
湖南 江華瑶族自治県

湖南 江華瑶族自治県

湖南 江永県

湖南 江永県

湖南 江華瑶族自治県
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2008
年度 |
第一回現地調査:
2008年9月 中国湖南省江華瑶族自治県
調査団を組んで現地の各種言語(客家語と壮語を除く)に対して初歩的な調査を行いました。
第二回現地調査:
2009年3月 中国湖南省江華瑶族自治県
調査団を組んで山間部の各種言語と物質文化に対して初歩的な調査を行いました。 |
2009
年度 |
第三回現地調査:
2009年9月 中国湖南省江華瑶族自治県と江永県
調査団を組んで各種言語と物質文化に対して調査を行いました。
第四回現地調査:
2010年3月 中国湖南省江永県
調査団を組んで各種言語と物質文化に対して調査を行いました。
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2010
年度 |
中間報告会:
2010年4月24日 東京大学駒場キャンパスにて中間報告会を行いました。
第五回現地調査:
2010年9月 中国湖南省江華瑶族自治県と江永県
調査団を組んで各種言語に対して調査を行いました。
第六回現地調査:
2011年3月 中国湖南省藍山県と江永県
調査団を組んで各種言語に対して調査を行いました。
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2011
年度 |
第七回現地調査:
2011年9月 中国湖南省江華瑶族自治県
調査団を組んで各種言語に対して調査を行いました。 |
湘南現地でのフィールド調査と並行して,「平話」「土話」以外の言語に関する歴史文献に基づいた研究も行いました。これはフィールド調査で得られたデータを隣接地域の言語の視点から補完することが目的です。
湖南・広東・広西が接する地域に分布する土話・平話についての学術論著の目録(試作版)を作成しました。
- 口頭発表(2008年度)
平話・土話との系統的関連性が学界で議論となっている粤語(広東語)について,より早期の姿を明らかにすることが平話・土話との系統性を論じる上で有益であるという見地から,従来最古の粤語資料とされてきたロバート・モリソンの資料よりも古い欧文資料を発掘し,その漢字音の体系と特徴を明らかにしました。
- 「J・マーシュマンの記した粤語方言」
日本中国語学会第58回全国大会(2008年10月26日)→■外部サイト
- 「兩本早於馬禮遜的粤語資料」
The 13th International Conference on Cantonese & Yue Dialects(2008年12月19日)→■外部サイト
- 口頭発表(2009年度)
(I)2008年度の調査結果を踏まえ,平話・土話の特徴を紹介し,言語系統と位置付けについて初歩的な考察を試みました。
- 「湖南省江華県の言語調査──土話の分布と特徴」
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究プロジェクト「タイ文化圏における山地民の歴史的研究」2009年度第一回研究会「山地民の言語─湖南省南部の言語群」(2009年4月12日)→■外サイト
(II)平話・土話の話されている地域の大分部をリンガフランカである西南官話が覆っています。当該社会で上位言語として機能しているこの西南官話は,言語系統上(北京方言や南京方言に代表される)官話の一支系を構成します。一方で,歴史的には官話は明朝以降官吏の使用言語として中国全域に拡散していきました。その規範は19世紀中葉までは南京を中心としたものであったとする学説が有力です。 (あくまでも共同意識としての規範という性格のものであったと私は考えていますが。) そこで,より早期の中国南部で使用されていた「官話」の姿を明らかにすることは湘南を覆っている西南官話の歴史を考察する上で有益であるという見地から,プロテスタント・ミッションが記した官話の文献としては最古の欧文資料を発掘し,そこに記される清朝中期の官話音の体系と特徴を明らかにしました。)
- 「馬士曼著作中的官話音」
The 17th Annual Conference of the International Association of Chinese Linguistics(2009年7月3日)
- 「『中國言法』に記される漢字音の複層性について」
日本中国語学会第59回全国大会(2009年10月25日)
- 論文掲載(2009年度)
- 「兩份早於馬禮遜的粤語資料」
『粤語跨學科研究:第十三届國際粤方言研討會論文集』→■外部サイト
- 口頭発表(2010年度)
(I)2008,09年度の調査結果を踏まえ,各種平話・土話の特徴を紹介し,言語系統と位置付けについて考察を試みます。
- (II)平話・土話との系統的関連性が学界で議論となっている粤語(広東語)について,より早期の姿を明らかにすることが平話・土話との系統性を論じる上で有益であるという見地から,1830年代後期の広州と広州郊外の粤語を記す欧文資料を発掘し,その漢字音の特徴と差異を明らかにしました。
- 「Differences between the Cantonese spoken in Canton City and a Canton suburb
in the late 1830s」
The 18th Annual Conference of the International Association of Chinese
Linguistics, in conjunction with the 22th North American Conference on
Chinese Linguistics(2010年5月20日)→■外部サイト
- 「J・レッグ編Lexilogusに記される粤語音」
日本中国語学会第60回全国大会(2010年11月14日)→■外部サイト
- 口頭発表(2011年度)
(I)伝統的家屋と建築物に特化した語彙調査を行いました。収集した語形が示す空間観念の類似性に注目し,過去に起きたと見られる言語接触の痕跡を指摘しました。
- 「言語研究から伝統的民家の調査と保存を考える」
第1回中国方言文科国際学術討論集会→■外部サイト
- (II)平話・土話との系統的関連性が学界で議論となっている粤語(広東語)について,より早期の姿を明らかにすることが平話・土話との系統性を論じる上で有益であるという見地から,従来最古の粤語資料とされてきたロバート・モリソンの資料よりも古い欧文資について,その漢字音の体系と特徴を明らかにしました。
- 「ヴァチカン図書館蔵『新遺詔書』に記される粤語の方言音」
日本中国語学会第61回全国大会(2011年10月25日)→■外部サイト
- 「關於第三份早於《廣東省土話字彙》的歐文資料」
The 16th International Conference on Yue Dialects(2011年12月15日)→■外部サイト
- 論文掲載(2011年度)
- 「レッグ編Lexilogusに記される粤語音の表記と体系」
『東洋文化研究所紀要』160冊→■外部サイト
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