平成27年9月30日(水)大学の授業も始まり・・・

今日から、後期の授業が始まり、大学生達と初顔合わせ。今学期は、12名の学生さん達を受け持つことになりました。その中には、私よりもずっとご年配の方がいらっしゃいました。若い子達と一緒に講義を受けるなんてすごい!!いつまでも学ぶ意欲のある方々は素晴らしいと思います。

今日は、初めての授業なので、1人1人自己紹介をしてもらいました。
どのように、私のレッスンは行っていくか、初めに持ってくる曲目の説明、初めに出席をとってから、ローテーションでレッスンを進めていくなど学生さん達に
わかりやすく説明します。12名の学生さん達は、私の大学のレッスン室で、興味シンシン、一斉に私に視線が集まります。

皆、おめめキラキラで、私が話す一言一句にうなずきながらメモをとったりしています。
1対1のマンツーマンのレッスンと違い、とかく、集団になると、すぐ、私語が始まり、ベチャベチャお喋りが始まります。そこで、私語をさせないコツは、
1人1人とアイコンタクトを取りながら話す、喋っている子には、特に、色んな質問をして、私が話すのではなく、相手に1人で話してもらうようにする、これをすれば、カンペキ!
全く私語はナシ!です。

授業の後で、「先生、何か弾いて〜」といわれたので、弾いてあげたら、すごく喜んで、キャアキャア大騒ぎして帰っていきました。
若い子達を相手にしていると、こちらの気持ちも若返ります。みんな私に色々質問してきて、すごく可愛い女子大生。私は、人1倍シャイなんで、こんな風に
先生に親しげに接する事は出来なかったなあ・・・・(笑)


平成27年9月29日(火)ラヴェルの美しさ

中学3年生の生徒がラヴェルの「クープランの墓」を弾いています。彼女に、「ラヴェルってどんな人だったと思う?」と聞いてみました。
「堅苦しい人だった感じがします」。

他の子にも聞くと、
「一生独身を貫いた。淋しい孤独な人。優しい人」。などなど色々、答えてくれました。

私は、彼女に「そうね。よく聞くのが、すごくシャイな人で、いわゆる、感情のこもった言葉で「わあ、それ、きれいねえ!!」とか、口に出して言うのが恥ずかしい人だったみたいね。それと、お母さんの事が一番好きで、一生独身を貫いた。すごくおしゃれでダンディだったから女性からモテたはずだけど、意外とモテなかったらしい。きっと自己愛のすごく強いナルシスト、繊細で神経質な人だった、と先生は思うけど、本当の事は誰にもわからないよね。計り知れないのが人間だから」。と話すと、食い入るようにして聞いていました。

私がラヴェルの作品を初めて弾いたのは、小学4年生の時。「ソナチネ」でした。ラヴェルの作品は、今まで弾いていたハーモニーと全然違い、私は、夢中になりました。
特に、私のお気に入りは、2楽章でした。弾いていると、何かすごく哀しくて冷たい感じがするのだけど、人間の本来の姿を物語っているようで、何度も何度ものめり込んでそのハーモニーの美しさに心奪われて弾いていたのを思い出します。

「クープランの墓」も全部通すと、それこそ、30分以上かかる大曲ですが、私の大のお気に入りで、生徒達が弾いてくれることがすごく嬉しいです。
ウィーンでも演奏させて頂き、地元四日市での帰国記念のリサイタルでも取り上げました。

人間は、もともと哀しい存在であるといわれます。もともと欠落している部分を持って生まれて、必ず、1人でこの世を去らなければならないという哀しみを誰しも背負っているからこそ、自分にも他人にも優しくすることの大切さを強く感じます。
多分、小学4年生では、そういう言葉で表現する力も全く持たない私でしたが、しかし、そういう人間が誰しも持つ哀しみを音楽から感受する心はあり、何て、
言葉で表現すればいいのだろう、この哀しみを・・・とずっと思っていました。しかし、言葉に出来ないから、こういう音楽が生まれたんだ・・と気づいたのは、かなりずっと後になってわかった人間の機微でした。

その時に、ラヴェルの心とつながれた気がして、「ああ、ラヴェルも私と同じ気持ちになったんだなあ」と強く感じました。

ラヴェルは、死ぬ間際、頭もおかしくなって、自分が作った「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聴いて、「いい曲だねえ・・・誰が作曲したのかい?」と聞いたそうよと彼女に話すと、大笑いでした。笑い事ではありませんが、どんなに素晴らしい才能を持つ人も、誰しも哀しい存在であることをすごく強く感じさせてくれるのが私にとってのラヴェル像です。


平成27年9月22日(火)おめめキラキラの生徒さん達

先日、ベーテン音楽コンクールの本選があり、バロックコースの高校生部門で高校1年生の生徒が最優秀賞、全国大会へ行くと喜びの報告がありました。
長野県まで受けに行ったかいがありましたね。おめでとうございます!

学生さん達は、シルバーウィークを楽しく過ごしている事と思います。私は、ひたすら、生徒さん達のレッスン。先日、三重の津から、姉妹で毎週通いたいと新しい生徒さん達が来られました。私が何か話したり、弾いたりするたびに、2人共、おめめキラキラ、目がハートマークで、こちらの方が照れてしまいました。(笑)

私のレッスンで、生徒の皆さんが、幸せな気持ちになってくれると本当に嬉しいです。毎週通われるのに、片道2時間かかるとおっしゃっていましたが、
楽しんで頂けて何よりです。


平成27年9月18日(金)音楽性とは?

ピアノに限らず、音楽を一生懸命学んでいる人なら、誰でも知っている「音楽性」という言葉。一般的にあの人の演奏は、「音楽性がない」とか「音楽性がある」とか言いますが、一体、「音楽性」とは何を意味するか、書いてみようと思います。
私の考えでは、一言で言えば、音楽性がある人というのは、「楽譜のウラを読んで、その曲を知らない人にもちゃんと曲の感情が伝わるよう、その曲の表情が十分読み取れて表現されている事」だと思っています。

例えば、俳優さんでも、演技の下手な人、上手い人というのがあります。台本に書かれてあるセリフをそのまま読んで何の感情もなしに「セリフ棒読み」したら下手な役者さんです。完璧にセリフが言えたとしても、それは、丸暗記にすぎないから、見ていてシラケます。でも、仮に、台本には書かれていない言葉でもそのシーンを十分理解して、その場の雰囲気を敏感に感じ取って、共演者の心を十分掴み、感情を込めながら、セリフを話せる役者さんは、上手い演技といわれるのです。

これと同じような事が、ピアノ演奏です。ピアノの楽譜は私達にとっては、台本です。従って、どんな作曲家も、この音が生み出された時は、自分は、
こんな感情でした、なんて書いてくれてはいません。怒っていた、笑っていた、泣いていた、絶望的だった、希望があった、恋をしていた、懐かしい人に会った、別離の苦しみに身も心も張り裂けるような思いがした、天にも舞い上がるような浮かれた気分・・・・などなど、生きていれば、誰しも、一生の間に様々な感情を体験しますが、そんな事は、楽譜のどこにも書かれていません。書かれてあるとすれば、強弱くらい。

強弱というものが非常にやっかいで、強弱通り弾いたらいけない事も沢山あります。よくフォルテと書かれている所だけ強くしたり、ピアノと書かれてあるところだけ弱くする、なんて単純な弾き方をしてしまうと先程の「セリフ棒読み下手くそ役者」となってしまうのです。

楽譜に書かれてある事は、きちんと守って弾いている、けれど、その演奏にいまいち説得力がないのは、演奏する人の心や、感情が十分に入り込めていないのが原因なのです。

音楽性は、大人になればなるほど、豊かになっていきます。考えるだけでも駄目だし、心で感じ取るもの。相手の心を敏感に察知するような感覚で、楽譜のウラを読んで、想像力を働かせれば、必ず、理解できるようになるのも「音楽性」だと私は考えています。


平成27年9月17日(木)譜読みのコツ

今日は、譜読みを早くする方法を書いてみようと思います。

譜読みのコツは、「楽譜を読むときに、いちいち鍵盤を見ないで弾く」ことに尽きると思います。とにかく楽譜を目で追い続け、間違っても、何があっても絶対に目をそらさないようにします。

先日、電子計算機を使って、ものすごい数の計算をするコンクールの様子がニュースで放映されていて、全く、ピアノの譜読みと同じ!と思いました。

例えば、目は159384756230+4729307465910・・・・・・・のようなハンパじゃない数を目でずっと追い続け左手は電子計算機をずっとはじいています。
そのスピードの速い事と言ったら!!何なんだ、一体これは!というような神技としか思えないようなすごさ!そして、一つの計算間違いもなし!

ただ、ピアノの場合は、両手を使いますからね。全くピアノを弾かない方から見れば、両手が違う動きをとるということが神技に見えるらしいです。

よく考えると、右手が「私は、今日ピアノを弾いています」左手は「僕は、今日お友達と遊ぶつもりです」なんてことを同時に話しているような感覚ですよね?
どう考えてみても、人間は1度に2つの事を考えるのは無理なのに、なぜ、ピアノではそんなことが可能なのでしょうか?。

弾いている曲の調性を感じていると、自然にシャープやフラット、ナチュラルなどの見落としがなくなります。
その曲の空気が読めているという事にもつながるのでしょうが、人と会話していて、まるきり違う話題が出てきたりすると「あれ?」のような事が起きますよね。

譜面を読むのは、それと同じなんです。話の前後の関係で、この人は私に何を訴えようとしているのかな?とか相手の反応を読みながら、会話をしていきますけど、それが音楽なら、ヘ短調が来ていたらもう少しで変イ長調に救われるはず〜なんて予想していたら、あ、やっぱり!て感じで、成り立っていますから、実際は譜読みではなくて、あらかじめ予測している、知っていた音を弾いている感覚です。

その曲を良く知っているとやはり、早く譜読みが出来ると思います。例えば、私なんて、野球などには全く興味がありませんから、何べんルールを教え込まれても理解出来ないと思うし、又、野球がどういうルールで行われているか知りたいとも思いません。(野球ファンの方、ゴメンナサイ)
でも、音楽なら、とにかく、新しい曲を譜読みしたい、新しい曲を知りたい、知るだけでなく自分の手で早く弾いてしまいたい!!もうその一心で楽譜を見ますので、遊びの延長なようなものです。

音楽家にとっては、母国語を話している感覚で、当たり前の事なんですが、先ほどの電子計算機のような、何だ、ありゃ!?という感じに思える分野がありますから、人それぞれが必ず持っている得意な領域を精一杯努力することが、自分の為にも世の中の為にも役立っていけるのだと思います。

何も、プロになるだけではなく、趣味でも早く譜読みが出来るに越したことはありません。色んな曲を自分の手で弾いているという事自体が楽しみになりますから、趣味の方でも同じように、鍵盤を見ないで楽譜から目を絶対にそらさないようにして見ていくといいですよ。


平成27年9月15日(火)音色のニュアンス

気持ちの良い季節となりました。私の日記をすごく楽しみに全国の皆さんが読んで下さって有難うございます。情報過多に振り回されるこの世の中、ウソか本当か、わからないようなバカらしい事に煩わされないよう、普段、意識して、なるべく情報を取り入れないようにしている私ですが、私の教室に沢山の方々が
興味を持って下さるのを知ると、インターネットの力は非常に大きいなと感じます。
毎日、私の日記を楽しみにして下さっている、又、私の生徒達の実際の演奏やYou Tubeを聴いてあんな音色が出せるようになりたい、と各地の方々から反響があると、私も嬉しいし、これからも、ピアノ学習者の皆さんに役立つ事を沢山書いていきたいです。
初め、私の教室を訪れる方々は、皆さん、色々な問題を抱えていらっしゃいます。その中で、最も多いのが、音が悪い(音に輝き、潤い、ツヤがない)
譜読みが遅い、音楽性がない、歌心がない・・・・・・などです。数え上げたらキリがありませんが、今日は、音が悪いのをどうすればよくなるかを書いてみようと思います。
音の良い悪いは、その人の手や体つきを見ると、判断することが出来ます。2番目は、綺麗な音色というものがどういう音かが判断出来る耳が育っている事もとても大事です。しかし、そうはいっても、ものすごく耳は良くても、何となく、音色自体に輝きがなく、薄暗い感じしか出せないという人もいます。
確かに、音色にツヤがあり、キラキラ輝いた音が出ていると、それだけで、惹きつけるのは確かです。しかし、ピアノで、歌う事は、色んな要素が組み合わさって初めて、歌以上の並ぶ者のない素晴らしい楽器にもなりうるのです。
私は、1人1人の生徒達を見ていて、自分の長所をとにかく生かすことに重きを置いてアドヴァイスします。輝きがない音なら、その人にとって、多彩なニュアンスが取れていればいいわけです。
よく私が、レッスンの時お話して絵を見せるのが、いわさきちひろさんの絵。小学生の時、ちひろさんの絵が大好きで、ちひろさんの絵を買ってもらい、よく額に飾って、その色合いを楽しんでいました。
「ぶどうを持つ少女 1973年 いわさきちひろさんの絵」

同じ紫でも色々な色合いがあります。顔の色も全部同じ色ではありません。

ちひろさんは、子供さんをとにかくさわって育てた、との事です。小さい子供がきゅっと触るあの強い握力は、ただ観察して、スケッチだけしていても描けないとおっしゃています。

ちひろさんの絵の、みずみずしい生命感、やわらかさ、弾力に富んだ身体の質感は、子供をしっかり触る事で、良く出ているのだなあと感じました。


ピアノのレッスンも正にこれと同じような事を行わなければならないのです。

ニュアンスは言葉で説明するだけでは、子供は理解しません。まず、いい音を弾いて聴かせ、その上で、私の手の平、関節、腕、肩、背中全ての身体のどこに重みがかかっているのか、私の身体を実際にしっかり触ってもらい、どこの筋肉、神経が各部位にもたらしているのか、など、自分の身体の事や、神経学的なことを良く理解させるようにしなくてはならないのです。

私も、生徒達の手の筋肉や、どこの部分が固まっているためにいい音が出ていないということを身体を触ればすぐわかります。ピアノレッスンは、正に、体当たりで勝負!そうこうしていくうちに、1人1人の自分にしか出せない音が見つかるようになります。だから、何事もあきらめてはいけないのです。
欠けている部分は必ず何かでカバーすることが出来ます。生命を感じる音楽を作れている事の方が大事です。

「あやめと少女1967年いわさきちひろさんの絵」
赤も、青も、決めつけられない色合いがある。これが音色のニュアンスです。
















平成27年9月9日(水)PTNAの無料で発表会を見学しにいこう!の欄にメッセージ

今日は、午前中から調律師さんに来て頂きました。スタインウェイの方の弱音ペダルがギコギコして踏みにくそうな状態がここ最近続いていました。調律師さんは、今年は、非常に雨が多くて、どこのピアノもひどい状態です、とおっしゃっていました。

しかも、スタインウェイは非常に繊細な楽器。常に、湿度計や、除湿器や色んな事をしてあげて、しょっちゅう調律したり、いつも面倒を見てあげなくてはいけないので、なかなか手の焼ける楽器でもあります。生徒の皆さんは、普段、スタインウェイなどで弾く機会は、めったにないからレッスンで、スタインウェイを使わせて頂けるのは幸せ、すごく嬉しいと喜んで下さるので、私はヤマハを使い、生徒達にスタインウェイで弾いてもらっています。

来年3月19日(土)に南文化小劇場で開催される第14回門下生コンサートの曲目も、参加人数も大体の方々が決まってきましたので、PTNAのホームページに登録しました。私の教室紹介の欄をクリックすると、聴きに来て下さる方々への私のメッセージを閲覧することが出来ます。今年は、今の所、全部で43組の参加、その中には、ソロだけでなく連弾もあります。以前、10周年の時に何人かの門下生の方に2台ピアノでコンチェルトを弾いてもらった時がありましたが、名古屋調律センターからピアノを大型トラックで運び出したり、それはそれは、大掛かりな作業でした。

生徒の皆さんが、1音1音の音を慈しみ、丁寧に音楽づくりをしていく工程は正に、職人のようです。すごく時間をかけて練り上げられた音楽は、どの生徒さんも大変に完成度高い演奏となっており、聴いて下さる皆さんに十分ご満足頂けると思っています。又、全員の演奏がブルーレイになって仕上がってきて後から見れるのも門下生の皆さんに大変喜ばれています。生徒達は、これを見て、あんな曲もあるのか、こんな曲もあるのかと知る事が出来ます。1度に50曲近い演奏を聴く機会なんてそうあるものではありませんから、子供の曲から、大人の曲まで、ありとあらゆる曲に触れられる楽しいコンサートです。

もちろん、無料です。沢山の方々のお越しをお待ちしております!


平成27年9月5日(土)全日本学生音楽コンクール

今日は、全日本学生音楽コンクールの高校生部門がありました。

明和高校2年生の生徒が見事、予選通過と喜びの報告がありました。予選通過するだけでも、すごく難関なコンクールなので本当によく頑張りました。
おめでとうございます!

高校生達をレッスンしていると、ピアノの技術、音楽性だけでなく、日本語の会話能力、聞く力、コミュニケーション力もすごく高まってきているのがよくわかります。
それまでは、右の耳から左の耳という感じで聞いている子供の時と違い、話し合いながらレッスンをすすめていくのがすごく楽しい時間です。
私の体験談や、ヨーロッパの歴史的背景、教会での響き、作曲家の話、将来の事についてなど、ありとあらゆるお話をします。私の失敗談や、ピアノ以外の
笑っちゃう話も沢山!してます。又、バンバン、生徒から質問が飛び出し、食い入るように私の話を聞いてくれるのも高校生達で、反応がすごくあるから
非常に面白いです。

親から見れば、子育ての山場を迎える、高校生。それだけに、すごく難しい年頃でもあります。表面上、楽しそうにしていても、日々、苦しんだり、辛い事を沢山抱えていて、心の中に葛藤を秘めているという事も私も通ってきた道なので、すごく共感出来ます。

何度も何度もその苦しみを味わって、哀しみや、辛い体験を沢山していって、少しずつ、音楽というものが自分の心の中に、沁みとおってくるようになります。
コンクールの結果に一喜一憂せず、難しい年頃の生徒達を、これからも暖かく見守っていきたいです。


平成27年9月3日(木)ショパン24のプレリュード


ショパン24のプレリュードの私の楽譜。初めて、24曲全部通して弾いたのが高校1年生の時。
真ん中の楽譜があまりにもボロボロで包装紙で包んであります。
左側は、同じパデレフスキ版。右側は、研究のために使用していた、コルトー版。
研究するうちにボロボロになるので、同じ楽譜が2冊も3冊も必要になります。









コルトーがそれぞれに題名をつけているのですが、例えば、16番は、「奈落への道」8番は、「嵐が吠えている」12番は「夜の闇を走る騎士」など。
今年の毎コンの高校生の課題の一部になってます。生徒達も必死で弾いています。


24曲全部通すと40分くらいかかります。だから、こういう大曲をレッスンに持って行くと、一回通したら終わり。
「何かが足りない」「音楽って何だい?」「聴いている人は貴女の何に感動するのかい?」
男性の先生でしたので、その短い言葉から、必死になって自分の頭で考えに考えさせられた曲です。

演奏が終わると、ため息ばかりつかれている・・・そういう態度をとられたら、自分の演奏は、弾けてはいても、まだ、全然、楽譜のウラが読めていないんだ、と悩みに悩みぬいた曲でもあり、最後に、「ボクが聴いた中で、最も美しい最高のプレリュードを貴女は、弾いてくれた」と誉めても頂いた、私と先生との思い出の曲でもあります。

その時の私と同じ年頃の生徒達が弾いていると、無性に、懐かしくなり、又、嬉しくもあります。
私は、自分がお習いした男性の先生みたいに、自分の頭で考えろ、と冷たい事だけ言って徹底的に突き放す事は絶対出来ない性格なのですが、生徒達は、どう感じてるのかなあって・・・・・・。(笑)

27年9月2日(水)楽譜の山!



とある課題曲コンサートで演奏する曲の楽譜の数々。全部で48曲譜読みしました!
常時練習している曲を含めて、ざっと数えてみたら、65曲ありました。










皆さん、これ、何の楽譜かおわかりでしょうか?
小学3年生の時、買ってもらった、ベートーヴェンのソナタのヘンレ版。約、34年間たってボロボロになっています。そこらじゅう、ガムテープを巻かれて、見るも無残な姿になってます・・・・・・。
小3の時、初めて、ソナタの1番を弾いたのですが、アーティキュレーションを守るのが難しかった想い出があります。
お習いしていた先生に、楽譜に忠実に弾けと言われるんですけど、楽譜に忠実に弾くこと自体、難しいです。
おまけに、楽譜のウラを読めといわれて、小学3年生の頭では、ちんぷんかんぷん!?