名曲喫茶クラシック 東京都中野区中野5−66
名曲喫茶クラシック
 超大作「荒川区の煉瓦塀」で疲れ果てたというわけではありませんが、今回はライトな物件。中野サンモール通りという目立つ場所に位置し、数々の雑誌でも紹介されていますが、とても好きな店なので紹介します。

 写真は昭和62年のもの。大変失礼な話ですが、私は当時この場所を、近いうち新しい建物に建て替えられてしまうのではという不安を持って撮影しました。
 ところが都内の喫茶店は、私の想像よりはるかに強かった。このクラシックをはじめ、高田馬場のらんぶるも、そして渋谷のライオンも、みな今でも現役で営業されています。

 唯一変わったのは値段。クラシックのコーヒーは現在350円。一方、昭和62年の私のメモでは「コーヒー、紅茶、ジュースが150円」とあります。この値段の変化に、バブルを挟んだこの十数年の時の流れを感じてしまいました…
 しかしこの文章を若い人が読んで、コーヒー=150円が当時の物価だと勘違いされると困るので言い訳しておきますと、もちろんこれは昭和62年当時でも破格の安さでした。

(2000.2.23記)