日給社宅・その1
▲日給社宅(16〜20号棟)・大正7年竣工。
 真水は一切ないと聞いていたから、水が切れるのが一番怖かった。ポリタンクとペットボトルで用意した水のほか、リンゴやミカンなど、水分の取れそうな果物まで用意して出かけた。

 この島には、川もなければ井戸もない。30号棟建設当時には水道もなく、飲料水は製塩工場で蒸留し配給されていたという。そこから各戸の水槽や水瓶までは人力で運んだ。

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