平成27年8月30日(日)2015第39回ピティナピアノコンペティション全国決勝大会にて


連弾中級B全国大会出場者とA1級ソロ出場者
おいしそうね。何を食べているのかな?



















平成27年8月25日(火)まちがえてもいいの?


A2級入賞者記念コンサートで、初めて、東京のヤマハホールで演奏した、5歳の男の子がカードをプレゼントしてくれました!

コンクール後のレッスンで、新しい曲を弾いてくれました。弾く前に、もじもじして、お母様の顔色を伺っています。

「ほら、弾いていいのよ」と私が促すと、お母様の顔を見て

「まちがえてもいいの?」と聞きます。驚きました。こんな小さな坊やが私の前で弾く時に間違えたら
いけない、恥ずかしいと思っているのです。私を気遣ってくれる心に涙が出そうになり、私は、思わず、頭をなでて、
「もちろんまちがえていいのよ。まちがいをたくさんするうちにピアノは上手くなるの。完璧に弾こうとしなくていいのよ。まちがえてもいいから、まず、音を出すことから始めましょうね」。

と言ったら、安心して弾き始めました!

来年の初の門下生コンサート出演も楽しみにしているようです。お母様が独身時代に門下生コンサートに出て下さったのですが、そのお子さんがもう、来年は小学1年生なんて、私も感無量です。
昨日は、ベーテンコンクールもあり、高校1年生の生徒が、最優秀賞だったと喜びの報告がありました。

PTNAの決勝大会もやっと終わり、皆、今後は、門下生コンサートに向けて曲も決まり、頑張っている様子です。

私も、毎年の事ながら、ピアノ一色に染まった夏を過ごし、生徒達と共に、楽しく、又、大変充実した夏を過ごすことが出来ました。

明日からは、学校も始まります。まだまだ、コンクールも続きますし、学生達は試験に向けて、受験生は人生の最大の節目となる受験に向けて、皆必死で、頑張っています。楽しみのために弾いていきたい、新しい大人の生徒さん達も沢山増えました。皆さん、ピアノが本当に好きなんですね。こんなに世の中が忙しくて、目まぐるしく移り変わるのに、こんなに沢山の方々に私の教室を訪れて頂いて、本当に有難いです。生徒の皆さんに心から感謝しています。

来年も門下生コンサートの参加人数が多くて、大賑わいになりそうで今からすごく楽しみです。


平成27年8月20日(木)ムーシケコンクールアドヴァイスレッスン

今日は、朝から三重県の四日市へ。ムーシケコンクールを受ける方達のためのアドヴァイスレッスンでした。

毎年お邪魔させて頂いているここのムーシケホールは、すごく、残響が美しく、ヨーロッパの教会の中の響きみたいに柔らかく天空を描いて音が回ります。

皆さんにアドヴァイスさせて頂いたのは、主に多彩なニュアンスを持つこと、音の切り方、出し方、タッチのコントロール、音を切った後の余韻、
音と音の間に生まれる柔らかい歌心・・・などなどでした。こういったことは、すごく長年かけて習得していくものです。このようなコンクールのためのたった一回きりのレッスンでは、私が伝えたい事のどれほども伝えきれないのが残念なのですが、皆さん、とても一生懸命熱心にレッスンを受けて下さり嬉しく思いました。

本番、頑張って下さいね。


平成27年8月19日(水)バッハの美しさ

生徒がバッハの平均律2巻の4番を持ってきました。すごく美しい曲です。
その子は、もうすでにバッハの平均律1、2巻、ショパンのエチュードを、ほとんど終えようとしています。

私の先輩でピアニストの清水和音さんが、「岡田君(イギリスで活躍されている岡田博美さん)なんて、中学3年までに平均律1,2巻全部弾いたから、
高校1年生に入学した時に2回目やったってさ」という話をされていたことがあり、すごいなあ!!と感嘆した思い出がよみがえってきました。
私が、ウィーンで師事していた先生は、バッハにとても権威のある先生で、私が日本に帰国するときに、「メグミにプレゼントがあります。」と持たせて下さったのが、先生が弾かれているバッハの平均律の1巻、2巻全集のCD.。このCDは私の宝物で、すごく心が悲しくなったり、辛くなったりしたらよく取り出して聴きます。

初め、先生のバッハ演奏を聴いた時に私が感じたのは、すごく斬新!こんなに自由な表現していいんだ、と思ったことでした。斬新ということは、いわゆる、
日本の受験やコンクールなどでよく聴くような、皆どんぐりの背比べのような同じような解釈とは違い、アーティキュレーションから、トリルの入れ方、テンポ感から、創意工夫に溢れていたことでした。
私がウィーンの学生だったとき、その先生は、平均律1巻、2巻を全て、弾かれるリサイタルの前に、私達弟子を集めて、先生のご自宅でリハーサルをして下さって、皆で聴きに行ったのですが、その時、全部、暗譜するだけでも大変だけどすごいなあ!なんて、感じていました。特にフーガは。
何しろ48曲のプレリュードとフーガですからね。

まだ、23歳頃のうら若き乙女!?だった私は、バッハの平均律全集を聴くリサイタルなんて、初めて聴いたので、とにかく感動してしまい、友人と大興奮して聴いたことを昨日の事のように思い出します。
あれから、約20年がたち、レッスンで生徒達のバッハを聴くたびに、その先生の斬新な解釈を懐かしく思い出します。そして、今、この年齢になって、
自分が弾いても生徒達をレッスンしていても、バッハの美しさに心打たれます.
なぜ、バッハが美しいかと、一言で言えば、バッハの音楽に神様を感じるから。バッハの音楽なら、きっと、入学式や卒業式、結婚式でもお葬式でも、人生におけるあらゆる厳かな場面でどこにでもふさわしい音楽として聴こえます。神様なんて見たこともないし、出会った事もないけど、でも、確かに、神を感じる。そこが不思議なところです。そういえば、高校に入学した時、私達を迎えてくれたのは、先輩達が小編成のオーケストラで、バッハの主よ、人の望みの喜びよ、を弾いて迎えて下さいましたし、小学校の卒業証書を頂いた時も、G線上のアリアが流れていましたね。

学生時代、色んな、バッハ演奏を聴いてきました。グレングールド、ギーゼキング、タチアナ・ニコライエワ、アニー・フイッシャー、シフ、リヒテル、
などなど。しかし、私は私の解釈でならなければならず、一応私の解釈を生徒達に伝授はしますが、生徒は生徒自身の解釈を見つけ出すよう、アドヴァイスしています。私が想像もしないような、いい解釈をして持って来てくれる生徒も勿論います。そういう演奏を聴くと、すごく幸せ〜な気持ちになります。

グレングールドなんかもかなり斬新ですけど、あれはあれでいい。学生がそのまま音楽的な意味もわからずグレングールドを真似して弾いたら、間違いなく、受験でもコンクールでも、即、落とされるでしょうけど(笑)多声部の声部が全て聴こえて文句なしに、すごいなと感嘆します。

しかし、私が個人的に好きなのは、リヒテルのバッハです。全部余分なものがそぎ落とされて、作品がありのままに、聴こえてくる。だから何回聴いても、しつこくなくて飽きないし、何かをねらったような派手なところもなければ、人目をひくようなところもない。バッハが生きていたら、きっとこんな素朴な演奏が好きだったのではと思えます。
ショパンなどの作品に対して、やはり、格段に出ているCDが少ないのが、バッハの平均律。又、楽譜にも何も指示はないし、難しいと思う人にはすごく難しく、敷居が高いのもバッハかもしれませんが、厳かな場面だけでなく、ロック音楽とか、ポピュラー音楽にもなりえるのが、バッハの音楽なのです。そういう点からすれば、誰もが、すごく、親しめると思います。

解釈が難しい人には、とにかく、沢山、バッハの作品を弾いたり聴いたりしてみることをお勧めします。

習うより慣れろ、そして、自分の感性でつかみとれ!ですね。






平成27年8月16日(日)失敗は出来るだけ沢山した方がいい

8月も、もう、半ばに入り、生徒さん達は、来年の3月19日(南文化)で開催の、門下生コンサートへ向けて、曲を選び始めています。
現在、東京藝大や、桐朋学園、東京音大演奏家コースに通っている元生徒達の皆さんも、皆、この日のために帰省してくれて、演奏して下さいます。

新しく入られた生徒さんや、現在一生懸命頑張っている生徒さん達、卒業生、1年に門下生一同が全員、集まれるまたとない機会です。

人数が多いので、これがどうしても弾きたい!という人は、早めに教えて下さいね。何人か曲がかぶる可能性がでてきますので、そういう場合は、
早い人から優先にしていきたいと思っています。

PTNAもまだ、決勝大会が残っていますが、まだまだ、この先、他のコンクールが続きます。そして、受験生!今年の受験生の子が、コンクールが終ったばかりなのに、今度は受験かと思うとすごく気が重たいです・・・・と沈み込んでいるので、大丈夫!と励まし続けています。

年がら年中、私も受験しているみたい!
な気分ですが、でも、ピアノの道自体そのものが、闘いと困難の連続なので、当たり前の事。どんな大変な状況に陥っても、生徒達の心が少しでも、和らぐように楽しくやっています。

若い生徒の皆さん達には、失敗を恐れないでほしいということを知っていてほしいです。何となく、失敗は悪い事のようにとらえがちですが、実は、全然そうではないんです。

失敗を「克服する力」こそがあらゆる面で必要な事です。若い生徒の皆さんは、きっと、ピアノの事で、又、それ以外で、今後、思いもしない悲しい事や、辛い事や、苦しみに必ず出会う時が来ます。しかし、失敗を避けよう避けよう、と逃げ回っているより、数多く失敗した方がいいと私は思います。
失敗することにより、人は、さまざまな事が学べるからです。

失敗体験を持つたびに、人間が一回りも二回りも大きくなり、他人の痛みに敏感な優しい心へと魂が成長していきます。

私達は、他人と、いつでも、痛みを共有しているという点で、同じです。他人の痛みに共感できる心を持つことは、特に音楽家には必要不可欠です。
音楽家という職業は、皆さんから愛されて生きていける職業だからです。

私の所で学んでいる生徒さん達は、皆、優しい心がすごく育っていると思います。それが一番うれしい事です。ピアノが上手という事よりも、社会に出れば、それが何よりも重要な価値を占めることになるからです。



平成27年8月15日(土)体験することで、無駄な事は何一つない


今夏、PTNAのA1級で、本選第2位の小学2年生の女の子。

東京へ行くのも、新幹線に乗るのも初めてだそうです。

ひと夏のいい体験を味わって来て下さいね。


連弾で決勝大会へいくお姉さんに、置いていかれたくない!と一生懸命頑張ったこの夏休み。

姉妹そろって決勝大会へ行けるなんて、楽しみですね!

ピアノの道は、大変かもしれないけど、全ての体験は、どこかで必ずつながると信じて、根気強く頑張っていってほしいです。


平成27年8月12日(水)11回目の指導者賞

今日、PTNAから、11回目の指導者賞の連絡がありました。

この夏も生徒さん達が、皆すごく頑張ってくれて、生徒の皆さんのお陰で、賞を頂くことが出来ました。生徒の皆さんに感謝して、又、これからも、生徒1人1人の心の状態や、身体の発達に伴って、その時々で、その子にとって、一番良きアドヴァイスが出来るよう努めていきます。

来年3月19日にある、門下生コンサートの曲目も、もうすでに、決めて、張り切っている生徒もいます。又、生徒の皆さんの1年の成長をとても楽しみにしています。


平成27年8月11日(火)初見力の大切さ

現在、東京藝大に通っている生徒から、懐かしいお手紙が届きました。

4月から7月までのたった4ヶ月の間に、36曲、譜読みしたとのこと。彼女が、5歳で初めて私の所に来た時に、私がアドヴァイスしたことは、まず、音楽家になりたいのなら、その第1条件は、「初見力」だということを、常に彼女に言い続けてきました。実際、彼女の譜読みの早さは、素晴らしいものでした。

小学生、中学生、そして、明和に入ってからも常に、自分が弾きたい曲が山のようにあり、明和では、レッスンのたびに、毎回、新しい曲を持って来てくれるので、私は、彼女のソロリサイタルを毎週聴かせてもらうような感覚でレッスンしていました。

音楽家という職業は、突発的に!伴奏のお仕事が入ってきたり、オペラ、バレエ、オーケストラの中でチェレスタを弾いたりする機会もあります。その他、演奏だけでなく、コンクールのために講座を開いたり、公開レッスンしたり、コンクールの審査などなど、それこそ、お仕事が山のようにある世界です。
いつかは、誰しも指導者になるときがきます。指導する立場になった時に、その曲も、この曲も、知りません、弾いたことありませんでは、全く通用しない世界です。指導者になるためには、オーケストラの指揮者に匹敵するような初見能力がなければ、とてもじゃないけど、生徒を教えることも不可能です。

なので、コンクールの結果がいいだけでは、だめなんだよということを、彼女はいつも私から、耳にタコが出来るほど聞かされて育ったと思います。そして、実際、その言葉を藝大に入るまでの12年間の間、信じて、ついて来てくれた生徒でした。

彼女曰く、「私がこんなに、初見力、暗譜力がついたのは、めぐみ先生がいつも自由に何でも弾かせて下さったおかげ」と言ってくれていますが。
彼女はもともと、超ウルトラ初見力のあった子でしたので、多少、完璧に弾けてなくても、そこは、目をつぶり、とにかく、小さい頃から、自由に、彼女のやりたいようにさせました。
そうやって、沢山曲を弾かせている間に、彼女自身が、音楽的なことや、様々な事が理解できるようになったのだと思います。

今は、自分で曲を決めるから、自由な反面、大変だとも書いてありましたが、そうですね。結構、自由にやれ、というのは、案外難しいことでしょうね。
しかし、そこは、私の所で自由に育てられた彼女、更に、自由への道を羽ばたいて色んな事をやって大活躍している様子です。

高校生くらいからは、将来の自分を考えていく時期です。誰しも、自分は、これまでピアノを弾いてきたけど、将来何の仕事があるのか?という疑問が湧き出すと思います。

例え、いい音大に行ったとしても、初見力がなければ、将来、仕事はない。現場で通用する実力がなければ、駄目なんだという私のその言葉をいつも肝に銘じて彼女は、更に読譜力を磨き続け、今も努力を続けていると思います。

私の所で長年育った子達が、活躍しているのを見るのは本当に嬉しい限りです。


平成27年8月9日(日)満面のいい笑顔!


PTNA連弾中級B本選第1位の2人。

2人共、ソロも連弾も参加して、大変だったけど、よく頑張りましたね。

又、1つ、夏の素敵な思い出が増えました!

2人の可愛い笑顔を見ていたら、こちらも幸せになります。







平成27年8月8日(土)東京で初デビュー!の5歳男児

  
「ボクよりも大きなトロフィーもらったよ。

東京いくのも、新幹線乗るのも初めて。

コンサート終ったら、東京タワー、スカイツリー、デイズニーランドにいくよ。」


今夏のピティナで、A2級の本選第1位だった、5歳の男の子。

「練習はボクひとりでやりたい。

お母さんうるさいからあっちいって!」


何とも可愛い坊やです。(笑)


平成27年8月6日(木)やっと終わりました!!


今日は、PTNAのF級を遠隔地に受けに行った、中学3年生の生徒が、優秀賞と喜びの報告がありました。おめでとうございます!

私は、今日でやっと教員免許更新講習が終りました。文部省の制度が変わり、今まで持っている免許の更新を10年に1度しなければならない制度になり、仕事の合間をぬって、大学へ行き、朝から1日中缶詰めになって、沢山の事を勉強します。



この講習期間の間、生徒達のレッスンは、出来なかったので、又、明日からレッスン、レッスンの毎日です。生徒の皆さん、長らくお待たせしました!


平成27年8月2日(日)A1級小学2年生全国決勝大会へ進出!!A2級5歳男子本選第1位入賞者記念コンサートへ!

今日は、PTNAのA1級の本選を受けに行った小学2年生が、全国決勝大会へ行くと喜びの報告がありました。
2回目のPTNA参加で、決勝大会へ行けるなんて、お見事です!素晴らしいですね。おめでとうございます!

先日、横浜のE級の本選審査をしてきました。曲目は、ほとんどが、モーツァルトやハイドン、ベートーヴェン等の古典派のソナタにショパンのエチュード、バッハの平均律。私が勤めている高校の試験曲、音大受験曲になる曲ばかりですが、皆さん、レベルが大変に高くて、感心しながら、聴かせて頂きました。PTNAの審査をさせて頂いて、かれこれ、10年以上となりますが、毎回、審査のたびに、心を込めて、講評を書かせて頂いています。

連弾で決勝大会へ行く中学1年生の生徒が、「本選では、2人共、奇跡のノーミス!で演奏出来た」とレッスンノートに書いてあったので、
「○○ちゃん、奇跡は、普段の努力から生まれるから、決して、奇跡ではないよ。どんなに努力してもいつも成功するとは限らないけど、普段から相当な努力が
なければ、その奇跡さえも起きない。○○ちゃん達は、普段、他の人の何倍も努力しているから、本番、奇跡が生み出されたともいえるし、その努力に対しての当然の結果だと思ったらいいよ」と話すと、満面の笑顔でニッコリ!

又、書いていると、続いて、A2級の本選を受けた、5歳の男の子が本選第1位!8月21日に東京のヤマハホールで開催される入賞者記念コンサートに出演できると又喜びの報告が。
A2級は、全国決勝大会が入賞者記念コンサートになります。

この男の子のお母様も2歳の弟さんを抱っこされながらのレッスン見学で、暑い中、本当に大変だったと思いますが、その努力が実り、さぞ嬉しい事と思います。

しかし、まだまだ、先は長い道のりです。特に小さい子の場合は、あせらず、じっくり、ピアノに取り組んでいけるよう、見守ることが大切です。
そしてしっかりとした音楽の基礎、土台づくりがこの時期、一番必要ですので、コンクールの結果に一喜一憂せず、1つの体験として、大いに喜び、又、次へステップアップしていくことを楽しんで下さい。

これは、小さい子だけでなく、高校生、大学生でも同じです。他人と比べることなく、自分の中で、1つ1つステップアップしていけば、それで、充分です。