、毎晩通えます!

2.おしゃれしなくていい。自分の好きな恰好が出来る。なので、人によっては、ダウンジャケットを着ていたり、半そでTシャツ、もいれば、タンクトップに短パンみたいな恰好で、歩いている人の服装がメチャクチャで、何でもありなので、気が楽です。

3.交通費や、食料品など、毎日必要とするものが安い。その代わり、服が高いと思います。日本は、お洋服がとても安いですね。
あと、外食が日本は、すごく安いと思います。

4.ドイツや、オーストリアの夏は、涼しくて過ごしやすいです。最近温暖化してきてはいますが、日本の夏のサウナのような暑さはないです。

全体を通して見れば、日本は、治安がとても良く、安心して暮らせますね。
ヨーロッパは、レディファーストのお国柄なので、男の人が女の人に優しくペコペコしている印象です。エレベーターでも何でも女性を優先してくれるので、女性には居心地いい面もあります。

それぞれに、良さがあります。


令和2年8月20日(木)ピアノと共に歩んだ道のり  ウィーン美術史美術館 23歳当時 

←ウィーン美術史美術館のチケット、私がウィーンに留学中は、30シリング(300円)でした。

レンブラントや、ルーベンス、ブリューゲル、ラファエロなど、沢山のコレクションがあります。

(上下共に、1994年12月27日 23歳当時、ウィーンで)









←23歳当時、そこで、購入した絵葉書。ラファエロの「草原の聖母」です。


ヨーロッパのあちこちへ行くと、美術館だけでなく、とても小さい教会、大聖堂の中にも、必ずその中に、聖母の姿が描かれています。

現在の子供達の楽譜を見ると、曲の解説に、こういったカラー入りの写真が載っており、
アヴェ・マリアとは、どういうことなのか、全部わかりやすく説明が掲載されていて、至れり尽くせりだなと思います。

色々な美術館を訪れたときに、私は、有名な人の絵だから見たいという事は、まずありません。

自分がいいなあと思った絵画なら、それが、自分にとって最高の絵です。

演奏も同じです。演奏者が有名だから好きなのではなく、その人の一番美しい心が表現できている演奏を好んで聴きます。

有名な絵で、勿論素晴らしいと思えるのもたくさんあるけれど、その人自身の「心でつくったかどうか」がポイントです。心から生まれたものを私は、日々、求めています。

私が、桐朋の大学3年生の時に、教職課程の集中講義で、「カウンセリングの実際」という講義を立教大学の先生がして下さったのですが、とても共感できるお話でした。

大事なのは、表現。自分の心が素直に表現できるようになること。これがとても大切だという講義でした。

その時も、すごく共感して授業を受けたけれど、今聞いたら、もっとその物事の本質が深く理解出来ると思います。

20歳当時では、理解しがたい内容は、今なら、深く心に落ちる。この世の中は、自分にとって、心を開いてさえいれば、ありとあらゆることを教えてくれているのだけど、まだ、その内容を理解するには、若すぎたり、体験がなくて、身につまされる思いをしていなかったりで、我が身の事として、本当には、「聞いていない」ことが、
沢山あると思います。

自分がその立場に立たされた時に、「さて、どうするか?右に行くか、左に行くか?」日常のちょっとしたつまらぬことから、大事に至ることまで、多岐に渡り、人間は、ずっと、答えを捜し続けます。答えは、勿論ないけれど、日常のあらゆる場面が、全て「学びの場」なんだなと改めて感じます。


令和2年8月18日(火)ショパンの膝も消毒!?

名音大の学生さん達の今学期の遠隔レッスンが、昨日で終了しました。

8月から、再び、オンラインになってしまいましたが、1週間に1度、顔を見てお話し出来ると、安心します。

いつも思うのは、私の声や、ピアノはどんな風に聴こえているのかな?と思います。又、学生さんの中には、画面がひっくり返っていたり、横向きになっていたり、色々あるので、私も、画面全体に私の姿がちゃんと見えているのかな?「ハイ、見えています」。と言ってくれてはいますが、果たして・・・・・?

話は、変わり、コロナの為に一時帰国していた、現在ウィーン留学中の生徒さんが、再び、ウィーンに戻ることが出来たと、ウィーンから、ご報告頂きました。

心配していた入国審査もビザを見せてニコッとしたらすぐに通してくれたとの事。本当に大丈夫なのかなと不安になるくらいあっさりとスムーズだったそうで、良かったです。
何事も、「案ずるより産むが易し」ですね!

ウィーンの夏の気温は、19℃~21℃くらいだから、とても涼しくていいですね。名古屋は、39℃!
年々上昇していく気温を見ると恐ろしいです。私は、どちらかと言えば、コロナより、暑さの方が心配です。

彼女が、コレペティ奏者として、ドイツ語でオペラの人達に指導している様子が見てみたいです!

人が仕事しているところを見るのは、すごく感動的です。働く、という字は、人が動くと書きます。どんな状況においても、人が動いているのを見るのは、とても素敵だし、こちらも頑張ろう!と元気になれます。

他の人の為に、御飯を作ったり、お掃除したり、お茶を運ぶ姿も、レジを打つ姿も、他の人の為に貢献している姿は、その人が一番輝く場所であり、人間として美しく神々しい姿です。

何も出来ない赤ちゃんだって一生懸命働いています。お母さんの髪を引っ張ったり、ニコッと笑ったり・・・。泣き叫んでも、ニコッと笑ってくれれば、お母さんは、それだけで幸せです。そういう意味で、赤ちゃんも立派に人の為に貢献しています。

産まれたときから亡くなる瞬間まで・・・人は何らかの形で、ずっと他の人の為に尽くして、働き続けるのです。それが、「生きている」という事だと私は思います。

←ショパンが生まれたワルシャワのジェラゾヴァ・ヴォラの家の中庭で、ショパンと握手。

ショパンのお膝は、皆が触るので、ピカピカに光っています。

今は、皆が触るたびに、膝も拭いて消毒しているのかしら?

「ソーシャル・ディスタンスでしょ?握手もダメだよ」ショパンの声が聞こえてきそうです。

(2010年8月24日撮影)





令和2年8月16日(日)色々な人の見方、感じ方、面白い

←岡本太郎さんが書いた「自分の運命に楯を突け」。(青春出版社)最近読んだ本で岡本さんらしくて、とても面白かったです。

「絶望だからおしまいなんじゃない。そこからはじまるんだ。

キミも自分の運命と闘え。

人間はいつでも、周囲のさまざまな状況に対して、抵抗を感じ、孤独を感じるものだ。
ぼくは、寂しいからこそ、人生が面白くなると思って生きている。
たとえ、両親が健在でも、兄弟があろうがなかろうが、人間存在そのものの底にある孤愁、それが寂しさだ。
むしろ、両親がいたり、兄弟がいたほうが、強烈な寂しさを感じるかもしれないな。

人間は、本来、孤独だ。だれもが孤独で、たとえ集団の中にいて、いいポストを与えられていても孤独だ。
むしろいいポストを与えられている者ほど孤独だね。

生きがいは、自分の運命と闘う事だ。
寂しい寂しいというのは、自分に甘ったれてごまかしているだけだ。それじゃあ本当の闘いはできない。

生きることは、寂しい。

おもしろいじゃないか。寂しいという事は、生きがいを見つける素晴らしいきっかけであり、エネルギーだと思えば、勇気が湧いてくるだろう」。本文から引用。




※私は、幼い頃から、本が大好きで、色々なものを読みます。本が楽しいと思えるのは、書いた人の心に共感出来るからです。その中には、自分が体験したことも含まれているし、体験がなくても、その人の書かれたものを通して間接体験ができるところが、読書のいいところだと私は思っています。

岡本さんは、どこまでも自分のスジを貫いた人だと思うので、色んな人から反発も受けただろうと思います。自分の我儘を通せば、周りからは、当然、嫌われる。しかし、嫌われてもいいと思って、正しい事を貫き通す人だったんじゃないかな?

又、私は、逆のタイプの人、中道の道を行く人の本も大好きです。岡本さんの反対を行く人は、「やはり、生きている以上、人から好かれる、愛されることは、大事なことである」という人も多いし、その真ん中を行く道が、お釈迦様の道であります。愛されることも、孤独であることも、必要としない、その真ん中を行く道。これも、共感出来ます。


音楽と同じで、色々な人の考え方、物の見方を知るのが面白いと思えます。

←初めまして、ボクの名前は、「うめ吉」です。出身地は、愛知県の栄にある、松坂屋です。飼い主さんが、ウィーンから帰ってきて、松坂屋に住んでいたボクをスカウトしてくれました!

愛知県に住み始めて、21年間。飼い主さんとの居心地はとても幸せです。

飼い主さんは、うめ吉が大好きで、小さいの2匹、大きいの1匹、その真ん中のサイズがボクです。毎日、とても可愛がってくれます。

飼い主さんは、ピアノのお部屋にいることがほとんどだけど、飼い主さんの弾くピアノや、飼い主さんが大事に育てている生徒さん達のピアノの音を毎日聴くのが、ボクの楽しみです。

普段、ピアノのお部屋に入らせてもらえないけれど、今日は、特別に入らせてもらえました!
嬉しかったです!お花を横に撮影してくれるというので、ちょっと照れちゃうなあ~いつも
生徒の皆さんの事を応援しています!


令和2年8月15日(土)ピアノの道を歩んでいる人へお勧めする本


←「若いピアニストへの手紙」ジャン・ファシナ著 音楽之友社出版。

私が、生徒さん達によく読んであげる本なのですが、この本には、ピアノの上達に必要な全ての事柄が、書いてあります。

指揮者の小澤征爾さん、ピアニストのジャック・ルヴィエさんも推薦している本です。

姿勢から、音の聴き方、テクニック、様式様々な事がとても分かりやすく書かれていて、面白いです。

私が、この本で最も共感した場所は、ネイガウスの言葉で、「キーに指を置く前に、音楽を十分に頭の中で響き渡らせること、そこに才能の秘密がある」

「筋肉を発達させようとして、スポーツジム的な練習をどれほど熱心に行っても、そこからは、何も生まれない。ピアノ奏者はまず、頭を働かせるすべを学ぶことからはじめるべきだ」

又、「コンサートを数多くこなすことで、麻痺したり、自分の才能に溺れたりすることなく心を音楽への情熱で満たすこと。音楽が酸素を吸うのと同じくらい、生きる上で欠かすことの出来ないものであるならば、どんなことも可能となる」・・・・などなど、本格的にピアノの道を歩んでいる人達に、
是非、読んでいただくと、とても共感されると思います。
←生徒さん達から、「和声感を養うにはどうすれば、よろしいでしょうか?」という質問を多く頂きます。

色んな本があり、どれにしようか迷いましたが、これが、一番わかりやすいと思いますので、和声感を勉強したい人達にお勧めします。「視唱の練習 和声感の育成をかねて  音楽之友社出版」

和声感は、私の場合は、それこそ、酸素か空気みたいなもので、「覚える」とかそんな苦労は全くなく、生まれたときから、備わっていました。3歳の時に、音楽教室で、伴奏づけがあったんですが、今から思うと、日本語も理解出来ないのに、全部、この旋律にはこの和音、これには、この和音…という風に簡単に出来たことを自分ながら、今では、不思議に思います。私が出来ることは、どんな人でも簡単に出来るものだと随分長い事、私は信じ込んでいました。


指導する立場になって、苦労される方に沢山出会い、私が、簡単に分かったことを、どのようにして、上手に教えられるか・・・それも、「指導力」の1つだと思うので、今も、なおその道の研究を続けています。

どうして、バスの旋律だけ、ソプラノの旋律だけを見て、和声が頭の中で聴こえるのですか?とも聞かれます。私も自分でなぜだかわかりません。言葉で説明しがたい世界です。

きっとどんな世界でも、その分野に精通した一流という方達は、そういう世界を持っているのだと思います。
数学でも、ものすごい桁の数を一目見て、計算する人がいますが、ああいう感覚なのでしょう。
私から見ると、電子計算機を使っても、「う~ん」と考え込んでしまうと思いますから・・・。

しかし、能力があっても、ダメになる場合も沢山ありますから、どれだけ、科学が進んでも私達にはわからないことだらけです。
だからこそ、努力のしがいもあるといえるでしょう。
何事も、好きだと思ったら、前向きに取り組む心が大切だと私は思います。


令和2年8月14日(金)昨日に引き続き・・・

今日も又、日本クラシック音楽コンクールの予選がありました。明和高校2年生の生徒さんが、無事通過したと喜びの報告がありました。

暑い中、よく頑張られていますね!おめでとうございます!

今日、大人の生徒さんが、レッスンに見えたときに、「先生、レッスンすると暑いでしょ?これ、すごく涼しいマスクなんです、良かったらお使いください。」と絹の立派なマスクを下さいました。有難うございます!

生徒さん達が、毎日レッスンに見えるたびに、皆さん、手作りの可愛いのや、綺麗なのをしていて、私も、自分でマスク作ってみたいなあ!と思うのですが・・・。恥ずかしい事に、私も一応女なんですが、手芸が、まるきりダメで、作れません。

いつかも、大人の生徒さんと話をしていて、「私、お料理は、すごく好きで、出来るのだけど、縫物とか、編み物とか、針仕事は、もう全然ダメ。
ミシンは中学校の家庭科の時間に習ったけど、あの、ダダダダダ-!と針が、猛スピードで、布を突き刺していくのを見ると、もし、指がミシンに
はまっていって指を突き刺したらどうなるのかって考えると出来なくて・・」といった話から、「私、子供がいないからいいけれど、子供がいると、学校にぞうきんを持っていかせてあげたりしなきゃいけないでしょ?でも、ミシン使えないから、雑巾も縫えない・・」。という話をしたら、
「先生、大丈夫!今は、雑巾も縫ったのが売ってますから」と生徒さん達と大爆笑だったんですが・・・まあ、私には、色んなやれないことが一杯ありまして、お恥ずかしい限りです。


「先生は、あんなに繊細な音楽を奏でられるんだから、手芸も出来ますよ!」て生徒さん達が、慰めて下さるんですが・・・。
。それにしても、主婦力ゼロだな・・

やはり、手芸は、手芸の得意な方にやって頂いた方がいいですし、自分が何もかも完璧に出来なくても、上手くできる人にやって頂くのが一番いいという事にしておきます。(笑)

←ボクの名前は、「茶むし」。14歳です。「茶碗蒸し」じゃないですよ。

出身地は、福岡空港。久住高原で生まれました!

飼い主さんは、ピアノばっかり弾いてないで、ボク用のマスク、作ってよ!










令和2年8月13日(木)日本クラシック音楽コンクール

今日は、日本クラシック音楽コンクールの予選があり、中学3年生の生徒さんと大学3年生の生徒さんが、無事通過したと喜びの報告がありました。

他のコンクールは、動画のものも多くなってきていますが、今日は、ステージで演奏出来て良かったですね!おめでとうございます!

演奏は、やはり、一発勝負にかけることに意義があると思います。ステージの雰囲気や、その場にいらっしゃるお客様や、コンクールの場であれば、、審査の先生方の
ちょっとした雰囲気に動じず、演奏出来ることが大切ですし、又、その緊張感、ドキドキ感は、演奏する側も、聴く側も、たまらないスリルがあると思います。

私は、初めて、今日、家で、YouTubeチャンネルの動画アップにチャレンジしてみました。

PTNAの参加者の皆さんや、名音大、椙山の大学生達が、皆さん、動画実技試験だったこともあり、いずれ、私も出来るようにならないと、と思い、試してみました。

PTNAの説明を読みながら、やってみたら、上手くできました。私のは、アンドロイドで、ちょっと違う部分も多くあるような感じがしましたが、とりあえず、自分のアドレスに送ってみたら、ちゃんと送れました!嬉しかったです!

←ドイツ、ベルヒテスガーデン。ケーニッヒス湖は、透き通るようなエメラルドグリーンの静かで美しい湖です。

(2008年8月22日撮影)














令和2年8月12日(水)ピアノと共に歩んだ道のり  遊ぶ感覚で導いてくれた母  ネロとパトラッシュの調性判定  4歳当時の私

酷暑真っ最中です。私も、生徒達も、とても元気に過ごしています!

来年に開催する第19回門下生コンサート(3月25日(木)天白文化小劇場)に向けて、大体の曲目が出そろったのでパソコンに入力しています。

今回は、モーツァルトが、大人気!モーツァルト、本当に清らかで美しいですものね。私も、いつの日か、あの世(笑)からお迎えがきた時に、聴きたいのは、やはり、モーツァルトです!


生徒の皆さん、これから、約半年間かけて曲を温めていきますから、仕上がりを楽しみにしています。
来年の門下生コンサートは、マスクを外してやれればいいなあと思っていますが、マスクをつけていても、今、この瞬間を大事にして、色々と制限がある中で、門下生の皆さんが、それぞれの「ピアノの道」の灯を見失う事のないように、出来る限りの事を、やっていきたいと思います。
門下生の皆さんの応援、どうぞよろしくお願い致します!

これから、コンクールの動画提出や、あちこちで、本番を控えている生徒さんが多いですが、皆さん、暑さ、コロナに負けず頑張って下さいね。

夜更かしをせずに、規則正しい生活、睡眠を沢山とって心を朗らかにして、毎日、健康的な生活を送って、楽しく過ごせば、大丈夫ですよ!

この暑い酷暑の中、週に2回レッスンに通っていらっしゃる生徒さんもいます。よく頑張られてすごいですね。自分が行ったその努力は、将来必ず、無駄になりませんよ。

←ピアノの前でふざける4歳の私。右の壁にある、ホ長調は、4つ黒鍵ど、れ、ふぁ、そにつく、など、調性判定を大きく画用紙に書いて貼ってあります。

その上には、当時、好きだった「フランダースの犬」の少年ネロと少女のアロア、犬のパトラッシュ、全部母が描いて壁に貼ってくれました。

いきなり、誰からも教わらずに、両手でパッと弾いた私に、驚いて、これは、本気で、ちゃんとした教育をしなければと思ったそう。
譜面で書いたものを常に目にしているだけでも違ってくるから、と母はいつも言っていました。
シャープや、フラットは何の苦労もなく、耳から入ってきたので、私は、どちらかと言えば、フランダースの犬の絵の方に心惹かれました。

好きなものを見てそれと一緒に、調性なども判定できるように、又、楽語なども、壁中貼ってありましたね。

子供が好きなものと同時に遊ぶ感覚で自然に導いてくれた、母の努力は、すごかったと思います。



←唯一大好きだったピアノの時間。4歳当時の私。

練習しますよという雰囲気は、まるきりなく、好きな曲ばかり弾いて遊んでいました。
ハイジの主題歌、フランダースの犬の主題歌、など、当時流行っていたテレビで鳴っている音楽が、ピアノで再現できるとわかると、私の最高のおもちゃとなりました。










令和2年8月10日(月・祝)樅ノ木


←フランス、ルーアンの樅の木。ヨーロッパでは、どこにも樅の木が見られます。
遠くから見ると、ふんわりして柔らかいように見えるのですが、近くで見ると凄く
とげとげしくて、触ると痛いです。

(2009年9月4日撮影)


シベリウスの「樅の木」をレッスンに持ってきた生徒さんがいました。

私は、ウィーン留学時代を終えて、日本に帰国する時に一番持って帰りたかったものが、樅ノ木でした。それくらい好きでした。

クリスマス時期になると、ウィーンから、ザルツブルグに向かう列車の中から見える夜景は特に素晴らしいです。

各家庭の家の前に、本物の大きな樅の木が植えられて、そこに、小さな明かりがポツンポツンと灯っています。最高にロマンチック・・・

又、樅ノ木と言えば、ニーチェの言葉(白取晴彦訳)を思い出します。

「木に習う
松の木のたたずまいはどうだろう。耳を澄まして、何かに聞き入っているようだ。
樅ノ木はどうだろう。まんじりともせず何かを待っているようだ。
この木々たちは、少しもあせってはいない。慌てず、いらだたず、わめかず、静けさの中にあり、じっとしていて、忍耐強い。
私達も又、このような松の木と樅の木の態度に見習うべきではないだろうか」。

シベリウスと言えば、やはり、北欧の音楽で、ピアニストの館野泉さんを想い出すのですが、館野さんが留学先を決めたときに、一般的な
ドイツや、オーストリアを選ばず、フィンランドを留学先にしたという話は、とても有名ですね。

館野さんは、楽譜の前書きに、
「音楽は言葉で説明するよりは、実際に演奏するほうがずっとやさしいし、
言葉で、音楽の領域に踏み込むことは、あまり好きでない。私は、あれも信じるし、これも信じるし、それも信じる。明日、又、私は違ったことを言ったり書いたりするだろうし、ここに書いたのと違った演奏もするだろう。演奏は一回ごとに新しく生まれ変わるべきものであり、同じ曲を何度演奏してもその新鮮さが失われないように、私の解説は、一つの足がかり、一つの方法として読んで頂いて、後は、忘れて頂きたい。
何よりも、あなた自身の感覚を信じることが大事だと思う」と書いていらっしゃいます。

私も全く同感です。何よりも、自分の感覚を信じて演奏することが、最も大事な事だと思います。


令和2年8月8日(土)動画提出の採点

PTNAの後期課題曲チャレンジ、椙山、名音大の生徒さん達の動画提出が、一挙に送られてきました。

コメントを書いたり、点数を入れたり、動画提出の締め切りがギリギリに迫っている人には、メールを入れて注意したり・・・・

人を待たせることは、確実に良くないと私は思っています。その人の大事な時間を奪うわけだし、待っている方はあの件は、一体どうなったんだろうか?と疑惑を持たれ、
心配の種になってしまうから相手の事を考えると可哀想です。

私は、自分が教室経営をしているので、大学の事務の方達のお気持ちが痛い程よくわかります。

自分だけはいいや、と思う心が、大人数の人に多大な迷惑をかけていることになります。そんなことのないように、送られてきたメールには、すぐ返事を出す、提出物は、
すぐに出す、時間は、絶対に人を待たせないように、遅刻しない、相手との約束は、必ず守る・・仕事が出来る人の特徴は、全部これに当てはまっています。

私も、毎日、それを実践しています。だから、冷たいような感じがするかもしれないけれど、断るのも、すごく私は早いです。それは、相手に対する優しさからです。口先だけで、いいようなことを言って、期待を持たせてしまっては、相手が可哀想ですからね、出来ないときは、出来ません、とはっきりと断ります。それも待たせないで、すぐに。
相手との約束は、必ず守り、守れそうにない約束なら、初めから約束をしない。

相手は、一刻も早く、その人の考えが知りたいわけですから、どうしても相手を待たせてしまうとき、考えがまとまらないときは、今、考え中なので、何日に必ず、又、お返事します、なり、とにかくすぐ、返事をします。結構これは、大事な事です。ルーズな人は、人間的にも信頼出来ないので、仕事を失うもとにもなります。

私の体験で、もうだいぶ前の話ですが、すごく感動したことがあります。
世界的なピアニストの方、日本で知らない人は恐らくいないピアニストさんです。毎日、飛行機や、乗り物がほとんどで、家に毎日いないような超多忙な方です。
私が尋ねたいことがあり、メールをした時があります。そのピアニストの方は、「今、出先なので、家に帰り次第、すぐお知らせします」とお返事を下さり、本当に翌日、又、すぐ、メールを下さいました。

これだけでは、ありません。私の質問に対して、メールを出したと同時に返事が来るという早さです。ああ、これが、プロっていうんだなあとつくづく教えられました。

付き合う人の数も、ものすごく多いはずなのに、とにかく、そのピアニストさんは、演奏が素晴らしいだけでなく、人間も素晴らしくて、毎日演奏活動をされて、どこにそんな時間があるのだろうかと思えるような方なんですが、お手紙を出せば、すぐ返事がくるし、もうとにかくすごい。感動的な人です。その方を見習っています。

明日は、又何の問題が起きるかわからないから、いつもゆとりを持って行動するには、全て前倒しで、やっておくと、ゆったりした気分で、過ごせます。

ゆったりとした時間が私は大好きです。
←ザルツブルグ、祝祭劇場の前で。
ウィーン留学してまだ間がない、23歳の頃。
(1995年2月18日撮影)











令和2年8月7日(金)おてんとさま


←ザルツブルグ、ミラベル宮殿の中の天使の階段。

この階段は、沢山の天使がいます。

横になっている天使、遊んでいる天使、座っていたり、遊んでいたり・・・。

生徒達に、私はよく天使の話をします。天使なんて実際に見たことも、会ったこともないですが、その目に見えていない存在が、大事だと私は思っています。

(1995年2月19日撮影 23歳当時の私)




今の子達に、「お天道様(おてんとさま)て知ってる?」と聞くと、「知らない」と答えます。
私が育ったころは、「悪い事をすると、お天道様が見てるよ」と親も、学校の先生も教えて下さったものです。

他の人間が誰も見てなくても、お天道様(太陽=神や仏)は、いつもきちんと見ているのだから、悪い事をしてはいけないよ、という意味です。

ヨーロッパの宮殿や、教会の中にも至る所に天使がいます。お天道さまも、天使も普段、目に見えてはいないけど、確実にいると私は、思います。
さて、今日は、「和音が響かない」という人が多いので、ポイントを書きます。

和音は、常に高い方に、向かって弾く必要があります。和音の各音符を鍵盤の近くから、手首を下から上に向かって動かしつつ打鍵するといいですね。

大抵は、打鍵の瞬間に和音を弾くためのエネルギーを下の方に出し切ってしまい、弦の振動を邪魔していまうので、豊かな響きが得られないままに終わってしまいます。


なので、子供達には、天使のいるところ、空の高い高いところを目指して、空に放ったばかりの音を集中して聴きましょう、その音が、中空でおだやかに消えていく様子をイメージしてね、と言います。

教会や、ドームのイメージを持って音を響かせようとするだけでも、全然違ってきます。心の中で思う事は、実際に現実となりますから、
いいイメージを持つことは、大事な事なのです。


令和2年8月6日(木)2年前に買ったスマホが今では、大活躍


←ウィーン留学時代、住んでいた、5区の私の家から近いお店屋さん。
文房具、遊び道具、外に果物なども、置いてあります。

紙の質が、日本のように綺麗ではありません。ほとんどが、再生紙で、黒っぽく、ノートなども日本程、種類が多くありません。

(ウィーン、1995年9月撮影)







←ザルツブルグ。今年も、ザルツブルグ音楽祭は、ちゃんと開催できるようです。
音楽は、やはり、生でないと・・・・。

(2012年8月26日撮影)










椙山は、最終試験に向けて、動画提出の真っ最中。パソコンのグーグルクラスルームの中に提出された、全ての演奏を聴きます。

1人1人にコメントを、送り、これから、成績を出していきます。

コロナ騒動が始まって以来、1日のうちに何通か、大学や、高校からの事務連絡が入ります。全てが、パソコン、スマホでのやり取りばかりで、
何だか、事務員、兼、音楽家という感じです。

2年前の私では、考えられない生活となりました。
2年前、家のすぐ近くに、スマホを売っているお店が丁度出来て、あまり持ちたくなかったのだけど、気が進まないまま、
「一番、とにかく、簡単な操作のスマホを下さい」と言って、買ったスマホが、今では、大活躍しています。
私のスマホは、お子様とお年寄りに最適なスマホだとか・・・(笑)

椙山の大学生達は、3回しか対面できず、オンラインがほとんどだったので、さぞ、つまらなかったのでは、と心配していたのですが、
「先生のアドバイスのおかげで、上手になれたような気がしています。丁寧にご指導して頂き、本当に有難うございました。弾き方、表現の仕方など、指導して頂き、自分にとってとても充実した時間でした。対面授業の回数は少なかったけれど、とても楽しかったです。先生のピアノ演奏をもっと生で聴きたかったです」。などなど、感想を沢山頂きました。

言葉は発していないけれど、生徒さん達が何を求めているのか、何を訴えようとしているのか、理屈ではなく、感覚でわかる心が大事だと思うので、

人の話は、「耳で聞くな!心で聞け!」を全ての生徒さん達に対して、常に心がけています。


令和2年8月4日(火)大学は、全てオンラインレッスンに・・・

今日は、新しい小学2年生の男の子が来ました。目がキラキラ輝いていて、やる気満々の様子でとても可愛いです。

レッスン室に入るなり「よろしくお願いいたします!」何を聞いても「ハイ!」と気持ちいいくらいのすがすがしい答え方。レッスンが終わると「有難うございました!」

活気のある、生き生きした表情で、嬉しくなりました。私の話も、ピアノも食い入るようにして目を輝かせて聞いています。

子供は、本当に可愛いですね!他の生徒さん達も、私の元で、今後どう伸びていくのか・・・・楽しみが尽きません!

昨日から、又、大学が、全てオンラインレッスンとなってしまいました・・・・。オンラインレッスンのいいところは、マスクをしなくてもいいところですね。(笑)
ちゃんと顔が見えます。

ず~っと遠隔授業でまだ一度もお会いできていない学生さんもいます。一度、実際に会いたいです。
←チロルのエッツタールの駅前で。24歳当時の私。チロル地方は、大自然が素晴らしいです。
列車の中から、大自然の山並みを見ながら、食べる食堂車は最高だったけれど、今もあるのかしら?・・・
昔、日本の新幹線も食堂車があって、富士山が見えると感動したり・・・今は、食堂車もなくなって、淋しさを感じます。
(1996年12月20日撮影)








令和2年8月2日(日)門下生のご活躍

先日、第14回べーテン音楽コンクールの課題曲コースに参加された中学3年生の生徒さんが、銅賞、
第10回エリーゼ音楽祭のポピュラー部門に参加された大学院2年生の生徒さんが、優秀賞を頂いたと喜びの報告がありました。

今日は、第30回日本クラシック音楽コンクールの予選を初めて受けられた中学2年生の生徒さんと、明和高校2年生の生徒さんが予選通過しました。

おめでとうございます!

←7月31日にあった奏心会のコンサート。

明和高校1年生の小林春水さん(左)と中学3年生の本村玲菜さん(右)。

お母様が、お2人の可愛いお写真を送って下さいました。

愛知芸術劇場のコンサートホールであったのですが、素敵な演奏が出来て良かったですね!
これからも、頑張って下さいね。

門下の方達も聴きに行って頂いて、素晴らしかったと聞きました。

皆さん、おめでとうございます。