1999.08.01〜02 黒岳


メンバー 夫婦二人
天候   8月1日 晴れのちくもりのち雨のち暴風雨
  8月2日 朝から雨

 8月1日、7:50釧路発。9:50糠平通過。10:50層雲峡着。翌日宿泊予定のホテルに挨拶し、昼食をとり、おにぎりとフィルムを調達してロープウェーへ。この時点でふもとの天候は晴れ。天気予報も天気はいい方向へ向かっているし、地元の人の話でも朝からどんどんよくなっているし、今日はもう降らないでしょうとの話だった。
 ロープウェー7分、リフト15分。12:20登山開始。13:00くらいからポツリポツリと雨が降り出す。すぐやむだろうと思ってすぐには雨具をつけなかったが、時折強くなってきたため上だけ着用。9合目を過ぎると雨、風ともだんだん強くなり、空も暗くなった。
 14:04黒岳山頂着。この頃には風雨は急激に強まり、下を向いて前へ進むのがやっとという状態。風で身体が浮きそうになるし、視界も悪い。立ち往生しているわけにもいかず前進する。10分くらい強い向かい風の中を歩くと、黒岳石室のあるコルに入りで風が少し弱まる。
 14:20黒岳石室着。届け出を済ませ、シュラフと毛布を借りて石室に入る。中は真っ暗。目が慣れてきて少しずつ見えてきたが、静かにシュラフにくるまってい休んでいる人が大半だった。私達も濡れた物を乾かし、ズボンも脱いでシュラフに入ることにした。なかなか身体が暖まらず頭痛もしてきた。時間とともに石室に逃げ込んでくる人が増え、そのたびに場所をつめていく。外は暴風雨が荒れ狂っている。
 おやつを食べ、とにかく身体を暖めることにつとめる。18時から3時間だけ電灯がつき、その間に夕食。あとは真っ暗な世界で、最後に入ってきた高校生のグループの声だけがうるさくひびく。何せ時間の経つのが遅い。風はいっこうにやまない。
 ほとんど眠れないまま朝を迎える。風はいっこうにやまない。ラジオでは注意報をながしている。昨日の天気予報は大きくはずれたのだ。
 5時半くらいから朝食をとり、6時半には石室を出発。風はやんできていたが天気の回復は望めず下山することにした。招き岩のあたりで携帯電話を使って気象情報を確認すると、上川地方に大雨洪水雷注意報がでていた。下山して正解、雨はこのあとさらに強くなった。リフトを降り、9時発のロープウェーににのってふもとに下りた。

 教訓:黒岳石室まで行って帰ってきただけの登山だったが多くの教訓を得た。 1.泊まりがけの場合、下着の替えは必要。特に雨などで濡れた場合有効。
2.夜は寒いのでセーター要。寒い時期には長袖、パンスト類も欲しい。
3.新聞紙要。トレペは一巻きでは足りない。
4.私の雨具は雨を通すため失格。リュックカバーはきわめて有効。ラジオ、携帯、懐中電灯も威力を発揮。
5.二人用シュラフがあればいいな。シュラフカバー、枕も欲しい。
6.テントシューズ、またはサンダルがあるといい。
7.持ち物にはすべてマジックなどで名前が必要。
8.ものを干したり、電灯をつりさげる紐もいる。
9.敷物は今回のでは役不足。
10.携帯ご飯、レーズンパンはグッド。
11.今の登山靴では秋は無理。

 まあ、慣れた人には当たり前のことかも知れませんが、素人はこうして覚えていくんですね。


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