平成30年3月31日(土)こんな素晴らしい世界があるんだ・・・・


←年長さんの女の子から。この年齢でしか出せない味わいの、可愛い絵ですね!















←小学6年生の男の子から。ピアノの鍵盤、自分で一生懸命作ってくれたそうです。手先が器用なんですね!



門下生コンサートが、終わり、生徒さんたちは、早速、PTNAのコンクールへ向けて張り切っています。

曲目も決まり、6月10日(日)スタジオ・フィオリーレでの弾き合い会に向けて頑張っている様子です。


先日の門下生コンサートを聴いていて感じたことは、生徒の皆さんが、私のために一生懸命
演奏してくれているような感じがして、とてもうれしく思いました。1人1人の生徒さんの演奏を心から、味わって聴かせてもらいました。

外部の方達にもその雰囲気が、伝わったようで、「こんな世界があるんだ・・・何て素晴らしいんだろう」と生徒の皆さんの演奏を絶賛していただき、私も、熱演してくれた、1人1人の生徒さんたちに感謝の気持ちで一杯です。

門下生コンサート後、新しい生徒さんたちが、自分もあんな風に弾けるようになりたい、と、おめめキラキラ輝かして入会して下さっています。どんな子も、可能性は無限大。
ピアノ演奏が上達するには、まず、「心」を育てることから。心に夢と希望と愛情をたっぷり持って、いい音楽を奏でられるよう、私も、生徒さん達と一緒にこの素晴らしい世界をこれからも楽しんでいきます!


平成30年3月29日(木)門下生コンサートを振り返って・・・インタビューの様子


←大学受験合格インタビュー!

みんな、嬉しそう!大学生活では、どんな楽しいことが待っているかな?期待に、胸がふくらみますね!




←大学院卒業インタビュー!

長い長い学生生活、本当にご苦労様でした。音楽家として、益々のご活躍を期待しています!
すがすがしい、いい表情していますね!









←留学中の生徒さんとは、共通語のドイツ語でインタビュー!

翌日、ドイツへ戻られるのに、夜遅くまで、付き合って頂いてどうも有難う!
留学生活は、辛いことも沢山あると思うけれど、頑張って!トイトイトイ!










←新入生インタビュー!可愛い年長さんの生徒さん。皆さん、初めは、これくらいから始まりました。
どんな生徒さんも、自分は、いつも何がやりたいのかということを強く心に思っていれば、自然に道は開かれていきます。












全て、父が、撮ってくれた、写真です。両親が、健康でいてくれるお陰で、私は、仕事に打ち込むことが出来ます。
何は、ともあれ、皆さんのお力を沢山お借りしながら、ここまでこれました。これからも、大好きな音楽を通して、応援してくださる皆さんの夢が、叶いますよう、お手伝いさせていただきます。有難うございました。なお、来年の第17回門下生コンサートは、2019年3月26日(火)東文化小劇場で開催予定です。又、皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしております。


平成30年3月28日(水)レ・クレドールコンクール第1位


先日、25日にパリ郊外で開催された、レ・クレドールコンクールのエクセレンス部門(最上級部門)で、1位を頂いたと元門下生の佐藤愛さんから、喜びの報告がありました。

愛さんは、中学2年生の頃より、私の教室でピアノを学ばれて、明和高校の3年間、そして、愛知県立芸術大学音楽学部を卒業して、現在フランスのパリに留学中です。

学生時代も、自分で貯めたお小遣いでコンクールを受ける、ハングリー精神の持ち主だった彼女の素晴らしいご活躍を今後も期待しています!


平成30年3月27日(火)これからもいい音楽を作っていきます!


門下生コンサートが終わり、卒業生たちのお母様と生徒さんがご挨拶にいらしてくださったり、皆さんからコンサートのご感想を頂いたり、外部の方たちが、コンサートを聴いてくださって、生徒の皆さんの演奏に感激して下さり、是非、ピアノを習いたいと言ってくださる方の応対にバタバタしていましたが、1年に1度しか見れない桜を
ちょこっと見に行ってきました。

「花見」より、「人見」というくらい、人が多かったですが・・・。

あっという間に新学期が始まりますが、気持ちも新たに、又、生徒さん達といい音楽を作っていきたいと思います!






平成30年3月25日(日)第16回門下生コンサートが、無事に終わりました!


第16回門下生コンサートが無事に終わりました!

生徒さんたちの熱心な演奏を聴いて、お客様も大変喜んで下さいました。

門下生以外の方々も、いらしてくださり、長時間に渡り、お聴きいただいて、最後まで応援していただき、有難うございました。























平成30年3月24日(土)明日は、門下生たちの写真撮影、おまじないから、外部の方にも、全部見ていただけます!

私の教室にご興味を持ってくださる方で、「全員でおまじない」のところから、見たいと言ってくださる方がいらっしゃると聞きました。是非、いらしてください!とてもうれしいです!

明日、リハーサルは、午前10時から始まり、12時半に門下生全員が集まり、12時45分から写真撮影をします。そのあと、幹事さん達が、私にお手紙を読んでくださったり、私から、門下生達の新ニュースをお話した後、皆で、身体をリラックスさせる体操や、皆さんが気になっている、「おまじない」を開始します。

午後2時から始まる本番の演奏だけでなく、その部分から、見たい!という方は、どなたでも、お気軽に遊びにいらしてください!門下生の皆さん達が、熱心に取り組みながらも、生き生きと輝いて、笑顔あふれる楽しい雰囲気で、ピアノを楽しまれているか、沢山の方々に見ていただきたいです!

明日、25日(日)天白文化小劇場で開催です。天白で、門下生コンサートを開催するのは、16年目にして初めてなので、とても楽しみです。
地下鉄鶴舞線「原」駅の2番出口を出てすぐです。一階は、パン屋さんや、コンビニもあり、周りにレストランなどもあり、とても便利な場所です。

では、門下生の皆さん、体調を整えて、明日は、元気に、お客様をお迎えしましょう!明日は、最高のお天気だと聞いています。門下生一同、心より、皆様のご来場をお待ち申し上げております。

←ウィーンから帰ったばかり、明和高校に勤務し始めたばかりの27歳の私。初めは、生まれ故郷の四日市の自宅で、発表会を行いました。













←第1回目の門下生コンサートは、
千種文化小劇場で開催されました。

26歳の頃から、教え始めて今年で20年が経ちました。いつも皆様に暖かく支えて頂き、感謝の気持ちで一杯です。









平成30年3月23日(金)第16回門下生コンサートへ向けて最後の追い込み


←2歳の私。白黒時代から、やっとカラー写真に移り変わった時代です。












←初めての発表会で、満5歳1ヶ月の私。ベートーヴェンの「トルコ行進曲」(小川一朗編)を演奏。今の子達と違い、補助ペダルも何もなく、足は、宙ぶらりん。












生徒さん達は、あさって25日(日)天白文化小劇場(開場1時半、開演2時)で開催される門下生コンサートに向けて、最後の追い込みに入っています。
プログラムも、とても美しい仕上がりです。

私の自分の幼年時代の発表会を振り返ると、同じ門下の子達と出会えるのが嬉しかったことを思い出します。

私の教室の門下生コンサートの面白いところは、6歳くらいから通ってきている子が、大学生にもなり、大学院を卒業して、又は、留学して・・・と小さい時からずっと立派な成人になっているところもまだ、その成長過程を門下生全員で応援しながら、皆さんが楽しみにして下さっているところです。門下同士も小さい頃からの知り合いだから、家族みたいな感じですし、新しく入ってきた生徒さんたちは、どんな演奏するのかな?自分もあんなに小さかったのかな?とか色んな想い出がよみがえる、そんな懐かしいコンサートが、門下生コンサートという感じです。

ピアノの世界は、孤独だけど、皆そうなんだとわかれば、孤独じゃない、ということもよくわかります。門下生全員が自分は、周りからいつも支えられている・・・そんな風に暖かい気持ちになってもらえればうれしいです。

新しい生徒さんで、「この、全員でおまじないって何ですか?」て不安そうに尋ねてくれた生徒さんがいました。何も怖いことはしませんよ。(笑)

入場無料です。お気軽に、お越しくださいませ!


平成30年3月21日(水・祝)愛知県立芸術大学音楽学部、三重大学教育学部音楽教育コース、合格おめでとう!!

今日は、愛知県立芸術大学の最終合格発表がありました。

門下生から、宮脇彩永さんと髙浪杜和君の2人が、無事に合格したと喜びの報告がありました。2人とも、明和高校音楽科を今春卒業して、現役での合格です!
県芸は、難関大学ですし、2人とも、本当に最後まで忍耐強く頑張られました。素晴らしいです!

私は、この1か月ほど、悪夢にうなされたり(笑)生きた心地がしませんでしたが、嬉しい報告を聞いて、ほっと胸をなでおろし、今日は、雨ですが、私の心は、晴れ晴れと澄み渡って何とも言えないすがすがしい気持ちで一杯になっています。
門下生コンサートで、お世話してくださる幹事さんたちからも、嬉しいご報告有難うございます、と皆さんから、祝福のお言葉を頂いて、応援して頂いた皆様に、感謝の気持ちで一杯です。

先日は、伊藤成美さんが、三重大学教育学部音楽教育コースに合格されましたし、我が家にもやっと嬉しい春が訪れました。3人とも、現役で難関大学に合格され、本当におめでとうございます!

門下生コンサートの終演後、合格インタビュー、大学院を卒業された方、留学中の方、新入生インタビューもあります。

25日(日)天白文化小劇場、午後2時開演です。皆さん、楽しみにしていてください!


平成30年3月19日(月)続き


←ウィーン中央墓地近くの「カールボロメウス教会」の内部。著名な建築家オットーヴァーグナーのお弟子さんが作ったということで、きらびやかです。














←オーストリアの国花「エーデルワイス」の十字架の前で。ドイツ、ベルヒテスガーデンの山の頂上へ行くと、小さな愛らしいエーデルワイスが沢山咲いています。




前回の続きから・・・

「・・・ケラー先生は、「なるべくこっちの方に(身体の方に)寄せて弾いてみるといいんじゃないかしら?」と私の手を持って、ああでもない、こうでもない、とされているうちに私は、奥様とケラー先生がこんなにも一生懸命に私のことを心配して考えてくださっているので、本当に感謝したことと、誰がどういおうと、もう、この手は、直るわけでもないし、よく動くことは不可能だし、又、ケラー先生からの熱意に応えられないのは、本当に悔しいという何とも言えない心の苦しさで一杯になってしまい、こんなにジメジメしていてはいけないと思いながら、わーっと泣いてしまい、本当に済まないと思いました。
ケラー先生は、「泣かないで、メグミ」とおっしゃるし、奥様は、私を抱いて、「大丈夫よ、大丈夫よ、彼女一生懸命だから悔しいのよ。わかるわ・・・・。大丈夫よ、大丈夫よ」と言われ、何ともみじめでした。
私の苦痛は、口では、言えないような心のみじめさでした。そのみじめさは、私が物も言わずに、涙が流れるという具合で、一滴ぬぐうと、又、次の涙が出るという感じで、本当に辛かった。それと、奥様もケラー先生も心優しいいい方で本当に有難かった。
帰りに、「それじゃ、今日一緒にお話ししたってこと、お母様にお手紙書いときますからね」と言われました。
何か、中学生の問題児の生徒みたいな感じですね・・・
奥様が、おっしゃっていました。「めぐみさんは、あまりにも熱心すぎるのよ。もっと気を楽に持ったら?」と・・・・・・。


平成30年3月17日(土)昨日の続きから・・・


←ウィーンに住んでいた時の私のヴォーヌング(マンション)の中庭で。













←ウィーン中央墓地。頭を抱えて悩んでいるブラームスのお墓の前で。左側が、ヨハンシュトラウスのお墓です。












昨日の続きから・・・
「・・・ケラー先生ももちろんです。奥様が、ケラー先生に「めぐみさんなら、修士の試験、大丈夫よね?」と話すと、ケラー先生は、「大丈夫と思うよ。暗譜ミスがものすごくひどかったり、弱弱しすぎたり、テンポがめちゃくちゃとかはダメだけど。変な人も沢山受けに来るんでね。メグミは、心配ないと思う」。と言って、私が、去年台湾の女の子で弾いた人がいて、不合格だったけど、と話すと、ケラー先生は、「あの人は、めちゃくちゃだった。でもまだ試すみたい。今年もやるみたいよ」。とおっしゃっていました。
奥様は、「私も指がすっごく弱くてね、苦労したわ、まむしだし。まむしってピアノ弾くのに適さないのよね。でも私は、めぐみさんみたいに、真面目にやらないし、そんな指の訓練なんかもしないし、ピアノもちっとも真面目じゃなかったからね、めぐみさんの指先はすごく肉がついてるわ、私なんか、全然肉がなくてちっとも弾いてません、て指ね、フフフ」と笑っていらっしゃいました・・・・」。次回へ続く・・・


平成30年3月16日(金)留学時代の航空書簡から・・・(1994年~1998年時代)25歳当時


←スイス、ルツェルン、ロイス川のほとりで。私が、ヨーロッパで、初めて見た生き物は、「白鳥」と「リス」。
チャイコフスキーの「白鳥の湖」とか、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」、サン・サーンスの「白鳥」とか
白鳥にちなんだ曲が沢山ありますけど、確かにヨーロッパでよく見かけますね。
「リス」は、日本では絵本でしか見たことがなかったのですが、ウィーンの中央墓地(ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなどの音楽家たちが眠るお墓)で、初めて見ました。実物は、絵本に出てくるリスとまるきり同じ。フワフワの大きなしっぽ、小さい両手の中にちゃんとクルミを持っていてすごく可愛いです。写真を撮ろうと思っても、その逃げ足の早いことと言ったら・・・。シャーッ!とすごい勢いで逃げてしまうので全く撮れません!






←ウィーンのムジークフェライン(楽友協会ホール)前の停留所で。
外に出て、一服する車掌さん。バスの運転手さんや、シュトラーセンバーン(路面電車)の運転手さんも運転しながら、時々食べたり、飲んだりしながら、運転しています。
バスも決められた時間には来ないで、5,6分間隔といった感じで、来ます。だから、立て続けに2,3台一緒に来たりすることもあり、プンクトリッヒ(時間をきちんと守る)日本人には、最初、ビックリ!









1996年11月15日 ウィーン、25歳当時 日本の母へ送った航空書簡から・・・

今日は、ケラー先生のお宅で、レッスンがあり、終わった後、ケラー先生が、「マイネフラウ(妻)を呼んできますから、一緒にお茶を飲みながらお話ししましょうね」。
とおっしゃるので何でかな、と思いながら、ケラー先生と奥様と長い間お話ししました。
奥様は、「いつも本当に有難うね。お母様から本当にいいもの頂いて、すっごく嬉しかったわ。今、丁度ああいうのがなくってね。欲しくてたまらなかったの。もう毎日
使わせていただいてるのよ。本当にどうも有難う」。とおっしゃって「これ、私、昨日焼いたクッキーなの、召し上がって」。ととても美味しいクッキーと美味しい日本茶を出してくださいました。
「それでね、お母様から、めぐみさんが何かとても悩んでいるということをおききしてね、どういうことかお話ししてほしいわ」と言われて、私は突然だったので、上手く
まとめて話すことがすごく難しかったけれど、大体これこれと今までの骨折した4の指のこと、そのあとも、何度か突き指していること、トリルがどうしても弾けない、
修士の試験には、クラシックのソナタがどうしても必要で、そのための準備をするのに、ケラー先生から、教えて頂くことが、上手く応えられないととても辛い、そんなようなことをかいつまんで話しました。奥様は、1つ1つ「あら、そう、あらそうなの、それは可哀そうね・・」と何度もうなずいて、本当に真剣に私の話に耳を傾けて下さいました・・・・・。次回へ続く・・・。


平成30年3月15日(木)  留学時代の生活から・・・・(1994年~1998年時代)美味しい乳製品

昨日、門下生コンサートの打ち合わせに天白文化小劇場に行って来ました。現幹事さん、新幹事さん達皆さんで、着々と準備を進めて下さり、本当に感謝しています。いよいよ来週の日曜日25日に迫ってきましたので、色々とチェックしていますが、私も当日、全ての事に気が回らないと思いますので、何かお気づきの点がございましたら、教えて頂けると幸いです。よろしくお願い致します。生徒さん達も一生懸命頑張っていますので、是非、沢山の方に聴いて頂きたいです!

では、ここからは、20年前にタイムスリップして、引き続き、留学時代の生活から・・・。


←ウィーン国立音大のすぐ近くにあるマクドナルドで。ポルトモネー(財布)からクラインゲルト(小銭)を取り出している私。
日本のマクドナルドの味と違うのは、シェイクとか、ソフトクリームです。酪農の国なので、牛乳、バター、チーズが、とても美味しいです。
持ち帰りは、「ツム ミットネーメン、ビッテ」と言います。









←チェコの、チェスキークルムロフのスヴォルノスティ広場で。チェコも、ポーランドも、ハンガリーなどの東欧圏、ドイツ、フランス、イタリア等、どこの国にもマクドナルドがあります。急いでいる時、
ちょっと休憩したい時に、レストランに入りにくい時、慣れない、トリンクゲルト(チップ)の使い方に困る時、外国人にとって入りやすいですね。

今は、ユーロですから、通貨も計算しやすいと思いますが、私の時代は、ドイツは、マルク、オーストリアはシリング、イタリアは、リラ・・・というように、全部、通貨が違ったので、いつも計算機を持ち歩いていました。計算機を使っていると、「それ、ちょっと貸してよ。僕も計算したいから」と平気で話しかけられます。そういう人には、「いいですよ」。と言って貸してあげるけれど、明らかに変だと感じる事も、
沢山あります。マクドナルドで、食べていた時に、「私は、目も耳も、口もきけません。だから、お金を下さい」とか紙に書いたものを見せられたりしましたが、日本では、考えられないことにも沢山出会います。




平成30年3月13日(火)ピアノと共に歩んだ道・・・1998年9月19日(土)中日新聞掲載


←1998年9月19日(土)中日新聞掲載

「芸術修士号」を取得し、オーストリア留学から帰国したピアニストの岩野めぐみさん(26歳)=四日市市三重町=が、来月12日、記念ピアノリサイタルを四日市市安島の市文化会館第二ホールで開く。
岩野さんは、3歳からピアノを始め、桐朋学園大学音楽学部を卒業後、オーストリアのウィーン国立音楽大学へ留学。4年間かかる大学課程を、岩野さんは飛び級によりわずか1年半で終え、大学院へ進んだ。大学院では、ドイツ語で書いた修士論文「武満徹の哲学」と17曲、延べ4時間に及ぶ卒業演奏が認められ、今年、6月、日本での博士号に相当する「芸術修士号」を取得し、卒業した。7月に帰国後、初となる今回のリサイタルでは、大学院の卒業演奏で弾いた曲のうち「バッハの幻想曲とフーガ」など4曲を演奏。曲間には、クラシック曲を身近に感じてもらおうと、曲の生まれた背景や、作曲家について、わかりやすく、解説する。
岩野さんは、「肩の凝らない音楽会を目指していますので気軽に来て下さい」と話している。リサイタルは午後7時から」。













←これが、26歳の時の1998年10月12日四日市市文化会館第2ホールで、帰国記念リサイタル開催時の写真です。
バッハ「幻想曲とフーガイ短調BWV904、ベートーヴェンソナタOp.109全楽章、
武満徹 雨の樹素描Ⅱ シューマンソナタ3番全楽章、アンコールは、ベートーヴェン エリーゼのために、ショパンのノクターン2番」を演奏。トークを交えたコンサートにしたのもこの時が初めてです。

幼稚園時代からの幼なじみの友人なども、わざわざ、東京から駆けつけてくれました。

26歳までも働けず、長い間、学生生活を支えてくれ、苦労をかけた両親に感謝の気持ちがこみ上げて、最後は、又、涙、涙のトークとなってしまい、涙を流しながら弾いたコンサートでした・・・・。

その頃の自分の演奏が、ビデオに録画してあり、若い時の演奏を見るのも嫌で、一回も見たことがない私でしたが、やっと最近見れるようになりました。若い頃は、あそこも、ここも弾けていない、そこの歌い方は、そうじゃないでしょ!と自分の演奏を厳しく批評してばかりの私でしたが、ここ最近は、段々と自分にも寛容になってきている・・・・出来ない自分、ダメな自分も素直に受け入れていく事が段々と出来るようになり、年を取るのは、いいことだなと思っています。


平成30年3月12日(月)ピアノと共に歩んだ道・・・・(1994年~1998年時代)芸術修士


←ウィーン国立音楽大学から授与された、「芸術修士号」。

マギストラ・デア・キュンステ(芸術修士)


岩野めぐみさん

1971年10月19日四日市市出身


国籍  日本

修了  ピアノ

1998年12月21日 ウィーン 
学長 エルヴィン オルトナー



私が、在籍していたのは、ウィーン国立音楽大学の中のコンツェルトファッハという、ピアノ演奏家コースです。
私達の時代で、「芸術修士号」は、ウィーン国立音大で、取得できる最高学位でした。

私の血と汗と涙の結晶です。

←1998年6月18日木曜日午後6時半開始(コンツェルトザール)、ウィーン国立音楽大学最後の修士リサイタル
試験で、お辞儀をしている26歳の私。
ここも、ベーゼンドルファーの楽器が置いてあります。


一般の方も聴きに来て下さり、「貴女のこの曲が、心に響いた」とか、色々感想を言ってくれたりもします。
ダブリンの国際コンクールでもそうでしたが、「貴女のタケミツが気にいった」とか、私の演奏している姿を絵に書いて下さった方もいました。









平成30年3月10日(土)ウィーン留学時代の生活から・・・(1994年~1998年時代)シューマン ダヴィッド同盟舞曲集 続き


←ウィーン、4区にある、シェーンブルクザールでリハーサル。修士のリサイタル修了試験を受ける前に、ここで、演奏させて頂きました。
ここは、ウィーン国立音大に招かれた先生方のマスタークラスなども行われ、自分も出させて頂いたり、友人の演奏を聴いたりして、勉強した私にとって、想い出の多い場所です。
ここは、やはり、オーストリア。ベーゼンドルファーのピアノが置かれています。









←スイス、チューリッヒ湖で。重荷だった、修士の修了試験に無事合格出来て、「長い長い学生時代がやっと終わった!早く世のため、人のために役に立ちたい!働きたい!」ウズウズしていた26歳当時の私です。自分の持てる力、200パーセントを注ぎ込んで、これまで勉強したというすがすがしい達成感だけがあり、思い残すことは、何もありませんでした。勿論音楽の勉強は、その後も一生続けるという強い決意は、持っていましたが、一応、「学生」という、しがらみを離れた時の嬉しさは、言葉では言い表せませんでした。








前回の続き・・・

「シューマンは、元々、フロレスタン(火のように激しく陽気な性格)そして、オイゼビウス((とても女性らしい優しい内向的な性格)が自分の中に2つ、いつもあると言っていて、この曲の1曲1曲にこれは、フロレスタン、これは、オイゼビウスと書かれてあります。だから、つまり、この2つの性格を大きく弾き分けなければいけないということです。この曲は、ダンスだから、「シューマンには、よくダンスが出てくる、パピヨン(蝶々)カーナヴァル(謝肉祭)なんか、拍が3拍目に強拍のようなのが出てくるけど、それでも気持ちは、いつも1拍目強拍に重さを感じてね。とも言われました。」


平成30年3月8日(木)ウィーン留学時代の生活から・・・(1994年~1998年時代)シューマン ダヴィッド同盟舞曲集 続き


←ウィーン、ズュートバーンホーフ(ウィーン南駅)。モーツァルトさんが、「ボクのお菓子はいかが?」

ウィーンの名物のお土産の1つに、モーツァルトクーゲルン(丸いチョコレートの形の中に、マジパンが
入っているお菓子)があります。本家本元は、ザルツブルグにあります。










←ウィーン南駅正面の掲示板。ここから、ショパンが生まれたポーランドのワルシャワや、プラハ、イタリアのヴェネツィア方面に行けます。やっぱり、駅といえども、シ~ンとして静かです。











1994年11月29日、母に送った、ウィーン航空書簡の続きから・・・・

「・・・・・ただ、私の作っていった音楽で、もっともっとファンタジーがほしい、激しいところは、もっともっと激しく、火のようでなければいけないし、柔らかいところは、本当に静かで音色を柔らかくという感じで弾いてほしい、とおっしゃって、先生は、まず、初めに
ダヴィッド同盟のいわれについて、話されました。その頃、シューマンは、批評家もやっていて、自分と違う事をしている音楽家俗物たちをやっつけて、本当の芸術を目指すグループが「ダヴィッド同盟」で、これは、シューマンの心の中だけの架空のグループだそうです。先生は、「ジャン・パウロの本を読んだことがありますか?ホフマンとか」と言われて、「一度読んでみなさい、そして、もっともっと想像力を働かせなさい」とおっしゃいました・・・・次回へ続く・・・


平成30年3月7日(水)門下生コンサートへ向けて


現在、ドイツのリューベック国立音楽大学に留学中の生徒さんが、一時帰国して、レッスン室を訪れて下さいました。

門下生コンサートで弾いて下さる曲を聴いて、又又、一段と大人になり、益々、素敵な女性になっている彼女を見て、とても嬉しく思いました。

リューベックの留学生活の様子を色々と話して聞かせてくれました。彼女が、初めて来てくれた幼い
小学生の頃を思い出します。

リューベックのハーブのお店で、お塩とお花の胡椒を、お土産に買ったので、どうぞ、と下さいました。
「フュア フラウ イワノ(岩野先生へ)
ダンケシェーン(いつもありがとうございます)」の名前入りで、入れてもらったとのこと。彼女の心遣いに感激しました。

門下生コンサートの終演後、彼女の留学インタビューもしますので、留学中の現在のお話が、
沢山聞ける事と思います。門下の子達に出会えるのが、すごく嬉しいそうです。

私にとっては、どの生徒さんの事も、家族を思うのと同じように心を砕いて、見させて頂いた生徒さん達です。
これから、門下生コンサートに向けて、帰省ラッシュのレッスンで、皆さんが、どんな演奏になっているのか、どこまでも
興味が尽きません!

今月3月25日(日)天白文化小劇場です。皆さん、楽しみにしていてください!




平成30年3月6日(火)ウィーン留学時代の生活から・・・・(1994年~1998年時代)シューマン ダヴィッド同盟舞曲集


←ドイツ、フュッセン、ホーエンシュヴァンガウで。ここから、てくてく歩いて、馬車に乗るとノイシュバンシュタイン城です。


留学時代の写真を見ると、どれを見ても、周りに人がほとんどいません。始めは、静かで、落ち着いていていいなあ!と感動していたんですが、あまりに静かすぎて、ヨーロッパにいると、今度は、段々と・・・・日本の騒々しさが、恋しくなってきます・・・・。
日本の活気に溢れた騒がしさ、ヨーロッパの静けさ・・どちらも大好きです。





←オーストリア、メルク修道院の中で。ヨーロッパにある建物のほとんどが、修道院、大聖堂、教会、宮殿、古城・・・で、成り立っています。ピアノを弾く時、いつも私の頭の中は、その空間を感じた響きをイメージしています。




1994年11月29日 ウィーン 晴れ 6度 母に送った航空書簡から・・・

ケラー先生のレッスンで、「シューマンのダヴィッド同盟舞曲集、途中まで?それとも、全部暗譜したの?」とおっしゃるので、「はい、全部暗譜しました」。と言ったら、「オー、ダス イスト トル!(すごい!)」とびっくりされて、まず、30分かかるこの曲を通して聴いて下さいました。弾き終わると、「ブンダーシェーン、ゼア シェーン(とってもきれい)」となんべんも言って下さって、「よく勉強しましたね。誰かの演奏会聴いたの?」とたずねられたので、「いいえ、誰も」と答えると、
「よく1人で、これだけ曲をまとめられたね、とてもいいですよ」ととってもほめて下さいました。
この曲は、CDがあんまりなくって、私も1枚しかないんですよ、と先生はおっしゃるので、私も、「ベレゾフスキーのしか持っていません」というと、「あ、そう?どうですか、そのCDはいい演奏でしたか?」と聞かれました・・・・。次回へ続く・・・。


平成30年3月5日(月)留学時代の生活から・・・(1994年~1998年時代)自分用ドイツ語手帳


←ドイツ、ミュンヘンで。22歳の私。何時もガイドブックと、自分用ドイツ語手帳を首からぶら下げています。
自分用ドイツ語手帳とは、自分が話す言葉をあらかじめメモしておき、それを見ながら、相手に尋ねます、その時相手から、言われた言葉を書き取り、又、その答えをどう答えるか、などあらゆる、例文を書いておくための私が、編み出した、会話手帳です。









←22歳当時、いつも首からぶら下げて持ち歩いていた、自分用ドイツ語手帳!














←ミュンヘンの郊外、アイヒェナウ。決まった時間に教会の鐘が鳴り響き、今でも、私にとって、心に残る
美しい場所です。













平成30年3月3日(土)アドヴァイスレッスン


今日は、ヤマハの小牧店、YJPCのコンクールを受ける方達のアドヴァイスレッスンに伺いました。

とても熱心な生徒さん達が多くて充実したレッスンとなりました。


小牧は、若い方が多いんですね。電車に乗った時に、周りが若い方ばかりで、お子様を連れた方がすごく多くてびっくりしました。

お世話して下さったスタッフの方々、有難うございました。又、皆さんにお目にかかれる時を楽しみにしています!

































平成30年3月1日(木)ウィーン留学日記から・・・(1994年~1998年時代)ウィーン国立音大の第1回目卒業試験の様子から・・・25歳当時


←メルク修道院のテラスから見た眺め。秋の紅葉が美しい季節でした。













←メルク修道院で。












1996年1月19日ウィーン日記から・・・。

「・・・・・フロイライン イワノ(岩野さんは)、バッハ、平均律一巻の23番、ベートーヴェン ヴァルトシュタインソナタ3楽章、ショパンエチュードOp.25-4
ドビュッシー金色の魚、グリーグピアノコンチェルト3楽章を弾きますよ」と初めにメディモレッツ教授が話し、私は、涙を流しながら弾いた。

どうしてこんなに自分が興奮しているのか、何で、こんなに涙があとからあとから出てくるのかわからなかった。

ベートーヴェンがやっぱり一番難しいと思った。グリーグはとても楽しく弾けた。その後、パウゼ(休憩)まで待ってと言われて、何かな?と思ってメディモレッツの所に行くと、「貴女に、ベルヴェデーレであるコンサート(5月21日)にドビュッシーを弾いてもらうコンサートの機会を与えます」。とおっしゃって下さり、金色の魚、沈める寺、ミンストレル、雨の庭、小組曲の連弾で、ルーフイユーさんという方とコンサートに出る事が決まった。何か、嬉しくて嬉しくて、たまらなかった。一生懸命頑張ったごほうびだと思って、これからも頑張ろう・・・・」。