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| 南米大陸の南半分の太平洋岸に、鰻の寝床のように張り付いたチリの海岸線は 約4000キロあり、反対側の東側はアンデス山脈を挟んで北の一部をボリビアと、残りの部分をアルゼンチンと接している。アルゼンチンとチリの国境には大きく分けて3つの国境越えルートがある。@一番北がサルタからアントファガスタ地方へ抜けるルート、A真中がワインの主産地メンドーサから、アンデス最高峰のアコンカグアの真下のトンネルを抜けてチリの首都サンチアゴへ出るルート、Bそして一番南が、バリローチェからプエルト・バラスを経てプエルト・モンへ達するルートである。いずれのルートも両国を隔てる高い塀のようなアンデス山脈を潜るか跨ぐかするのだが、たかだか100kmにも満たない距離にもかかわらず、国境を境にした両国の地形、気候はかなり異なっている。 チリの南緯30度から40度辺まで(次ページの地図参照)は、アルゼンチンと並ぶ南米ワインの一方の横綱チリ・ワインの主産地であるが、2010年2月28日のM8.8の大地震で、葡萄畑がかなりダメージを受けた。サンティアゴ南方のマイポ渓谷にある、私が大好きなConcha y Toroのワイナリーも被害を受けたようである。現在の日本にはアルゼンチンワインが少ないので、穴埋めにチリワインを飲んでいるが、それもかなわなくなるのは淋しいことだ。復旧の一日も早いことを祈るばかりである。 話が地震のことにそれてしまったが、先程の3つのルートの中で、一番南のバリローチェからプエルト・モンへ抜けるルートは、幾つもの湖と、それを繋ぐ山間の小道で成り立っている。飛行機などでひょいと飛んでしまう旅とは一味違う、あまり日本人が行かないこのルートの魅力を紹介する。 (2010.3.15 チリ大地震にともない改訂) |
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