平成30年8月24日(金)ウィーン留学時代に母がくれた航空書簡から・・・(1994年~1998年時代)ウィーンにある大病院、AKH(アーカーハー)


←ここは、どこでしょう?あまり、お世話になりたくない場所ですが・・・ウィーンにある、AKH(アーカーハー)という大病院です。

写真は、1998年7月、まだ、私26歳です。今から20年も昔、日本では、こんなに綺麗な病院を見たことがなかったので、完全帰国する前に、引っ越しの手伝いに来てくれた、両親を連れて行き、見せてあげました。
「レストランか大型デパートみたい、病院の匂いが全くしないな」と言って驚いていました。

留学中、やはり、一番困るのが病気になった時です。
日本のように、さっと、診察してもらえるという迅速な対応は、望めません。
私が、アーカーハーに行ったとき、お医者さんから尋ねられてすごくおかしかったことがあります。

「Stuhlの調子はいかがですか?」と聞かれました。病院に来たのに、「椅子の調子はいかがですか?」なんておかしいなあ?と思い・・・・
Stuhlには、椅子のほかに、もう1つ違う意味があります。興味のある方は、是非辞書を調べてください(笑)
←病院の中も美術館のように絵が壁に沢山描かれていて、明るいイメージです。













1994年11月13日(日)母がくれた航空書簡より・・・(23歳当時ウィーン国立音大で、学び始めたばかりの頃です)

松尾葉子さん(指揮者)ブザンソン国際コンクール優勝者のエッセイを図書館で借りて読みました。松尾さんが、フランスのエコールノルマルに留学中、様子を事細かに知らせたことを書いて両親にあてた手紙が載っていました。

やはり、音楽の事が、主だったけれど、貴女と、遠く離れていると、声も聞きたいけれど、あまりにも高い国際電話、FAXの請求書を見て、びっくり致しました。
それで、私も出来るだけ、毎日のようにこちらの様子を手紙で知らせることに致します。貴女も時間がないかとも思いますが、手紙にて、時間の許す限り、そちらの様子を事細かに知らせてください。

例えば、オペラへ行ったら、こうこうだったとか、毎日どんなものを食べているのか?とか、お友達とどんな話をしたとか、グルダさんは、11月分の領収にちゃんとサインして下さったかとか?寒さはどれくらいか?毎日のスケジュールは、どのような配分か?梅干しの送りものの時は、袋が破れていたかどうか?シューマンのダヴィッド同盟はもう暗譜して見て頂いたかとか、色々と知りたいことが、山のようにあります。ドイツ語にも通う手続きをしましたか?

その日、その時に感じたこと、判断したことは、その時を生きた自分の証です。自分の体験を文章化しなければ、その体験自体が、本当には、自分のものにならないのではないかしら?毎日の日記なり、お母さんにあてた、手紙なり、私は、全部きちんと取っておきます。

限られた数年間の海外生活ですから、めぐみ自身が、満足できる充実した暮らしをしてきてほしいとお母さんは、強く願っています。シェーファー先生の件は一体どうなったかしら?と毎日思っていますが、この件は、貴女に任せますが、何といっても外国なので、引っ越しなど、考えただけでも大変ですよね。
後、送ってほしいものなど、日々書き留めておいて、手紙の時に知らせてください。私も出来るだけ、送りものをしてあげようと思います。
では、いつも身体に気をつけてね。 母より


平成30年8月22日(水)PTNA全国決勝大会A1級ベスト32賞、E級金賞受賞、皆さん、おめでとうございます!


今日は、PTNAの表彰式がありました。PTNA全国決勝大会A1級ベスト32賞を頂いて、大喜びの、
小学2年生、島珠結さん。


あと、間下梨香さん(小学6年生)も、E級金賞との事です。


皆さん、おめでとうございます!











平成30年8月20日(月)  14回目のPTNA指導者賞


←2018年12月16日(日)午前11:00~11:45(第一楽器四日市店1Fイベントスペース ファミリエラ)で、私の生徒さんのピアニスト、小林ほなみさんが、作曲家バースデーコンサートで、ベートーヴェンを演奏されます。
(下が、ほなみさん)。
作曲家の豆知識トーク付きで、トークは、細川敦朗さん、観覧無料との事です。ご興味のある方は、是非、応援に行ってあげてください!



私の愛読書、尊敬する松下幸之助さんが、おっしゃっている言葉(道をひらく)の中で、「自分のつくった製品、
自分のやった仕事、つくりっ放し、やりっ放しでは、心が残る。世間にも、又仕事にも相すまない。おたがいに、つくることに真剣で、仕事に真実熱心ならば、その製品、その商品、その仕事のゆくえをしっかり見定めたい。
見定めるだけでなく、どこまでも、いつまでも、それについてまわりたい。調子はどうでしょう、ご不便はございませんか、故障はありませんか。こんな心がけで、おたがいにつくりたい。そして懸命に仕事をしたい。」と書いています。

私も1人1人の生徒さん達にかける真剣な思いは、松下さんと同じように強いから、松下さんの気持ちがすごくよくわかります。

今年の夏も、もう終わりが近づいてきました。生徒の皆さんが、今年も懸命に頑張ってくれたお陰で、
14回目のPTNA指導者賞を頂くことが出来ました。

もう14年もたつのかな、と思います。第1回目に指導者賞を頂いた時が、ほなみさん小学6年生、私33歳でした。
3歳の頃から、ずっとピアノに関わり、現在に至るまでの44年もの長い道のり、いつもピアノ、ピアノでここまで
来ましたが、皆さんの応援あってこそ、ここまで来ることが出来ました。本当に有難く、感謝の気持ちで一杯です。

私の留学日記もまだまだ、続けていきます。ピアノの仕事で、あちこち行くと、色々な方から、とても楽しみに読んで下さっていると聞いて、嬉しく思っています。現在の事、自分の通ってきた道、生徒さん達の事・・・・話題が偏ってしまわないように、今後も色々と入り乱れた、日記になると思いますが、私が、現在も歩み続けている
「ピアノの道」が少しでも皆さんのお役に立てましたら、幸いです。


平成30年8月18日(土)ムーシケコンクールアドヴァイスレッスン
















今日は、四日市へ行き、ムーシケコンクールを受ける方達のアドヴァイスレッスンをしました。


レッスンが行われる、ムーシケホールは、ヨーロッパの教会の中みたいに、とても残響が綺麗に、音の余韻を味わえる、素敵なホールです。

受講して下さった皆さんのレベルがとても高く、熱心に勉強されており、すごいなと思いました。

いつも生まれ故郷に帰ると、お世話して下さる方達が、
本当に暖かく迎えて下さり、感謝の気持ちで一杯です。

私は、今まで、私を育てて下さった、全ての先生方、生徒さん達、私を応援して下さる方々から毎日頂いている
御恩を片時も忘れたことはありません。
皆さんから、毎日沢山の愛を頂いていることに感謝して、これからも応援して下さる方達のために、じっくりじっくり時間をかけて、ピアノに向き合っていきます!皆さん、熱心に受講して下さり、有難うございました。


平成30年8月16日(木)静かな環境、ウィーン


私の生徒さんが、今、ウィーン国立音楽大学のマスタークラスを受けにウィーンに行っています。

彼女は、すでに、ママピアニストとしてご活躍されていますが、小学1年生の息子さんと、御主人様と3人で、
ウィーン滞在を満喫されている様子です!

特に、息子さん、食べ物が気に入ったようで、ウィーンに住みたい!と言っているのだそう(笑)

国立オペラ座ですね。



ブルク公園のモーツァルトの像ですね!季節の花で、ト音記号が彩られていますね。ここは、冬になると穴の開いた、ト音記号になります。
















マスタークラスが行われているレッスン室ですね。

彼女が受講しているヴァッツインガー先生が、現代は、非常に音が多くてうるさいから、モーツァルトの音を聴く耳を育てるのが大変に、難しくなっているとおっしゃられたとの事でした。


私の留学時代の恩師、ローラント・ケラー先生も、いつもおっしゃっていましたね。「耳を研ぎ澄まして、よく聴きなさい」。
音の洪水にならないよう、一音一音心を冷静にして、自分の出した音をよく聴くこと、大切ですね。






ウィーンは、静かで、本当に落ち着きますよね。時間と心に余裕、ゆとりを持ってじっくりピアノに向かう時間を持つことが大切だと感じたとの事です。

生徒の皆さんにウィーンの良さを感じて頂けて嬉しいです!ウィーン滞在、まだまだ、沢山、満喫してきてください!











平成30年8月15日(水)素敵な想い出、又一つ・・・・



初めて、挑戦したPTNAのA2級で、本選優秀賞を頂いて、立派なトロフィーを頂き、大喜びの年長さんの生徒さん。

3歳の弟さんと一緒に。2人とも嬉しそう!

弟さんは、まだ、3歳だからお姉さんのレッスンを見学しています。レッスン後、私の所に駆け寄ってきて、私の顔をじ~っと見て、
「ボクも5歳になったらピアノやる!」と意欲満々です。2人共、あっという間に大きくなりますよ~。可愛い生徒さん達1人1人の成長を見続けていくのは、子供時代は、子供時代で、大人になってからも、どんどん成長し続けていくのが、人間です。だから、とても楽しみです。

ピアノを通して、一つ一つ、素敵な想い出を沢山心に残していきましょう。




彼女が作ってくれた、グランドピアノのカード、ピアノの3本の足が、立つように作られていて、びっくりしました。上手ですね!













平成30年8月11日(土)ピティナ東北日本岩手本選審査

東北日本岩手の審査が、3日間あり、212名の方の講評用紙を書きました。

審査3日目の最後の表彰式の講評は、私が、担当させて頂きました。
音楽が平板に聴こえないためには、何が大切か、ハーモニー感について、ハーモニーの緊張や、解決についての(T-S-D-Tの和声進行)音楽面の事を、一通りお話しした後、ピティナ創立された
当時の、第1回目のピティナ参加者が、審査員を務めている方は、私以外に誰もいらっしゃらないと思うので、ピティナ42年間の歴史を私の体験から、会場の皆様へお話しすることにしました。
←3日間、本選会のあった、盛岡アイリスホール、開演前。
「今日、ステージの上に第42回ピティナピアノコンペティションという看板が掲げられていますが、皆さんの素晴らしい演奏を聴きながら、感慨深い想いで、聴かせていただきました。

私が、5歳の時に、初めて受けたコンクールが、ピティナの第1回目でした。(ここで、他の審査の先生方、会場の皆様から、わあ~、というどよめきが)42年も前の事ですが、今も私の心の中にひと夏の熱い想い出として確実に刻まれ、今も、その想い出は色あせることがありません。

その当時は、補助ペダルも、フィットペダルもなく、5歳の私は、ペダルを踏む、「おすまし」という曲を弾きました。会場に補助ペダルが用意されておらず、その時、審査員の市田儀一郎先生が、「じゃ、立って弾いてごらん」と言ってくださり、5歳の私は、立って、ペダルを踏みながら、演奏しました。

5歳の私は、将来、自分が、音楽家になると決めてはいたものの、審査員として、表彰式で、講評を述べる立場になるなんて想像もしていませんでした。
5歳で、ピティナを受けて以来の42年間の間、私は、他の全てを捨て去り、ピアノ一筋で、やってまいりました。(ここで、なぜか、自分でもわからない
複雑な感情があふれてきて、涙涙で、言葉が続かなくなってしまい、会場の皆さんから、そして、ステージ上の他の審査の先生方から、大きな暖かい
応援の拍手を頂いて、なおさら、話が出来なくなってしまいました・・・が、何とか頑張って最後の言葉をつなげました。)

今日、ここで弾いて下さった方の中には、将来演奏家を目指される方もいらっしゃるでしょう。それと同時に、沢山の素晴らしいピアノ指導者が育ってくださることを、私達審査員は、願っています。
指導者は、本当にやりがいのある職業です。あと、40年たてば、きっと今度は、今日参加してくださった方達が、指導者となり、審査員を務めたり、講評を述べたり、表彰状を渡す立場になられることと思います。
←お陰様で、3日間の間、晴天が続きました。盛岡アイリスホール外観。

私は、ピアノを続けていて、本当に良かったなと、今、強く感じています。「継続は、力なり」です。どうか、今日参加された皆さん方は、40年後もピアノを続けていてほしいです。・・・・」最後は、皆さんからの、大きな暖かい拍手に包まれて、又、涙、涙になってしまいました。


4日間も家を留守にしていましたので、その間に、私の生徒さん達も、あちこちで、ご活躍されて、本当によく頑張られました。おめでとうございます。
ピアノを通して、充実した毎日を送ることが出来れば、人生それだけで十分だと私は、思います。

調子のいい時も、悪い時も、何事にも動じず、淡々と続けていく、こんな地味な作業が、「ピアノの道」です。今の瞬間、瞬間が1つ1つ積み重なり、
未来へつながっていくので、毎日の心がけを、いつも大切にして、これからも、地道に「ピアノの道」を歩んでいきます。

名古屋に戻ったら、盛岡の涼しさとまるで違い、やはりお風呂の中でした。名古屋の暑さは、格別です・・・・・・。





※PTNA創立当初第1回目は、A2級、A1級はなく、私のような未就学児は、小学2年生まで皆ひっくるめて、A級でした。1回目の参加で私は、全国決勝大会で、努力賞を頂いて、2回目小学1年生の時に、全国決勝大会、銀賞を頂きました。その時の審査委員長が、(故)田村宏先生。表彰状を田村先生から頂いたときのあの喜びも、ずっと私の胸の中に深く刻みこまれています。
創立者の(故)福田靖子先生から、子供時代の私があまりにも静かで、無口なので、「めぐみちゃんて、何て大人しいんでしょうね!」そうおっしゃって、ワゴン車の車の中で、福田先生の膝の上に抱っこされて、恐そうにして固まっていた幼い私を、いつも愛して下さったことも、一生忘れられない想い出です。私が参加した時、審査して下さった先生方、お世話になった先生方は、天に召されてしまわれた方も多く、淋しいです・・・・。
←第2回目決勝大会銀賞の際、(故)田村宏審査委員長から、表彰状を受け取る、小学1年生の私です。

(東京有楽町第一生命ホールでの表彰式)











←第1回目に受けた決勝大会、幼稚園5歳の私です。(東京文化会館の小ホール)













←一回目の表彰式は、こんな風に審査員の先生方が、半紙にお習字の字で書かれた、机にお座りになられています。
講評は、審査委員長の(故)田村宏先生がお話しされました。(東京文化会館小ホール)













平成30年8月7日(火)ウィーン国立音楽大学のムジークセミナーに参加中の生徒さん


ウィーン国立音楽大学のムジークセミナーに行っている明和高校3年生の生徒さんから写真が送られてきました。

ウィーンの夏は、気温も低く涼しいので、過ごしやすいと思います。
毎日、とても楽しく学んでいるそうで、特に私の母校だということもあり、本当に嬉しいとの事です。
私の一番好きなウィーンを生徒さん達に、ご紹介出来て私も嬉しいです!







私がいた頃は、ウイーン国立音楽大学の名称が、「ホッホシューレ(単科大学) フュア ムジーク ウント ダルシュテレンデ クンスト ヴィーン」
でしたが、今は、「ウニヴェルズィテート(総合大学)に変わっていますね。

ウィーンの楽譜屋さん、ドブリンガーは、私がいた頃と変わっていませんね。
ここは、しょっちゅう出入りしていたところなので、私も懐かしいです。












平成30年8月1日(水)音を味わう


A1級で、PTNAの決勝大会へ進まれる、本選第1位の小学2年生の生徒さん。

初めての決勝大会、楽しみですね!

4つの時代のスタイルを美味しい食べ物に置き換えて、音を味わってみましょう、という話から、好きな食べ物の話で盛り上がりました。

スパゲティ(カルボナーラ)、スープ、手羽先、アイスクリーム(ぶどう)が、好きなんだそうです。


ドイツ語で、「いただきます」にあたる言葉は、グーテン アペティート!(美味しくお召し上がりください!)


食べ物に置き換えてもいいし、お芝居に置き換えてもいいし、自分にしか作れない、ストーリーを作っていくと
演奏も、味わい深く、説得力が生まれますね!

又、今日は、F級を受けに行った、椙山女学園高校3年生の生徒さんが、本選優秀賞です。皆さん、暑い中よく頑張られました。おめでとうございます!