平成30年12月29日(土)2018年を振り返って・・・


←ザルツブルグ、ハウプトバーンホーフ(中央駅)に戻り、ウィーンへ帰るところ・・・やっぱり、人がいない・・・・。

(2008年8月24日撮影)。


2018年を振り返って、今年1年、何か楽しいことがあったかな~?

色々とありました。生徒さん達と過ごせた時間や、自分の練習、研究している時間、本を読んでいる時間、
充実した毎日で、幸せな1年でした。

懐かしい人にも再会出来ました。私が、高校・大学時代過ごした同級生が、現在、音楽療法士になっていて、
名音大に公開講座にいらして下さり、その時に、お話出来ました。

何と25年ぶり!の再会でした。私が、高校1年生の時に、初見のクラスがあったんですが、彼とは、初見の授業が同じで、
同じ桐朋時代を切磋琢磨して7年間過ごした、青春時代の想い出話に花が咲き、本当に懐かしかったです。

その初見のクラスは、男子が何人かおり、トップのクラスだったので、初見のすごい子ばかりが、来ていましたが、
彼曰く、「全然、覚えてない、そんなクラスがあったかどうかも覚えてない」と言って、大笑いでした。

現在の彼の音楽家としての素晴らしい活動ぶりを聞かせてもらいました。私達は、今だに、高校生の時のめぐみちゃん、○○君で、呼び合っていますが、
「お互い、いい歳だよね、最近、老眼になった」「そうそう、何か、スマホの文字が見づらいの、私も」とか言って、面白かったです。

相手からは、「めぐみちゃんは、昔は、髪が長かったよね」私は、「おひげ生やすようになったんだね。貫禄ある!」そんな感じで、高校生時代の姿をお互い思い出し、すごく楽しかったです。

又、私の今年の最大行事は、スマホデビューしたことでした!今、読んで下さった方の全員が大笑いしていると思います。生徒達からも笑われましたよ~。
「えっ!?先生が、スマホ!?」(笑)
持った割には、ちっとも上達してませんが。

私が通勤している、電車の中や、バスの中で、大学生達が、すごい速さで、文字を打っているのを見ると、「おおっ!どれだけ練習したら、あれだけの猛スピードで打てるのか!」と皆が打つのを見ているのが楽しいです。

そんなこんなで、相変わらず、マイペースの私ですが、こんな私を暖かく見守って下さり、応援して下さる皆さんのおかげで、無事に過ごすことができました。

有難く、感謝の気持ちで一杯です。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。


平成30年12月28日(金)愛知ピアノコンクール

今日は、愛知ピアノコンクールの高校C部門を受けに行った、明和高校3年生の生徒さんが、銀賞を頂いたと、喜びの報告がありました。

おめでとうございます!


平成30年12月27日(木)生徒さん達、年末もなく、頑張っています!

今日は、愛知ピアノコンクールの中学B部門を受けに行った、中学3年生の生徒さんが、銀賞、べーテン音楽コンクールのバロックコースの全国大会を受けに行った
高校2年生の生徒さんが、第3位、年末もなく生徒さん達、頑張っています!素晴らしいですね!おめでとうございます!

受験生達も、皆、張り切っています!ピアノを学ぶ生徒の皆さんが、いつも気持ちよく過ごせるような教室であるように、私も益々張り切っていきます!


平成30年12月26日(水)第9回ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan 全国大会

今日は、ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan の全国大会が東京であり、中学3年生の生徒さんが、銀賞を頂いたと、喜びの報告がありました。おめでとうございます!
よく頑張られました!

生徒さん達、毎日、とても熱心に頑張っています!コンクールを受ける子も受けない子も、ピアノを習い始めたばかりの子も、大人になって成長した子も、どの生徒さん達の事も、全員が、本当に可愛いです。

生徒の皆さんが、いつでも幸せでいられますように、私も益々張り切って、音楽を更に追及して、ピアノに邁進します!


平成30年12月24日(月・祝)愛知ピアノコンクール大学・一般部門銀賞の大人の生徒さん

昨日、愛知ピアノコンクール大学・一般部門があり、大人の生徒さんが銀賞を頂いた、喜びの報告がありました。

彼女は、モーツァルトのソナタKV.570を全楽章弾かれました。ロマン派や、近現代などと違い、ピアニストにとって一番難しいのが、モーツァルトや、ハイドン、ベートーヴェンなどの古典派だと思いますが、普段の私とのレッスンの時に、とても難しいモーツァルトを本当に美しく弾かれており、きっと良い結果が出るだろうなと思っておりました。

おめでとうございます!


平成30年12月23日(日)生徒さん達のご活躍


←今日は、徳川園で、クリスマスコンサートがあり、明和高校3年生の
生徒さんが、演奏させて頂きました。

50分も演奏させて頂いたとの事です。トークも入れて、素敵なコンサートになったことと思います。

雨も降る中、お客様も満席だったそうで、良かったですね!

おめでとうございます!



















又、昨日は、明和高校3年生の生徒さんが、愛知ピアノコンクールのA部門、B部門共に、銅賞、今日は、小学6年生の生徒さんが、日本バッハコンクールの小学5・6年C部門(堺地区大会)で、優秀賞を頂き、全国大会へ行くと喜びの報告がありました。

「トロフィーも、もらいました!」と、とても嬉しそうでした。皆さん、本当に熱心によく頑張っていると思います。おめでとうございます!


平成30年12月21日(金)音楽家としての第一歩  生徒さん達の存在は、私にとって絶え間ない希望の光となった


←ドレスデンのクリスマスマーケット。ギネスブックに認定されている世界最大のクリスマスピラミッドは、高さ14.62メートルもあるそうです。くるくる回転しています。

ドイツで有名な3大クリスマスマーケットは、ニュルンベルク、シュトゥットガルト、ドレスデンで、ドイツの中でも最も古くから伝わるものがドレスデンのものなのだそう。

(2011年12月22日撮影)。


ウィーンでの学生生活を終えて、色んなお仕事をさせて頂くうちに、個人レッスンで、生徒さん達を教える時間が増えていきました。

言うまでもなく、このお仕事が一番責任の重いお仕事です。
よそ様の大切なお子様をお預かりするわけですから・・・・。

何度も、その責任の重さに押しつぶされそうになりながらも、しかし、一番私の心を救ってくれるのも1人1人の生徒さん達の存在でした。

元々、学生の頃から、心理学の方面に興味のあった私は、生徒達を教え始めるようになってから、精神科医、
心療内科医、児童精神科医の方々の本を沢山読みました。

相手がよくわかるように教えるには、決して、教える側が、先急いではいけない事、相手が、ゆっくりだなあ、と思えるくらいのテンポで、進めていくのが、相手には丁度良いのだ、ということを読んだときは、その通りだな、と思いました。

「教える」ということ自体、100パーセント相手の立場に立てることなんだと思います。

本当に大切な事は、本にも、インターネットで、調べてもどこにも答えはなく、人と人との関係でしか、学べないことも、生徒さん達と毎日接する中で、よくわかりました。

自分の心を深く知れば、相手の心も自然とよく見えてきます。
ピアノの上達は、目に見えることや、即効性のあることではありませんが、この目に見えないことを大切にして、そこに時間をかけていくことは、とても尊い事だと私には思われるのです。

人の心も、音楽の心も、底知れないほど、複雑で、奥深い。簡単に答えが見いだせないところに、私は最もやりがいを感じ、現在に至っています。


平成30年12月18日(火)音楽家として始めた第一歩・・・27歳当時  


←ウィーン国立歌劇場で。(2008年8月25日撮影)。

ウィーンから、帰国した直後は、オペラのコレペティの仕事もやっていました。

コレペティとは、歌の人の練習稽古に付き合ったり、指揮者と同じ役割を持っていて、とても大変なお仕事です。
指揮者の方が、いないときに、代わりに、指揮者になって、歌の人に、色々と教えてあげたりします。

作品の全体像をとらえる素早い能力、ソルフェージュ力、初見、移調、あらゆる音楽家としての幅広い能力が求められます。

一番楽しかったのは、歌の人の1人1人の練習稽古(1人1人出番が違うので、ピアニストは、朝9時~夜9時までも!)に付き合って、本番のオーケストラピットの中で、チェレスタを弾いたときです。ピアノ協奏曲のソリストとは、又、違う雰囲気があり、オーケストラのメンバーの中で、裏方として、演奏した時は、ワクワクしました。

オーケストラピットの中から、ステージ上の歌い手さん達の様子も手に取るようにわかり、ソリストとは、違う、チームプレーの面での面白さがあるお仕事で、ソロばかりを徹底してやってきた私にとって、本当にいい勉強になりました。


平成30年12月15日(土)第9回ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan

今日は、ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan の全国大会が東京であり、小学6年生の生徒さんが、銅賞を頂いたと喜びの報告がありました。

おめでとうございます!


平成30年12月14日(金)音楽家として始めた第一歩・・・・27歳当時


←「みどりの会」の合唱団の伴奏ピアニストを勤めていた頃。しらかわホールで。


ウィーンから帰国して、まず一番初めにさせて頂いたお仕事が、明和高校でした。今から丁度20年も昔の事です。
私は、まだ、27歳で、高校3年生の生徒とは、9歳くらいしか、歳が違わないような感じでした。

私自身が明和高校出身でないこともあり、どこに何があるかも、さっぱりわからない状態で、初めてのオリエンテーションの日の事を今でも憶えています。

他の先生に「この教室は、どこにありますでしょうか?」とお尋ねすると、
「わからないことは、生徒達に聞いたら教えてくれますよ」。と(笑)

「あった、このお部屋だ!」とレッスン室に入って、ほっと胸をなでおろしていると、生徒達が、
「先生、こんにちは~!!」と言って、キャアキャア言いながら入ってきたので、
「えっ!?先生?」(笑)生徒達から、初めて、「先生!」と呼ばれて、又、びっくり!

こういった他愛もない一つ一つの出来事が、私にとっては、全て新鮮に感じられました。
先生になりたての私に、父が、「先生として、無理やり何かを教えこもうと思わない方がいい。自分がやってきた体験を振り返って、私は、こういう風にやったときに上手くいきましたよ、とか、自分が失敗したり、上手くいかなかったことも含めて、めぐみのこれまでの人生体験を話して聞かせることが、生徒を自然に導く、ということではないか?」。

20年たった今、父の言葉が、とてもよくわかるようになりました。47歳の現在の私に、言います。「サラリーマンだと、仕事は仕事、で割り切った感があるが、
そういう風に1人1人の生徒の事を思って、夜も眠れないほど、悩んで苦しんだり、しかし、それだけに、生徒からも思われる、ということもないから、めぐみの仕事は、つくづくうらやましいと思う。
人間相手の仕事は、本当に大変だと思うが、やりがいがある。そんな幸せな仕事は滅多にない。しっかりやれ」。

その通りです。生徒の皆さんに、感謝の気持ちで一杯です。


平成30年12月11日(火)音楽家として始めた第一歩・・・テレビドラマのピアノ演奏


←ウィーンから帰ったばかりの頃、26歳当時。三重の家で。後ろにあるのは、福沢諭吉論。
小さい頃、母が「福沢諭吉論」を書で書いてくれました。心の中でいつも唱えながら練習。


帰って間がない頃、NHKテレビの中学生日記のピアノ演奏の仕事をした時の事です。

番組が、始まる時と、終わりに流れる音楽を作曲家の方が収録当日に見せて下さり、私ともう1人のピアニストの方が、その譜面を5分くらい見て、2、3回、その方と合わせをしただけ!「ハイ、本番行きま~す!」。


譜面は、自筆譜で書かれてありますし、勿論、私が間違えたら、相手の方にも迷惑をかける。
初めて見る楽譜、それを2,3回で、テレビに収録する、ステージとは違うけれど、テレビ局の中は、ピアノの周りにマイクが沢山あって、ちょっとミスタッチしたら、又やり直しになるから、NGを出さないように・・・と結構気を遣うお仕事でした。

今でも、テレビドラマのテーマ音楽などが流れているのを見ると、普段、私達は何気なく、そのテーマ音楽を聴いているけれど、こんなに大変な思いをして成り立っているのだなあと番組制作の方達の気持ちがよくわかります。


平成30年12月7日(金)音楽家として始めた第一歩・・・27歳当時


←平成12年7月19日分園社発行掲載

28歳当時、雑誌に掲載された私のバレエ日記

「優雅な動き、流れる音楽・・・西欧の文化を楽しむことは素晴らしい!ピアニスト 岩野めぐみ」








ウィーンから帰国して、さあ、学生も終わって、自分が出来ることは、とりあえず、何でもやってみよう!と思い、松本道子バレエ団のバレエピアニストも勤めていました。

バレエ団の藤田彰彦先生は、バレエの立ち姿は、ヨーロッパの十字架から、きていると教えて下さいました。
日本人の場合、どうしても踊る時に、顔や、手の動き、胸の動きが固まって、表情が乏しくなりがちですが、
ヨーロッパの人の踊りは、顔が動き、胸がしなやかに柔らかく動くので、とても表情豊かになるということをおっしゃっていて私もその通りだと思いました。

越智バレエ団も見学させてもらいました。そこは、ロシア人の男性ピアニストの方が弾いており、とにかく、すごかったです!

オペラのコレペティ、合唱の伴奏、どこの現場を見ても、先輩方のお仕事ぶりを見学させて頂いて、「本当にすごい。これが、その道のプロであるということなんだな」。と感嘆するばかりでした。
オペラ、合唱、結婚式場のオルガニスト、バレエピアニスト、NHKテレビ番組の「中学生日記」のテーマ音楽を収録するピアノ演奏、音楽教室、コンクールの審査、
公開講座、自分の演奏活動もやりながら、生徒も教えること、高校、大学で教えること、・・・・そのどれもが、全て楽しく、気が付いたら、あっという間にこの年齢になっていました。

「中学生日記」のテレビ収録のピアノ演奏は、面白かったです。又、書きます。