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先進医療とは



目次

1.先進医療とは

2.先進医療は全額自己負担

3.先進医療特約で費用は保障されるか?

4.保険で備えるなら


1.先進医療とは

先進医療とは、特定の大学病院などで研究・開発され、実施されている医療技術のうち、厚生労働大臣の承認を受けたもののことを言います。先進医療は評価の結果により、公的医療保険の対象に移ったり対象から外れたりと、時とともに変化します。また医療技術ごとに一定の施設基準を設けており、これに該当し認定されている医療機関での治療のみが、先進医療の対象となります。
2018年8月1日現在、先進医療の対象となっている医療技術は93種類あり、以下のようなものがあります。

先進医療の具体例
技術名 年間実施件数 1件あたりの費用
重粒子線治療 1,558件 3,149,172円
高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術 180件 307,008円
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術術 14,433件 581,224円
前眼部三次元画像解析 11,595件 3,484円
出典:厚生労働省/先進医療会議「第61回先進医療会議資料(平成29年度先進医療技術の実施報告等について)」

※先進医療とは健康保険制度に基づく評価療養のうち、治療や手術を受けられた日において、厚生労働大臣が定める先進医療(先進医療ごとに厚生労働大臣が定める施設基準に適合する医療施設にて行われるものに限ります)を言います。具体的な先進医療技術やその適応症(対応となる病気・ケガ・それら症状)及び実施している医療機関については変更されることがあります。詳しくは、厚生労働省のホームページをご確認ください。

2.先進医療は全額自己負担

先進医療にかかる費用は、患者が全額自己負担することになりますが、診察代、投薬代、入院費などは公的医療保険が適用され、この部分については高額療養費制度の対象になります。
なお、厚生労働省に認定された医療機関以外で先進医療と同様の治療・手術などを受けても、先進医療とは認められません。また、医療技術ごとに対象となる症状等が決められていますので、該当しなければ先進医療とは認められません。先進医療と認められない場合は、すべての費用が公的医療保険の対象外となり、診察代を含め全額自己負担となります。
以下のように先進医療を受けた場合は、通常よりも医療費が高額となることを知っておきましょう。


(例)先進医療費20万円を含む、総額100万円の治療を受けた場合
←― 総額100万円 ―→
【先進医療費】
20万円
【一般治療費】80万円
【自己負担】
24万円(3割負担)※
【保険給付】
56万円
←― 自己負担となる医療費 ―→ ←― 保険給付 ―→
※一般治療費は高額療養費制度の対象となります

3.先進医療特約で費用は保障されるか?

手術が先進医療の対象となっており、先進医療を受けた施設が厚生労働省に認定されている施設なら出ます。ただし保障が全額か一部かは加入している先進医療特約の契約内容によって異なります。
また、保険金の支払われ方にも注目してみましょう。先進医療はその費用が高額な場合も多く、病院の窓口で一時的に立て替えることが難しいケースも考えられます。そのため一部の保険会社では医療機関や医療技術にもよりますが、病院への「直接支払制度」を設けています。

4.保険で備えるなら

医療保険の「先進医療特約」に加入することで、先進医療の自己負担額が保障され、月100~数百円程度で加入することが可能です。(保険商品によって保障内容や保険料などは異なります)

≫すでに医療保険に加入している方
現在加入中の医療保険に、先進医療特約がついているか確認してみましょう。ついていない場合は、中途付加ができるか確認することをおすすめします。

≫医療保険に加入していない方
医療保険は契約する年齢によって保険料が上がる仕組みです。先進医療のことが気になったら、まずは一度保険相談を利用してみましょう。

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