平成30年6月30日(土)PTNA

今日は、PTNAのF級を受けに行った、中学3年生の生徒さんが、優秀賞で、予選通過と喜びの報告がありました。又、グランミューズ部門のYカテゴリーを受けた大学4年生の生徒さんが、優秀賞で、予選通過です。

皆さん、おめでとうございます!


平成30年6月29日(金)留学日記から・・・・(1994年~1998年時代)中庭に面した鍵


←ウィーン大学のスポーツインスティトゥートの中庭。ここで、色んなスポーツが習えます。(写真は、帰国直前の1998年7月)

1997年10月11日25歳当時のウィーン日記から・・・


ドイツ語の個人教授をして下さる方は、いないかとウィーン大学に掲示を見に行ったら、土曜日で、休み。

初め、玄関の戸が開いていたのに、なぜか閉じ込められてしまって開かなくなってしまい、
あっちへ行ったり、こっちへ行ったりこのまま夜になってしまうのかな、どうしよう、誰もいないし、こんな困ったことはなかった。

何とか、どこか開く扉があって入ったら、人を見つけられたから、「出たいんだけど、締め出されて出れません」と言ったら、「えっ!?」とその男の人は言った。その人は旅行者で、その他、3人と違うところから、出てこれて本当にほっとした。土、日なんかに、そういうところにいくものじゃないと思った・・・。


*ヨーロッパの扉は、入る時は、入れても、出る時に扉が、閉まってしまうところが結構あります。ちょっとした場面で困ったときに、日本と違い、人が少なくて、いざというときに、聞く人が、いないから、困ります。土、日は、お店が閉まってしまうので、なおさらです。私が、ウィーンに住んでいた頃、一番使った言葉は、「ケネン ズィー ミア ビッテ ヘルフェン?(私を助けて頂けますか?)」でした・・・・・。


平成30年6月28日(木)留学日記から・・・(1994年~1998年時代)グレゴリオ聖歌


←夕日の光を浴びる、ウィーンのシンボル、シュテファン寺院。(写真は、上下共に2008年8月)












←シュテファン寺院の中。丁度、お祈りの時は、柵が立てられて、中に入れません。















1994年11月13日、曇り、23歳当時のウィーン日記から・・・

今日は、0度。寒かった。シュテファン寺院へ、教会ミサ(グレゴリオ聖歌)を聴きに行った。
夜は、友人がうちに来て、晩御飯を一緒にした。母から、国際電話あり。


*日本にいる時に、「ここは、教会の鐘の音だよ」。「教会の中で歌う讃美歌のように」。とよくご注意を頂くことがたびたびでしたが、
実際にその土地の人達が、ミサや、讃美歌を歌う様子を聴いてみると、曲の中のこの部分に、そのお祈りの歌や、鐘の音を聴くことが出来るなあとよく感じることがあります。
心が浄化される感じがして、グレゴリオ聖歌は、とても好きで、今でもよく聴いています。


平成30年6月27日(水)公開講座(事前アンケート締め切り6月30日まで)


来月の7月13日(金)午前10:30~12:30(株)ヤマハミュージックリテイリング小牧店2階F部屋で、コンクールの事や、生徒の自宅での練習方法、受賞を目指すためのレッスン方法・・・など、コンクールに関する事について、お話ししてほしいとご依頼があり、公開講座を開きます。

その中で、お悩み解決コーナーの時間というものがあるそうです。そこでは、事前アンケート(6月30日まで)にご記入頂いた方達からのお悩みにお答えします。ピアノにまつわる悩み、ピアノ以外の他の悩みでも何でもお気軽に、ご遠慮なく、一番下の欄にご記入頂いて、小牧店まで、どしどし、お寄せ下さい。
締め切りは、6月30日までだそうです。

私の長い長いピアノ一色の人生が、何らかの形で、皆様のお役に立てれば幸いです。










平成30年6月26日(火)生徒の皆さん、張り切っています!

日曜日は、和歌山へ、PTNAの審査に行きました。

その間に、PTNAのF級を受けに行った、高校3年生の生徒さんが優秀賞で予選通過、A1級の生徒さんも優秀賞で予選通過、又、ヨーロッパ国際ピアノコンクールin JAPANの予選で、中学3年生の生徒さんと小学6年生の生徒さんが、通過したと、喜びの報告がありました。

又、今日は、明和の試験もあり、生徒さんの中で、3年生の山田ありあさんがサマーコンサートのオーディションに選ばれて、出演されることが決まりました。ありあさんは、ラヴェルの夜のガスパールの中から、「オンディーヌ」を演奏致します。
皆さん、よく頑張られました。おめでとうございます!

←毎年恒例の明和高校のサマーコンサート。今年は、7月14日(土)しらかわホール午後14:30開演で、山田ありあさんが演奏されます。
ご興味のある方は、是非応援に行ってあげてください!

















平成30年6月23日(土)PTNAのC級

今日は、PTNAのC級を受けに行った、小学5年生の生徒が、優秀賞で予選通過、小学6年生の生徒が奨励賞と、喜びの報告がありました。おめでとうございます!


平成30年6月22日(金)留学日記から・・・(1994年~1998年時代)


←ポーランド、ワルシャワにある、キュリー夫人の生まれた家。キュリー夫人は、「人生において、何事も恐れるべきではありません。何事もひたすら、理解するよう努めるべきなのです」。と言っていたといいます。
(写真は、2010年8月)











1995年5月5日23歳当時のウィーン日記から・・・
 
ゲーテ(ドイツ語学学校)の皆と、今日は、ドナウインゼルで、ピクニックをした。
天気も良くて、綺麗だった。

向こう岸に山が見えて、芝生には、タンポポが咲き、UNOシティ(国連都市)も見えた。
みんなで、モダルヴェルヴェン(話法の助動詞)や、プレポズィツィオーネン(前置詞)の練習をした。
ハルトマン先生が、サラミや、ケーゼ(チーズ)や、色々な食べ物を出してくれて、皆で食べた。友人と私は、下の方まで降りて行って、橋のところで、写真を撮ったりした。

川は、「美しき青きドナウ」とは、違って、青くないけど、お日様が、水面にキラキラキラキラ光って、何て、綺麗なんだろうと思った。
ウィーンは、さわやかで暑くないけど、晴れると、とても日差しがきつい。1日で、顔が赤くなった。芝生の上に寝そべって寝たい!と思った。
今日から、ウィーンのフェストヴォッヘン(お祭り週間)が始まるらしく、ラートハウス(市庁舎)の前で、ウィーンフィル、ズービンメータ指揮で演奏されるみたい。
行きたいけど、今は、忙しいので、テレビで我慢することにしよう。



平成30年6月21日(木)生徒さんのコンサートのお知らせ


8月25日(土)19:00開演スタジオ・フィオリーレ(名古屋)で、佐藤愛さんのピアノリサイタルが開催されます。

曲目は、ショパンプレリュードOp.45、幻想ポロネーズ、ワーグナー=リスト:イゾルデの死、
プロコフィエフ「ロミオとジュリエットからの10の小品」より「モンタギュー家とキュピレット家」「マーキュシオ」
「別れの前のロミオとジュリエット」グラナドス「ゴイェスカス」より「愛と死」「わら人形」です。


愛さんは、中学2年生の頃から、私の教室で、学ばれ、かれこれ、11年ものお付き合いです。他の生徒さん達同様、長期に渡り、交流があることを大変嬉しく思っています。明和高校音楽科を経て、愛知県立芸術大学を卒業後、渡仏し、現在パリ地方音楽院ピアノ演奏家課程、ピアノ伴奏科スペシャリゼ課程に在学中です。

今秋からは、リヨン国立高等音楽院ピアノ科修士課程に進学予定との事です。



ご興味のある方は、是非、応援に行ってあげてください。



平成30年6月20日(水)門下生コンサートDVD、BD出来ました!

門下生の皆さん、大変長らくお待たせしておりました門下生コンサートのDVD、BDがやっと今日、届きました。今日、レッスンに来た生徒さんからお渡ししています。

生徒の皆さん、とっても素敵です!初めて出演された方も、長年出演している方もそれぞれに自分の成長がよくわかると思います。

自分が新入生インタビューを受けた頃と大きくなってからの映像を比べてみると、とても楽しいですね!


















平成30年6月19日(火)教育実習中の生徒さんが訪ねてくれて・・・


来月7月14日(土)19:00開演(クラシックライブハウス カーサクラシカ)東京港区赤坂で、
鈴木真琴さんのピアノリサイタルがあります。

現在、真琴さんは、今、丁度、母校の明和高校に教育実習に来てくれています。

今日、私が、明和の生徒達のレッスンを終えて、レッスン室を出るなり、「先生~!レッスン終わるまで、待ち伏せしてました~!」と真琴さんが、会いに来てくれました!嬉しかったです!

実習期間中は、ほとんどピアノは弾けないけど、それでも、来月、リサイタルをしてしまう余裕のある真琴さんです。すごいなと思います。

曲目は、バッハ「カプリッチョ最愛の兄の旅立ちに寄せて」、グリーグ「抒情小曲集より」フランク「前奏曲、コラールとフーガ」他、演奏されるそうです。

ご興味のある方は、是非、応援に行ってあげてください。


平成30年6月17日(日)今日から、PTNA予選が始まりました!

今日は、PTNAのコンクールに予選を受けに行った、大人の生徒さん達(連弾)が、グランミューズ部門Dカテゴリーで、優秀賞予選通過、そして、A2級を受けに行った、年長さんの生徒さんが、優秀賞予選通過、又、C級を受けに行った、小学6年生の生徒さんが、奨励賞と喜びの報告がありました。皆さん、おめでとうございます!

年長さんの生徒さんは、昨日もレッスン、今日も本番だけど、今朝9時半からレッスンに来たいと言って、フワフワのお姫様のような姿で現れました。下の弟さんまで、出演する格好で、蝶ネクタイして、小さい新郎新婦みたいで可愛かったです!

他の生徒さん達も、今、最終段階に入り、リハーサルしたりしながら、本番に向けて、イメージトレーニングを行っています。又、この夏の素敵な想い出となって心に残りますように、全ての生徒さん達のご活躍をお祈りしています。


平成30年6月15日(金)留学時代の日記から・・・(1994年~1998年時代)ベートーヴェンの大道芸人!?

←1997年12月12日(金)18:30~ウィーン国立音大でのクラヴィーアアーベント。私は、この日、ベートーヴェンソナタOp.109全楽章を
演奏。


当時の日記から・・・

クラヴィーアアーベントで、ベートーヴェンのソナタOp.109、わりと良く弾けた。ケラー先生も、「シェーン、エルンスト、コンツェントリーレン!
(とっても厳粛に集中して弾けましたね!)」奥様も、「綺麗だったわ」とおっしゃって下さって、嬉しかった。
終わってから、同じ門下の子達と、食事に行った。

※クラヴィーアアーベントは、門下生のコンサートですが、日本と違い、1人20~30分くらい演奏します。なので、一晩の中で、出演出来るのは、5名くらいです。
他の先生方のクラヴィーアアーベントも気軽に見れますし、レッスンも自由に聴講させてもらえます。





←ウィーン、ケルントナー通りで、たびたび出会う大道芸人。これは、ベートーヴェンの物まねかな?

五線紙に鳥の羽のペンを持って、作曲しているまま、一つも動きません。お金を入れてあげると、こうやって、
「おいで、おいで」と手招きして、動いてくれますが、又、しばらくたつと、全く、身動きしません。パフォーマンスとはいえ、大変そう・・・・。

(写真は、2008年8月)








平成30年6月14日(木)写真は、23歳。文章は、現在の事です・・・。

←ウィーン、カールスプラッツ駅地下構内。日本のニュースが知りたいときは、いつもここに来て、新聞を
見ていました。(写真は、1995年23歳当時。)今の子なら、スマホで、すぐ、ニュースも読めますね!












先日、やっと門下生コンサートのサンプルが来たので、出演者の方達の名前や、映像、ジャケットの曲目など、色々訂正箇所をチェックしました。もうしばらくお待ちください。

さて、今週から、PTNAの予選も始まります。生徒さん達は、張り切っています。
私は、最近スマホをやっと買いました。パソコンでは、日記を書いたり、写真を取り込んだり、メールを打ったりしていましたが、スマホは、持たない主義だったんですが、とうとう持ってしまいました(笑)。

全然若い子達のように使いこなせていませんが、外出先で、さっとメールが見れるのは、いいですね。もう1つ、私が、一番気に入ったのは、ドイツ語の辞書欄です。
ちょっと分からない単語をすぐ翻訳してくれて、発音も聞けたり、これは、便利だと思いました。


レッスンに来ている生徒達からは、私が、スマホを持ったと言うと、「わあ~、おめでとう!」と言われます。(笑)なかなか、上手く出来ないので、若い子達に聞いて
色々これから、教えてもらいたいと思います。


平成30年6月13日(水)留学時代の日記から・・・(1994年~1998年時代)キノ(映画館)


←ドイツ、ブレーメンのクリストキンドルマルクト。小さい頃、読んだ、グリムの童話「ブレーメンの音楽隊」の
イメージがよみがえりました。(写真は、2011年12月)。











1997年1月25日ウィーン日記から・・・

ツィーユン(友人の名前)と、アポロキノ(マリアヒルファー通りにある映画館)へ行って、最新の映画界で、1位を取った、「エヴィータ」マドンナ主演を見に行った。
エヴィータは、全て、ミュージカル形式で、英語で歌われているので、下にドイツ語の字幕が出るのだが、音楽が美しいし、マドンナの歌がきれいで、終わりまで全く飽きなかった。
最後は、いかにも痛々しくて、可哀そうなお話だったが、ウィーンで見た、キノ(映画)の中で、一番美しくて、いい映画だと思った。

※ウィーンには、映画館も結構あり、ドイツ語の勉強にもなるので、映画の好きな友人と、よく見に行きました。大体が、ハリウッドのアメリカ映画をそのまま、ドイツ語に吹き替えか、下に、ドイツ語の字幕が出てきます。値段は、私達の頃は、学生証を見せて、70シリング(700円)。

「エヴィータ」を見に行ったときは、ウィーンの若者達が前列から、最後列まで、びっしり座っていて、人気のようでした。

私は、映画を見ていても、ストーリーというよりは、バックで、流れている音楽に興味があります。音楽が美しいと、その映画のストーリーの感動が倍になりますから、
映画を作る人にとって、どういう音楽を流していくかはとても大切だなと感じます。

いいストーリーでも、音楽が悪いと、台無しになってしまうからです。映画を見ながらも、いつも音楽のことを考えています。


平成30年6月10日(日)ステージリハーサル


今日は、スタジオ・フィオリーレで、本番前の生徒さん達のリハーサルが、ありました。
残響が長く、ヨーロッパの建物の中で、響いている感じの素敵なスタジオでした。
幹事さん達には、大変、お世話になり、有難うございました。
←年長さん、小学2年生の生徒さん達と。これくらい響くところだと、小さな手でも、弾きやすいね!









←小学5年生、6年生の生徒さん達と。

背中合わせになって、指揮をとるゲーム、楽しかったかな?











←弾き合い会ベテラン組。中学3年生、明和高校3年生の生徒さん達と。1人1人のソロリサイタルのような感じでした。皆さんの将来がとても楽しみです。












←大学4年生、大人の生徒さん達と。おすすめのピアノの本をご紹介したり、和気あいあいと楽しいムード
一杯でした!













平成30年6月9日(土)明日、スタジオ・フィオリーレでのリハーサル


←イギリス、ロンドンの名物、2階建てバス。(写真は、2013年9月)

6月も半ばに入り、生徒の皆さんは、コンクールや、試験や、それぞれの本番に向けて、励んでいます。

明日は、スタジオ・フィオリーレ(中村公園駅2番出口から、徒歩1分)で、本番前の子達のリハーサルを行います。

残響が長めで、響きが良く、クラシックや、バロック音楽に最適なサロンスタジオと聞いています。

朝9時から、夕方5時まで、やっています。門下生の皆さんなら、どなたでも無料で、お入り頂けますので、
ご興味のある方は、是非いらして下さい。

スタジオの中は、スリッパだそうですが、ピアノを弾くときは、スリッパでは、ペダルが踏みづらいと思うので、
本番用の靴を履いて下さい。お洋服は、ステージ用でなくて、普通の服で、大丈夫です。

家では、感じ取れない、音のニュアンスを沢山体感して、明日は、本番のつもりで、楽しみましょう!録音、録画もOKです。


平成30年6月8日(金)門下生の皆様へ

今年の門下生コンサートのDVD、BDがなかなか仕上がってこないので、今日、又、再度、ビデオ屋さんにお尋ねしました。

来週の月曜日には、私の家にサンプルが送られてくるとのことでしたので、名前や、曲目や、映像が変になっていないか、私が生徒の皆さんのサンプルの確認をして、そののち、皆様に配布できると思います。

ビデオ屋さんは、今、メニューの編集をしている途中だとの事でした。「生徒の皆さんが、待っていますから、出来るだけ早くお願いします」。とお願いしておきましたので、もうしばらくお待ちください。


平成30年6月7日(木)留学日記から・・・(1994年~1998年時代)出だしの音に2時間もかかる音作り


←ザルツブルグのペンションから見た、外の風景。私は、樅の木が大好きです。(写真は2008年8月)



1996年11月28日ウィーン日記から・・・

レッスンへ行き、ショパンのプレリュードOp.45とショパンノクターンOp.27-1と2を1月9日のクラスアーベントで、弾くことになった。

ノクターンは、いつも出だしの音がとても難しいそうだ。ケラー先生が、マスタークラスを受けたときの先生がおっしゃっていたことだけど、初めの音を出すだけに、2時間もかかったそうだ。つまり、強すぎたり、弱すぎたり何かうまくいかなくて、その美しい音を出すために・・・。

出だしの音が上手くいかないと聴いている人は、しらけてしまうそうだ。











平成30年6月6日(水)留学日記から・・・(1994年~1998年時代)音楽家として大切な事を呼び覚ましてくれたピリスの演奏会


←ウィーン、シェーンブルン宮殿。ウィーンは、滅多に晴れの日が、少ないから、たまに晴れると、すごく美しいです。


空気が乾燥しているため、日本では、見れないような、空の青さが広がります。涼しいけれど、日差しは、きついので、サングラスをかけないと、目を傷めます。(写真は、上下共に2008年8月)








←ウイーン国立オペラ座。この横断歩道を渡ったところからが、ケルントナーシュトラーセ(ケルントナー通り)で、観光客が、一番よく歩く場所です。ストリートミュージシャンや、大道芸人も一杯。
ウィーン国立音大のヴァイオリン科の学生たちが、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など、弾いたりして、「音楽の都」ウィーンを訪れた観光客を楽しませています。










1996年3月4日ウィーン日記から・・・・

ムジークフェラインへ、マリア・ジョアオ・ピリスの演奏会へ行ってきた。初めに、シューマンの3つのロマンス、モーツァルトのソナタ、KV333、ショパンノクターン1番から10番まで、アンコールが、13番のC-moll。
私の求める、心の歌が、ピリスの演奏には、あった。1音たりとして、気持ちの入っていない、意味のない音はなく、全て、心から、出ているものであった。激しいところでも、外面的なそれでなく、静かに、そして、熱く、私の心に届いた。

ピリスの演奏は、ウィーンに来て、初めて、ベートーヴェンの3番のコンチェルトで、2楽章を聴いて大変美しいと思った。静かな祈りのようだと感じたけど、やはり、緩徐楽章が特にピリスは、美しい。
もちろん、昨日のプログラム自体非常に美しいものであったが、ショパンのノクターンのOp.9-2、あんなに美しい心の歌を聴いたのは、今までで、初めてだった。
こんなに、美しい曲はないと思った。アンコールも本当に良かった。良い演奏会を聴くと本当に嬉しくなる。

*お客さまのために、ピアノを弾く、お客さまに喜んで頂けるように、聴いて下さる人達のために、精一杯のサービスをするのが、音楽家の仕事です。
自分が、上手く弾こう、ではなく、全ては、周りの人達が幸せになれるよう、生きていることがもっと好きになるように、又、それによって、自分も幸せであるよう、
得意分野を生かして、愛を届けていく・・・。

音楽家として私は、何をしていけばいいのか、ピリスの演奏を聴いたとき、ようやく、うっすらと見え始めたのでした・・・・。


平成30年6月1日(金)留学日記から・・・1994年~1998年時代


←ウィーン、ヒュッテルドルフのバス停で。ケラー先生のレッスンは、普段は、ウィーン国立音大でありましたが、時々、先生のご自宅でもありました。(写真は、上下共に、2008年8月)











←ウィーンは、すごく風が強いです。(私、眠ってる・・・)
ケラー先生のご自宅へ伺うバスは、1時間に1本。












1997年1月29日ウィーン日記から・・・

今日は、ケラー先生のお宅で、レッスンがあった。
ハイドン47番ソナタ全楽章、ショパンエチュードOp.10-11、Op.25-1、Op.25-12を見て頂いた。
ハイドンは、何もデュナーミクが書かれていないので、1フレーズの中で、どこが、ヘーエプンクト(頂点)か、もっと細かく、強弱をつけるように、一体何をどう弾きたいのか、ということを1つ1つ聞かれて、全く、何一つまともにこう弾きたいと思う音の感じを言えなくて、すごく恥ずかしかった。
これから、こういう何も書かれていないものは、自分で、よく試して、考えていかねば、と思った。