平成27年4月29日(水・祝)マリンバの本番

今日は、東文化小劇場で、マリンバの伴奏の本番の日でした。沢山の生徒さん達に聴きにいらして頂いて、綺麗なお花や、プレゼントを頂き、有難うございました。


皆さんに楽しんで頂けたようで、良かったです。





























平成27年4月20日(月)アンサンブル

新しい学年になり、何かとストレスの多いこの時期。それでも、生徒達は、PTNAのソロや連弾、毎コンなど、それぞれの目標に取り組んで張り切っています。

毎コンは、例年と課題が随分変化して、皆、戸惑っている様子。

先日、小学2年生と小学4年生の姉妹が連弾しているとき、必ず、「いっせいの、せ!」と言って始めるので、何とも愛らしいです。
お姉さんがセカンドを担当して、妹さんのプリモをリードしている感じです。

小学6年生と中学1年生の子達も、連弾をやっていますが、すごく楽しそう。中学1年生の子がプリモをやっているとき、相手がいないときは、私がセカンドを弾いてあげるのですが、その妹さんも「私もやりたいなあ!」という感じで、連弾のレッスンの時、じっと大人しく聴いています。

高校1年生同志の男子も連弾をしています。昨日の合わせは初めてだったので、どんな風に持ってくるか、すごく楽しみでした。上級となると課題も難しいですが、しかし、大変に綺麗な名曲です。私は、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿で開かれたコンサートで、ドビュッシーの小組曲を連弾しましたが、彼らの演奏を聴いていると
遥か昔の懐かしい思い出がよみがえってきました。

アンサンブルは、お互いの息を合わせることが大切です。音を合わせようとするのではなくて、相手が、感じている音楽の方向性が同じにならなければならないし、
音楽の呼吸を読み取る、相手の空気を読むことがポイントです。それには、お互いが、感じている音楽が、全く同じではないにしても、出来るだけ、相手と一心同体になるようにすることで綺麗に聴こえます。

アンサンブルするときに、よく観察しておきたい場所は、相手の胸元です。息を吸うと胸がふくらみます。身体や頭や手を振り回したり、いち、にの、さん、と言って合わせると余計に合わなくなるものです。

心を冷静にして、良く音を聴いて、相手が、何を語りかけようとしているのか、静かに耳を傾けてあげて、お互いの呼吸を合わせると上手くいきます。

そして、何度も2人で合わせることですね。これが一番です。


平成27年4月15日(水)見様見真似で皆、自然に上手くなっていく

午前中は、大学、午後からは、明和でのレッスン。

大学生とは、初顔合わせ。まず、私が自己紹介して、学生達にも自己紹介してもらいます。1限、2限合わせて19名。まだ、当然といえば、当然ですが、顔と名前が一致しません。

明和では、1年生達のレッスン。皆、すごくよく頑張っていて感心です。書道でも右払い、とか、はね方とか色々美しい書き方があって、それをいちいちうるさく言わなくても、良い手本を見ているうちに、見よう見真似で、自然に本人が気付く時があり、理解できるようになるものです。

音楽のフレーズのおさめ方とか、音の切り方とかに神経がこもるようになってきて、質感が良くなっていくのです。

生徒達の荷物を持たせてもらうと、「ううー!重たい!!」皆、すごい荷物ですが、さすがに若いっていいなあと思います。私もそんな時代がはるか昔あったなあ(笑)
なんて・・・・・・・。


平成27年4月8日(水)新学期

今日は、新学期初めての明和でのオリエンテーションがありました。

思えば、16年前ウィーンから帰国後、すぐに明和の先生にさせて頂いて、16年前は、私自身が、どこの教室に行っていいかもわからず、生徒に聞いたり、
それまで、ずーっと学生時代が長かったので、いつまでも学生の気分でいたら、「先生!」といきなり呼ばれて、驚いているのもつかの間、生徒達がドサーッと入ってきたときは、内心、「どうしよう、何て生徒達に声がけしてあげたらいいのかな?」と、本当に、まごまごしていました。

今は、多少慣れたとはいえ、まだまだ、先生と呼ばれるのに、気恥ずかしいような、そんな気分。

いつまでたっても、私自身が、新1年生と同じ気分です。(笑)


平成27年4月3日(金)夢のある音

気がつけば、もう4月。ここ最近は、新しい生徒さんの体験レッスン希望者が多く、慌ただしい毎日です。
初めて、私のレッスンを受けられた方々が、皆さん、とても喜んで、幸せそうに帰っていかれるのを見るたびに、教えることに対して、益々やりがいを感じます。
三重県の津市とか、三重の菰野の方からでも毎週通いたいという方もいらっしゃいます。滋賀県から毎週通っている子もいますし、皆さん、遠隔地からわざわざ、私を訪ねて下さり、なかなか、ピアノ学習が続かないといわれる、昨今で、有難いなあと皆さんに感謝の気持ちで一杯です。

先日は、4月29日(水・祝)に東文化小劇場であるマリンバの本番、その伴奏合わせに、マリンバの先生宅へ。
「春の海」とかドヴォルザークの「家路、ユーモレスク」「メリーウィドウ」「剣の舞」他、色々伴奏します。「シンコぺーテッドクロック」などは、パーカッションを使ったり色んな楽器が出てきます。
「春の海」は、お箏のイメージがありますが、ヴィブラフォンだと音が「ブルルルルル〜」といつまでも伸びて、面白いです。

ピアノは、それ自体が、大変に抽象的な楽器ですので、色んなイメージがすでに、心の中で思い描かれている事が大切です。

先日も、クリスマスの夜にという曲の連弾を弾いている生徒に、音自体にすでに、夢がないといけない、とアドヴァイスしました。

私の心の中のクリスマスは、ギラギラした賑やかな日本のクリスマスとは違います。オーストリアのクリスマスの夜のイメージ。ひっそりと雪がチラチラ積り、とっても静かな夜です。私はよく、ウイーンからザルツブルグまでの列車の外の景色を思い出します。クリスマス時期になると、家の前に樅の樹が植えられて、小さな明かりが灯されます。すごく暗くて、何か、すごく切なくなるくらい、淋しいのだけど、音も何も聞こえないところに夢がある。日本の看板だらけの雑然とした風景とはまるで違い、何もなくて、人もいなくて、静かで、ひっそりして淋しいから、無性に音楽が恋しくなる・・・・そんな雰囲気がオーストリアのクリスマスの夜です。
私は、ザルツブルグからウィーンに戻ってくる列車での3時間くらいのクリスマスの夜の淋しすぎる風景を何度も、往復するのが大好きでした。

ある時は、友人と、ある時は、一人ぼっちで。こんな風景には、絶対この曲が似合う!とか色々想像しながら。教会も草原の中にポツンポツンと建っているのですが、
必ず、中にだいだい色の暖かい灯がともっているので、静かで、真っ暗な夜を一層静謐に感じさせます。

夢のある音。まず、ここから、音楽は始まります。聴いている人に夢を見させて、この世のものと思えない美を感じさせる、それが音楽です。
心に沢山のイメージがあると音色の幅が広がり、奥行きが出てくるのです。