12月14日(月)  天気=曇り後雪

13:10女夫渕温泉駐車場→ 14:30〜40八丁の湯温泉→ 14:48加仁湯温泉→ 15:03日光沢温泉→ 15:26林道手白沢分岐→ 15:55手白沢温泉


 奥鬼怒温泉郷は、鬼怒川源流の山間に四つの秘湯が点在する温泉ファンには人気のスッポトだ。戦後、山岳に係わる画家・作家として活躍した辻まことが愛したという手白沢温泉は一度は訪れたいと思っていた。
 鬼怒川沿いに走る旧栗山村の長〜い県道を遡り、に13時頃女夫渕温泉の駐車場に車を停めた。標高1千mを越えるだけにゾクリとするほど空気が冷たい。準備を終えると歩き始める。最初から急な階段登りだ。


 歩道のスタート地点


 歩道は雪や氷が張り付いておりアイゼンを装着していないので時折ヒャッとさせられる。立派な吊り橋を渡り鬼怒川の北岸沿いに遡る。
 今、日本を覆う寒波のせいか灰色の上空から粉雪が舞い始めた。雪氷に包まれた林の中を黙々と進む。1時間半ほど歩いて八丁の湯に着いた。ログハウス風の大きな建物に人気はない。降雪を避けて軒先で一休み。奥鬼怒スーパー林道からここまで車道が延びている。
 その上流が加仁湯温泉、建物が宮崎アニメの「千と千尋の神隠し」に出てきた化け物宿に似ている。一番奥が日光沢温泉。以前、尾瀬から日光方面に向う山旅の途中で2回ほど泊った事がある。

  
 
日光沢温泉
 

 少し離れて手白沢沿いに建つ手白沢温泉には16時前に着いた。玄関からマスコット犬のクロが出迎えてくれた、とても人懐っこいワンちゃんだ。客室は6部屋だけ、予約客のみ受け付けるという手白沢温泉は、ここが標高1千5百mの山中にいるとは思えない立派な宿だ。料理も美味しくリピーターが多いのも頷ける。
 さっそくお風呂へ行く。雪の中の露天風呂がぬるめの湯加減でとても気持良い。露出した顔だけが雪混じりの寒風に晒されてピリピリする。今夜はふたご座流星群が見られるというので楽しみにしていたが、昨日ハーフマラソンを走った疲れがでたのか、酔いがまわって夜中露天風呂に行く元気はなかった。妻は入浴したようで流星は見えなかったけれど素晴らしい星空だったらしい。


 
 手白沢温泉

 
 手白沢温泉の露天風呂







12月15日(火) 天気=曇り

08:26手白沢温泉→ 08:49林道手白沢分岐→ 09:13手白沢橋→ 10:09女夫渕温泉駐車場


 マスコット犬、クロに見送られて手白沢温泉を出発する。今日も寒波が頑張ってるのか上空から粉雪が降ってくる。奥鬼怒スーパー林道沿いに降って行く。途中、八丁の湯と加仁湯のマイクロバスが宿泊客を乗せて追い越して行った。「雪道を歩くからこそ秘湯の充実感を味わえるのだ。」と負け惜しみを呟く。


  
 
奥鬼怒スーパー林道


 距離は少し長いけれどアップダウンがないので林道歩きは楽だ。10時に女夫渕温泉駐車場に戻った。昨日の降雪で道路が一部雪道となっていたが、ゆっくり行けばノーマルタイヤでも問題なく走る事ができた。
 午後は妻のリクエストに答えて栃木市内の観光に興する。初めての訪れたが、一寸川越市に似た昔の面影が残る風情のある町だった。