平成22年10月26日(火)室内楽コンサート


昨日は椙山女学園大学の室内楽演奏会がありました。
お知り合いの方々や生徒の皆さん大勢聴きに来て下さって有難うございました。

チェロやフルート ヴァイオリンあり、間近でこのような演奏会を
初めて聴いた生徒さん達が沢山いたのではないかしら?

サン=サーンス作曲の(見えない笛)ですがフルートがどこからなっているか分かりましたか?



先日の写真で顔の見えない生徒さんがいらっしゃいましたので、新しく今日掲載致しました。


左の写真は最後まで残ってきいて下さった生徒さん達です。

都合で帰られた方達は写っていませんが遠い所を長い時間
本当に有難うございました。

日頃のレッスンでは、皆と一緒になる事が少ないので
知らない人が多くて改めてこのような機会にお知り合いになった人が
多かったのではないでしょうか。
中には新しく入られた生徒さんが、いらっしゃいますね。


平成22年10月24日(日)アドバイスレッスン

今日は朝からヤマハ東山センターで、GPフェアアドバイスレッスンがあり8名の受講者の皆さんに楽しくレッスンしてきました。

毎日私のブログを楽しみにして下さっている方がほとんどで、有難うございます。

昨日はショパン・イン・アジアのコンクールの地区大会で、高校2年生がソロ部門で銅賞、今日は中学2年生がソロ部門銅賞、コンツェルト部門銀賞、
そして、小学4年生がソロ部門で金賞を頂き、3人とも全国大会へ進むと喜びの連絡がありました。
皆さん、本当におめでとうございます。
明日は、宗次ホールで、私も本番がありますが、生徒の皆さんが沢山いらして下さるので、皆さんにお会いできることをとても楽しみにしています。


平成22年10月19日(火)戦場のピアニスト 

皆さん、私の誕生日といって、ステキなカードや、綺麗なお花、沢山沢山本当に有難うございます。

気持ちは本当に嬉しいのですが、申し訳なくて恐縮しています。

今日は小学5年生の生徒が先生のために、ノクターンを弾きます、と言って弾いてくれたので、こころゆくまで、彼女のノクターンを気持ちよく聴かせてもらいました。

1人1人の生徒達のカードを見ると本当に心がこもっていて、暖かい気持ちになれました。

今まで頂いた皆さんのカードは全部大切にとってありますよー。1人1人の成長がよくわかって本当に楽しいです。
小さい時から来ている子は字も益々上手になって、書く内容も成長して、ピアノ演奏と同じようにみんなの成長が私の一番の喜びです。

昨日「戦場のピアニスト」を少し見ていて、先日行ったポーランドのアウシュビッツ強制収容所を思い出して人間って残酷だなあ、どうして、どうしてあんな風になれるの、とやりきれない暗い気持ちになっていたんですが、生徒達を見ている限りはこんな心の綺麗な子たちばかりだから、日本はやはり今後も素晴らしい国になっていくだろうなと確信が持てました。

昔の人達が犠牲になってくれているからこそ、私達は幸せに暮らせるのだと感謝する毎日です。

アウシュビッツみたいな事が起きれば、ピアノを練習する事も習う事も何もかも出来なくなり目茶苦茶な生活になってしまいますから・・・・・。
生徒達の天使みたいな心を持ち続ければ、きっとアウシュビッツみたいな事にはならないのになあ、と見ながら思ったようなことでした。


平成22年10月17日(日)おめでとう!!

今日レッスンをしていると中学3年生の生徒がみえ音楽コンクールの本選中学生部門で第2位を受賞したと喜びの電話がありました。

大変レベルの高いコンクールですし、受験勉強の合間をぬって忙しいなか、よく頑張りました。

長い長い期間をかけて練習、研究してきたので、さぞ嬉しかったことでしょう。

長い期間かけて練習してきた曲は、どの音にも神経が行き届き、気を配れるようになるので、本当にていねいな仕上がりになり、聴く人も安心して聴けますね。

ピアニストの中でも完璧ともいえるポリーニなんて、ショパンのソナタ2番、3番を録音するのに24年間かけたといいます。

作曲家の意図を完全に読みとり、自分の血となり肉となって、初めて説得力ある演奏に仕上がりますので、その気持ち本当によくわかります。

私も毎日自分の練習をしていて、作品をよく知れば知るほど、自分の演奏がいかに物足りなく未熟であることを思い知らされます。

だからこそ、音楽をしているのは楽しいですね。終わりの来ない道を歩めるので、一生憧れて過ごせます。

ところで、生徒さん達から私にお誕生日のお祝いを頂き有難うございました。

新しい生徒さん達から、先生のお誕生日はいつですか?と聞かれたり、ノートに書いてありました。10月19日です。

ショパンが亡くなった年齢の○○歳になります。

今までを振り返ってみると、ピアノ一筋で生きてきたこともあり、何だか自分ではもっともっとものすごく長く生きてきた気がします・・・・・・・。


平成22年10月14日(木)音楽って結局ラブ・ソング・・・・・・

今日は10月25日(月)の室内楽演奏会の練習のため、歌の先生とフルートの先生がいらして合わせをしました。
歌の先生と演奏するラヴェルのギリシャ民謡の中から「花嫁の目覚め」と「ああ、何と楽しい」は今回初めて知りましたが、いつかテレビで、ギリシャの番組をやっていて、そのBGMに流れていてあっと思いました。

ふと、何気なく流れてきた曲が知っている曲だと嬉しくなりますね。

1つの曲を知ると、その曲が生まれた国のことについても興味がわく、そこで暮らしている人々の言葉も知りたくなる・・・・・という具合に
世界観が広がるので、本当に楽しいです。

フルートの先生が吹かれる、サン・サーンスの見えない笛は「見えない・・・」だから、姿を見せないで吹かれるとのこと。
当日のゲネプロで、打ち合わせをする事にして、私達もどのようにするかは当日のお楽しみです。

当然ですが、歌の曲には歌詞が必ずついています。
そして、それは必ず、恋に悩む乙女や青年の心情、好きな人に振り向いてもらえない辛さや、あなたの事が好きなのだけど上手く伝えられなくて苦しい、とかそんな内容がほとんどです。

単純にいえば、ラブ・ソングですが、歌だけでなく、歌詞がついていないだけで、ピアノも同じ。
そういうのが、やはり、音楽なんだなと思います。

それでこそ、ピアニストはピアノを弾く意味があって、フルーティストはフルートを吹き、声楽家は歌います。

好きな女の子、男の子に思いを伝えるためにピアノを弾いたり歌ったり、吹いたり、チェロを弾いたりする。

音楽ってやっぱり、そういうことなんですね。
自分の想いが相手に届かない、もどかしい、辛い・・・・・・、だから歌ったり、楽器を弾いて伝えようとするわけです。

そういえば、この前小学5年生の生徒から、「先生は演奏している時、誰かを想って弾くのですか?」って質問されたっけ・・・・・・・・・。
「はい、想って弾きます」。と答えました。

試験やコンクールで競争まみれの学生さん達も自分が音楽をしている本当の意味はそこなんだ、という事をいつも忘れないで練習していってください。


平成22年10月13日(水) 家での練習方法

以前にも何度か日記に書きましたが新しく入ってこられた生徒さん達のために又、自分の演奏を録音する事の大切さを書いてみたいと思います。

私とのレッスンは週に1回、後、6日間は、自分の練習ですのでいかに日頃の練習が重要かがお分かり頂けると思います。
その時に集中した良い練習をしてきてくれると、さらに次は新しい色々な事を教える事ができます。

しかし、変わらないままだったら、又、同じ事の繰り返しをレッスンではやる事になってしまいますのでレッスンを有効に活用できませんね。

そこで自分が練習する時に家でしょっちゅう自分の演奏を録音してみてその演奏と、CDのよい演奏を比べて聴いて見る事をお勧めします。
その時の聴きかたは、真似をするのではなく自分との違いを聴き比べることが大切です。真似は自分の真似しやすいところだけに片寄ってしまいやすく、全体を通してきくとツギハギだらけで変てこな演奏になってしまうからです。

1人の演奏だけ聴くとそれに固執してしまうので私は大抵5人か6人は必ず聴きます。
すると、必ずその中での「お気に入り」が生まれてきます。

自分の演奏だけを録音して聴くだけでなくほかの演奏と比較する事で、より自分の演奏の理想を持つ事が出来ます。

私の生徒達によく言います。
「1つのフレーズを弾くのにすごく高い理想を持って弾いてね」と・・・・・。そうなんです。
「理想」を追い求めるのは音楽では非常に大切です。

生徒達の中で時々何の「理想」もなく、音を出す子がいます。
そういう演奏に出会うと、これは、全く、CDを聴いたり自分の演奏を録音して聞き比べている、研究の時間を取っていない事がすぐ分かります。
ある程度暗譜もできたらここからがやっと音楽の研究の第一段階が始まるのです。


平成22年10月7日(木)  伴奏合わせ

10月25日(月)午後7時開演(宗次ホール)の室内楽演奏会が近づいてきましたので、今日やっと、チェロの先生と合わせをする事ができました。


チェロの先生とはヴィヴァルディを弾くのですが、本当はこの曲はチェンバロの通奏低音で弾かれるものなので、出来るだけ、ピアノの音でない音をつくるのに苦労しました。
ショット版、ヘンレ版、インターナショナル版、3冊楽譜を研究して、一番音の数が少なく、シンプルにヴィヴァルディのその当時の典雅な雅やかな雰囲気が出ているものがヘンレ版でしたので、それでいこうという事になりました。

何回か録音してみて聴き比べると本当に不思議です。

ピアニストの立場から聴いて1人で弾いている時は、これのほうが絶対いい、と思っていたものでも、2人で録音してみると、淋しいくらいピアノの音が少なく書かれている方がしっくりくるのです。

生徒達にも、いつでも自分の演奏を録音して聴く事の大切さを耳にタコが出来るくらい私はすすめていますが、
私も自分の練習を毎日録音します。
だから、録音機はもう必需品。5歳のときから、今までに何度、録音機を買い換えたか数え切れません。

チェロの先生は私のレッスン室がせまいので、廊下に出て(その廊下も狭くて)弾いていただいたので大変だったと思います。

来週は歌の先生、フルート の先生との合わせです。

本番私が演奏する箇所は1部のトップバッターで、チェロの先生とヴィヴァルディを弾きその後、
歌の先生とラヴェル「5つのギリシャ民謡」から2曲、そして、サンサーンスの「見えない笛」を歌、フルートの先生と演奏いたします。

どの曲も静かな大変に美しい曲です。
ヴィヴァルディを弾くと教会でお祈りしているみたいな崇高な気持ちになります。

興味のある方は是非いらして下さい!!

平成22年10月5日公開レッスン(その2)

公開レッスンや、他の先生方のレッスンを受けても、まだ自分の音楽が確立していない未熟な時は、どうしても迷ったりします。

私も今までに何度もこういった機会を頂いて1人1人の先生がそれぞれに素晴らしい事を
最もだと思える事をおっしゃって下さいました。
今になれば、その御意見はどれも納得するものばかりでした。

しかし、色々な先生方から頂くその御意見はそのどれもが自分にとってどうなのかを見極めなくてはならないのだなという事が大学生になった頃判ってきました。

作曲家のリストは、その素晴らしいピアニズムに惹かれて生涯、ものすごい数の弟子がいましたが、弟子達に
よく「それは、あなたのやり方で、見つけていかなければいけません。
私を真似しても、私が上手くいったからといってあなたも上手く行くとは限りませんよ」と、言ったそうですが、
私も同感です。

生徒達に指導していても指使い等、私のやり方が生徒1人1人に全て合うとは限りません。
1人1人顔や姿、形が違うとおり、手も骨の付き方も肉体も全て違います。
自分に良い事があなたにも良いとは限らないというのはピアノでなくてもよくあることです。

色々な先生方のご意見は「そんな意見もあるんだなぁ」くらいに大らかに寛容に受け止めていくと良いですね。
その意見がどんなに素晴らしいものであったとしても、正しいかどうかは誰にも分かりません。こうしなさい、といわれても自分に出来ない事は沢山ありますし・・・・・。
結局は自分の好きな、やりやすいほうを選ぶでしょうから。大学生くらいになるとその本当の意味がわかってくると思います。

まだ、小、中、高校生位で音楽の決まりごとが守られていなかったりしているのに自分の好きなやりやすい方を選ぶといった
自分勝手な自己流で弾いてはいけないことは、いうまでもない事ですが・・・。

彼女達が一つ一つ体験を通して自己を確立していって欲しいと願っています。


平成22年10月4日(月) 公開レッスン(その1)

昨日は愛知芸術文化センターのコンサートホールで、シプリアン・カツァリスさんの公開レッスンと、そしてリサイタルがありました。

公開レッスンは、PM2:00から始まり、私の門下の生徒2名が、出演しました。
1人は中学2年生、ショパンのスケルツオ2番を弾き、もう1人は高校2年生、ショパンのエチュードOP.25−6 を弾きました。

私は、他の生徒達のレッスンがあり、伺えませんでしたが、大変素晴らしかったようで、本当に嬉しく思いました。

カツァリスさんは、以前、私が大学3年生だった頃、NHK教育テレビ「ショパンを弾く」の講師もつとめられていて
今だに、私の所には、その時のテキストもビデオも残してあります。

レッスン前に彼女達には、その事は、わざと伏せていました。
なぜかというと、先入観をなるべく持たない方が、上手くレッスンが進むと考えたからです。

私は自分の目を一番に信じます。「あの先生はこうだよ」「こんな風に教えてくださるよ」と、他人から聞いても実際に自分がレッスンを受けてみなくては、
本当の所は分かりません。
私から見たカツァリスさんと彼女達が見たカツァリスさんとでは違うでしょうし、純粋に素直に、その人の目と感じ方で、真っ直ぐレッテルを貼らずに、レッスンを受けてほしいと思いました。

当時学生だった私は、必ずその番組をビデオに録画して、その先生のおっしゃる一言一句を楽譜を見ながら必死に書きとめていました。

又その頃、大学を卒業したらドイツ語圏に留学しようと思っていたので教育テレビのそういった公開レッスンをくまなくビデオにとってドイツ語を字幕を見ないで訳してみたり、自分でこのレッスンを解釈するには、どう訳すのが一番自然かなどと、毎日研究していた事も今となれば、懐かしい想い出です。

明日へ続く