平成26年12月31日(水)2014年を振り返って

2014年も最後となりました。今年も、支えて下さる皆様のお陰で、本当に良い年を過ごすことが出来、感謝の気持ちで一杯です。

大きな行事としては、私自身のリサイタルに、生徒達のコンクールでの活躍、嬉しい事ばかりでした。

新しい生徒さん達との出会いや、年数を重ねるごとに愛が深まっていく、生徒さん達との絆、自分の練習・・・・どれをとっても大変に実り多く、良い思い出ばかりです。

来年は、受験生やコンクールや、コンサートなど本番を迎える子達が沢山います。皆、仕上がりが近い状態になっているので、あとは、その状態をいかに保ち続けて、本番で、ベストの演奏が出来るかにかかっています。

ここからは、メンタルトレーニングが必要になってきます。受験生には、このメンタルトレーニングが特別に必要なので、皆にやってもらっています。

私は、学生の頃、本番前、1か月前くらいになると、完璧に近い演奏になっては、いるのですが、そこからが一番、苦しかった思い出があります。

小さい頃は、特に、もう曲に飽きてしまい、それでも、毎日、やり続けなければならない、辛さで、半分泣きべそをかきながら、母が、「さあ、もう泣いても笑ってもあと、1週間です。最後まで最善を尽くしましょう!」とナレーションをつけて録音してくれたのを思い出します。

生徒達からも、曲に飽きてきても、その曲をずっと練習していた方がいいのでしょうか、という質問は良く受けます。

答えは、はい、ともいいえ、ともどちらともいえません。その人の練習の仕方で、自分の方法を見出していくことが、ベストです。

私の考えでは、演奏は1発勝負ですから、この時に音楽的にも技術的にも最高の演奏が出来れば、あまり、いじり回す事はしなくて良いと思います。

しかし、まだ、不完全な場所があるのなら、最後まで、徹底し続けなくてはなりません。生徒達とのレッスンで、一番重要と考えているのは、ここの部分だと思っています。

技術的な不安が残っていれば、当然、本番不安になるもととなりますので、弾けないところを弾けるようにする努力は、いくら、曲に飽きていても、最後までやり続けなくてはいけません。何回弾いても駄目だとしてもやった方がいいと思います。

なぜかといえば、そこまで、やっておけば、悔いが残らないからです。本番失敗しても、仕方ない、自分の実力は、たかがそんなものだったと冷静に判断出来るからです。しかし、練習不足で、本番に上がってしまったらどうなるでしょうか。何かにつけ、常に、練習不足のせいにして、自分はもっと弾けるけど、今回は練習不足だったから、弾けなかった、と言い訳するなんて、とんでもない話です。私の場合は、本番でのミスや、緊張して上がってしまったり、という事も含めて、それが自分の実力と思っています。自分の限界に達していることを自分で良く見極めていることが、本番前に一番重要なのです。自分でこれ以上、頑張れないというくらいに頑張っても、やはり、弾けないのであれば、もうそれは、自分の実力なのだとわかっていることが大切です。私は、とにかく自分の実力を忙しい事のせいにしたり、練習不足のせいにしたり、言い訳するのが大嫌いな性格。忙しくても出来る人は出来るし、練習が少なくても弾ける人は弾けるからです。だから、どんな言葉も言い訳に聞こえてしまうので、全て自分の責任と思って、自分の能力が確実に判断できるよう、自分の限界を知り尽くしておくことが大事なのです。


家で弾けていないものは、当然、本番でも上手くいくはずはありません。演奏にまぐれと思えるような事は一切ありません。だからこそ、普段の血のにじむような努力が必要になるわけです。

しかし、それが、私は、ピアノに対する愛、音楽に対する愛でもあると私は思っています。自分の気分の良い時だけ、あるいは、曲に飽きていない時だけ、楽しんで弾いているようなことでは、到底、音楽に対して本物の愛ではありませんね。

そういった意味で、結婚と同じみたいな感じなのではないでしょうか。お互いが病める時も、苦しい時も・・・・ではありませんが、ピアノの練習で辛い時こそ、苦しくてたまらない時に、ピアノに対して、何とも言えない愛しさが募る、弾きたくてたまらない、というのであれば、ピアノに対しての愛は、本物だと思います。

私は、そんな感じで、ピアノがまさしく、今や、空気のような存在になってはいますが、毎日毎日どれだけ弾いても全く飽きません。ピアノの前に座ると、そこが一番、自分が安心していられる場所、正に、落ち着ける場所になっています。

年を追うごとに益々、愛情が深まるピアノ。私にとって、ピアノは、人間関係と同じです。年を追うごとに益々その人との関係が深まっていき、愛情を感じてしまいには、空気のような存在になっていくものなのです。



平成26年12月28日(日)今年もあとわずか・・・・

今年もあとわずかとなりました。生徒達とのレッスンは、まだ、30日までありますし、明けてからは、1月3日からレッスン開始です。
中学生になるとさすが大人になりますね。皆、口々に「今年もお世話になり有難うございました。来年もよろしくお願いします」。と言ってくれます。

まだ、小さくて言えない子は、レッスンノートに書いてくれたり。今日も、小学1年生と3年生の姉妹で通って来ている生徒が、私の絵を書いてくれたので、すごく気に入って、「○○ちゃん、これくれる?先生にちょうだい!」と頼んで、もらいました。
まだ、小学1年生だけど、日記も欠かさず、書いて頑張っています。


















毎日の練習で気をつけて練習したことを毎日書いている小学3年生のお姉さん。

















受験生も最終的な段階に入ってきており、皆、すごく上手になってきました。やはり、学校も休みに入ると、気持ちもゆったりとなるからか、落ち着いて練習出来ている様子。このまま、いい調子を保っていってほしいです。


平成26年12月27日(土)門下生達の活躍

中学2年生の生徒が、ベーテン音楽コンクールの自由曲コースの全国大会で、第3位を受賞。
同じく中学2年生の生徒が、イタリア協会「第6回コンコルソ・ムジカアルテ」の全国大会で、グランプレミオ大賞を頂いたと喜びの報告が2人からありました。おめでとうございます!!

大学や高校も休みに入り、東京から、帰省している旧生徒達も、皆、レッスン室を訪れて、一回りも二回りも成長した演奏を聴かせてくれています。
小さい頃から育ててきている生徒達ばかりなので、成長が手に取るようにわかり、こんなに嬉しい事はありません。

門下生コンサートも、益々、パワーアップして、皆の素晴らしい演奏が聴けるのがとても楽しみです。


平成26年12月23日(火)やる気は、初めからあるものではない

学生さん達は、今日から冬休みですね。

先日、生徒からの質問がありました。今週こそ頑張ろう、と思っても、又、今日も一日が過ぎてしまい、頑張ろうという気持ちが持続できない、どうすれば、そういう気持ちを持ち続けられるか教えて下さい、とのことでした。

私は、彼女に、「やろうという気持ちはあっても、やる気が出ないというのは、誰しもあることで、それ自体は、そんなに心配する事ではないと思うよ。
やる気は、初めからあるわけではなく、やり始めると、湧いてくるものだと思うから、まず、やる気がわかない時でも、ピアノの前に座ってとにかく弾くことを毎日やっていればいいと思うよ。」と答えました。

皆、どの子も年齢が上がってくると、自分の道を親任せでなく、自分で歩まなければならない、という気持ちが強く働くようになり、成長している証ですね。どの生徒もそれぞれに色々な問題を抱えており、私に、さまざまな、心のうちを語ってくれます。

やる気がわかないという人の多くは、初めから、何もかも完璧に出来なくてはいけないと思いすぎている事が一番の原因かと思います。

初めから、完璧にいくという結果が見えていなければ、やりたくない、やる気がおきないという人もいますが、私は、完璧にいかなくても、結果が見えなくても、今ある事に集中して、一心不乱に取り組む間に、不撓不屈の精神が生まれてくると思います。そうやって取組んだ結果がもしも成功したならば、何よりも頑張った自分に自信が生まれて、そこからやる気もわいてくると思います。

集中出来ない、やる気がわかない人は、とにかく、頭を使うのでなく、手を動かしたり、身体を動かしたりするといいですよ。

手先を動かすのはとてもいいですね。ピアノの弾き方云々、理屈をこねたり、悩んでいないで、とにかく、何も考えず、弾くことに没頭するのが一番です。
そうすると、自然に音楽の方から、音楽の天使が舞い降りてきて、インスピレーションをもらえます。そこが音楽の不思議なところですね。

ただ、このインスピレーションは、ただ、何もしないで、頭で悩んでいるばかりだと、舞い降りてきません。まず、とにかく、ピアノの音を出してみる。そこから、やる気も生まれ、不屈の精神もわき、どうやって音楽をつくっていけばいいかもわかってきます。

食わず嫌いという言葉がありますが、初めて食べるものを前にして「これ、何?」「これ、どんな味がするの?」と不安そうに聞く人がいますが、そういう人には、「とにかく食べてごらん。」とすすめます。

ご飯の味がどんな味か聞かれても、説明できないように、音楽もそれと同じで、説明不可能な事が一杯ある。理屈では、説明できない事が生きていく上では、一杯あるのと同じように、ピアノもそうなんです。

私は、何もかも、結果が見えたり、説明出来たり、答えが見えたりする世界は、非常につまらないと思います。生きている事すら、明日どうなるかもわからないし、だからこそ、自分の命だって、確実ではないからこそ、やる気が起きないから何もしないのではなく、今、この瞬間を自分のためにも、相手のためにも、一生懸命生きなければならないと思います。



平成26年12月18日(木)9年ぶりの名古屋での雪

今日は、めずらしく、雪。ウィーンに住んでいたころは、冬は、ずっと、雪に埋もれていた生活でしたが、日本で、特に、名古屋で雪が降るのは、珍しく思えます。

先日、日本クラシック音楽コンクールの全国大会があり、明和高校3年生の鈴木真琴さんが4位入賞。おめでとうございます!

今日は、来春愛知県芸大を卒業予定の大学4年生の佐藤愛さんが、2月24日の火曜日午後15時〜、天白文化小劇場である、新進演奏家コンサートに選抜されたと、喜びの報告がありました。

成績優秀な9名の中に選ばれて素晴らしいですね!本当におめでとうございます。

又、来年1月10日は、毎コン(全日本学生音楽コンクール)の名古屋大会入賞者記念演奏会・表彰式が電気文化会館のザ・コンサートホールで開催されます。
私の門下生からは、中学2年生の山田ありあさんが、シューマンの幻想小曲集の中から、飛翔、なぜに、夜に、明和高校2年生の倉橋千遥さんは、
シューマンの幻想曲OP.17の第1楽章を演奏いたします。

日本で、最も難しい、最難関のコンクールをくぐり抜けてきた、毎コンの入賞者演奏会は、学生とは思えないような演奏です。もうそのまま、コンサートピアニストになっていいような方ばかりの演奏会ですね。

又、同日、PTNAピアニストコンサート(しらかわホール)午前の部10:35開演に門下生から、中学2年生の吉岡瑞貴さんがショパンのスケルツオ2番、そして、翌日11日は、PTNAあしながヤングピアニストコンサート(しらかわホール)午後14:10開演に小学5年生の清水陽菜さんがショパンのワルツ14番遺作ホ短調を演奏いたします。

是非、皆さん、応援に行ってあげて下さい!!

それが終ると、受験生達の本番が刻一刻と迫ってきます。1年前から受験体制に入り、私も、生徒たちと共に、一時も気の休まる日がありませんでしたが、私も昔、一度は全て通ってきた道なので、生徒達の気持ちは私が一番よくわかります。


そんな緊張感が漂う中での受験生本人たちの心が少しでも軽くなるよう、全面的にサポートし、私も生徒達と共に最後まで最善を尽くす毎日です。

今日は又、ベーテンコンクールの全国大会があり、一般の部AU部門の自由曲コースを受けられた、大人の方が4位を頂いたと喜びの報告がありました。

お子様を育てながら、又、ピアノの先生もされながら、長年、ピアノを学び続けていらっしゃり、本当にすごいと思います。皆さん、おめでとうございます!!





平成26年12月13日(土)明和定期演奏会

今日は、レッスンを何人かした後、明和の定演へ。

門下生の鈴木真琴さんが、ソロで、シューマンの幻想曲、2部のベートーヴェンのシンフォニーで、チェロを演奏するので、その応援に。

彼女のお母様が、お手紙を送って下さり、その暖かい内容に読みながら、涙が止まらず・・・・。

思えば、12年前、ウィーンから帰ってきたばかりの若かった私は、彼女が、小さいという事を全く関係なしに、大人に教えるように必死になって教えていたので、彼女も大変だっただろうと思います。彼女は、6歳から今まで私から一度も怒られたことないって言ってくれていますが
(笑)・・・・。


彼女のレッスンを通して私も一緒に成長させて頂き、今、ようやく、教えるということは、「教える」のではなく、本人が自然に伸びていくのを「見守る」
ということが、どの子を見ていてもわかるようになりました。

1人1人の生徒達は、私に色んな事を毎日教えてくれます。どの生徒も、1人1人、皆、考え方も、弾き方も、伸び方も違います。

生徒が理解出来ないのは、何か私の伝え方が悪いのだといつも反省し、1人1人にどういう言葉がけをしてやれば、いいのだろうか、
こういう練習方法でやってみたらいい、など、試行錯誤しながら、毎日、生徒の事を考えています。生徒1人1人が自分らしく、伸び伸びと演奏出来るようにしてあげること、そして、何より大切なのが、自信を持たせてやることだと思っています。

ホールで、沢山の生徒達に出会えて幸せな気持ちに。1人1人の生徒達と私との間に、思い出や歴史が日々生まれていき、ピアノと同じで、信頼関係も積み重ねていくことがいかに大切かがよくわかります。

何年たっても、人間を観察することは、ピアノの研究と同じように本当に楽しいです。難しいと思う事もありますが、必ず、生徒達は私の気持ちに応えてくれるからです。















平成26年12月11日(木)チラシが出来ました!

3月22日の門下生コンサートのチラシが出来ました!連日、幹事さんには、チラシの見直し、チェックで、度々足を運んで頂き、今日、早速持って来て下さったので、今日の生徒さんからお配りしています。

何回見直しても、私が、うっかりして、間違えていたりで、何度も何度も、訂正して頂いたり、幹事さんには、沢山助けて頂いて、本当にお世話をおかけしました。私1人では、とても出来ないので、大変有難いです。

どの生徒達も、1年がたち、又、心も体もすごく成長して、大きくなりました。
来年の門下生コンサートも、益々、パワーアップした生徒達の演奏をお楽しみいただけると思います。楽しみにしていてください!!


平成26年12月7日(日)サバイバル訓練

小学4年生の生徒が、最近、授業参観で、サバイバル飯(サバメシ、というそうです!)をしたとレッスンノートに書いていました。
大地震などの災害にあった時に、ご飯を炊いたり、出来なくなるから、万が一に備えてそういうことを今の子達は、やっているのですね。
彼女は、暖かい、お部屋で、ご飯が食べられて、ピアノも練習できることに感謝しなくてはいけないと思ったそうです。いい授業が受けられて幸せですね。

そこで、このサバイバル訓練。地震などの災害だけでなく、何に対しても、「備えあれば憂いなし」で、ピアノ演奏の本番へ向けても、毎日サバイバル
訓練をするといいよ、と生徒達には、お話しています。

私が今までやってきたサバイバル訓練は、一番自分が、調子の悪い時に、通して弾いてみることです。手が冷たくて、筋肉が強張っている、
朝起きてすぐとか、何となく、気分が乗らない時に、とにかく、気合を入れて、通します。

私が、中学3年生で、音高受験の時は、朝6時に起きてすぐ、通して弾く練習を毎日やっていました。三重の一軒家の家は、冬は、寒くて、鍵盤が冷たくてたまりません。それでも、何とかして、弾いていかなければいけない状況をイメージして、練習していましたね。わざと、暖房を入れないとか、とにかく、最悪の状態でも最高の演奏が出来るようにしたい一心で、親からも先生からも、誰からも、やれと強制された事は、一度もないですけど、なぜか、それをやらないと、本番上手く弾けないような気がして、自分をとことんまで、追い詰めてサバイバル訓練をしていましたね。

もし、ここで、暗譜が飛んだら、こっちへ、飛べるようにしておこうとか、それだけでなく、ペダルから、ピアノの響きから、何から何まで、最悪の状況をこうやって切り抜けようとか、いつも考えながら、訓練していくので、練習方法は次から次へと生み出されます。

宇宙飛行士の方も、いつかサバイバル訓練の事をおっしゃっておられましたけど、海に不時着したらどうするか、とか、極寒の地で、マイナス20度のようなところに不時着してしまった場合、それにも負けないような身体を普段から鍛えたり、食料品や、衣服や、それは、ものすごい訓練をするのだと聞いた時に、職種は違ってはいるものの、音楽家もいつもサバイバル訓練が必要な職種なので、同じだなあと、すごく共感しました。

エベレストに登られた、三浦さんも普段から、ものすごく重たい靴を履いて、歩いているというのを聞きましたね。やはり、死ぬか生きるかの状態に立たされた時に、とっさの判断が出来る人と、右往左往してしまう人の違いは、サバイバル訓練をしているかしていないかだと思います。

とはいうものの、私は、ピアノに対しては、サバイバル訓練のありとあらゆることを、やってきましたが、肝心の大地震などの災害対策はちっとも出来ていません・・・・。

大災害が起きれば、それこそ、ピアノなど、弾いていられないわけですから、本当は、そっちの方が、生きていくのに大切だとわかってはいるのですが。

ピアノは、いくら間違えても死んでしまうとか、牢屋にいれられるなんて話は聞いたことないですけど、私にとって、ピアノは、命と同じですからね。

最悪の状況を想定して、追いつめて練習していく・・・何か自分をいじめているみたいな気分になってきますが、そういったことも、ピアノ上達には、欠かせない一つの訓練ですね。


平成26年12月6日(土)直そうとする心がけをもって練習していれば、充分

先日、小学2年生の生徒が、レッスンの時に、「めぐみ先生、小指を出そうとすると、親指が強くなってしまいます。親指を弱くすると、今度は、小指も弱くなります。どうすれば・・・・・」と真剣な表情で、一生懸命私に尋ねます。

私は、彼女のもみじのような可愛い手を取り、「そうね、和音のバランスをとるのは難しいわね。そういったことは、今日、明日、出来るようになることではないから、あせらなくていいのよ。でも、○○ちゃんがそうやって、出来なくても、毎日、毎日、こっちを響かせて、こっちを静かに弾いて・・・・と思う「心」が何より大切なの。その「心」があるのとないのとでは、演奏が全く違ってくるのよ。そうやって、やっている間に、1年たつと、又、手も大きくなるし、身体も成長する。目に見えない速度で、少しずつ出来るようになっていくのよ。だって、ほら、先生の所に来たばかりの時よりずっと、綺麗な音で、丁寧に弾けるようになったじゃない?○○ちゃんもそう思うでしょ?」
と抱きしめると、「んー、そっかな〜?」と一気に笑顔に。

私が、毎回、バランスのコントロールをレッスンするので、彼女なりに、何とかしなくては、と思うのでしょうね。

どの子にも言うのですが、出来なくても、直そうとする心をこめて毎日やり続けることで自然にわかってくることがあります。子供も大人も自分に対して、大らかに、忍耐強くあることと、あせらないことが何より大切です。。


平成26年12月5日(金)年賀状もう書きました!

もう12月。年賀状は、書き終わりました。

今日は、明和。定期考査が終り、久々のレッスンでした。高校生になると、皆、考え方も親任せだった子供時代とは違って、本人の自立心が芽生えて、大人になりますね。
皆、将来、自分はどうなっていくのか、又、そういったことを、色々と私に聞きたい年頃のようです。夢が多い分、不安も沢山抱えている年頃なので、何かと私の体験を話して聞かせています。

暗譜の仕方にしても、子供の時とは、違って、大人の曲になると、違うやり方をとらなくては出来なくなっていきますので、そのやり方を説明。

小さな時には、小さな時の悩みが、大きくなれば大きくなったで悩みが大きくなるのが、人の道だと思いますが、どんなに悩んでも、朗らかであることが
一番大切でしょうね。

どんなに暗い雲が覆いかぶさっていても、必ず、太陽の光はその裏にあるのだということを若い人達には知っていてもらいたいです。

辛い時があっても、希望と自信を失わず、前へ進んでいくと必ず、光が差し込んできます。
私には、実体験として、わかるから、それだけは、生徒達の皆に知っていてもらいたいです。

若い人達は、すごく、あせりすぎると思います。芸の道は、時間をかけてゆっくり着実に積み重ねていかなければ、本物に到達できないからです。

私は、何事に対しても、なるべく悩まないように心がけています。悩むのは、時間の無駄だし、何より、疲れてしまって、出来ることも出来なくなってしまうからです。というよりも、20代のような若い時と違って、体力がなくなってきているからかな・・・・、悩むのにはすごくエネルギーを消耗するから、そんな体力がなくなってきているのは確かです。(笑)