タイルの家 東京都世田谷区
タイルの家
 このページをご覧の路上観察ファンの中には、10数年前(昭和62年2月〜平成元年3月)、『タモリ倶楽部』の1コーナーとして放送された「東京トワイライトゾーン」を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。久住昌之氏、滝本淳助氏、そしてタモリ氏の3人が、都内を散歩して気になる物件を紹介する… つまり『東京路上探検記』のテレビ版のような番組でしたが、今回の物件は、その「東京トワイライトゾーン」の第一回放送で紹介されたもの。世田谷区の某所に存在したKさんのお宅。通称、タイルの家です。

 この建物、一見木材に派手なペンキで色を付けたもの… のように見えますが、実はすべてタイル! 番組内や後に単行本化された『東京トワイライトゾーン』(日之出出版)によりますと、家の中は廊下やガレージのみならず、居間の天井や作りつけの戸棚の中までびっしりタイルで埋め尽くされていたとか…

 もとは単なる木造の家をここまでにしたのは、ご主人であるKさん自身。そのきっかけは下宿人がボヤを出したから… だったそうですが、しかしこれ、防火のレベルは超えてますよね… すでに。

 当時の世田谷区内にはこのタイル家と作風がそっくりな、やはりタイル貼りのK荘というアパートがあり、その作風や名前からしてKさん所有のアパートではと「続・タイルの家」というタイトルで紹介されていましたが、こちらが現存しているのかどうかは確認が取れていません…

(※この建物は現存しません。2000.5.1記)