11月6日(土)  天気=晴れ

07:03みずがき自然公園駐車場→ 07:25林道終点→ 08:03〜24不動滝→ 08:50〜53王冠岩→ 09:36富士見コース分岐→ 09:40〜10:25瑞牆山頂→ 11:10〜18ヤナギ坂→ 11:36〜38富士見小屋→ 12:05〜08瑞牆山山荘→ 28みずがき自然公園駐車場



 紅葉見物、何処がいいかな。そうだ。森と岩が美しい奥秩父の瑞牆山へ行こう。妻の百名山稼ぎにもなるし、という事で朝早く妻と出掛けました。
 中央道、須玉ICを降りて近くのコンビニで朝食&行動食の補給をする。国道の表示板の気温は1度、車から出ると身震いするほどの寒さです。白み始めた空に秩父の山波がクッキリと浮き上がって見える。その山懐目指し車を走らせる。
 途中のラジウムで有名な増富温泉街は、まだ眠りの中、だんだん細くなる曲りくねった道を走って標高1500mの瑞牆山荘に着く。ここが瑞牆山へのメインルート富士見コースの登山口です。既に沢山の車両が駐車しています。
 更に先へ進み、広々とした敷地のみずがき自然公園で車を停める。この公園は何年か前に植樹祭を行った跡地を利用して造られたもので駐車場も百台は駐車できる大きな公園です。
 ここから歩き始めます。舗装された道をしばらく進むと道は左右に分かれ、右へ進みます。舗装は尽き荒れた道に変ります。林道の終点は樹間の広場になっており、3台程車が停まっている。車の横に小さなテントがあり若い男性が歯ミガキしていました。彼と挨拶を交わし登山道へ入ります。
 不動沢沿いに進むと左右に岩山が次々と現れ、何箇所か白いチョークの痕があるので、岩登りのゲレンデになっているのでしょう。この不動滝経由の道は私の地図では破線になっているので、荒れた道と危惧していたが意外に明瞭です。
 不動滝の手前で単独の中年男性に追いついた。彼は滝の見物に来たとの事。不動滝は、支流の大双里沢が不動沢に落ち込む所にあります。花崗岩の岩を白い流水が迸る中々優美な名瀑です。ここで滝見物を兼ねて大休止。


 
不動滝の下



 この先もしばらく沢沿いに歩きます。やがて岩の中央が分断し、お互いの顔をくっつけているように見える夫婦岩を過ぎると沢から離れ急な斜面を登って行きます。この先も弁天岩やら王冠岩やら次々と道の左右に大岩が現れます。
 一息入れて後を振り返ると樹間の彼方に、緑の起伏を優しく持ち上げた小川山のピークが望見できました。休憩を終え出発するとすぐに富士見コースと合流、今までは誰にも会わなかったのが、この先は人の列が絶えない。ロープを張った箇所は渋滞になっている。
 あっけなく瑞牆山(2230m)に到着。大岩を積重ねたような山頂は、快晴の下素晴らしい展望で、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、中央アルプス、浅間山は勿論富士山も頭に白い帽子を被った姿を見せており、関東の主だった山が手に取るようです。大勢の人が、その眺めを楽しんでいました。



 
瑞牆山より富士山



 瑞牆山頂より遠く南アルプス



 瑞牆山より八ヶ岳方面



 
瑞牆山より大ヤスリ岩



 我々は一角を確保してコンロでお湯を沸かす。カップヌードルを持ってきたが、予定より早く着いたので下山して美味い蕎麦でも食ったほうが良いとコーヒーとパンだけの食事を取る。45分程滞在して山頂を後にする。
 富士見コースを下山する。まあ凄い人手だ、湧いてくるように老若男女が登ってくる。何しろ百名山の一員だし、手軽に登れ紅葉も美しいので人気も高いのだろう。



 
大ヤスリ岩



 天鳥川の沢床まで降り、川を渡って少し登り気味に歩いて1時間余で富士見小屋に着いた。黄色の針葉樹が点在する明るい空間で気持ちの良いキャンプ地となってます。テントが大小10張り程、金峰や瑞牆山を登る人や岩登りの人達のものでしょう。
 なおもツヅラ折りを降って行きます。黄色の木々に身体が染まってしまいそうです。
やがて傾斜が緩み車の音が聞こえてくると、瑞牆山荘のある登山口に着きました。




 
富士見小屋下の登山道



 
紅葉見物の人々で賑わっています。バス定期便もあるようで1台のバスが停まっている。妻を此処に待たせ、私は空身でみずがき自然公園まで車の回収に行く。広い駐車場に朝は3〜4台の車しか無かったのに、今は満杯の盛況です。それに朝は薄暗くて判らなかったが、青空の下瑞牆山が正面に聳えて、まるで絵葉書のように美しい眺めです。



 
みずがき公園から瑞牆山



 
妻を乗せ、来た時とは別の黒森集落経由の道を下ります。みずがきランドの地元のおばちゃん達ばかりの店で蕎麦を食べる。食に関しては口うるさい妻も満足の味だった。塩川ダムのビジターセンターでは若い男女が車両販売していた店でお汁粉と味噌田楽を食べ白菜や大根を購入する。良心的で感じの良い人達だった。
 帰りの道は、小仏トンネルを先頭に大渋滞になるだろうと中央道を避け、一般道を延々と走り雁坂トンネルから秩父経由で我家に戻った。19時頃に着いたから中央道経由と比べても、こちらの方が早かったかも知れない。