再び、日野へ 2004年9月19日 (「2004年 夏 つぶやき」より)
もう1回行きたい!もう1回行きたい!と言っていたら、ダンナさん、連れて行ってくれました〜。ここのところ急速に大河ドラマにハマってきているみたいなので、自分もちょっと行ってみようかなと思ったらしい。うふふふふ〜。(*^o^*) 今日は車で日野入りしたのですけど、どうしても途中渋滞に引っ掛かってしまうので、日野に着いたのはお昼前。まずは腹ごしらえをすることにして、お蕎麦屋さん“日野館”へ。ダンナと息子は鴨汁せいろ、私はとろろせいろを注文しました。今日も美味しい♪ お腹もいっぱいになって元気になって、まずは前回行きそびれた、日野市ふるさと博物館へ行きました。 今年は特別展「新選組のふるさと日野」を開催していることもあって、博物館の中は新選組でいっぱい。まるで京で一旗上げた近藤・土方たちを、故郷の人たちが温かく迎えてくれているような、そんな印象を受けました。 展示は、日野宿の歴史と新選組との繋がりがわかりやすく紹介されていて、日野も新選組もあまり知らないダンナはとても喜んでいました。私は、甲陽鎮撫隊関係の展示が嬉しかったですね〜。鎮撫隊本隊と、荷物を運搬していた佐藤彦五郎隊、そして途中援軍を求めに走った土方と、それぞれの動きがわかりやすく図になっていたり、また勝沼で敗れて戻ってきた彦五郎たちが、どのようにして東征軍(官軍)の追求を逃れたか、彦五郎や家族の潜伏ルートが地図にしてあったりと、かなりの場所を取って展示・説明されていました。 他にも土方歳三生家の模型や、土方が甥の佐藤源之助に贈った刀、手紙など、ファンには見逃せないものばかり。佐藤源之助に贈った刀には、土方さんが仙台藩主伊達慶邦公から拝領したといわれる水色の下げ緒が・・・。感動。 ガイドの方が要所要所で説明してくださったり、帰りに昆布茶を出してくださったり。すっかり寛いでしまいました。ありがとうございました。 ふるさと博物館をじっくり見学した後は、八坂神社へ。たまたま今日はお祭りの日で、市内を御輿が練り歩き、境内には屋台が並んで大変な賑わい。(*^^*) 天然理心流の奉納額も本殿の中に掛けられていました。やっぱり、土方さんの名前は無かったけどね。(笑) 次は甲州街道を渡って、新選組六番隊組長 井上源三郎資料館へ。前回は平日で開館していなかったので、今日はどうしても源さんのおうちに行きたかったんですよね〜。 この資料館は、源さんの生家にある土蔵を改造して、ゆかりの品を展示公開してくださっているものです。受付をしてくださったのは、日野新選組同好会の方たちだったのでしょうか。浅葱のだんだら羽織に袴姿が、なかなか凛々しかったです♪ 展示してあるのは、源さんの天然理心流剣術免許や、兄松五郎の旅日記、近藤が松五郎に贈った刀など・・・。特に、松五郎さんの日記は興味深かったですね。松五郎は八王子千人同心として、文久三年、将軍徳川家茂上洛に随行しましたが、この時、壬生にいた土方や沖田たちと会って、いろいろ相談を受けているんですよね。4月17日の日記には、「最近近藤が天狗になって困っている」・・・というような相談を受けたことが書かれています。この日記については私も知ってはいたのですが、今回初めて伺ったのは、日記の文章の中に“水戸の天狗”と取れる箇所があって、「水戸天狗党すなわち芹沢鴨に近藤が接近して困っている」・・・というようにも解釈できるとのお話。これまでの新選組の創作では、芹沢鴨率いる水戸派と近藤率いる試衛館派は敵対する関係として描かれることが多かったのですが、今年の大河ドラマ「新選組!」では、近藤は芹沢を尊敬し、暗殺には最後まで反対していて、すごく新鮮でした。その裏付けがこの日記だったのかなぁと思ったのですが、どうだったのでしょう?>三谷さん 井上家ご子孫の井上雅雄館長も説明に立ってくださって、嬉しかったです。 源さんのおうちの後は、再び甲州街道を渡って、日野宿本陣跡へ。息子と私は前回見学済みですが、ダンナさんは初めてなので、やっぱりここは外せない。 ボランティアの方によって、説明の仕方が違って面白いですね。今日の方は、ご自分の印象や感想をいろいろ話してくださって、それもまた面白かったです。 最後はやはり、土方歳三資料館で締めることに。こちらにも、日野新選組同好会と思しき方たちがお手伝いにみえていました。ご苦労様です。 6月に来た時と少し展示が変わっていて、建替え前の旧生家の写真や図面が拝見できたのが良かったです。土方さんの愛刀和泉守兼定。刀身の展示は10月31日までだそうで、よ〜く名残りを惜しんできました。家族3人、土方さんのご位牌にも手を合わせて・・・。 ここに伺うと、やっぱり土方さんがそこにいるようで、なにか落ち着いてしまうんですよね。所縁の品々を前に、いつまでもほけ〜っとしていたいような、そんな気持ち。続々と来館者が来るので(ほとんど入れ替え制状態)、一人のんびりなんて出来ないんですけど。ご自宅の一室を開放してくださっているので、そのせいもあるのかもしれません。土方家の皆さんに本当に感謝です。 資料館で前回買いそびれた本も買って、心残りなく日野をあとにしました。 今度は大河ドラマ効果も落ち着いた頃に、また来たいなぁ。 その時は、浅川の土手でものんびり歩いてみようかな。 |