平成21年12月28日(月) 生徒達は私の光

暮れも押し迫って参りました。今日は、1/16(土)に芸創センターで、開催される
ニューイヤーマリンバコンサートの合わせに、マリンバの先生のお宅へ行って来ました。
この演奏会で、私は、ソロでドビュッシーの「夢」と、グリンカの「ひばり」を弾き、殆どのマリンバの伴奏を受け持ちます。
芸創センターが主催となるこのコンサート、照明などにも大変に力を入れて下さっていると聞きました。

私が、ドビュッシーの時は、青色になって雲が浮かんでいるようなかんじ、グリンカの”ひばり”は、夕焼けの茜色でと、
イメージしていたら、照明の方もそのように思っていたという事で、当日演奏のたびにステージがどんな色合いに変化するのか、とても楽しみです。

又、3月22日の私の生徒さん達の門下生コンサートのチラシも入れてくださいと、頼んで来ました。

私の所の生徒さんも沢山聞きに来て下さるので、その時、新しく出来た綺麗なチラシを目にする事が出来ると思います。
皆様楽しみにしていて下さいね。

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先日、小学3年生の生徒がレッスンノートに書いていた事を書きます。
「「エリーゼのために」を弾いて先生からお褒めの言葉を頂いて嬉しくて涙が出た、ママが本当に嬉しいねと、いって二人で泣いた。
先生が誉めてくださると、コンクールの賞をもらう事なんかより、ずっと嬉しい。だからこれからも努力します。」

私もそれを読んで何と子供らしい、素直な心が出ている日記だろうか、と感動して胸が一杯になりました。
そういうものなんでしょうね。私も小さい時を思い出すと、とにかくコンクールで賞をとるということより、
親を喜ばせたい、又、いつも身近に教えを受けているピアノの先生に一番認めてもらいたいというのが、強くあったと思います。

子供だけでなく、大人だって、身近にいる人に暖かく受け入れてもらえる、という事が一番の幸せですものね。
だから、自分のためにピアノを弾いているというよりは、やはり大切な誰かのためにいつでも弾いていた気がします。

「エリーゼのために」は大人が弾いても、大変テクニック的にも音楽的にも難しい曲なんですが、彼女はその時、自分のためでなく、誰かのために、弾いていました。
そんな風に音が語っていたのでとても誉めたのです。
素晴らしい音楽を聴くとそれは私だけのために演奏してくれている、歌ってくれているというような気持ちにさせられます。
彼女の演奏は、そんな気持ちにさせてくれましたし、こちらの心にまっすぐ届き心打たれました。
ベートーヴェンも誰かのために曲を書いたのです。
いつだって誰かに何かしてあげるために人は生きているのですから・・・・・・・。ピアノを弾く人はそれを忘れてはいけません。


又、もう1人小学3年生の女の子が、この前の私のサロンコンサートを聴きに来てくれて可愛い絵を書いたクリスマスカードをもらったのですが、
その中に「めぐみ先生に習ってから自分のいろんなクセに気づく事ができました。
先生がいつも見本をみしてひいてくれるとき、私は、あぁわたしもあんなふうにひけたらいいな〜」とか、「早く、私もあんなふうにひきたいな〜」と思います。

あと、めぐみ先生のひくやわらかい音がとても好きです。」と、ありました。
小学3年生でも美しい音楽を感じ取る力は大人も子供も変わりません。

彼女は声楽家のお母様を持ち、とってものびのびしていてハキハキしています。
物怖じせず、大胆に弾くところが、彼女の持ち味でしょう。

生徒達は、私からの誉め言葉が一番嬉しいと、思いますが、私だってそうです。

どんな立派な評論家、音楽家の方々から、難しい言葉を並べ立てて誉めていただくより、こういったのびのびした素直な心、
そのままをつづった子供達の言葉が、私にとってはそれこそ、賞をもらう事以上に一番嬉しい。
そして自分の職業にやりがいを強く感じ、
子供達に最高の音楽を、届けなければという気持ちに突き動かされます。

光をもらっているのは、私のほうだなぁといつも生徒達に感謝しながらレッスンする毎日です。

まだまだ私にはお正月が当分来ませんね・・・・・。


平成21年12月25日(金) クリスマス・イブ

昨日は、しらかわホールで、PTNAのコンサートがあり、私の生徒も出演しました。
他の門下生達も、何人か応援に駆けつけてくれたようで有難うございました。

やはり、演奏する人達は、知らない人達ばかりの前で演奏するより、知っている方達の前で演奏する方が嬉しいのではないかと思います。

私が以前グリーン・エコーの合唱ピアニストを務めていた時に、声楽家の先生が、
100何人の合唱団員の人達の前でコンサートのチケットの売り方を教えてくださった事があります。

とても良いお話でした。
「自分がただ、ステージに出て歌うだけでは、成功した事にならない、それは、自己満足に過ぎないのです。
知っている人に聴いて頂いて、初めてそのコンサートは成功したという事になるのです。」
と、言う内容でしたが、私もその通りだと、共感しています。

演奏する人は、自分が演奏するだけでなく、沢山の人を集める努力をしていかなくてはならないのですね。

幸い、私の生徒達は皆協力し合って聴きに行ってくださっているようなのでとても嬉しいです。
演奏した彼女はとても喜んでいたようでした。
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 PTNAのコンサート、応援に駆けつけた生徒達に囲まれて
左から3番目の彼女です。前の日、熱が出て出られるか心配したけれど、本番穴をあけずにすんでよかったー。ラヴェルのソナチネを弾いて嬉しそうな表情ですね。
この写真には写っていませんが、小学4年生の男の子も聴きにきてくれていました。










私は丁度その時、大人の生徒さんを教えていて伺えずごめんなさいね。
その方と連弾を組んでいた大人の生徒さんですが12月15日に女の赤ちゃんが誕生したと聞きました。

「絶対女の子が欲しい、そしてピアノを習わせて岩野先生のところに絶対通わせたい」と、妊娠中の時、
目を輝かせて話されていました。女の子は、夢が一杯ありますものね。希望通りでさぞ、嬉しい事でしょう。
お母様も、又そのお嬢さんまで私の所でピアノを学んでいくなんて考えただけでもステキな光景でワクワクします。

お母様もピアノの先生で教えていらっしゃるし、きっと、耳の良い女の子でしょう。
私にとって昨日は、生徒のコンサート出演、女の子誕生のニュース、この2つが、ステキなクリスマスプレゼントとなりました。

1月明ければ、9、10日、あしながコンサートに生徒達が続々出演します。
演奏する皆さん、頑張って下さい。
応援に沢山行ってあげてくださいね。


平成21年12月24日(木) 門下生コンサートの準備

第8回門下生コンサートも3月22日(祝日) (港文化小劇場)年が明ければ近づいてきます。
幹事さんがチラシの原稿作りや印刷等に走り回ってくださっています。本当に有難く感謝しています。
チラシも素敵ですよー。皆さん、楽しみにしていてくださいね。

私の所に入門した時、幼かった生徒達が今や、もう大曲をバリバリと弾いています。
毎年の生徒達の成長が楽しみなこのコンサート、外部の方からも、毎年、とっても楽しみに聞かせていただいています。
と、嬉しいお言葉を沢山頂きます。

沢山の曲目が目白押しです。
皆様、ご期待下さい。

学校も休みに入り生徒の皆さんは、色々な曲がさらえるので、ほっとしている事でしょうね。

私は、小学4年生の頃から毎週通っていた東京でのレッスンですが、中学1年生の時、暮れも押し迫った12月31日に先生のお宅へ伺った記憶は今でも忘れる事が出来ません。

冬休みの間にチェルニーなど50番を抜粋して5,6曲さらって、後、バッハやショパンのエチュード、ソナタ等も新年のレッスンに
持って伺うと先生はあまりの多さに「わぁ!こわいなぁ!」とおっしゃておられました。

でもその時見て頂けない分は次のレッスンでは弾きこんでいますので、音が違ってくるのですね。

冬休みは、寒いので家で過ごす事が多いのとお家の方々もお仕事が休みで、お家にいらっしゃる事が多い事と思います。
皆さんが練習している音を聴いて上手くなったなぁ!ときっと思われると思いますよ。

余裕のある生徒さんは、色々な譜読みをしておくのも、良いでしょうね。


平成21年12月20日(日) 沢山のお客様に見守られて

今日は、YAMAHA伏見の鍵盤楽器売り場で、サロンコンサートが行われました。

1部と2部、大勢の方々に聴いて頂き、本当に嬉しかったです。
席がなく立って聴いて下さった方々は、申し訳なかったです。皆さんから沢山のパワーを頂きました。本当に有難うございました。

門下生の生徒の皆さん、沢山の励ましをどうもありがとう!

特に嬉しかったのは、以前教えていた生徒が尋ねてきてくれたこと。

これまで教えてきた生徒は、○○○人以上にのぼりますが、どの生徒の顔も名前も覚えています。
学校を卒業したり、結婚したりして、音信不通になることもありますが、どうしているかなぁ?と、とても気になります。
しかし彼女のように今、現在は、こうして過ごしていると、顔を見せてくれると、教えた方としては本当に嬉しいです。

今日も彼女の顔を見たら懐かしくて胸が一杯になって涙があふれてきました。
又、フランス旅行で、ご一緒した方の、娘さんが、ピアノを習っているお嬢さんたちを連れてきてくださったり、
人と人との縁って本当に不思議ですね。お声をかけて下さって初めてわかるのでこんな時お声をかけて下さると、とても嬉しいです。

私は偶然の縁というものはないと信じていますからご縁があった方々との絆は、いつまでも大切にしたいです。
いつも私の周りには暖かく心の優しい親切な方達ばかりに囲まれているので、今年も皆様に支えられて本当に幸せに過ごす事が出来ました。

来年も皆様にとってお幸せな年でありますように、心をこめてお送りしたのが今日のクリスマスコンサートでした。

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平成21年12月19日(土) サロンコンサート

明日12月20日(日)伏見のヤマハの中2階で、サロンコンサートを行います。
今日、YAMAHAの方と、最後の打ち合わせをしました。
PM13:30〜の部は、満席で、15:30〜の部は、若干お席に余裕があるとのこと、是非皆さん気軽にいらして下さい。

曲はオープニングに
 
ホワイトクリスマス  きよしこの夜  ジングルベル

そしてクラシック編として
  
バッハ G線上のアリア シューベルト&グノー アヴェ・マリアメドレー

ロマンチックな恋人達の時間編として
 
冬のソナタ「最初から今まで」"MY memory"星に願いを 美しき日々「please」  冬のソナタ「忘れないで」 映画音楽「白い恋人達」

お別れの時間として
    
初めてのクリスマス ほたるの光
以上13曲、私が冬に、クリスマスに年の瀬に聴きたいメロディーばかり集めましたので、きっと皆さんにも気に入って頂けると思います。

こんなメロディーをピアノで弾いてみたいな、そう思ったら楽譜を買って是非あなた自身の手で、ピアノに挑戦してみてください。

クラシックでもポピュラーでもどんな音楽でも、自分の手を使って、心の訴えを表現出来るので、ピアノが弾けると、本当に
心が豊かになりますよ。1人でも多くの方に、ピアノの美しさを知って頂きたいです。
当日皆さんにお会いできるのが、楽しみです。


平成21年12月17日(木) 1人1人は輝ける光

12月も半ばに入り、冷え込みが厳しくなって参りました。
しかし、名古屋の方は、まだ雪は降りませんね。やはり名古屋は暖かいのでしょうね。

さて、先日練習の合間をぬって年賀状を書き終え出してきました。
毎年毎年、かかさず、出して来た年賀状ですが、この時期がもう来たと思っても人が生きている間でせいぜい多くても100回までも書く事はないのだなぁと、
ふと、感じました。

私は幼稚園ぐらいから毎年書いていましたが、それにしても今まで35回ぐらいしか書いていません。(ウィーンにいた頃はクリスマスカードでしたが)
いつも一番に書くのは、私にとって一番大切なピアノの先生、学校の先生でした。

今、自分が生徒を教える立場になって逆になりましたが、今、まず初めに書くのは、勿論最愛のピアノの生徒達全員に書きます。

宛名は、時間がないので、母が常に机の上に墨と筆を置いていて、いろいろな伝言等よく書いているので、そのついでに書いてもらっていますが、
中身は必ず私が書きます。

可愛い生徒達1人1人の顔や表情、ピアノを弾いている様子、又、今年1年私と一緒に過ごした時間などを思い浮かべながら・・・。
年賀状を書くと暖かい気持ちになれます。ピアノを弾いている時みたいに。

1人1人の存在はものすごく大きくて「光」なんだなぁとつくづく感じます。
「光」を「命」と置き換えてもいいでしょう。

私が子供の頃はピアノの先生や周りの方々が私に有り余るほどの沢山の「光」を与えて下さいました。

私はそれを一生忘れる事はできないでしょう。

周りの人に「光」を与え「生」を与える事が今日は出来たかな?と、寝る前にいつも振り返ります。
そしていつも最後には今日も周りからの光を沢山頂いたなぁ!
今日も皆さん本当に有難うと、感謝して寝ます。

来年も今年と同じように心穏やかに平和に過ごせる事だけを祈っています。

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久々にお習字を書いたら気持ちいいなあ。
心が清らかになれます。ピアノと同じですね。














平成21年12月13日(日)2010年度 YPFピアノフェスティバル課題曲コンサート

今日は、矢木楽器のCANONホールで課題曲コンサートがありました。
午前と午後にわかれて1曲1曲のアドバイスもかねながら演奏しました。

YPFに参加される子供さんと、お母様で、午前も午後も沢山の方々にいらして頂き本当に嬉しかったです。有難うございました。
ステージには、綺麗なクリスマスツリーが飾られて、すっかり、クリスマスの雰囲気、外部のお客様が殆どでしたが、
私の生徒やお母様方の顔もチラホラいらっしゃいました。きいて下さった方々有難うございました。

A部門〜D部門までの課題曲を、全部弾くので山のようにかかえた他の曲と並行しながら練習するのに大変でした。
1ステージ弾き終えると、ドレスは、もう汗だくでプールに入ったみたいにびっしょりです。

今日、主にお話したのは、今日これから演奏したり、お話したりする事は、私の個人的な考えであり、このように弾かなければだめとか、
そういうことは一切ないから、皆さん独自のアイデアで演奏して下さいという事と、
そしてコンクールの結果は、その時の順番や審査員によっても変わってくる事なので、
そんな事より受験生ならピアノを弾く事で心が安らぐとか、感じる心を豊かにして音楽を楽しんで下さいと、伝えました。

今週は(12月20日)、伏見のヤマハの楽譜売り場でクリスマスコンサートがあります。皆さんの知っているクリスマスの曲、韓流ドラマ、映画音楽、ディズ二ー、クラシック、何でもありです。
観覧無料です。大勢の方々のご来場をお待ちしております。

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矢木楽器さんの入り口の前で
この曲を練習している方、手をあげてくださーい。














平成21年12月8日(火) 室内楽の演奏会

昨日は宗次ホールで椙山学園大学の先生達によるコンサートがありました。

私はドビュッシーの「小組曲」の連弾、プーランクのフルートソナタの伴奏をしました。
宗次ホールは、、弾く人にとってはよく響き、弾きやすいところです。

生徒さん、お母様や、ご兄弟の方を含め、私のところからは41名の方々がいらしてくださり、
本当に有難うございました。

宗次ホールは、楽屋が5階、ステージが2階でいらして下さった方々にお礼を申し上げられないのでドレスのまま、客席のロビーまで出て行きました。

演奏会後打ち上げがあり、深夜遅くに家に帰りましたが、今週も又、本番があるのでちょっとあせっています。

今朝、あるお母様からお電話で椙山の先生とお弟子さんの先生が連弾をされているのを見て、「将来○○○と岩野先生が連弾出来たらいいなぁと、
思いました」と、言って下さいました。

私も今、私の生徒たちが、男の子、女の子の小学生や中学生、高校生といった生徒さんが、どのように成長していけるかを見守って行く事をとても楽しみにしています。

1人でも多くの生徒と将来演奏する機会があったら大変楽しいだろうなぁと夢を持っています。

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演奏終了後皆と












平成21年12月2日(水) これからの演奏

12月7日(月)宗次ホールで、ドビュッシーと、プーランクを弾くのであわせも追い込みに入っています。

又、
12月13日(日)は2010年度YPFピアノフェスティバルに参加する人達のための課題曲コンサートがあり、
矢木楽器のCANONホールで曲のアドバイスもかねて午前、午後と2回に分けて演奏いたします。

そして
12月20日(日)は、名古屋伏見店のヤマハ楽器売り場のところでサロンコンサートを行います。
クリスマスが近いのでそれにちなんだ曲をと、依頼があり、うーんそうだなぁ、と、家中にある楽譜を引っ張り出して
考えました。
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クラシックあり、韓流あり、ディズニーあり、映画音楽から、クリスマスの曲まで私が、冬に聞きたい曲を選んでみました。
クラシックがちょっと苦手、という方でも、きっと楽しんで頂けると思います。

クリスマスを前にして思いっきりロマンチックな気分にひたりたい、と思っている若いカップルの皆さんも是非是非どうぞ。

20日は観覧無料ですし、楽譜を買おうかなという方でも、ぶらっと遊びに来て下さい。
これからピアノを買いたいなと、考えている人など、こんな曲が弾けると人生彩り豊かにしてくれますよ!

12月20日(日)も、
午後13:30〜と15:30〜に分かれてトークもはさみ演奏いたします。

どんな人でも知っている曲ばかりです。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。




平成21年12月1日(火) 職場体験(その3)

ところで今日から今年も最後の月を迎えますね。平成21年が実り多い日となりますよう31日間を精一杯頑張っていきたいと思っております。

11月30日の続きから
ピアノをやって良かった事

私を導いて下さった素晴らしいピアニストの先生方との幼い頃からの運命的な出会い、又留学した事で沢山の世界中の友人が出来ました。

ヨーロッパのクリスマス1つとっても実際どんなものかといった事が、本や写真をみるだけではわかりません。
日本のショッピングセンターのにぎやかで騒々しいクリスマスといったら!ヨーロッパのクリスマスとはまるで違います。
暗くて音楽一つ鳴っていない独特の雰囲気のする静かで厳かな雪道の中を教会の灯りだけを頼りに歩いていく・・・・・・
凍てつくような寒さ、その中で見える暖かい聖母マリアの姿、キリストの誕生・・・・・・・
等が脳裏に浮かびます。

シューベルトの音楽を聴くと、ウィーンのゆったり流れている時間や、自然、そういったものを思い浮かべる事が出来るのはやはり体験あってこそです。

又、国際コンクールなどでは、ホームスティも体験し、暖かいもてなしに感動の連続でした。

自分の演奏活動一つとってもソロリサイタルだけでなくオーケストラのソリストや室内楽、歌の伴奏、合唱の伴奏、(オペラや、バレエの練習ピアニスト)=これは以前仕事を始めた頃やっていた。

そして何といっても実際に生徒達を教える事で、より、自分の音楽に磨きがかかります。

ピアノを弾けば、バレエも踊れるし、オーケストラのさまざまな楽器の音も真似できる、指揮者にもなれるし、声楽家にもなれます。

又、ピアノで絵を描くことや、詩を書く事だって出来ます。

どんなものにも変化できる、ピアノを弾く事で、人生が彩り豊かになっていくのです。

現在も素晴らしい方達ばかりに恵まれ、又、何といっても私の元気の源は、最愛の生徒達です。

自分のピアノが上手くいかなくても彼女達が私を常に励まし、元気づけてくれます。
自分が演奏する事以上に、この世で生きている間に他人に幸せを分けてあげる事がこんなに素晴らしく、毎日を充実させてくれるなんて学生だった頃は思っても見ませんでした。
子供を持った母親がきっとそんな気持ちになるのと同じなんでしょうね。

何といっても自分が演奏しているだけだと、精神的にも追い詰められるし、行き詰ってきます。

ピアニストに成りたい方は幅広い仕事のやり方をされると良いと思います。
幸いピアノはどんな時にも必要になる楽器なので幅広い音楽の実力と、自分から仕事をつくりだしていこうとする勇気と情熱さえあればものすごく需要のある楽器だといえるでしょう。

終わり