平成28年7月31日(日)グランミューズ部門Dカテゴリー本選第1位!!全国決勝大会へ!

PTNAのグランミューズ部門Dカテゴリーに参加された大人の生徒さん、連弾で、本選第1位、全国決勝大会へ行くことになりました、と大喜びでご連絡を頂きました。

今年の門下生コンサートで、皆さんから大好評だった、お2人の連弾。お2人は、想像もされなかったという結果に驚いているといったご様子で、どこまでも
謙虚なお2人です。

お2人は、私の教室に通われて約17年くらいになります。第1回目の門下生コンサートから出演して下さっているお2人。

この快挙に、お2人以上に一番喜んでいるのが、私。学生の若い時だけ頑張っているのでなく、長く続いた人が素晴らしいのです。それをお2人は、現実化して見せて下さいました。正に、
「継続は力なり」。お2人をレッスンしていると、その言葉を痛切に感じる事が出来ます。

そして、物事の達成には、いきなりトップを目指すのではなく、1つ1つのステップアップ、積み重ねがいかに大切かという事も・・・・・。

本当におめでとうございます!すごく嬉しいです!


平成28年7月30日(土)バッハ

名音大の演奏家コースの特待生1年の私の生徒が、めいおん音楽祭の期間中、11月5日(土)16:00〜から開催される「MUSICA DA CAMERA」
バッハへの旅Uのコンサートに出演させて頂けることが決まったと喜びの報告がありました。おめでとうございます!良かったですね!
場所は、めいおんホール(入場無料、要申し込み)です。


彼女が演奏させて頂くのは、バッハのパルティータ2番全曲です。

さすが、演奏家コース。入学してから、あちこちから沢山演奏依頼を頂いて、モテモテの彼女です。11月17日もコンチェルトの本番がありますし、あまり頑張りすぎて、身体を壊さないようにと見守るばかりです。

生徒達が生き生きと活躍している姿を見るのは、本当に嬉しいです!






平成28年7月29日(金)親子で連弾

来年の3月20日(月・祝)熱田文化小劇場で開催する私の教室の門下生コンサート。夏休みの間に、曲目を決めようね〜と今日来た生徒達に話すと、皆すごく嬉しそうです。
生徒さんのお母様が、「親子で連弾というのはいかがでしょう?」とおっしゃられたので、「ああ、いいですね!ぜひ!」とお答えしておきました。

コンクールの審査などに行くと、連弾部門にお父様やお母様がセカンドを弾かれて、お子様がプリモを弾いている方が結構多いんですが、見ていてすごく微笑ましいです。

他の生徒さん達も、これを是非、弾きたいという希望があれば、早めに知らせて下さいね!曲が重なったりする場合は、早いもの順で決めて行こうと思います。

お父様でもお母様でも、お子様と連弾されたい、そういう方がいらっしゃったら、是非、ステージに立って下さい。親子共演は楽しいですよ!


平成28年7月28日(木)ベーテン音楽コンクール課題曲コース

ベーテン音楽コンクールの課題曲コースを受けに行った、中学2年生の男子生徒が銀賞で予選通過出来ました、と喜びの報告がありました。良かったですね。おめでとうございます。

最近は、ピアノを弾く男子が増えました。私達の時代は、男がピアノ?なんていう感じでしたが、今や、男がピアノを弾けるとカッコいい!そういう時代になったのだから、つくづく裕福な時代になったんだと思います。

私の所に通っている、ピアノ男子も、増えました!

つい最近、男の子がレッスンに来たのですが、「こういう曲はね、メトロノームで、テンポをとって、きちんと・・・」と私が言うやいなや、私の手からメトロノームを取り上げて、
「カチ、カチ、カチ・・・」と鳴りだしたのが痛く気に入ったようです。(笑)キャッ、キャッとメトロノームを持ち回し、鳴らし続けて大はしゃぎでした。

女の子だと、こういう反応はないから、男子は機械もの、動くものがやはり好きです。

小さい子から、大学生まで、ピアノ男子、楽しく、そして頑張っています!


平成28年7月27日(水)試験、試験・・・・

今日は、椙山の前期実技試験がありました。名音大の副科の子達の試験も今日でした。が、椙山の方が先に、日程が決定していましたので、椙山の学生達の審査に出ました。名音の学生さん達、御免なさいね。名音、椙山、明和と3つ掛け持ちすると、試験の日が重なったり、レッスン日が重なったりしてしまいます。

それぞれの生徒達のカラーがあって、非常に面白いです。

私の自宅での教室のカラーは、
色んな性格の子が沢山いて、非常に楽しいけれど、私が、一番大切にしているのは、それぞれの性格の子が、一番居心地よくいられる自分の居場所があると思ってもらえること。
その子の良さを存分に引きだして、自由に解放すること、1人1人が気持ちよく、伸び伸びとピアノのレッスンに取り組んでもらえたら、こんな嬉しい事はありません。

ベーテンのコンクールを受けに行った、高校2年生の生徒が優良賞で、予選通過。おめでとうございます!自分の良さを、存分に生かし切って下さい!


平成28年7月25日(月)名音大の実技試験

今日は、名音大の前期実技試験がありました。演奏家コースは、1学年で定員が8名。バッハの大曲、パルティータやイギリス組曲などをカットなしで全部
演奏しなければいけないから、大変です。

けれども、やはりバッハはいいなあ・・・・。めいおんホールの響きがすごくいいから、音と音の間のニュアンスが柔らかく、音色の変化を十分に感じて、音を切る時、表情を持って弾くと、軽く弾いてもすごく優しい響きがする。
ライプツィッヒを訪れた時に、バッハが長年務めていたトーマス教会で響いてくる音を懐かしく思い出しました。

終ったあと、生徒と、少しお話して、これから、彼女は早速、ショパンのコンチェルトの本番へ向けて、練習して帰るのだと張り切っていました。

若い演奏家目指す名音の学生さん達、頑張っています!


平成28年7月24日(日)PTNA本選が始まり・・・

PTNAのC級の本選を受けに行った、小学4年生の生徒が優秀賞でした!と喜びの報告がありました。おめでとうございます!

これから、色々なコンクールが始まりますが、生徒の皆さん、暑い中、身体を壊さないようにして、頑張って下さい!

1度しかない人生を、音楽を通して、哀しみも喜びも精一杯味わい尽くしていってほしいです!


平成28年7月23日(土)東京グランミューズPTNA本選審査


今日は、東京でPTNAのグランミューズの本選があり、審査に行ってきました。

皆さん、ピアノを本当に愛していらっしゃる強いお気持ちが、こちらに沢山伝わる演奏ばかりで、レベルも大変に高く、それはそれは、すごかった!

帰りの東京駅の新幹線のホームで、後ろから「もしかして、岩野先生・・・・」と生徒の懐かしい声が。

「あれ〜!?○○○ちゃん!」一瞬、幻を見たかと思いました。

いや〜、これだけうじゃうじゃ人口の多い東京駅で、バッタリ、生徒と出会うとは・・・驚きました!でも、声をかけてくれて、嬉しかったです!


平成28年7月22日(金)練習は楽しい

学生さん達は、嬉しい夏休みが始まりましたね。生徒さん達は、毎日、必死でそれぞれの目標に向かってピアノを練習しています。皆さん、とても熱心で喜ばしい限りです!

生徒から、「練習の時に、モチベーションを下げずに練習するにはどうすればよいでしょうか?」と質問がありました。

私は、とりあえず、時間で区切って、出来ても出来なくても、ケリをつける方法を提案してあげました。

練習に集中出来る時間は、人それぞれです。私の生徒の中には、一生懸命になりすぎて、2小節か3小節に2,3時間もかけて、ああでもない、こうでもないと音色の研究をしまくっているので、身体を壊さないか心配だとおっしゃられるお母様もいらっしゃいます。

その反対に、集中力がすぐ途切れる子の場合は、30分は、何があろうと、ピアノの前に座り、とにかく、弾いて、時計の針がきっかり30分を指したら、ハイ、おしまい!にしてしまうやり方をお勧めしています。30分を1日のうちに何回か分けてピアノの前に座れば、時計が、決めてくれます。そして、今日は、とりあえず、3時間は練習出来た!と自分で納得するやり方です。曲が仕上がらなくても、弾けていなくても構いません。とりあえず、3時間は、弾いたから大丈夫なのだとケリをつけていくうちに、練習の仕方が自分なりにつかめるようになります。

私がかなり幼かったころは、自分のピアノの練習も遊びの延長でしたから、勿論楽しくやっていましたが、その他の時間は、「ピアノの先生ごっこ」と自分で勝手に遊びを作ってやっていました。

ソファに沢山お人形を並べて、「はい、○○ちゃん、こんにちは、今日は、何を練習してきましたか〜?」と言って、勝手に、お人形ちゃんを椅子に座らせて、私が先生役になる。そのお人形ちゃんの手をとって、「あ、そんなフニャフニャの指ではいけませんよ〜、こうやって弾くんですよ〜」と、手をとって教える。

お人形だから、私が、何を言っても「うん」とも「すん」とも言わないんですが、この遊びが非常に気に入って幼稚園から小学生の3,4年くらいまでは、
ずっとはまっていましたね。今から思い出すと、相当、おかしくて笑える。

そう考えると、やはり小さい頃すごく楽しく遊んでいたことが、職業に結び付いていったと思うので、遊んでいる感覚になれば、練習も楽しくやれると思います。


平成28年7月20日(水)演奏のエネルギー

午前中は椙山の大学生達のレッスン。大学は、まだ実技試験が残っているので、学生達を集めてリハーサル。午後からは、明和の1年生の子達のレッスンへ。
今日も蒸し風呂レッスンかなと思っていたら、応急処置をして下さり、今日は冷房が入りました!

ピアノは、肉体労働で、足から頭の先まで、すごく身体を使います。呼吸も大きく吸ったり吐いたり全身で弾くから、暑い日でなくてもピアノに大きく気持ちを込めると全身が熱いし、お腹を膨らませたりへこませたり、お腹をしっかり使うので、すぐお腹がすく(笑)

指揮者の人などは、もっとすごいです。私の学生時代の先生が、オーケストラを指揮されるとき、男性の方なので燕尾服を着られるのですが、終演後、楽屋でその服を見せてもらうと、
プールに燕尾服のまま入って、そのまま上がってきたみたいに全身ずぶ濡れ。「手で絞ったら、水滴が垂れるくらいに汗かくよ」とおっしゃっていましたね。

演奏するってことは、それくらい命がけなことなんです。だから、レッスンでも、コンサートでも生が一番いい。

音楽は、やはり原始的なもの。暑い時には、思い切り暑さを、寒い時には、凍えるような寒さを、悲しい時には、身体の底から突き上げるような悲しみや辛さを、嬉しい時は、全身で喜びを・・・・そういったものを沢山伝えたいから、演奏の1回1回が真剣勝負。

そういう演奏に、聴いて下さるお客様は、生きるエネルギーを沢山もらえるんだと思います。


平成28年7月19日(火)蒸し風呂

今日は、明和の夏季特別レッスンでした。レッスン室が、冷房がきかないという事で、サウナ状態。

生徒達に何かあったらいけないと思って、家から凍らせた保冷剤を持って行って、生徒達の首にハンカチで巻いてあげたり、必死で弾いている生徒を扇ぎながらレッスンしたり・・・・。

17年勤めていて、冷房が効かなくなったレッスン室でレッスンしたのは、初めて!

2年生の生徒達から、修学旅行のお土産を頂きました。とても美味しかったです。旅行中も私の事、思い出してくれたんだなあと嬉しかったです。

さすがに、最後の3年生のレッスンをしているときは、私の方が、頭がクラクラしてきましたが、生徒達は、暑さも何のその。蒸し風呂状態のレッスン室でも平気の様子でした!


平成28年7月18日(月・祝)子供は自然に育つもの

PTNAのB級を受けに行った小学3年生の生徒が、優秀賞で予選通過。おめでとうございます!

一生懸命よく頑張りましたね!お疲れ様でした!

年齢が小さい子も大きい子も、調子がいい時も悪い時も、「辛抱強くある事」が成功への秘訣です。学生の時、成績優秀な人でも、人生どこで道を踏み外して転落するかわかりませんし、仮に学生時代に成績が振るわなくても社会に出てから、すごく成功して世の中の為になっている人も沢山います。

私がこれまで、20年近く多種多様なあらゆる性格の生徒を育ててみて、感じる事は、人生何がどこで幸いするか、つくづくわからないものだということです。だから、物事の結果に
いつでも一喜一憂してはいけないし、辛いと思う事がすごく嬉しい事につながっていたり、すごく嬉しかったことが辛い事への始まりだったという事がよくあるからです。

いつも心がけているのは、その子を育てようとするのではなく、その子が自然に育っていくのを後ろから、そっと見守る。そして、こけた時だけ、
手を貸すくらいにゆったりした気持ちでいるのが一番いいですね。


平成28年7月16日(土)サマーコンサート


明和高校音楽科の第9回サマーコンサートがありました。

ソロ、伴奏で出演した高校3年生の生徒、
伴奏で出演した高校2年生の生徒と。


しらかわホールで満席のお客様の中、緊張とプレッシャーをはねのけて、立派な演奏を聴かせてくれました!

何か皆、度胸があるなあ、すごいなあ・・感心しました。音楽の道って、その道を究めれば究めるほど、恐ろしくなっていくものですが、若いパワーは、いいですね。胸がスカッとする!

今日は、PTNAのF級を受けに行った、高校2年生が優秀賞で予選通過。皆さん、おめでとうございます!



平成28年7月14日(木)オンディーヌ

ラヴェルの夜のガスパールの中の「オンディーヌ」。この美しい名曲を初めて弾いたのは、私が中学3年生の時でした。丁度、PTNAのG級の中に近・現代の曲を入れなければいけないとのことで、「めぐみちゃんによく似合っているから」と先生が選んで下さったのがきっかけです。
G級の全国決勝大会で、演奏したものは、バッハ平均律1巻の18番、ショパンのエチュードOp.10−4、ベートーヴェン32のヴァリエーション、ショパンのアンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ、そして、オンディーヌ。
→下に昭和61年3月28日購入、と書いてある。
私の母は、楽譜を買うとすぐ、年月日を書くのが趣味のようでした(笑)30年近く前の楽譜だからもうボロボロ。

オンディーヌの内容は、人間の男にオンディーヌ(水の精)が恋をして、結婚をして湖の王になってくれと愛を告白したものの、人間の男はそれを断り、オンディーヌが悔し泣きをした後、大声で笑い、激しい雨の中に消え去る・・・というお話。


生徒から、「男からフラれて悲しくて泣いたのに、大声で笑うってどういう事なんでしょうか?」と質問されました。
私は、「元々、こういった、お伽話のような詩、物語は、現実の人間の世界でも、実際にあるよ。ただ、これは、比喩しているというだけで」。
と答えました。

オンディーヌが笑い声を上げる前に、全く無表情になって「そうなんだ・・・・やっぱりね・・・・」とつぶやいているようなところが、中学3年生の私には一番心を奪われた部分でした。

それまで、どんな音楽も、伝えることが大切だから、表情豊かに、表情豊かに、ということを、念頭におきながら、練習していた私は、無表情な音楽っていうのもあるんだ・・・・と感じたのが、この曲のその部分でした。

人間の表情でも色々あって、涙も枯れ果てると、心が渇いて、無表情になってしまうからなあ・・・。シレーッとした無表情も、表情のうちの一つなんだと教えてくれたのもこの曲がきっかけです。

私にとっては、懐かしい曲ですが、生徒達が弾いてくれるとすごく感動します。若い人達の演奏は、キャリアや実績とかとは、関係なく心を揺さぶられるから、大好きです!


平成28年7月10日(日)強靭なタッチが、多彩な色合いをつくる

今日は、PTNAのG級に参加した明和高校2年生の生徒、グランミューズのDカテゴリー(連弾)に参加された大人の生徒さんが、優秀賞で、予選通過。
皆さん、暑い中、連日、本当におめでとうございます!

沢山の参加者達が殺到するような高いハイレベルな演奏の中では、技術的にも音楽的にも完璧性の高い演奏、パワーのある演奏が第一条件となります。

パワーがあるという事は、全てがキラキラと光り輝いて美しく聴こえるという事です。その代表格に「音色の美しさ」がまず、あげられます。

音に輝きのある人は、「打鍵が強い」という事実があります。音楽を感じながら弾いていくと、自然と打鍵は強靭になっていきます。自分の心を相手に伝えたい、壮大な音楽をつくりたい、音楽に対する熱い思いを相手に訴えよう、訴えようとしていくうちに、その人の音楽性に見合った手がつくられていくのです。

ロシアのピアニスト、エフゲニー・キーシンが、小さい頃から、各指が強くなるために、ハンマーに鉛を入れて重くしてもらい、1つ1つ鍛えた、という話を聞いたことがありますが、確かに、キーシンなどの演奏を聴くと、1音1音全ての音が、背筋を伸ばしてシャンとしっかり直立しているような音です。

色彩感豊かなその音色は、全て強靭なタッチからもたらされています。耳にまぶしいほどの輝き、音にハリがあるというか、若いピチピチした肌の艶やかさのようなみずみずしい音。
弱音も、強靭なタッチがあれば、ピアノそのものが無理をしなくても自然に歌ってくれます。逆説的ですが、柔らかい弾力性のある音のためにも、弱い音が多彩に聴こえるためにも、強靭なタッチは必要不可欠なのです。

ホロヴィッツの音色も素晴らしいし、トロップの音色も得も言われぬ美しさです。その輝きのある音、音質にしっかりとしたエネルギーが込められているかどうか音そのものが、美しい音楽を伝えられるだけのエネルギーを持っているかどうか、それが、美しいピアノ演奏の第一条件といえるでしょう。


平成28年7月9日(土)自己コントロール

PTNAのD級に参加した、中学1年生の生徒が優秀賞で2回目の予選通過。おめでとうございます。

演奏は、1回目上手くいったから、2回目も上手くいくとは限らないから、そこが、怖いところでもあり、又、面白いところでもありますね。

年齢が高くなってきた生徒達には、ピアノの技術や、音楽的な事や、歴史的な背景だけでなく、どのように本番へ向けて、自己をコントロールしていくか精神的な面について、話し合う事が多いです。

緊張すると上手く弾けないと思う人が多いと思いますが、実は、緊張しても普段と変わらず安定した演奏で、上手く弾ける人はいくらでもいます。

緊張とプレッシャーの中で、安定した演奏をするにはどうしたらよいのか?私の体験を交えつつ、日々、生徒達と話し合っています。


平成28年7月7日(木)物事の達成には、時間がかかる

先日、小学生の生徒から質問されました。「あたらしいきょくを、はやくひきたいけど、はやくひけるようになるにはどうすればいいですか?」

私は、笑いながら、「早く早くと焦ってもそれは無理なことよ。何でも、時間をかけることが大事なの。」と言って、その子に「辛抱するとか忍耐する、という言葉は聞いたことあるかな?」と聞くと「知らない」と答えたので、その子のレッスンノートに「しんぼうづよく、にんたいづよく、たのしみにしながらまつ」と書きました。

「○○君は、お花を育ててみたことはある?」
「ある」
「今日、種をまいて、明日、そのお花は咲いたかな?」
「ううん、5週間かかった」
「ほら、お花を育てる事と一緒よ。ピアノの演奏も上手になるためには、沢山沢山時間をかけないと上手くならないものなの。種をまいて、お水をあげながら、綺麗に咲いてねって、お花が喜ぶ言葉を沢山かけてあげるでしょ?それが、毎日のピアノの練習。そして、青いのかな、赤いのかな、ピンクかな?どんな色のお花が咲くかなあって、待っている時間がとても楽しいでしょ?」とお話ししました。

私が、思っている、「楽しい」という意味は、遊園地に行ったり、どこか、遊びに行く「楽しさ」とは少しニュアンスが違います。
すごく時間がかかって、自分が出来ない事が沢山あって、すごく苦しい思いが沢山あって、それでも、1つ1つ、投げ出さずに、丁寧に、最後までやりとげたという「楽しさ」です。

「困難」と「克服」の連続です。困難だと思える時に、それでも踏ん張れるかどうか、にかかっていると思います。

子供心に、早く出来るようにとあせったらダメなんだなあ、物事の達成には、時間がかかるということを理解してくれたようです。

「1つ1つ」「丁寧に」「最後まで」です。この最後まで、という言葉は、とても大事です。出来ないという事がわかると途中で投げ出す人と出来なくても途中で投げ出さないで、踏ん張る人がいます。

それが、私の考えている「楽しい」のニュアンスです。「充実感」といっても良いでしょう。それが、人間生きていく上で、一番、嬉しい事なんだと思います。


平成28年7月5日(火)じっくりと、あせらず、コツコツと

今日は、明和生の1年生の専攻試験がありました。皆さん、一生懸命で可愛いです。どの生徒さんもそうですが、3年間で、すごい成長が見られるので、今後どう伸びていくかがとても楽しみです。

さて、今年の明和高校の音楽科説明会は、7月9日(土)にあります。高校2年生の私の生徒が、ウィルあいちでソロを演奏させて頂ける事になりました。
又、7月16日(土)は、しらかわホールでサマーコンサートがありますが、私の生徒からは、2部の後半8番目に高校2年生の伴奏、10番目に高校3年生のソロ、12番目に高校3年生の伴奏というスケジュールが決定したとの事でした。
皆様の暖かい応援をよろしくお願い致します。

私の教室の合言葉は、「じっくりと、あせらず、コツコツと」です。人それぞれで、成長の度合いはさまざま。私は、どの生徒さんも、どんな風に育っていくかな?と楽しみにして待っている時間がとっても好きです。辛抱強く、忍耐強く、その子の成長を楽しみにして待つ。これが、一番大切。すぐできることよりも、
永続性を私は大切にしたい。人によっては、早く、早く、と焦る人もいるかと思いますが、私は、出来るだけ、じっくりと時間をかけて、根っこを大切にしてあげたいです。




平成28年7月1日(金)迫真の演奏の数々

やっと終わった、明和高校の2,3年サマーコンサートオーディション。
それはそれは、熱い迫真の演奏が次から次へと繰り広げられ、皆さん、すごかったです!

おめでたいことに、私の生徒からは、高校3年生の生徒が、ソロも伴奏も出演させて頂けることになりました。本当におめでとうございます!
実は、試験後、大泣きだった彼女。あの緊張とプレッシャーの中で、自分と闘ったわけだから、泣くのは当然。私も精一杯弾き終えた後は、いつも誰かの胸を借りて、泣いてしまうので、彼女の複雑な気持ちがすごくよくわかります。上手に弾けても、胸が一杯になってしまうのですね。彼女を励ましながら、自分も
一緒に泣きながら、やっと終えた必死の試験でした。

このオーディションで受からねば、死ぬ、くらいのすごいエネルギーを毎回のレッスンで感じ取っていましたので、彼女の念願が叶い、本当に喜ばしい限りです。
サマーコンサートは、7月16日(土)午後2時30分開演、しらかわホールです。
彼女は、ラヴェルの夜のガスパールから、「オンディーヌ」を演奏させて頂きます。是非、皆さん、応援に来て頂けますと嬉しいです!
涙、涙の血の滲むような思いで臨んだ、今回の試験。

彼女だけでなく、他の生徒さんも皆、素晴らしくて、自分の若い頃を思い出しながら、その苦しみに時々、涙がこぼれそうになったり、勇気をもらったり、
本当に心が揺さぶられました。やっぱり、若いっていいなあ、一心不乱になって打ち込む姿は、限りなく美しく、どの生徒さんからも、沢山の感動をもらえました。
一生に一度くらいは、死ぬくらい必死になる時期があるのはいいことだと思いますし、又、それをずっと続けていかなければならない苦しみ=楽しさを味わえるのが、音楽で生きていこうという事だと思います。