9月28日(月) 「コンクール活用術セミナー」

今日は松栄楽器さんで「コンクール活用術」と題してお話してくださいと依頼され、出かけました。
朝早くから、私の生徒達のお母様方は勿論の事、沢山の方にいらして頂いて本当に嬉しかったです。
有難うございました。

前半は、、私の幼少時代の話や母がどのように私を導いてくれたかに始まって、現在の生徒達との
コミュニケーションのとり方や、レッスンの様子なども交えてお話し、後半は、2010年YPFピアノフェスティバル
の課題曲全曲のワンポイントを演奏も交えながらお話しました。

お母様だけでなくお父様までご参加いただいた方もいらして皆さん熱心だなぁと思いました。
子供さんも何人か参加されていました。

終了後、アンケートを見せて頂いて参加して下さった方が全員このようなセミナーに又参加したいと書いて下さっていて本当に嬉しかったです。

子供とのコミュニケーションを見つめなおすきっかけになった、とか楽しいばかりでなく、ピアノの道の厳しさを現実的に知ったなど、
皆さん暖かいご感想を沢山お寄せ頂き本当に有難うございます。

今日、残念ながら、インフルエンザなどでいらっしゃれなかったりした方は、又の機会にどうぞお越し下さい。

*******************************************************************************************************************


















9月23日(水) ギロックの 「パリの休日」

2010年ヤマハピアノフェスティバルの課題曲が発表になりました。

昨日レッスンに来た小学4年生の男の子にギロックの「パリの休日」を選曲しました。

一通り弾いてもらい、その後、先日私が行ったパリでのお話と写真を見せて「パリは1年中、お祭り騒ぎしているような華の都、
1年中観光客がたえないような街だしファッションも音楽も美術も見所が何でもある、
ヨーロッパの中で最先端をいく華やかな場所ね。この曲も人々が浮かれて喜び一杯の幸せなムードがたっぷりね。」という話から、フランスというとまず、
色彩感豊かなイメージがあるけれど、「この曲もとってもオシャレに弾くのよ。」と話して聞かせました。

今回フランスに行って思ったのは、空の色も淡く朝や、昼、夕暮れ、夜とでは、見る人によって、水色やピンクや黄色やさまざまな色彩に
見えるのが、とても不思議でした。

なるほど、この淡い空の下で描かれたんだなあ、と納得。モネの絵や、クールベなどの印象派の画家達や、一面に広がる小麦畑はゴッホの絵が浮かぶし、
音楽なら、ドビュッシーやラヴェルなどの響きがこの空の色彩感を思い起こさせます。

「パリの休日」と聞くと、道端にカフェの椅子やテーブルが並んで人々が、ワインでも飲みながら、
陽気に何時間でもゆっくりとおしゃべりしたりする様子が、頭に浮かんできます。

しかし、そういう美しい音楽が奏でられるのも毎日の地味なきちんとした基礎づくりがあってこそ「パリの休日」も可能というわけです。

彼に言いました。「ほら、イチロー選手だって、毎日、毎日バットを振り続けるでしょ?ピアノの練習もそれと同じ」
華やかな陰では人が見ていないところでの、どんなにか苦しい毎日の地味な根気強い作業が必要不可欠というわけです。
指使いを守る。音の長さも正しくとる。音は正確にひく。
アーティキュレーションもよく守る。など本当に基礎的なことが一番大切なんです。
これは小さい習い始めで教えていかなければならない大切な事です。
そこの部分が抜け落ちたまま大きくなってしまうと、もう取り返しがつきません。
勿論コンクールに入る事も不可能です。

そういうことを含め9月28日は、保護者セミナーでお話しようと思います。
みなさん、どうぞ!お気軽にご参加下さい。

又、その日は運動会や体育祭の代休になっている学校もあるそうですので、学生さんも聞きに来たい人は、どうぞ聞きに来て下さって
結構です。

****************************************************************************************************************************


ベルサイユ宮殿内の「鏡の間」にて。
これでもかというほどの豪華さでギンギラギン。
装飾品が沢山。いわゆるバロック時代とはこんなに華やかだったんです。
バッハの音楽もヴェルサイユ宮殿みたいにとっても華やかなんですよ。
トリルが沢山あるのがその証拠。








9月18日(金) 年齢にあった演奏でよい

今日高校へレッスンに行くと1年生のクラスが学級閉鎖になっていてびっくり。
結局2年生の生徒1人しかレッスン出来ませんでした。

体調が悪ければレッスンにも身が入りませんから、皆さん、よくなるまでゆっくり休んでくださいね。

さて、今日学校でレッスンした高校2年生の生徒がシューベルトのソナタを弾いていて「晩年の音って、
どのように出せばよいのでしょうか?」と質問がありました。
なかなか深い質問です。

私は先日パリのルーブル美術館で見たモナリザの絵を例に出し、話して聞かせました。
「モナリザは何歳ぐらいに見えるか?」という事から始まり、「40歳ぐらいで子供を亡くして悲しみに沈んでいるから喪に服している」
あるいは、未亡人なのかな?とか、見る人によってさまざまな想像が掻き立てられるから、このレオナルド・ダ・ヴィンチが、
描いた最高の絵画とされているの。」

「良い演奏もそうね、聴く人によって皆違う感じ方や捕らえ方が出来る自由なものであるところから芸術は、始まる。」
だから貴女の演奏を聴いた誰かが、何か意見を言ったとしてもそれはその人の感じ方、別の人には違って見えるし聞こえるかも知れないから、先生は貴女が今の年齢でしか出せない音楽を作ってほしい」と、答えておきました。

小さな子供が大人の真似をして変にこねくり回して弾いているのを聞くと、気持ち悪いし青春真っ盛りの青少年が”晩年の音を出す”といってもそれは所詮無理な事、
その年齢でしか造れない音楽というのが、必ずあるはず。
自分の
音楽作りに自信を持つ事。これこそ一番大切なピアノの道ですから。「今」を大切にして練習していって下さい。
******************************************************************************************************************
ルーブル美術館のモナリザの前で。

よく物を投げつけたりする人がいるようで、ガラスケースに入れられ「モナリザ」は
ここからしか見学できません。
ボーッと見ているとスリにやられるのでいつもヒヤヒヤ。









9月17日(木) 小学生の夢

一昨日小学3年生の生徒が、ヨーロッパに行きたいから英語もドイツ語も頑張りたいとレッスンノートに
書いていました。幼い時の夢を大切にして下さい。

なるべく幼い子にはフランスのお話や、次に来た小学4年生の男の子にもショパンのワルツを弾いているのでショパンのお墓など話して聞かせました。

もう1人の4年生の男の子はエトルタの断崖の写真を見て「すげぇー!この部分じょうろみたい」さすが子供らしい発言ですね。

そうですね。ヨーロッパは行くたびに又、いきたくなる、そんな美しい場所です。
芸術と文化にあふれています。

ただやはり遠いです。
日本からフランスにしろ、ドイツ、オーストリアどこに行っても直行便でも12時間30分飛行機に乗らないといけないというところが大変です。
6時間ぐらい経つと「もう イヤ!」という心境になります。

又、ピアノが練習できないという事も辛い事の1つです。
毎日練習する私にとって1週間もピアノを弾かないなんて考えられません。

それと食事。ヨーロッパはコーヒー、紅茶が主ですが、私は全くコーヒー・紅茶は嫌いで飲みませんし、(水か麦茶など、カフェインの入っていないものしか飲まない)
脂っこいギトギトのステーキが、毎日続くと、ご飯にお漬物やお味噌汁が食べたいとなります。

日本の食事はどこを旅しても最高ですね。

日本でいうフランス料理のイメージとは全く違い、やはり、ドイツやオーストリアみたいに量が多すぎて脂っこく、半分ぐらいしか食べられませんでした。

ウィーンは飛行機の中からウインナ・ワルツが流れ、町中クラシック音楽があふれているような街、

フランスはどちらかといえば美術の国です。お手洗いにも美しい絵、斬新なスタイルで描かれた絵があふれていました。

****************************************************************************************************************
パリの凱旋門の前で。涼しいのだけど、ヨーロッパは日差しが強いのでサングラスは必需品。かけないと目を痛める。
凱旋門のシャンゼリゼ通り付近は車の通りが激しく地下を通って凱旋門のふもとまで行くことが出来ます。パリの人は皆信号無視で、赤信号だろうと青信号だろうとおかまいなしに猛スピードで突っ走ってきます。青で歩行者が歩いていてもおかまいなしに車がくるから要注意!
スリも沢山いますから、常にしっかりバッグを握っています。それとフランスは移民が多くオーストリアやドイツに比べて黒人が沢山いました。
それだけフランスはヨーロッパの中の大都会、日本で言えば東京ですね。
















9月16日(水) 「新型インフルエンザ」

朝晩日本も涼しくなってきました。体調に気をつけて下さい。
そういえば「新型インフルエンザ」で大騒ぎしているのは、日本だけで、フランスでは誰も、マスクもしておらず、
ニュースでも何も騒がれていませんでした。

ルーブル美術館や、ベルサイユ宮殿、モンサンミッシェルなどは、世界各国中の観光客が押し寄せるので人込みの中で大丈夫かな
と、心配していましたが何ということはありませんでした。

夏休みが終わり、9月から学校が始まりましたから、学生は大変ですね。
私の学生時代を思い返してみても一番ストレスになった場所が「学校」でした。

私達の時は1クラス46名位いましたが、その中には、騒々しい子や、性格のおとなしい優しい子、意地悪な子、横着者、腕白坊主、けんか早い子、
ずるがしこい子、さまざまです。

性格的に芸術家肌の繊細で優しい子ほどそういった騒がしい毎日の学校生活に疲れはててしまい、学校に行くと病気になってしまいます。

********************************************************************************

パリといえばエッフェル塔。
夜8時のセーヌ川・クルーズに乗ると
1時間ほどして夜9時に光のイルミネーションが
5分ほど、キラキラ輝きます。

キラキラ、お星様みたいにパーァッと輝き感動です。

他のイタリア人やスペイン人観光客は手をたたいたり、
口笛を吹いたりして大騒ぎ










9月14日(月) 門下生コンサートの曲目選び

来年3月22日 港文化小劇場で第8回目の門下生コンサートが開催されるので、
それぞれ生徒達は、曲目を決めているところです。

もう私のクラスで学んでいる長い子は既に決定している子が殆どです。
以前、「何が弾きたいの?」と聞くと「わからない」と答えていた子も「これが弾きたい」と自分の意見が出てくるようになり、
皆の成長が嬉しい限りです。

弾きたい曲と現時点でのレベルがまだ見合っていない時は、生徒にもう一度考え直すように促します。が、
ある程度、その子に見合っていれば、出来るだけ自由に選ばせています。

来年もそれぞれの個性を生かした多彩なプログラムできっと皆さんに楽しんでいただけると思います。
楽しみにしていて下さい。

**************************************************************************************



世界遺産になっているロワール地方を訪れ古城巡りをして
古城ホテルに泊まりました。
朝日が美しく眠りの森の美女でも出てきそうな雰囲気。
とてもロマンティック










ルネサンスの傑作、シャンボール城。
ソローニュの森にたたずむ壮麗な城です。











9月13日(日) エスカルゴ

今日日曜日の生徒達2週間レッスンがなかったわけですが、とてもよくさらっていた生徒、又、練習出来なかった生徒
とさまざまでした。
気候も過ごしよくなり芸術の秋です。
精一杯学生時代を有意義に過ごしてくださいね。

***********************************************************************************

フランスの名物料理(エスカルゴ)が前菜に出ましたが、エスカルゴと聞くととてもよい響きに聞こえますが、カタツムリが出てきたら
とても口にする気になれず1口も食べられませんでした。















9月12日(土) フランスでの1週間(その3)

今日は朝から雨降りで随分涼しくなってきました。
今日もささやかなお土産ですが、生徒達にフランスのお土産を渡しました。
1人1人の生徒がとても嬉しそうに喜んで受け取ってくれるのでよかったなぁ!と私も大変心温かな気持ちになりました。

***************************************************************************************
又、ルーアンやロワール地方も訪れましたが、私に新たな印象派の作品を弾くときの
インスピレーションをかきたててくれました。

又、モンサンミッシェルでは名物といわれるオムレツが出てきました。卵1個でこんな大きいフワフワのオムレツができるんです。
モンサンミッシェルを見るとなぜかドビュッシーの前奏曲集の「沈める寺」のメロディが浮かんできます。
満潮の時はこの大きな寺院が海の中に沈んだように見えるといいます。






←  モンサンミッシェル前にて  

沈める寺はウィーンのベルヴェデーレ宮殿で演奏した思い出深い曲で私の大好きな曲ですが、
今度演奏する時は更にこんな風に弾こう、あんな風に弾こうとイマジネーションがふくらんできました。






                                
←  名物のオムレツ











私が写真や本やテレビでみるだけではダメで、実際に体験する事が一番良いと考えるのはそこです。

どんな事も生で触れなければなりません。
私と生徒とのレッスンもその一つといえるでしょう。
子供達にとって週に1度の生のレッスンがどれだけ重要な体験となるかはかりしれません。

学生時代私もそうでしたし、今後も今までと同じように自分の目で見て足で歩いて確かめながら物事の真実を見極めていきたいです。

自分が体験した事は死ぬまできっと心に残るからです。

フランスというとショッピングが楽しいと聞きますが、私は全くそういう物に興味がないのです。

物はすぐ色あせて消えてなくなり、心の中に何の意味ももちませんが、
ルーブル美術館で見たミロのヴィーナスやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロの描いたキリストや聖マリア等は心の中に深い思い出となって一生の財産になっていくからです。

今ピアノを学んでいる生徒さん達は一生の財産をつくっているわけです。
本当に素晴らしい事です。
そうやって心の中に豊かな財産をつくっていけるので一芸に秀でるという事はなんと素晴らしいことでしょう。

ピアノの世界を知ればヨーロッパの文化や歴史、美術も知る事が出来るからです。

9月11日(金) フランスでの1週間

今日は帰国後初めて明和高校生のレッスンへ行き生徒達に何週間振りかで出会うことができました。
それぞれ、皆、次の勉強に向かってよく頑張ってくれていました。
帰宅後は2人のレッスン生とも会えるので嬉しく思っております。


****************************************************************************
パリだけではなく、エトルタの断崖も感動。モネやクールベも好んで描いたというエトルタの断崖は、
私がヨーロッパでは、アイルランド以外で初めて見た海でした。

その嵐と波の音のものすごい音といったら!白い波しぶきをあげ、ものすごい勢いで波が来ます。
とにかくダイナミック。
ドビュッシーも海が好きだけど私も大好き、海から音楽が聞こえてきます。


写真や本では、波がワーッと押し寄せてくる様子や、波しぶきの強い風と
共に割れるようなダイナミックな感じは伝わりません。


ピアノの演奏もそう。生演奏を聴く事が一番強く五感で感じることが出来るからです。




ダウンコートを着て日本では考えられないほど寒く
頂上へ登る時は、風に吹き飛ばされそうになりました。








又、ジベルニーでは、印象派の巨匠、クロード・モネが半生を投じて育てた美しい花が咲き乱れるモネの庭園、モネの部屋も見ました。
かの有名な「すいれん」を描いたという庭を実際に見るとよく美術館で見た絵の通りで深く印象に残りました。
クロード・モネの描いた所  「すいれん」花はまだつぼみでした。


又、オンフルールも印象派ゆかりの地方ですが、サティの生家もあります。
ペールラシューズ墓地へも地下鉄に乗ってショパンのお墓参りもしてきました。
今度スクールコンサートでもショパンを弾くのでショパンの存在をより身近に感じることが出来ました。

地下鉄に乗るのもドイツ語圏と違って言葉がドイツ語でたずねても全然フランスの人は話せないといわれるので、切符の買い方
から、一苦労しました。英語もフランス人は話しませんね。
でも何となく電車は、ウィーンで乗換えなど何度もやっていたので、地図を見て何とか墓地へたどり着いた時は、感動しました。
自分の足で歩くと本当に楽しいですね。
綺麗なお花がたくさんショパンのお墓の前に供えられていました。


9月10日(木) フランスでの1週間

昨日パリから日本に帰国しました。

留守の間に、コンクールを受けた生徒からTELで自宅に電話で報告してくれていました。皆さんありがとう!
又、メールでコンクールの当日の様子を知らせてくれた生徒のお母様や、
演奏会に出場するので、その時弾く曲の曲目選びをメールで連絡を入れてくれている生徒、
皆、それぞれに門下の生徒達は、結果がよくても思うような結果が出なくても報告してくれる生徒達の
その日の様子が私に全部伝わって来ました。

明和高校2年生の生徒でムーシケコンクールで最優秀賞、中学3年生の生徒は堺コンクールで奨励賞を受賞した生徒もいて皆私のいない間頑張ってくれたんだなあととても嬉しく思いました。

1週間、フランスに行っていても1人1人の生徒の顔や話し方が浮かび皆、怠けずピアノに励んでいるだろうなぁと、
思い出していました。

私は1週間ピアノを弾いていないので、今日(10日)生徒のレッスンはお休みをさせて頂きましたが、朝9時半からピアノの前で
今練習している曲をさらっているところです。


*********************************************************************************************************************

←左の写真は、
ペール・ラシェーズ墓地にあるショパンのお墓の前で。
墓は意外と小さくて、石柱の中央にショパンの横顔が浮き彫りにされていました。
その上部に憂愁をおびた天使がすわっていました。

この墓地は大きな墓地で他にもロッシーニ、ビゼー、バルザックやピアフのお墓もあるそうです。

全部はとても周れないほど広い。




今回初めてフランスを訪れて強く感じたのは、とにかく華の都パリといわれるように、ヨーロッパの中の大都会だという事。とにかく広い、何もかもが大きい。以前プラハを訪れた時もそう思いましたが、パリも広すぎて一週間やそこらではとても見回れません。

町全体が美術館のようです。
ルーブル美術館の、ミロのヴィーナスが「静」を 表し、ニケの像は、「動」を表す、いう説明を聞いてなるほどなと思いました。
ニケの像は、首から足までで顔がない女神なのですが、翼を広げて勇ましく飛び立つ力強さにあふれています。

タイタニックのディカプリオの前に立って両手を広げた女性(名前は忘れました)の姿は、
このルーブルのニケの像をイメージしているそうです。

過去を知れば現在も知る事が出来るというガイドさんの説明に納得。

ベルサイユ宮殿の「鏡の間」も素晴らしいですがちょっと豪華すぎという感じ、モナリザの不思議な微笑みも何か語りかけてくるようでした。

又、少しずつ飛行機の中で日々の日記を書いてきましたので明日から数日間フランスでの様子を、写真や日記でお知らせします。

明日へ続く


9月1日(火) 私の自由研究(その2)

やはり、その土地の言葉を話せるのと話せないのとでは大いに生活が違ってきます。
留学は旅行とは違い生活ですから言葉ができないと大変です。

私はヨーロッパに行くといつでもその土地の持つ香りや空気の粒子が、それぞれの作曲家の音楽を
思わせるところがあって、本当に不思議だとつくづく感じるのです。

フランス語の音の響きや、天候や、自然が持っている匂い、全てその作曲家が生まれた音楽の世界に通じています。
ドビュッシーは、特に海が好きでしたし、そんなところまで全身の五感を敏感にして吸収しようと思っています.
海一つとっても日本の海とは全く違うからです。

アイルランドのダブリン、とても美しいところですが、飛行機の上空から見えてくる海と島が日本とは又違う美しさがあり、
とても感動したことを覚えています。きっとフランスの海も、違う香りがする事でしょう。

本を読むだけでは、味わえない、”何か”を深く吸収してドビュッシーやプーランクのフランスの香りをこの手で描いてみたい、
と思っています。

日記はしばらくかけませんが、帰ったら、又、私の吸収した事を生徒達に分け与えられるといいなぁと思っております。