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中国語(普通話)に関する疑問とその解決へのアドバイス(1年生)
ここでは担当した授業で学生から挙げられた疑問(教科書に記されていないもの)と、疑問解決のために一読を勧める書籍を記してあります。
ここに掲げる条件は東大1年生の統一教材『現代漢語基礎』(白帝社, 2003)に記されていない事項であることです。授業中に吉川がその場で回答したか否かは問いません。
は平成17年度の授業で、![]()
は平成18年度の授業で、無印は平成16年度の授業で挙げられた質問であることを表します。
[第1学期]
| 関連頁 | 総論(言語使用や言語状況を含む) | ||
| 9, 55 | 言語を表す概念 | [例] 中国語は"普通話"か"漢語"か、それとも"中国話"か? | →『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)p.34-36。 |
| 発音 | |||
| 20 | lの発音 | [例] 中国語の声母 l は日本語のrの様に発音してはいけないというが、自分が発音するとどうしてもrになってしまうように感じる。 | 舌先が跳ねるとrになるので要注意。舌先を上の門歯の付け根にしっかり押し当て、舌をピンと伸ばした状態で(舌が真っ直ぐに伸びて緊張した状態で)発音すれば、跳ねにくくなると思う。 |
| 66 | "一"の変調 | [例] "第一天"や"一百一十一"の"一"の声調は? | →『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)p.14。 |
| * | "七"、"八"の変調 | [例] "七"、"八"は本当に変調するのか? | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"七"、"八"の項目。
実際には北京市内でも変調しない話者が半数強いると思われる。 |
| 36, 62 | " |
[例] "有呀。"の"呀"は? | →『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)p.15-16。 |
| 70 | 複数の発音を有する漢字 | [例] 辞書を読んで"熟"の発音にはshu2とshou2の2つがあり、shu2は漢字2文字以上の語彙で使われるらしいということまでは分かったのだが...。 | 普通話で複数の発音を有する漢字の中には中古漢語(隋唐期の中国語)で声調が「入声」というカテゴリーに属していた字が含まれている。中古漢語の入声は韻尾(音節末音)が-p,-t,-kであったと考えられているが、この「入声字」が普通話(および普通話の基礎方言である北京方言)では読書音と口語音の2つの発音を有することがある。"熟"ではshu2が読書音、shou2が口語音。読書音はより文化的な語彙で用いられ、口語音はより俗な表現で用いられる傾向にある。shou2が他の漢字と結合して語彙を造ることがないのはこの傾向を反映したもの。 |
| 32 | 3音節以上に跨る連読変調 | [例] 第3声+第3声+第3声の連読変調はどう判断したらよいか? | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.30-33。 |
| 70 | 児化や軽声と連読変調 | [例] 第3声+第3声>第2声+第3声について、先行する音節が児化(r化)していたり、軽声の"子"が付いているものはどう発音するのか? |
"這個瓜子児好吃"zhei4ge gua1zir3 hao3chi1のように先行する音節が児化(r化)していているものは第2声に変化する。これは"児"の発音rが音節"子"の中に包含されるため。
"這個李子好吃"zhei4ge li3zi hao3chi1のように先行する音節に軽声が付随していているものは第2声に変化しない。これは"子"の発音ziが音節"李"の中に包含されないため。 |
| 語彙・表現 | |||
| 51 | "叫"と"是" | [例] "甚麼叫愛情?"≠"甚麼(才)是愛情?"≠"愛情是甚麼?"(なぜ?) | 請稍等! |
| 57 | 「いえ」の表現 | [例] 「家で本を読む」は"家"か"房"か? | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"家(jia1)"の項目。 |
| [例] 「家で本を読む」は"家"か"我家"か?" | 一般論として「家で読む」、あるいは家以外に対して「家で読む」なら"家"。"我家"と言えば"我"の挿入に伴い対比のニュアンスが加味され「(他者の家ではなく)私の家で読む」の意味になってしまう。 | ||
| 59 | 「兄/弟」の表現 | [例] 「兄は太っていて、弟は痩せている」は"弟弟"か"我弟弟"か? | 上に同じ。 |
| 63 | 「わたしたち」の表現 | [例] " |
本当。例えば、会場の聴衆に向かって" |
| 66 | 「2」の表現 | [例] 「212,000」「222,000」の「2」は"二"、"両"のいずれを用いるか? | 規範としては"二十一万二千"、"二十二万二千"だが、千の桁に"両"を用いる話者も揚子江流域では見られる。* |
| 66 | "零"の有無 | [例] 「2,020」は"両千零二"と言えるか? | 中に「0」を挟む数では桁数を省略できない("両千零二"だと「2,002」を表すことになってしまう)。「2,020」は"両千零二十"と桁数を付けて言わねばならい。 |
| 73 | 量詞"次"と"遍" | [例] "次"と"遍"は日本語訳は同じになるのか?意味は同じなのか? |
→『講談社中日辞典』[第二版] コラム「類義語」p.95 。
→『東方中国語辞典』(東方書店)p.85。 |
| 75 | 品詞 | [例] "需要"は助動詞か、それとも動詞か? | 哲学的な難しい問題に発展する恐れがあるので、このような過激な問いにはお答えできません(笑)。 |
| 76 | 「〜さん」 | [例] 「吉田さん」は"小吉田"と言えないが、どう言えばよいのか? | 単に"吉田"とか"吉田先生"や"吉田小姐"のように言う。→『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)p.137。 |
| * | 「言う」の表現 | [例] "説"と"道"の違いは? | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"道"の項目。 |
| * | 「する」の表現 | [例] "zuo4"と"幹"gan4、"辧"ban4の違いは? |
→『講談社中日辞典』[第二版] コラム「類義語」p.2073 。 |
| * | IT用語 | [例] 「ホームページ」は何というのか? | →『中国語インターネット用語集』(The Japan Times)。
IT用語(特に定着しきっていない概念)は複数の異なる語彙・表現が行われることも多い。また、中国・香港・台湾で異なることも多い。例えば「オンライン」は『中国語インターネット用語集』によれば"聯機"とあるがこれは中国での言い方であり、香港では"網上"という表現を用いる。 |
| * | "見"の用法 | [例] 「目にする、目に入る、見かける」という語義で動詞を担う場合、どの様な制限があるのか? | "我的銭包不見了2。"や"今天没見他来。"のように否定で用いることが多いような気がする。繼續研究! |
| 文法 | |||
| 43 | 副詞"也" | [例] 「〜も」に副詞"也"なく"又"を用いたことで誤答となってしまった。この2つの副詞の用法の違いを知りたい。 |
→『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.203-206。 |
| 46 | Pron.+N. | [例] p.46に「"家"を除いて、組織を表す名詞と結びつく人称代名詞は一般に複数形を用いる」とあるが、どういうことなのか? |
「"家"を除いて、組織を表す名詞と結びつく人称代名詞は一般に単数形を用いない」ということ。ex)○"我們公司";×"我公司"("我的公司"のように助詞の"的"を間に必要とする) |
| [例] Pron.+N.(人称代名詞+名詞)、N.+N.(名詞+名詞)、Pron./N.+的+N.(人称代名詞/名詞+的+名詞)のいずれを用いたらよいか頭の中で整理ができない。どうしたらよいか? |
まず「人称代名詞+名詞」の成立条件を頭に入れておく:1.人称代名詞であること、2.人称代名詞と名詞が創り出す関係が「社会的集団」であること(∴この関係は「所有物」ではないということ。"我弟弟"「私の弟」は私の所有物ではないはず)。次に「名詞+名詞」だが、これは日本語にも見られるような「一種のイディオム化した複合語」と考えるようにする。日本語でも「中国」+「人」>「中国人」(間に「の」を置かない)。これら以外のものが「人称代名詞/名詞+的+名詞」の構造を用いると考えておく。「所有物」はこの「的」を用いた形式を用いることが多い。
→『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.66-68。 |
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| 54 | N.+N.
Pron./N.+的+N. |
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| [例] "山本叔叔"≠"山本的叔叔"(なぜ?) | →『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.105-107。 | ||
| 54, 59 | [例] ○"橘子皮児"、○"他的頭髪"(なぜ?どちらも<全体>と<部分>の関係では?) | "橘子皮児"では、"橘子"は"皮児"について<種類>を表していると考える。"他的頭髪"は<全体/一部>の関係。 | |
| 53, 66 | "o巴"の文法機能の弁別 | [例] " |
→『中国語表現のポイント99』(好文出版)p.54-55。 |
| 56 | 前置詞句 | [例] ある教材に「介詞フレーズ」とあるのを見たが、これは何か? |
「前置詞」は日本語での言い方で、「介詞」jie4ci2は中国語での言い方である(中国語では「前置詞」とは言わない)。前置詞とその目的語とを合わせて「前置詞句」と言うが、現代中国語で「句」ju4と言えば日本語の「句」(phrase)ではなく、「文」(sentence)を意味してしまうため、混乱を避けるために「フレーズ」という言い方を用いる研究者が多い。 |
| [例] 前置詞句の否定は? | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.141-143。 | ||
| 56 | 疑問詞疑問文 | [例] 複数の疑問詞を置いた疑問文は作ることができるのか? |
作ることができる。ex)"他什麼時候在o那児做什麼?" |
| 57 | 正反疑問文 | [例] 正反疑問文はYes/Noを求めるのではなく、軽い勧誘に用いられると聞いたことがあるが、そうなのか? |
正反疑問文が相手の行為を誘うのに用いられるというのは事実。例えば"喝不喝茶?"と言っている場合「お茶飲まない?」という意図で用いられていることが多い。ただこれは文法というよりは、寧ろ語用論的な視点に基づいた解釈と言えるのではないか。 |
| 60, 73 | 「〜できる/できない」の使い分け | [例] | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.159-160。 |
| "会"と"能"の文法的意味の弁別 | [例] "不会喝酒"と"不能喝酒"の違いは分かるが、数量構造が入ると"能"を用いるのはなぜか? | →『一歩すすんだ中国語文法』(大修館書店)p.179-186。
→『中国語表現のポイント99』(好文出版)p.71-72。 |
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| [例] 技術の習得とは別の、生まれつきあるいは自然に習得した動作・行為には"会""能"いずれを用いるのか? | →『一歩すすんだ中国語文法』(大修館書店)p.179-186。
→『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.33-35。 |
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| 67 | 金額表現 | [例] 商店などで"2圓""貳圓""弐圓"と書かれてある値札を読む場合はどう発音するのか? |
→『やさしくくわしい中国語文法の基礎』(東方書店)p.74。 |
| [例] RMB0.20は"両毛"か、それとも"二毛"か? |
→『やさしくくわしい中国語文法の基礎』(東方書店)p.74。
→『中国語文法・完成マニュアル』(白帝社)p.77-79。 |
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| 68 | [例] RMB5.03("五塊(零)三分")は"五塊零三"と言えるのか? |
→『中国語文法・完成マニュアル』(白帝社)p.78。 | |
| [例] "肉是多少錢一公斤?"と言えるか?
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名詞述語文に"是"を挿入すると、日本語の「肉ならば〜」のように他者との対比を前提としたニュアンスが加わることになる。よって肯定文なら"猪肉是十塊一公斤,鶏肉是五塊一公斤。"「豚肉なら〜、鶏肉ならば〜」という文脈で用いられることになろう。しかし疑問詞疑問文では何かとの対比を前提とするのは難しいのではないか。 | ||
| 73 | 経験相 | [例] 経験相の疑問文は教科書に載っている形式以外に、"V+過(+O)+没有"の形式があると言うが、この形式の場合"V+過+没有(+O)?"とは言えないのか? |
→『やさしくくわしい中国語文法の基礎』(東方書店)p.268-269。 |
| "過"の経験相以外の用法 | [例] アスペクト助詞"過"は経験相を表すというが、"吃過飯了。"も経験として解釈するのか? |
これは経験相とは異なる用法で、動作が済んでいることを表す。"吃過飯了。"は「食事を済ませた/済ませている」という意味になる。この用法では文末に"了2"を伴うことが多いので、それが弁別の目安となる。 |
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| 73 | 副詞"再" | [例] 「"再"+動詞+数量構造」の数詞は"一"以外であっても文としては成り立つのか? |
成り立つ。"再試両次。"、"再試幾次。"。 |
| 73 | 動詞句が目的語となる文 | [例] "他決定再試一次。"は連動文として解釈できないのか? |
一般的な連動文では第1動詞と第2動詞との間に「移動+目的」「手段+目的」のような意味関係が成立する。"他決定再試一次。"で"決定"と"試"との間にそうした意味関係を見出すのは難しい。第2動詞"試"の直前に副詞"再"が置かれているが、これを「〜してから」という用法(「決定してから試す」のように)であると見なすためには第1動詞の前に副詞"先"などが必要である。 |
| 75 | V.+de+N. | [例] p.76に「動詞+"的"+名詞」とあるが、スキットの"用餐的旅客"はどういうことなのか? | p.76の「動詞+"的"+名詞」は正確には「動詞(句)+"的"+名詞」。動詞句とはV+Oをはじめ動詞を核とした構造のこと。"用餐"は一見不可分に見えるが、文法構造上はV+Oである「離合詞」(研究者によっては「離合動詞」という)である。辞書の見出し語に"用餐"が挙がっていなければ、動詞"用"の項目をチェックしてみること。 |
| 76, 77 | 主述述語文 | [例] p.76の"nai4nai病好"の構造はどうなっているのか?"病"は動詞なのか? |
p.77の解析に従うと、"nai4nai"と"病"がともに主語で主述述語文を構成している。 |
| 76 | "了2" | [例] "了2"は語気助詞の一つとして紹介されているが、その表す文法的意味は"o馬"や"o巴"といった語気助詞とは異なる範疇に属してはいないか?具体的にはアスペクトに関わるものではないのか? |
レベルの高い素晴らしい質問です。請稍等! |
| 76, 87 | "了1"と"了2" | [例] "了1"が「動作・行為の完了」、"了2"が「新しい状況への変化が起きたことの認識」を司るというが、違いを詳しく知りたい。 | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.169-170, 181-183。
→『一歩すすんだ中国語文法』(大修館書店)p.126-139。 |
| 76, 87 | [例] ある先生は"了1"を「〜した」、"了2"を「〜になった」と訳すと言っているが......? | 恐らく"了1"は動作・行為に関わる文法機能を担い、"了2"は状況の変化(の認識)に関わる文法機能を担っているということを仰りたかったのではないか。 | |
| * | [例] 非文である"V了1O"構造の末尾に"了2"を加えて"V了1O了2"にすれば文法的に正しい文になることについて、その論理を知りたい。 | →『完全マスター中国語の文法』(語研)p.122-125。
→『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.117-120。 |
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| 76, 87 | [例] "了1"や"了2"を日本語の意味に照らして加えるか否か、実際の文型毎に把握しておきたい。 |
→『完全マスター中国語の文法』(語研)p.126-128。
→『中国語文法・完成マニュアル』(白帝社)p.88-90。 |
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| * | [例] 【ワーク・ブック】第8課2-2では"了2"が必要なのか? | ここの"了2"は「彼を見かける」という状況が起きていたことを示唆する機能を担うものとして必要。 | |
| 104 | [例] 第10課8の作文2)では"了2"が必要なのか? | ここの"了2"も上と同じく、「車に置いてきた」という状況を確認する機能を担うものとして必要。 | |
| 78 | 時刻表現 | [例] 2:02、2:22は末尾の"分"を省略できないか? |
できない。×"両点(零)二"。×"両点二十二"。 |
| 79 | 連動文 | [例] V1+O1+V2+O2のV1が動詞でなく前置詞である文は連動文とは見なされないのか? |
連動文の定義は研究者によって差があるが、V1が前置詞である文も連動文に含める研究者もいる。 |
| 79-80 | 選択疑問文 | [例] 選択疑問文では(動詞が同じで目的語を選択する場合を除き)"還是"の前後に動詞が不可欠と言われるが、名詞述語文の選択疑問はどうなるのか?動詞"是"の有無を知りたい。 | 動詞を用いない名詞述語文(例"他二年級。")で表現される命題自体が必ずしも名詞述語文で表現せねばならないというものではない。名詞述語文で表現することがより一般的である、あるいは語感として安定している、という解釈に立つことにする(即ち"他是二年級。"と言えないわけではない)。よって選択疑問でも"他二年級還是三年級?"、"他是二年級還是三年級?"の両方が可能と考える。しかし、名詞述語文がそもそも適用できない命題(例 ×"這本字典。"[これは字典です])に関しては、選択疑問も動詞"是"を用いて表現せねばならない("這本是字典還是詞典?")。* |
| 79-80 | [例] p.79の例文で括弧書きになっているが、先行する動詞句に"是"を付すことができるのはなぜか? | 選択疑問文では先行の動詞句と後続の動詞句との間で選択が行われる(∴"小林去還是小田去?"は"小林還是小田去?"とは言えない)。"去北京還是去上海?"では"去北京"と"去上海"の行為同士の選択となる。前後の動詞句に対して同じ要素を加えてもこの点は変わらないため、"還是去北京還是去上海?"と言うことも可。"是去北京還是去上海?"については"還是"と"是去上海"で"是"が重なっていると考え、"是去北京"と"是去上海"の選択と見なす。 | |
| 79, 86 | 結果補語 | [例] 結果補語を用いるか、それとも連動文になるかの境界線はどこにあるのか? | 連動文が表すのは複数の動作・行為の連続であるが、結果補語を用いた文が表すのは動作・行為が結果的にどうなったかであり、結果補語は「どうなったか/出現する状況」を補足説明的に述べる。"坐地鉄去渋谷"[地下鉄に乗って渋谷に行く]は「地下鉄に乗る」と「渋谷に行く」という2つの動作・行為から成り、"坐到渋谷(去)"[渋谷まで乗っていく]は「乗った結果渋谷に着いてしまう」を意味する。 |
| 86 | [例] 結果補語の直後に"了1"を付すことが多いようだが、付さずとも可なのか? | 結果補語を担う語によって異なる。"V完〜"では、単文なら"了1"を付すことが多いが、文を続けるなら付さないこともある(ex."ni3説完了1o馬?──我説完了1"[言い終わりましたか?──言い終わりました];"他説完了1再走"[彼は言い終わってから去った];"他説完就走了"[彼は言い終えるや去った])。* しかし"V在〜"**には付すことはできない。一方で"V好〜"、"V乾浄〜"など形容詞が結果補語を担う場合も単文なら"了1+2"を付すことが多い。形容詞は一般に静態である性質や状態しか表さないため、動作の結果出現する変化を表す上で"了1+2"が必要であることによると思われる。 | |
| [例] 結果補語の直後に"了1"を付す条件は何か? |
肯定文と疑問文では動作・行為が行われていることが一つの大きな条件となる。"找到"を例にすると、「探す」という動作が行われていれば"了1"を付すが、行われていないのであれば"了1"は付さない。例)"ni3能找到。"[君は探し当てることができる。]、"能找到o馬?"[探し当てることができますか?]。 また「動詞+結果補語」が名詞句に連体修飾を行う場合は、概して"了1"を付さない。例)"我找到的地方"[私が探し当てた場所]。 否定文は「"没"+動詞+結果補語」であり、"了1"は付さない。 | ||
| [例] 結果補語の否定の後に''了2''が付くことはあるのか? |
請稍等! | ||
| 88 | [例] ○"昨天没写信,今天写。";×"昨天没写到信,今天写。"(なぜ?) | "写"は「(手紙を)書く」という動作を表し、"写到"は「書くことにより目的が達成される」ことを表す。そのため"写到"は書いた結果、質や量でどこまで到ったかを導く場合に用いられる*。例えば"写到最後"のように。 | |
| [例] p.88ポイント8の4)について、"昨天没写好信,…。"や"昨天没写完信,…。"は解答として許されるか? |
結果補語の"好"には「動作の完成」を表す用法と「(動作の結果)満足する状況」を表す用法とがある(→中国語辞典あるいは『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"好"の項目)。そのため"昨天没写好信"は書くという動作が完成に至っていない、もしくは(推敲の余地が残されているなど)満足する状況に至っていないことを表す。結果補語の"完"は「動作の終了」を表す。そのため"昨天没写好信"は書くという動作が終了に至っていないことを表す。設問(日本語)の「昨日書いていない」は、書くという動作が「完成に至っていない」「満足する状況に至っていない」「終了に至っていない」のではなく、「まだ実現していない」という意味だと一般に解釈されるため、日本語との整合性から判断すると最良の解答とは言えない。
しかし、文としては"昨天没写好信,…。"や"昨天没写完信,…。"は成り立つ。その場合、後続節を"今天写"ではなく、それぞれ"今天要写好"や"今天会写完"にする必要がある。先行節の"没写好"や"没写完"は「完成に至っていない」「満足する状況に至っていない」「終了に至っていない」を表すため、書くという動作は「(部分的であれ)実現している」ことになるからである。また結果補語は「動作・行為が行われた結果出現する状況を表す」ため、"写好"にしろ"写完"にしろ第一印象として動作・行為が行われたものと感覚的に捉えられる傾向が強い。"写好"だけでは「書き上げる」よりも「書き上げた」、"写完"だけでは「書き終える」よりも「書き終えた」と取られることが多い。そのため、後続節で義務を表す助動詞"要"や可能性を表す助動詞"会"を加えて「書き上げないといけない」や「書き上げるであろう」とする必要がある。さらに結果補語は主題化構文で出現することが多いので、目的語を前に移して"昨天信没写好,今天要写好。"や"昨天信没写完,今天会写完。"とするのが最良である。*** |
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| 87 | [例] "着"の文法機能:○"睡着了。";×"睡到了。"(なぜ?) | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.103-106。 | |
| 92 | 存現文 | [例] ×"昨天晩上幾位客人来了。"(なぜ?存現文を使うのが普通な場合とは?) | →『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.89-91, 151-153。 |
| 92 | [例] "昨天来了客人。"を"客人昨天来了。"と言い換えることができないのはなぜ?この2つの文は文意が異なるのか? | →『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.327-330。 | |
| 63 | [例] p.63ポイント2の例文(主語が場所・組織など)も存現文なのか? | 存現文と見なされる。 | |
| 84 | [例] スキットの"只剰三隻了"は存現文と見なされないか? |
存現文と見なしてよいと思われる。ただし「(売り)場」が省略されている。 | |
| 93 | [例] 「雪が積もる」は存現文を用いても構わないか? |
存現文は自然現象の出現に用いられ、「雪が降る」は出現に該当するため存現文を用いることになる。「雪が積もる」もこれに準じて存現文を用いて表現して構わない(→『白水社中国語辞典』(白水社)の"積雪"の項)。しかし、「(積)雪」が話題になっている文脈であれば「雪」を主題化し文頭に置く文型も可能。結論としては"積雪積得…"と"雪積得…"との2形式が有り得る。用例数では後者の形式が多いようだ。 | |
| * | 離合詞 | [例] 教科書に//の入った語彙が記載されているが、この//は何なのか?試験でこの語彙を書く際には//も書かねばならないのか? |
//が挿入されている語彙は上記の「離合詞」を意味する。この//はVとOの境界線を明示しているだけであり、試験などの際に書くことはない。 |
| * | 形容詞述語文の程度を伴う否定 | [例] "這箇很不好。"≠"這箇不很好。"(なぜ?) | →中国語辞典あるいは『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"很"や"大"、"太"の項目。 |
| * | 動作の進行 | [例] ○"在看書。";×"看着書。"(なぜ?) | →『誤用から学ぶ中国語』(白帝社)p.147-150。 |
| 文字 | |||
| 36, 62 | " |
[例] "有呀。"の"呀"は? | →『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)p.15-16。 |
| 13 | 漢字の簡略化と同音字代替 | [例] "發"="髪"(なぜ?) | →『中国語学習ハンドブック』(大修館書店)p.20-26。 |
| リスニング | |||
| 18-21 | 声母が区別できない | [例] 捲舌音声母(zh, ch, sh)と舌面音声母(j, q, x)の混同。 | sha:xia, shi:xi, shu:xu, といった対が混同されやすい。shなど捲舌音声母に後続するピンインの「i」は(少なくともその前半部分は)聴覚的に明瞭な「イ」には聞こえないが、xなど舌面音声母に後続するピンインの「i」は音節の前半部分から聴覚的に明瞭な「イ」が聞こえる。この点に注意して聴くのも解決方法の一つ。 |
| * | 声調を誤ってしまうことが多い | [例] "今天"(jin1tian1)がjin2tian1に聞こえる。 | 第1声で声母(音節頭子音)が鼻音以外である音節(b, p, fなど)に関して(聴覚が鋭敏過ぎるために)起きる判断の誤り。鼻音以外の声母では声帯は振動を始めていない。それを「低い音」と誤認してしまったがために起きていると思われる。判断の誤りは特に第1声+第1声の2音節語で多く見られる。 |
| * | [例] "年紀"(nian2ji4)がnian3ji4に聞こえる。 | 第3声は別の音節が後続する限り(言い換えると文末に来ない限り)音節末尾は上昇しない。音節末尾が上昇しているように聞こえたら、それは第2声である可能性が高い。 | |
| * | 韻尾が聴き取れない | [例] "両点半"(liangdianban)がliangdianba、さらにはliadianbaに聞こえる。 | とりわけ第4声で韻尾(音節末音)を有している音節(ai, iao, ian, uangなど)の韻尾が聴き取れていない受講者が見られる。第4声は音節末尾に注意して聴くこと。a-n、a-ngといった分け方をしてnやngだけを聴き取ろう、あるいはその違いだけに注意を向けるという姿勢では、聴き取れない状況の改善は難しいかも知れない。むしろanやang全体、あるいはaからnやngへの移り変わりで聴き分ける習慣を付けた方がよい。 |
| その他 | |||
| * | 中国語ポップス | [例] 怪しい知人からもらった中国語CDを聴いたら"不"をbuではなくbatと発音しているようだが? | それは普通話・国語のポップスではなく、広東語のポップス(粤語歌)。香港ポップスの大部分は広東語で歌われる。台湾ポップスでは台湾語( |
| * | お勧めの場所 | [例] 夏休みに台湾へ旅行へ行こうと思っているが、どこへ行ったらよいか? | 台北なら重慶南路(書店街)。 |
| 関連頁 | 語彙・表現 | ||
| 99 | "放假" | [例] 「夏休みがもうおわろうとしている」は近接未来を用いてどういうのか? |
動詞"結束"を用い、"暑假"を主題にし、"暑假要結束了2。"とするのが普通。"要放完暑假了2。"とは言わない。"暑假要放完了2。"も普通言わない。*** |
| 100 | 時間表現 | [例] 時間表現で"鐘"を付す条件とは? | →『東方中国語辞典』(東方書店)の"鐘"の項目。
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"鐘"の項目。 |
| 104 | "旅行"、"留学"の用法 | [例] 中国語の"旅行"、"留学"は品詞は何?
×"旅行東京"、×"留学英国"(なぜ?) |
"旅行"、"留学"は動詞だが、直接には場所目的語を従えることができない。
「〜に旅行/留学に行く」という日本語に対応するのであれば"去(〜)旅行"、"去(〜)留学"などのように言うのが普通。 |
| 108 | 離合詞 | [例] 「一日中寝ていた」(p.108):×"一天睡覚了2"、×"睡覚一天了2"(なぜ?) | "睡覚"は離合詞(概念しては一塊りだが、構造はV+O)なので、数量構造は動詞"睡"の後、目的語"覚"の前に置かねばならない。また、日本語が「先週の土曜日は...。家で一日中寝ていた」であるから、「寝る」という動作が現在まで繋がっているという視点での発言ではない。「新しい状況に移行した」ことを表す語気助詞"了2"を付すと、現在まで繋がっている(動作・行為が現在に及んでいる・続いている)という視点からの発言になってしまう(現在でも寝ているということになる)ため、"了2"は付さない。ただここでは動作・行為の完了(あるいは実現)を表す"了1"を付して、"睡了1一天(覚)"と言う。 |
| 110 | "一点(児)"、"有点(児)"、"一下"、"一些" | [例] 日本語の「ちょっと」の訳出をどうしたらよいか分からない。
[例] "一点(児)"、"有点(児)"、"一下"、"一些"の使い方の違いが分からない。 |
→『講談社中日辞典』[第二版] コラム「少しの諸相」p.1818 。
→『中国語文法用例辞典』(東方書店)のそれぞれの項目。 →『日中辞典』(小学館)「少し」の項目(p.972) 。 |
| 118 | "到"と"有" | [例] p.118の「3分で郵便局に着きます」は動詞"到"ではなく"有"を用いてはいけないのか? |
用いる動詞によって、ニュアンスが異なる。1.''走三分鐘,就到郵局''は郵便局が目的地で、''走三分鐘,就有郵局''は郵便局が目的地ではない場合に用いられる傾向がある。2.質問の答えとしての違い。"走三分鐘,就到郵局''は"郵局還有多遠?"という質問に対する答えであり、求められているのは"三分鐘"という動作時間量。"郵局"は既知の情報で、ある特定の"郵局"を指している。これに対して、''走三分鐘,就有郵局。''は"郵局"が未知の情報(新情報)で、聞き手が求めているのはどこに"郵局"があるかという事実だけ。*** |
| 122,129 | "挺"と"太" | [例] 両者の語義の違いがどこにあるのか分からない。 |
→『講談社中日辞典』[第二版] 「類義語」p.657-658と「類義語」p.1505。 |
| 128 | "這" | [例] p.128での"這"の用法は第2課での指示詞の説明と矛盾するのではないか? |
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"這"の項目の2(p.1966右欄)。
→『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"這"の項目。事物を代替する用法。 |
| 135 | "買回来" | [例] "買回来"は「買い戻した」の意味ではないのか? |
→『講談社日中辞典』(講談社)などの「買い戻す」の項。 |
| "収進来" | [例] "収進来"は「箪笥などにしまう」の意味ではないのか? |
→『講談社日中辞典』(講談社)、『日中辞典』(小学館)の「しまいこむ」「しまう」の項。"-来"は不適切なのではないか。 | |
| 140 | "剛"と"才" | [例] 「昨日買ったばかりの...」で"剛買的"の代わりに"才買的"とできないか? |
"才"は動作・行為(ここでは「買う」)が時間に対してやっと・ようやく行われたという意味を表すので、不適切。「昨日買ったばかり」と「昨日ようやく買った」は意味が異なるはず。 |
| 149 | dong3 | [例] p.149の「聞き分けられない」は方向補語ではなく結果補語"dong3"を用いるべきではないのか? | 結果補語"dong3"は「内容が理解できる(難度、言語運用能力などが原因で)」という意味。ここは識別なので方向補語"出来"を用いる。 |
| * | 量詞 | [例] 名詞と量詞の対応関係を詳しく知りたい。 | 中国から出版されている量詞詞典の中には、付録として名詞と量詞の対応関係が一覧表で示されているものもある。例えば陳保存等編『漢語量詞詞典』(福建人民出版社,1988年)。 |
| * | "来" | [例] ワークブック第16課の"幾個月来"の用法を知りたい。 | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"来"の項目の16(p.777)。
→『講談社中日辞典』[第二版] の"来"の項目の3(p.937)。 |
| * | 離合詞と結果補語 | [例] 離合詞(動詞+目的語)であるのかそれとも「動詞+結果補語」であるのか判別するにはどうしたらよいのか? |
ともに第2音節(2文字目)が何を表しているかを把握することが重要。動作・行為の及ぶ対象であればそれは「目的語」である。状態であればそれは「結果補語」である。例えば"弄//壊"の"壊"は「機能してない・破綻した」状態であるから「結果補語」、"打//砕"の"砕"は「バラバラになった物体」ではなく「バラバラになった」状態であるからやはり「結果補語」。 |
| 文法 | |||
| 99 | 近接未来 | [例] "就要V了2"と"快要V了2"の違いはどこにあるのか? |
"快要V了2"は時間点を表す語句と共起できないが、"就要V了2"は時間点を表す語句と共起できる。つまり"今天晩上就要V了2"とか"明年就要V了2"と言える。これは"就要V了2"では事態の発生する時期と発話の時点との間に距離が存在していても近接未来の表現として成り立つことを表している。 |
| 99 | 疑問詞 | [例] 「"多"+形容詞」の構造は動詞"有"を伴う必要があるのか? | →『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"多"の項目。 |
| [例] 「"多"+形容詞」の構造が後に名詞を伴うか否かの判別はどうしたらよいのか? |
原形は"多+形容詞"であり、形容詞が多義的であり文脈に照らして名詞を加えた方が良い場合に名詞を追加すればよいのではないか。例えば形容詞"大"は本義は「大きい」なので、物体の大きさを尋ねるのであれば名詞の追加は必要ない。年齢を尋ねるのに"大"を用いる場合も主語は人間であろうから、文脈に照らして敢えて名詞を追加する必要はないが、年齢であることを明示したいのであれば名詞"歳数"を加えてよい。 | ||
| 102 | N.+単純方位詞 | [例] "中央電視台"に"裡"を付けず、 "百貨商店"に"裡"を付けるのはなぜ? | 前者は機関としての「中央テレビ局」、後者は場所としての「百貨店」。「中央テレビ局にはいくつかのチャンネルがある」という文では場所化は起こらない。「百貨店の中には惣菜売り場がある」という文では「百貨店」の場所化を行なう必要がある。 |
| 104 | 前置詞句と補語構造 | [例] "在這児放。"≠"放在這児。"(なぜ?) | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.81-83。 |
| [例] "給他寫信。"="寫信給他。"(?) | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.84-86。 | ||
| 103 | 否定詞 | [例] "小馬請我参加会議,我没参加。"の否定詞に"不"を用いることはできないのか? | "不"は動作・行為を行う意志や恒常性を否定するのに対し、 "没"は動作・行為の完了(研究者によっては実現と称する)を否定する。ここの "没"は動詞の直後に "了1"がないので完了の否定(すなわち動作・行為がまだ実現していないということ)を表していることになる。
仮に "不"を用いて否定を行うのであれば、 "小馬請我参加会議,我総是不参加。"(恒常性)や "小馬請我参加会議,我不会参加。"(可能性)のように、副詞や助動詞を加味して表現することが多い。* |
| 103,109 | 兼語文、使役文 | [例] 使役文や"請"を用いた兼語文では"了"は付すことができないのか? |
文末に"了2"を付すことはできる。"譲ni3等久了2。"のように。第1動詞に"了1"を付すことができるか否かは動詞によるが、全体としては困難ではないか。第2動詞に"了1"を付したいのであれば、単文で終わらずに"警察叫司機停了1車,..."のように後ろに文を続けるしかないのではないか。 |
| 107 | 数量表現+語気助詞"了2" | [例] p.107の1)と2)の関係が分からない。なぜこのような2形式に分けて説明しないといけないのか? | 動詞が目的語を有するか否かで"了1"の有無が決定されるということ。
→『一歩すすんだ中国語文法』(大修館書店)p.132。 |
| 107 | 副詞を置く場所 | [例] 副詞は述語の前に置くと聞いたが、"他来日本已経三十多年了2。"の"已経"の置き方はどういうことなのか? |
"已経"は副詞なので述語の前に置く。問題は述語が動詞なのか、それとも動詞ではなく数量構造なのか、ということである。"三十多年"を述語と見なし、文を名詞述語文であると考えるのであれば、述語名詞句"三十多年"の直前に副詞"已経"を置くのは妥当。これとは別の考え方として"三十多年"の直前には動詞"有"が省略されているという解釈も不可能ではない。
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"已経"の項目。 |
| 114 | [例] "新宿人才多o尼。"で副詞"才"は"人"の前に置けないのか? | "頭痛"のように語構成がSVであっても熟語化しているものは"才頭痛"のように言えるが、"人多"は熟語化していないので、"才人多"とは言えない。 | |
| 104 | 結果補語 | [例] "V在〜"**の構文について、目的語がある場合はどうするのか? |
→『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"在"の項目。 |
| 104,108 | [例] 「家で寝る」は、"V在〜"**の用法を使って"睡在家里"とは言えないのか? | "V在〜"は動作・行為の結果、存在・出現・到達する場所を導く。"在〜V"は動作・行為が行われる(発生する)場所を表す。"在家睡覚"というのが普通。
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"在"の項目(p.1902)。 →『中国語表現のポイント99』(好文出版)p.85-86。 |
|
| * | [例] "到"と"着"の違いはどこにあるのか? | 前に置かれる動詞が異なる。"着"を結果補語として用いる動詞は少ない。 | |
| 107 | 動作の時間量 | [例] ○"学了三年日文。";○"学了日文三年了2。"(なぜ?) |
→『一歩すすんだ中国語文法』(大修館書店)p.171-172。
→『中国語文法・完成マニュアル』(白帝社)p.88-90。 |
| 112 | 動作の回数 | [例] ○"第一次来上海。";×"来第一次上海。"(なぜ?) |
動詞の後ろに置かれるのは「時間量」「動作回数」「動作量」だが、これらの定義はそれぞれ「動作が継続した時間の長さ」「動作が行われた回数の量(総数)」「動作が継続した空間的長さ」である。それに対して、"第一次来上海。"の"第一次"は同じ回数であっても「1回来た」「2回来た」「3回来た」...という意味の「量(総数)」ではなく、時間軸における「1回目」「2回目」「3回目」...という「順序」、換言すると「回数の点」である。「1ヶ月(間)旅行する」[時間の長さ]と「1月に旅行する」[時間の点]との違いに照らして考えてみるとよい。 |
| 109 | 使役文の否定 | [例] | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.143-146。 |
| 108 | 副詞"剛" | [例] 「"剛"で修飾された述語には一般に副詞"了"を用いない」とあるが、"雨剛停就出太陽了。"はなぜ"了"を用いているのか? | 文を"雨剛停"と"就出太陽了"に分けてみること。"剛"の文法機能が及んでいるのは前半部分のみ。 |
| 140 | [例] 「昨日買ったばかりの...」に"剛買的"の代わりに結果補語を用い"剛買到的"とできないか? |
できない。*** | |
| 113 | 比較構文 | [例] 前置詞"比"を用いた比較には否定形はないのか? |
ある。
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"比"の項目。10(p.68)。 →『講談社中日辞典』[第二版] コラム「"比"構文」p.76-77 。 |
| [例] 比較の差を表す"一点児"は"点児"とも言ってよいのか? |
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"一点児"の項目。1(3)(p.1743)。 | ||
| [例] 主語と比較の対象・基準とが同じ名詞を共有する場合、後者については名詞を省略することが可能であるが、"的"を含める場合と含めない場合の違いはどこにあるのか?
○"北京的冬天比南京(的)冷。";○"他的衣服比我的貴。" |
前後する2つの名詞A、Bの関係による。「名詞B」が「名詞A」の所有物や産物であれば"的"が欠かせないが、特色・能力・性質・風土・社会といった「名詞A」のアイデンティティに関わる要素であれば"的"を省くことが可能である。
(日本語の「の」は常に所有物を導くわけではない点に注意) |
||
| 114 | [例] p.114"那件事没有ni3想像得那麼容易。"の"得"の担う文法機能は? | →『現代漢語基礎』p.93「様態補語」。
この文の構造の解析としては、"那件事没有X容易。"のXに"ni3想像得那麼容易。"が埋め込まれていると考えてはどうか。 |
|
| [例] ○"那箇餐館比大学的食堂好吃。"(なぜ?"的菜"を補わなくてもよいのか?) | →『中国語表現のポイント99』(好文出版)p.50。 | ||
| 112 | "是" | [例] p.112"是第一次来上海o馬"は"是第一次来上海的o馬"と異なるのか? |
仮に場面が上海にまだ着いてない(未然)であれば、"是第一次来上海o馬"を用いる。しかし教科書では既に上海駅に着いた後の会話であり、この場合両方とも成り立つ可能性が高いが、目的語"上海"が無い文では"的"を用いないと非文となる可能性もある。***** レベルの高い素晴らしい質問です。 |
| 116 | "是" | [例] p.116"特別是西湖一帯風景很美。"の"是"の担う文法機能は? | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"是"の項目。6(p.1304)。 |
| 117 | 前置詞 | [例] "到"と"往"の機能の違いを知りたい。 | →『完全マスター中国語の文法』(語研)p.102-103。 |
| 119 | [例] p.119の「ここではタバコを吸ってもいいですか。」について前置詞句の場所はどこになるのか? | 言えるか言えないかというレベルでは、"這児可以抽煙o馬?"、"在這児可以抽煙o馬?"、"可以在這児抽煙o馬?"の3形式とも可能であろう。 | |
| 120 | [例] p.120"那個人従頭到脚穿的都是進口貨。"の文法構造がよく分からない。 | 主部は"従頭到脚穿的"で、その核となる動詞は"穿"。そして"穿的"は後に"衣服"などの名詞が省略されていると考えればよい。 | |
| 124 | [例] "離"の用法で、p.124ポイント4の3つめの例文について、文意が納得いかない。 | "離"は目標(地点、時間、理想などの抽象的な事物)を後に導くと考えれば、他の用法との整合性が得られるのではないか。 "現在的環境離我們的理想還有距離。"(今の環境は私達の理想にはまだ程遠い。) | |
| 118 | 条件を受ける副詞"就" | [例] "他去,我就不去。"は"他去,我就不去了2。"と言えるのでは? | 言えるが、文意が微妙に変わる。"他去,我就不去了2。"は後から(あるいはその時になって)変更したというニュアンスになる。 |
| 121 | [例] "那就這麼定了。"の"就"はどういう用法なのか? |
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"那"の項目(p.969)。なお"就"の項目では(24)に「相手の言い分にそのまま同意する」という用法として独立した項目を立てている。(p.703~704)
→『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"就"の項目。 |
|
| 120 | "到..."の用法 | p.120の"従X到Y+V"と"従X+V+到Y"との使い分けが分からない。 | "従X到Y"は動詞の直前で範囲(X~Y)を表すのに用いられる。"従X+V+到Y"は動作・行為の結果事物が移動する先(Y)と移動する前の原点(X)を表す。「農村から町へ引っ越してきた」では「農村・町」は範囲を表す要素ではなく、移動の原点と目的地であるから、"従X+V+到Y"の構造を用いる。 |
| 122 | "了1" | [例] p.122「彼は中国に行ったとき...」○"他去中国的時候,...";×"他去了1中国的時候,..."(なぜ?) | 請稍等! |
| 123 | "把"構文 | [例] p.123「積極的な働きかけ」の意図する具体的内容や"把"構文が成立する条件が頭の中でまとまらない。 | →『やさしくくわしい中国語文法の基礎』(東方書店)p.293-297 |
| [例] "把那件事告訴我了。"。は補語がないのに何故"把"構文を用いることができるのか? |
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"把"の項目。1(3)(p.22右欄)。 | ||
| [例] "把"構文の否定に"不"を用いることはないのか? |
ある。→『白水社中国語辞典』(白水社)の"把"の項目。(p.23左欄14行目)。 | ||
| [例] "把"構文を用いることができる条件として、他の先生は"了"があることを挙げられたが、これは"了1"なのか、それとも"了2"なのか? |
"了1"のことを指して言っておられると思われる。
→『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"把"の項目。 →『白水社中国語辞典』(白水社)の"把"の項目。1(1)(p.22右欄)。 |
||
| 124 | "着" | [例] 結果の持続を表す存現文は(同じ情景を別な視点から表現しているという意味で)"在"動詞文に変換できないのか? | 文法面での制約がある。存現文では"瓶子里挿着一朶花児。"のように、存在する事物"一朶花児"が特定されていないことが条件。しかし、"在"動詞文では"一朶花児在瓶子里。"とは言えず、"那朶花児在瓶子里。"のように、存在する事物"那朶花児"が特定されていることが条件。 |
| [例] 結果の持続を表す存現文と有無・出現・消失・自然現象を表す存現文とでは、動詞と動詞より後に来る要素との意味的関係が異なるのではないのか? | 確かに、"瓶子里挿着一朶花児。"[結果の持続を表す存現文]と"我家来了1一位客人。"[出現を表す存現文]とを比べると、"一朶花児"は"挿"の意味的主語ではないのに対し、"一位客人"は"来"の意味的主語である。しかし、結果の持続を表す存現文でも"前面坐着三個人。"では"三個人"は"坐"の意味的主語である。 | ||
| [例] 結果の持続を表す存現文では、動詞より後に来る要素は非生物ばかりのように見えるが。 | "前面坐着三個人。"とか"馬路上站着一個人。"とも言える。 | ||
| 124 | 動作の進行と動作結果の持続 | "V+着"はどんな動詞に関しても「進行」と「持続」の両方の意味を表すことができるのか? | まず「進行」を表す場合だが、"打(棒球/電話)"をはじめより多くの動詞は"V+着"ではなく、"在+V"の構造で進行を表す。"V+着"の構造を作らない動詞も少なくない。"V+着"の構造で進行を表すのは身体の動きそのものを表す動詞に多い。"穿"のように"V+着"で進行と持続との2つの意味を表すことができる動詞は多くない上、2つの意味を表すことができる動詞でも動作が「進行」中であることを表すときには副詞"正"などを付して明示化を図ることが一般的。
→『一歩すすんだ中国語文法』(大修館書店)p.141-147。 |
| 124 | 数量詞 | [例] p.124"穿着一件中山装"の数量詞"一件"はなぜ加えられているのか?数量詞を加えるか否かの基準はどこにあるのか? |
レベルの高い素晴らしい質問です。請稍等! |
| 129 | 様態補語 | [例] p.129"我説得也不好。"は"我也説得不好。"と言えないのか? | "得"の後に形容詞を置く場合は、形容詞句(形容詞を核とするまとまり)をまるごと置くことが一般的。 |
| 130 | 副詞 | [例] p.130の「しかもとても安い」を副詞"又"でなく"也"を用いて"而且也很便宜"と言えるか? |
言える。*** |
| 130 | 程度副詞 | [例] p.130の「(しかも)大変な努力家である」を副詞"很"でなく"太"を用いて"而且太用功了"と言えるか? |
程度副詞"太"は「やりすぎ」というニュアンスを帯びることがあるため不適切***。この文は彼の才能と態度が評価されている文であるから。 |
| 131 | "是...的"の使い方 | [例] | →『中国語教室Q&A』(大修館書店)p.125-128。 |
| 132 | 可能補語 | [例] p.132の「こんなにたくさんの宿題は一時間ではやり終えることができない」では、「一時間」は動作時間(動作量)のはずなので、動詞の後ろに置くはずではないのか? |
文意を深く考えると「こんなにたくさんの宿題」と「1時間では」とは、ともに「やり終えることができない」ことの前提となっていることに気づくはず。即ち文意は「前提1[こんなにたくさんの宿題では]+前提2[一時間では]=(宿題を)やり終えることができない」。前提は主題として文頭に置く。日本語でも単なる動作量「1時間やる」と前提(条件)「1時間でやり終える」とは後者が「で」を必要とする点で異なっている。"這麼多的作業"は主語ではない。主語は"我"である。よって主語を補うと"這麼多的作業一個小時(我)做不完。"。ここで、前提の1つ"這麼多的作業"を目的語に回せば"一個小時(我)做不完這麼多的作業。"となるが、前提のもう一つ"一個小時"を動作量だという理由で動詞の後ろに回すと"這麼多的作業(我)做一個小時也做不完。"(V+動作量+也+V+可能補語)とせざるを得ない。文意は「1時間やってもやり終えることができない」。前提2つを目的語と時間量に戻せば"(我)做一個小時也做不完這麼多的作業。"(V+動作量+也+V+可能補語+O)とは言えるはず。 |
| 135 | 方向補語 | [例] p.135の"飛回去"は動詞"飛"そのものによる空間移動を表しているが、"買回来"は動詞"買"そのものの空間移動を表しているのではなく、「買う」という動作の後に現れる空間移動「帰ってくる」を"買"に加えて表しているのではないのか? |
確かに両者における「動詞の表す動作・行為」と「方向補語の表す空間移動」の関係は同じだとは言えない。絶対的な識別方法は思いつかないが、空間移動をするのが動作主(主語)であるのかそれとも動作行為の対象(目的語)であるのかは一つの目安にはなるのでないか。 レベルの高い素晴らしい質問です。 |
| 137 | 兼語文 | p.137の"給"を用いた兼語文は寧ろ使役文の範疇に入れるべきものではないのか? |
「使役」の概念をどこまで拡大するかという哲学的な問題でもある。p.137の"給"を用いた兼語文を使役構文の一形態と見なしても構わない。 レベルの高い素晴らしい質問です。 |
| 138 | 副詞"就" | p.138の"再過一両天就可以出院了。"の"就"は「事態の出現を早いと感じる」用法なのか、それとも「条件を受ける」用法なのか? | 「事態の出現を早いと感じる」用法。 |
| 139 | 動詞"怪" | p.139の"都怪我自己没注意。"の主語は何なのか? | "這都怪我自己没注意。"あるいは"這(件)事都怪我自己没注意。"であり、無生物が主語を担うと考えられる。 |
| 139 | 助動詞"別" | p.139の"快別下来。"の意味は?
"別快下来。"とは言えないのか? |
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"快別+V"の項目(p.761)。
理屈からするとやはり、"別+X"(〜するな)という「動作・行為Xの禁止」に"快"(すばやく)がかかっているので、"快"を移動させることはできないと思われる。動作・行為の禁止を「切迫して求める」表現。 |
| 「そんなに急いで××するな」のように「急いで動作を行う」ことに対して禁止を表す場合にはどのようにしたらよいのか? |
"別説得那麼快"、"不要説那麼快"のように表現する。 | ||
| 139 | 形容詞+X | p.139の"好点児了"、"好多了"の"点児"、"多了"はどういう文法成分なのか? | 性質や状態について(他のものと比較した上での)程度を述べるもの。ここはヴァーチャルな比較級を想定し、"比幾天前好点児/多了"としてみるとよい。 |
| 139 | 受身構文 | 中国語では受身構文で表現しない文で、作文の際に誤って受身で表現してしまいがちな文にはどのようなものがあるのか? | →『完全マスター中国語の文法』(語研)p.219。「意味上の受身文」の項。 |
| 139 | 様態補語 | p.139の"哭得睡不着覚"の"得"はp.93で学んだ様態補語とは違うのではないか? | ここでは"得"以下が動作・行為・変化の結果を表す用法。→『白水社中国語辞典』(白水社)の"得"の項目(p.272右欄2) |
| 144 | 連用修飾と様態補語 | p.144の"很認真地做着作業"は様態補語を用いて言えないのか?言えるならば両者の間にはどのような違いがあるのか? |
アスペクト助詞と様態補語は共起できないので、"做着作業做得認真"とは言えない。
(アスペクト助詞を夾まない)"很認真地做作業"と"做作業做得認真"とは、("毎天作業做得都很認真。"と言えることから)習慣的な視点の有無ではなく、寧ろ前者が動作に対する描写に重きを置き、後者が行い方に対する評価に重きを置いている点で異なるものと考えられる。さらに、アスペクト助詞を夾まない"很認真地做作業"は複文の中の条件節("只有認真地做作業、才能取得好成績。"のように)で用いられる方が自然であり、単文として用いるならアスペクト助詞を帯びる方("很認真地做着作業。"のように)が自然である。*** |
| 126~127
(148~149) |
アスペクトと"V起来" | p.127に起動相"V起来"は可能補語"得/不"を挟むことができない旨書かれてあるが、"想不起来"は可能補語ではないのか? |
「"V起来"に可能補語"得/不"を挟むことができない」のはあくまでも、1)起動相の用法と2)「ある面に着眼すれば」ということを表す用法の場合。"想不起来"はそれ以外の「動作の完成や集中」を表す用法であり、可能補語を挟むことができる。 |
| p.127に起動相"V起来"が"了2"と共起できる旨書かれあるが、"下起雨来了2。"は"下雨了2。"とどう異なるのか? |
"下雨了2。"は「雨が降っている」こと、あるいは「雨になっている」ことに気付く場合に用いられる。新しい状況として気付くことを表すのが"了2"であるが、"了2"がかかるのは"下雨"であるから、気付いた時点で雨が降り始めても、あるいは雨がすでに降っていても用いることができる。"下起雨来了2。"は「雨が降り出した(かつ降り続く)」ことに気付く場合に用いられる。"了2"がかかるのは"下起雨来"である。 | ||
| 148~149 | "V起来"(起動相) | 動作・行為の起動を表す"開始+V"と"V起来"の間にはどの様な違いがあるのか? |
学会でも議論が続いているが、共通の認識として、1)時間点を表す語彙が置かれると"開始+V"のみ; 2)動詞の後に他の補語が置かれると"開始+V"のみ、といった制約があるとされている。また"開始+V"は漸次的な開始を表し、"V起来"は突発的な開始を表すという区分が提示されたこともある。
また"V起来"は動作・行為が始まって且つ持続していくことを表す点が重要である。 |
| p.149の「仕事をし始めるととてもはやい」を様態補語を用いて"幹起活来,幹得很快。"と言えないか? |
あまり言わない。"幹起活来,幹得很快。"と言わない原因として、(あくまでも想像の域を超えないが)アスペクトと様態補語が一文の中では共起しにくいのではないかということが考えられる。起動相アスペクトを取り除いた"幹活幹得很快。"は言える。 | ||
| "V起来"(起動相以外) | p.148の"看起来"を動作・行為の起動と考えることに納得がいかない。 |
その通り。この"様子看起来不怎麼様"の"看起来"は「ある面に着眼すれば」ということを表す用法で、起動相とは別のものである。この「ある面に着眼すれば」という用法の場合は、述語に対する「連用」成分として文中に挿入されることが多い。また可能補語"得/不"を挟むことができない。
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"起来"の項目4(p.1089)。 →『中国語文法用例辞典』(東方書店)の"起来"の項目。 |
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| p.148の「言うのは簡単だが」を"説的"や"説起来的"を用いて表現できないか? "説得"を用いて表現できないか? |
"的"は連体成分を作る助詞であり、"説的"をはじめ"V的"構造は「Vしているもの・こと」の意味に解される。この文での「言うのは簡単」とは「言っているもの・こと(内容)が簡単」なのではなく、「'言う'という面に着眼すれば簡単」という意味であると思われる。「言うのは(=言ってみると)」は形容詞「簡単だ」に対して情報を付加する成分である点に注目されたい。形容詞に対して情報を付加しているのだから「連体」ではなく「連用」と見なすべきだろう。よって"説的簡単"や"説起来的簡単"、"説的是簡単"には無理がある。
"説得"は様態補語を導くものであり、様態補語の文法機能の一つに「動作・行為の行い方」があるため、上記の「それを言うこと(言うという動作)が簡単」と通ずるものがある。よって"説得簡単"と言える可能性がある。 |
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| 「動作の完成や集中」を表す用法も目的語は"起"と"来"の間に入るのか? |
この用法の場合、p.148の"包起来的"や"抓起来的"の例文のように目的語を前置詞"把"で前に出すことが一般的であるが、動詞より後ろに目的語を置けば、"我想起ni3来了2"のように言う。 | ||
| 148 | 方向補語 | [例] 複合方向補語と"了"との位置関係が知りたい。 |
起動相"起来"を例に取ると次のようになる。"V起来了1/2/1+2"****、"V起O来了2"、"V了1起来"。(cf. ×"V了1起O来" ∴目的語と了1の両者を取り込む形式は作ることができない) |
| 149 | 限定副詞 | p.149の「半月だけで...」は"只半個月拿到...」とは言えないのか? | 副詞"只"は「述語動詞に対して限定の意味を与える」ということを第一義に考えたほうがよい。例えば"只能喫一次"では"喫一次"に対して限定の意味を与えている。
仮に"半個月"に何らかの副詞を付したいのであれば、"才半個月"のようにすることは可能である。この"才"の用法については→『白水社中国語辞典』(白水社)の"才"の項目3。 |
| 149 | 可能補語 | p.149の「運転免許が取れた」は可能補語を用いてもよいのではないか? | 用いてよい。ただ若干ニュアンスや想定される文脈が変わってくると思われる。 |
| 149 | 動作の時間量 | p.149の"他一天洗両次頭髪。"ではなぜ"一天"を"洗"の後ろに置けないのか? | ここでの"一天"は「洗う」という動作の回数を述べる上での「一日に」という枠組みを示しているものなので、副詞扱いとなり、動詞より前に置かねばならない。決して「一日中頭髪を洗い続けている」わけではないはずなので。もし仮に「一日中頭髪を洗い続けた」人がいたとすれば、それは"洗一天頭髪。"となるかも知れないが。 |
| 150 | 連動文のナ | p.150の"不穿着鞋進屋"は「靴を履いたまま家に上がらない」ではなく、「靴を履いていない状態で家に上がる」ではないのか? |
第1動詞の前に置かれている否定副詞"不"は、連動構造全体("穿着鞋進屋")にかかると考える。よって「靴を履いたまま家に上がる」ということをしないという意味で「靴を履いたまま家に上がらない」となる。連動文では第1動詞が肯定、第2動詞が否定のこともあるが、その場合は、第1動詞句と第2動詞句とで事象の両側面から描写することが多い。例えば"坐着不動"("坐着"+"不動")だと、「座したまま」と「動かない」は「じっとしている」ことを表と裏という両側面から描写している。"不穿着鞋進屋"はこのタイプではない。 |
| 154 | 量詞の重ね型 | 3つの例文の中でなぜ1つめと残り2つとでは量詞と名詞の位置が逆になっているのか?これは逆にできるのか? |
例文1"他們家頓頓晩飯都…"は"他們家"を主題、"頓頓晩飯"を主語と考える。量詞"頓"は名詞"晩飯"に対するものである。例文2"参加晩会的個個都…"は名詞"人"を補えば、"参加晩会的(人)"が主題、"個個(人)"が主語になるだろうが、重複を避けるため"個個"の後に名詞"人"は置かない。例文3も例文2と同じで、"本本"の後に名詞"書"は置かない。
例文1"他們家的晩飯頓頓都…"のように変えれば例文2、3と同じ語順になる。しかし、例文2、3は例文1の語順では表現できない。例文1の"他們家"と"頓頓晩飯"とは異なるものを指しているが、例文2の"参加晩会的"と"個個"は同一のものを指している(同格である)点に注意されたい。例文3も同じ。 |
| 名詞の重ね型も量詞の重ね型と同じく「どれも」という意味を表す(p.144)が、p.154の例文2を名詞の重ね型"人人"でもって表現することはできないのか? |
名詞の重ね型には連体修飾成分を冠することができないので、"参加晩会的人人"とは言えない。連体修飾成分を冠することができない点は量詞の重ね型も同じである。つまり"参加晩会的個個"は"参加晩会的"が"個個"に連体修飾を行っているわけではなく、"参加晩会的(人)"と"個個"の間には文法的に境界線が存在しているということ(両者は同格である)。 | ||
| 158 | 仮定表現 | 仮定を表す接続詞に導かれる従属節では述語形容詞の直前に程度副詞は置かないのか? |
請稍等! |
| 158 | "越X越Y" | 形容詞の直前に程度副詞は置かないのか? |
この形式ではXとYが程度においてともに変数となっているので、固定された程度とは相容れない。よって程度副詞は置かない。 |
| 159 | 動作の進行 | 動作の進行相を主節と従属節の両方に用いることはできるのか? |
→『白水社中国語辞典』(白水社)の"正在"の項目2(p.1996左欄最下部)。 |
| 161 | 副詞"就"の用法 | p.161(下から4行目)の"就"の文法機能は? | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"就"の項目18(p.703)。
→『講談社中日辞典』[第二版] の"就"の項目6-4(p.858) 。 |
| 167 | "一+V"の用法 | p.167(5行目)"我仔細一看"の"一"の文法機能は? | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"一"の項目16(p.1738)。 |
| 168 | "V+的+N"の用法 | p.168の"o那児来的怒気"の構造はどうなっているのか? | →『白水社中国語辞典』(白水社)の"的"の項目9(p.271)。
→『講談社中日辞典』[第二版] のコラム「"是…的"構文(1)」p.1424 。 "o那児"、"来"、"怒気"の語順は存現文と考えてよい。 |
| その他 | |||
| * | 検定試験 | [例] 中国語の検定試験を受けようと思うのですが、どのような勉強をしたらよいでしょうか? | 検定試験の過去問や対策は、白帝社、光生館、駿河台出版社、アルクなど複数の出版社から刊行されている。これらは大手書店で入手可能。もちろんアマゾンのHPで「中国語検定」などと入力してサーチをかければ書名・価格などを一覧することができる。大学で第2外国語として勉強してきた受験者にとってはやはりリスニングをクリアできるかが重要になってくると予想されるので、音源の付いたものを購入して勉強するのが効果的ではないだろうか。各級のレベル設定については、サーチエンジンに「中国語検定」などと入力すれば紹介をしているサイトを見つけることができる。 |
| * | 人名 | [例] 香港のHMVで劉徳華という素敵な方のCDを発見したのですが、この劉さんって誰ですか? | 香港四天王の一人アンディ・ラウ(Andy LAU)のことです... |
*東京大学・総合文化研究科の楊凱栄先生にもご意見をお伺いしました。
**この構造を結果補語と見なすべきかについては疑問視する研究者もいます。
***東京大学・総合文化研究科に在籍される中国出身の大学院生にもご意見をお伺いしました。
****東京大学・人文社会系研究科の木村英樹先生にもご意見をお伺いしました。
*****同志社大学・文化情報学部の沈力先生にもご意見をお伺いしました。