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学資保険とは


目次

1.学資保険とは

2.学資保険の選び方

3.現在の返戻率はどれくらい?

4.生命保険料控除が使える

5.今も学資保険はお得な商品か?


1.学資保険とは

子供が生まれた、そろそろパパママになる・なったというタイミングで多くの方が検討するのが「学資保険」。ご両親や先輩パパママからすすめられた方も多いのではないでしょうか。学資保険とは子どもの教育資金を準備するための貯蓄性のある保険のことです。毎月決まった額を保険料として払うことで、子どもの成長に合わせた進学準備金や満期学資金を受け取ることができます。

さらにそれだけではなく、突然の事故などにより親(契約者)が亡くなった場合は、それ以降の保険料の払込が免除となり、保障がそのまま継続され学資金を受け取ることができるのも大きな特長です。つまり「貯蓄」と「死亡保障」がついた保険という意味では終身保険とかなり似た性質を持つ保険ということです。

 

2.学資保険の選び方

学資保険の選び方はズバリ、「返戻率」です。返戻率とは、払い込んだ保険料に対して戻ってくる満期金額の割合で、100%以上だと増えて戻ってくるということになります。 

 例えば100万円の保険料を払込んで10年後の満期時に110万円で戻ってきたら、返戻率は110%ということになります。 学資保険はその目的が教育資金の貯蓄であり、保障内容はほとんど各社同じです。そのためこの返戻率が各商品の比較検討をする際に重要は指標になります。

 

3.現在の返戻率はどれくらい?

2019年1月現在、各保険会社の学資保険の返戻率はおおよそ101~106%程度となっています。一昔前は120%程度が多かったことを考えると、決して高い利率ではありません。
なぜ返戻率が低くなったかというと、それには日銀の金利政策や国債金利が影響しています。

保険会社は加入者から預かった保険料を運用して増やしています。その一部は国債や株式などの債権で運用されているため、金利が低くなると保険会社は高い利率で運用することができなくなります。この結果、学資保険を中心とした、「貯蓄性のある保険」の返戻率がここ数年軒並み低下しているのです。

 

4.生命保険料控除が使える

1年間に払った保険料は、一部が年末調整で戻ってきます。これは死亡保険・医療保険・個人年金・火災保険と分野によって分かれており、また各分野で上限の金額が決まっています。
そのためもし死亡保障に加入していない方などは、生命保険料控除で少しお金が戻ってきますので、より割安な保険料で加入できると考えることもできますね。

 

5.今も学資保険はお得な商品か?

結論から言うと、NOだと私は考えています。なぜなら、10~15年間毎月コツコツ払い続けてやっと1~2万円の利息が付く金融商品だからです。
確かに銀行預金よりも利率が高いのは間違いありませんが、必ずしも15年間払い続けられるとも限りません。いわゆる中途解約のリスクを考えると1~2万円の利息は誤差と考えたほうが気が楽だと思います。 保険は払込期間の途中で解約した場合、元本割れを起こす可能性があります。そのため、例えば住宅や車の買い替えなどで一時的にお金が必要となった場合なども解約したら元本割れを起こしてしまいます。流動性が低い金融商品であることを認識しておかなくてはなりません。

もし学資保険が良いという方も、今は加入せずに銀行預金などで確実に溜めておき、今後金利が上昇局面になったタイミングで保険料を一括払いで加入したほうが結果的にお得になる可能性もあります。 現在の市況を考えると、必ずしも「子供が生まれたら学資保険」というわけでもなさそうです。

 

 

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