おおさか女性9条の会の2015年は、6月27日に
ペシャワール会をお招きして「10周年の集い」を開催し、
その後は「安保法制=戦争法」廃止のたたかいに
全力を挙げる一年でした。
8月15日の終戦の日には、弁護士9条の会・宗教者9条ネットなど
分野別9条の会との合同で、なんば高島屋前で3時間に及ぶ宣伝をし、
7月の1万人集会、8月の3万人集会にも
実行委員会団体としてスタッフの役割を担いました。

こうした市民の共同の広がりが、
野党共闘を生み出す力になりましたが、
今年7月の参議院選挙では改憲勢力が3分の2を占めることを許し、
憲法の危機が迫っています。

女性が参政権を勝ち取って70年の今年は、
同時に18歳選挙権も実現しました。
女性が、若者が、参政権を得て政治に参画できることの意義を
あらためて考え、身近な暮らしと結んで憲法を語り合える人や場を増やして
改憲を許さない力をさらに大きくしたい。
こんな思いを込めて、下記のような秋の集いを企画しました。




2015年は敗戦から70年、新しい平和憲法を手にしてからも70年です。
更に、広島・長崎に原爆を投下され、
世界初の被爆国となってからも70年です。
私たちはこの70年間、
戦争放棄を高らかに世界に宣言した日本国憲法を肌身離さず守って、
今日まで世界中の誰をも
いくさで殺すことなく、
日本人の誰もが
いくさで殺されることのない日々を送ってきました。
しかし今、改憲・改憲と叫ぶ人たちによって、
空気のように当たり前に存在した平和が脅かされようとしています。

こうした動きを廃し、世界に誇れる憲法9条を守り抜こうと、
日本中の9条の会がさまざまな取り組みをしています。
私たち『おおさか女性9条の会』も、
2005年9月23日に発足してから10周年を迎えます。

2015年8月15日、戦後70年の節目のこの日、
難波高島屋前では「戦争法案を廃案に!」と
3時間のロングラン宣伝が行われ、
のべ260人が参加しました。

最初の1時間は大阪憲法会議・共同センターの主催で、
次の1時間は大阪母親連絡会が40年続いた「赤紙配布」を、
そして最後の1時間を各分野の9条の会が担当しました。

各分野の9条の会による宣伝では、弁護士9条の会が準備した、
長谷川義史さんのイラスト入りウチワ500本は15分でなくなり、
関西合同法律事務所や「おおさか女性9条の会」が
作成したチラシを配布し、
「8・30大集会」への参加をよびかけました。



分野別9条の会のリレートークは、弁護士になって半年という
フレッシュな弁護士さんからスタート。



「宗教者9条ネット」からは、戦争は僧侶まで動員し
暗号解読もやらせたという父親世代の体験を紹介し告発。



「法律事務員9条の会」の女性は、
何時間もの苦闘の末に産みだした子どもを
戦争にとられるわけにはいかないと
母親の心情を訴えました。

「女性9条の会」からも、平和が空気のようにあると思っていた
青年、高校生をはじめ、
「未来ある子どもを二度と戦争なんかに行かせたくない」
という思いの強いママたちが、全国で
「戦争法案に反対するままの会」を立ち上げ、
有名俳優・タレントからも「9条守れ」の声があがっている。
平和日本を守ろうという全ての人が声を上げて憲法9条を守り、
「安保法制」を廃案にしましょう、と呼びかけました。





弁護士さんが多数参加され、参院での採決を許さない闘いが重要、
参議院議員全員にFAXを送ろう、闘いはこれからが山場、と
力強く訴えられました。

2015年6月27日、
『9条で武器より水を』
と活動されている、ペシャワール会の福元さん、
『紛争地の子どもたちに笑顔を』と活動される、
国境なき芸能団の阪野さんを迎えて
「おおさか女性9条の会・10周年のつどい」を開催しました。

 

大阪城が一望できる国民会館ホールを会場に、
よびかけ人の渡辺和恵弁護士・
マリア・コラレスさんにも参加していただきました。





「国境なき芸能団」「お笑い国際便」のメンバーとして
イラクやアフガニスタンを訪問されている阪野登さんからは、
現地のDVDも上映しながら、活動を紹介していただきました。



ペシャワール会事務局長の福元満治さんは、90分にわたって
アフガニスタンの文化・歴史・政治状況を丁寧に説明していただきながら、
ペシャワール会の井戸・用水路の建設の様子を紹介していただきました。
砂漠が水を得ることで半年後には緑の大地に変貌するスライドには
参加者の驚きの声もあがりました。

子どもたちに笑顔を、生きるための水こそまず届けようと
活動をつづけるお二人の報告に、
「世界に日本が届けるべきは武器ではなく笑顔と水。
戦争法案はかならず廃案に!」の感想が寄せられました。


武器より水を!子どもたちに笑顔を!
生命を産み、育て、守る女性たちにぴったりの平和を守る合言葉です。
おおさか女性9条の会は、10周年のつどいを開催しました。





大阪弁護士会が7月6日午後3時〜4時に、扇町公園で
「平和主義が危ない!秘密保護法廃止!!」
野外集会を開催しました。





「おおさか女性9条の会」は、
7月16日に、下記の学習講演会を開催しました。



5月3日には
「九条の会おおさか 2014憲法記念日のつどい」
に参加し、大阪府下の地域・職場の「9条の会」と一緒に舞台に登壇しました。



「おおさか女性9条の会」
2014年幕開けの行動は、
「九条の会・おおさか2.1市民講演会」への参加からスタートしました。



講演会の後、近くの山西福祉記念会館(YWCA)で
地域・職場9条の会の交流会がおこなわれました。
9条の会の交流会は初めてでしたので、
それぞれの会の活動報告や意見交換をして、有意義な会になりました。
改憲派の動きで、憲法9条だけでなく、
憲法そのものが危なくなっている今、広範な人々に呼びかけて、
世界に誇る憲法を守り抜こうというのが共通認識でした。

2012年9月9日 日曜日の
9・9・9 ピースパレード
に参加






「9の日パレード市民の会」「第九で9条ピースパレード」「おおさか女性9条の会」
「9条連近畿(阿波踊りで9条)」「大阪宗教者9条ネットワーク」他
近畿各地の9条の会から200人余が参加。
憲法9ちゃん原発NOn(のん)君を先頭に、
中之島公園から御堂筋を難波まで、
歌ったり、踊ったり、俳句で9条や、原発NO!の川柳などを唱和したりと、
楽しいパレードでした。




「きらめけ9条」「さいなら原発」「9条守ろう」
「子どもを守ろう」「軍隊イラナイ」「戦争しません」




「9条を 変えたらソンソン 阿波踊り」と「阿波踊りで9条を」の面々、
後ろに「背高ノッポの女性グループ」も。

雨の予想だった天気予報が外れ、厳しい残暑照りつける中のパレードで、
足腰は少々疲れたけれど、気分は爽快!

平和憲法、憲法9条を守り続けたから日本人は他国の人を殺さず、
自分たちも殺されず平和に67年間を過ごしてきました。
にもかかわらず、最近これを変えて
「戦争のできる国」にしようとする人たちの動きが目立ってきました。
子どもたちの未来に、戦争も原発・放射能も残してはなりません。

平和を願う人々が今日のように広く大きく手を繋ぎ、
声を合わせていくことがますます大事になってきています。


「おおさか女性9条の会」
       2012年も第41回中之島まつりに参加しました

昨年の3.11地震による原発事故で、原発安全神話が崩壊し、
「原発ゼロ、自然エネルギーへの転換を」
「子どもたちの未来に放射能をまき散らさないで」と、
安全・安心な学校・地域を求める動きが日本中に広がりました。
「おおさか女性9条の会」も今年は「憲法9条守る署名」と
「原発NO!再稼働反対」の署名を呼びかけました。




 
「可愛いお子さんのためにも原発再稼働に反対しましょう」と語り合って。




リフォーム着物や手作り塩麹も並べ、おかげさまで完売!


「おおさか女性9条の会」
   
10月2日(土)
5周年のつどいを開催しました

開場の午後1時には会場の此花会館ロビーで
各グループの9条グッズや、コーヒー・パンなどの販売展示が行われ、
会場内ではイラクの最新情報を伝えるDVDを上映。




開会冒頭のステージは文屋淳さんの歌で開幕。

軽妙なステップを踏みながら、はりのある声で歌う文屋さんのリードで
会場も一つになって唱和しました。

続いて、「おおさか女性9条の会」呼びかけ人の津村明子さんのお話
「私の歩んだ道、そして9条への思い」



津村さんは、戦争中に小学生時代を過ごし、当時は軍国少女だった。
戦争に敗れて大人たちの言うことが急転したのにショック。
中学1年生の時に新憲法ができ、「男女平等」になったことが一番うれしかった。
憲法改悪の動きのある今、何としても歯止めを。
九条はもちろん、憲法全体をみんなで守り抜く運動を進めましょう。と話されました。

続いて、府下各地で休場守る運動を展開しているグループからの報告を受けて交流を深めました。

【発表グループ】

★毎月9の日にニュースを配り続けて
「今日は9条の日やね」と保護者から声がかかる保育所の取り組み



★「タコヤキからピース」と頑張る高校生の発言



★此花区酉島地域の「とりしま9条の会」の報告



最後に、「現政権が行おうとしている国会議員の比例定数削減は、
『憲法9条守れ』の民意を反映する議員が排除される恐れがある。
この法案が通れば、国会に反映する民意がゆがめられ、
少数者の意見を締め出すことにもつながるので、
憲法9条を守る運動の一環として、法案に反対していきましょう」と
事務局長からのアピールがありました。つどい参加者はほぼ100人でした。




【当日の感
想文】

◆「どろんこ保育所」の保母さんの毎月ニュース発行が
62号も続いていることに感心しました。高校生の発言は新鮮でした。
若い人が平和に目をむけることが大切ですね。
「とりしま9条の会」の各つどいのとりくみは、
あたたかい心が伝わっているすばらしい報告でした。

◆いろいろとりくみをされているのを見たり聞いて本当に感心しました。
及ばずながら、しぶとくひつこく頑張りたいと思います。

◆すてきな歌声に癒されました。軍国少女だった津村さんが
どういう思いを持って「九条の会」のよびかけ人となったか、よくわかりました。
日本で平和を守ろうという声が大きくなると、
今回の尖閣諸島問題など、軍事力が必要だと思わせる事件が起こりますね。
圧力に負けないですぶとく粘り強くがんばれるのが女性だと思います。
平和へのよびかけ、憲法9条を守り広げること、
力を合わせてがんばっていきたいと思います。

◆生の歌、演奏はやはりいいですね。
シャンソンもよく知っている歌だったので嬉しかったですー!!
お話はわかりやすかったです。戦後60年と一口に言っても、
ついこの間のことで、その火種はまだまだくすぶってますよね。怖いです。

◆みなさんのいろいろのとりくみを聞き、とても参考になりました。

◆文屋さんの歌は楽しかった。
講演ととりくみ交流は、やはりみんなに知らせること。
平和を守り、みんなで力を合わせて、
「九条の会」をもっとひろげることが大切だと思います。

◆参加者は少なかったですが充実していました。
津村さんのお話もよかったです。「どろんこ」の若い女性のお話もよかったです。
将来が見えてきました。高校生のたこピーも将来が楽しみ。


「おおさか女性9条の会」
          
2010年も第39回中之島まつりに参加しました



呼びかけ人のマリア・コラレスさん


三線を弾きながら、
沖縄にも日本のどこにも基地は要らないと訴える、沖縄の会の芳沢さん



9条大好き短歌女性の会の短歌
・空襲に 焼野となりし 大阪を語りて 憲法九条の 署名を訴う
・戦争に 家族をうしない 悲しみし 日本に輝く 憲法九条のあり
・青葉せる ニレの木下に 女性らは <九条を守る> 署名よびかく
・中之島まつりの木陰の テーブルに 五月(三日)の署名は 徐々に増えゆく
・戦争に 失くせし命の いたみもつ 五月の風に 平和かがやく








「おおさか女性9条の会」
           
09年も第38回中之島まつりに参加しました

 


















08年11月9日
府内の5つの九条の会が共同して
「9の日市民パレード・御堂筋」
をおこないました。

中之島公会堂での出発集会では、「おおさか女性9条の会」
この間のとりくみを報告しました。

「おおさか女性9条の会」
のタペストリーも、やっとできました。
この日のパレードで初披露です。

報告する事務局長 タペストリーが初お目見え

銀杏並木が黄色一色に染まるまでにはあと少しの御堂筋でしたが、
先頭で「うたごえ9条の会」のみなさんが歌い、
中程では「音楽9条の会」のファンファーレが高らかに鳴り響き、
パレードの最後は、シンガーソングライターのかわさきゆたかさんの
ギターと歌がしめくくる、楽しいパレードになりました。



きれいな手づくりタペストリーをそれぞれ持参した女性たちが盛り上げて、
200人はいたなあ〜と言うのが女性たちの感想ですが、

主催者発表は約150人ということでした。



「おおさか女性9条の会」

           今年も第37回中之島まつりに参加しました

 50万人が集うと言われる中之島まつり
 今年は「9条世界会議in関西」の直前だったので、肩肘張らずに
 署名、パネル、9条グッズ販売など、様々な表現で
 5月6日開催の「9条世界会議in関西」

 大いに宣伝し、たくさんの人たちと交流しました。


 
3日・4日は真っ黒に日焼けするほどの快晴、
 9条世界会議の
マスコット、
可愛いキュウトくんのお茶も完売。
 
雨かと心配した5日も、何とか閉会の3時までは無事でした。
 三日間で、あわせて365筆の署名が集まりました


  

  

 藤娘さんも9条署名



9条のために何ができるか
 ともに探しましょう


2007年10月20日、「星の数ほど9条の会を〜おおさか女性9条の会交流のつどい」
「おおさか女性9条の会」「豊中いちばん星」「寝屋川市役所女性9条の会」
「住吉・平和を守るお母さんの会」も共催して、此花区の梅花殿で開催しました。
この会は、草の根の「九条の会」をひろげるために、女性ならではの知恵や工夫を
交流しようと開催しました。

会場には、ブローチやペンダント、絵はがき、Tシャツなど
手づくりの9条グッズが持ち寄られ、販売もされました。

9条グッズを見る参加者

オープニング
はDVD「世界は9条に恋してる」の上映。

平和へのうたごえでは、平和・環境・アフガン支援チャリティーなどの
ライブ活動を続けておられるシンガーソングライター阿部ひろ江さん(京都在住)が
「君死にたまふことなかれ」など3曲の歌の弾き語り。

阿部ひろ江さん

主催者からの呼びかけ「女性の力で 星の数ほど九条の会を」

よびかけ人の津村明子さんが、来年5月6日に大阪で開催される
「9条世界会議IN関西」を紹介し、
「9条はすてきだという人が世界にひろがっています。
イラク、アフガンで戦争は最後にさせましょう」と挨拶されました。

よびかけ人の津村明子さん

続いて「こうして9条ひろめています」の交流に移り

堺市の藤田スミさんは、関わっている3つの九条の会の経験を報告。
「泉北ニュータウン平和ネットワーク」は「九条の会アピール」以前から活動、
04年3月からはじめた憲法講座は24回を数えました。
10月の「日本の青空」上映にむけ、「本気で草の根にひろげよう」と
「ホンマにおしつけ憲法かどうかようわかる映画です」と
250人のサポーターで宣伝し成功させました。
居住地には「茶山台9条の会」ができ、スーパーでのひとことに
憲法が話題になる人がひろがった。
そして、出身高校の同窓生によびかけた「三丘九条の輪」もあり、
「九条の会は、何かしなければと想いはあるが何ができるかという人と、
9条のためにいっしょにできることを探そうという会です」と話されました。

報告する藤田スミさん

「豊中いちばん星」は、豊中市内の13の「九条の会」とともに、
9月に澤地久枝さんを迎えた1500人の集会を成功させたばかり。
8月15日のNHKの憲法番組にもとりあげられました。
「10月31日には集団自決問題での集会をもちます。
安倍退陣で気がゆるんでいないか心配です」と発言。

「豊中いちばん星」の報告

「寝屋川市役所女性9条の会」は、組合所属の違いや正規・被正規の違いをこえて
会員をひろげています。管理職をふくむ職場の全員に声をかけています。
ニュースは毎月発行。会員からは、「会ができたことで憲法のことを考えるようになった」
「赤紙を二度と配ってはならない想いを強くした」などの声がでています。


「寝屋川市役所女性9条の会」の報告

「住吉・平和をまもるお母さんの会」は、ふやしてきたアピール賛同者の連名ビラを検討中。
さきに誕生している「九条の会すみよし」のとりくみにも積極的に参加しています。


「住吉・平和をまもるお母さんの会」の報告

府立高校に70ちかく誕生している学校職場九条の会の様子も紹介され、
アメリカでの母親たちの反戦運動との交流の紹介、
沖縄など米軍基地問題も発言されました。

参加者からの報告

よびかけ人のマリア・コラレスさんは9月に岩国に実態調査に行き、
住民の意思を無視する日本政府のやりかたをつぶさに見聞、
「なぜアメリカにいつまでも従うのか」
こうした平和への思いやとりくみを交流するために、
九条の会を星の数ほどふやそうと閉会挨拶で、再度よびかけられました。

当日参加者の感想

* 参加が精鋭的な方々しかないような。でも各分野でがんばっておられる
   最先端のお話がきけてよかったです。特にマリア・コラレスさん。
  「九条の会」で大阪府内をキャンペーンカーでまわってほしい。

* 交流はいろいろの力強い話が聞けてよかったです。
   阿部さんの歌で「持たないことが優しさを生む」というフレーズに感動しました。
   安部政権がホシャッて、私もほっと一息をついていたけれど、
   まだまだ、しっかりせなだめですね。近畿とか関西とかで。
   各地の9条の会の講演会の情報を一本化してほしい。
  「週刊金曜日」に載っている講演会はすべてではないし、
   他にどうやって勉強すればいいか…
   あとから新聞で「○月○日、神戸で○○さんが来てました」なんて見ると、
  「えーっ」と思ってしまう。

 * それぞれの九条の会のお話は地に足がついているという気が致しました。
   派手な集会も良いですが、一人ひとりに語りかけて行くことも必要だと感じました。
   九条を守ろうという運動は、まず、小さな語りかけ運動、
   そして今回安部氏をやめさせたように政治に対する勉強・関心を高めることが
   必要と思います。

「第九で9条」、御堂筋に響かせて〜
       「9999人の第九で9条プロジェクト」


 2006年に発足した「ピースケ・おまるこ9条の会」で、
 まず憲法9条を知ってもらうことが大切という話し合いの中からうまれたのが、
 べートーベンの交響曲第九のメロディーに憲法9条の条文そのものを
 歌詞としてのせようという企画でした。ベートーベンの第九とくれば、
 年末に大阪城ホールで1万人で歌うのが定番です。そこをもじって9999人で歌いたい!
 紅白歌合戦にも出演したい!ということを最終目標に、ともかく
 のべ9999人に歌ってもらうことを当面の目標にしました。

 2006年7月と9月の
「おおさか女性9条の会」での披露を皮切りに、
 11月の「九条の会おおさか」の集会では2500人で歌ってもらい、
 2006年12月31日にはカウントダウン・ピースコンサートをおこないました。

 御堂筋パレードは2006年12月のクリスマスパレードからはじめて、
 2007年9月1日で12回目を数えました。「第九で9条」を歌うことを中心に
 歩いていますが、歓喜の歌のメロディーが響き渡るので通行人の注目度抜群です。
 さらに、サンタの衣装をそろえたり、夏は浴衣姿、9月はコスプレ・ギャルが参加と、
 目にも訴えています。

 これからも、毎月第1土曜日には、14時に四ツ橋の厚生年金会館の南向いの公園集合。
 14時半スタートで、御堂筋を難波にむけてパレードします。
 10月は6日、11月は3日です。ぜひ、ご参加ください。

 「第九で9条」は http://peaceke.blog65.fc2.com/ から試聴できます。


釜ヶ崎地域でのホームレス支援活動を見学しました

 「おおさか女性9条の会」は、2007年8月28日、9月1日、
 通称「釜ヶ崎」地域でのホームレス支援 活動を見学におとずれました。
 「おおさか女性9条の会」のよびかけ人のおひとりであるマリア・コラレスさん
 (聖母被昇天修道会)は、日本に来られて50年近く、その半分以上を西成区で活動され、
 今も路上生活者への夜回りなどをされています。そのマリアさんの説明と案内をうけました。

 釜ヶ崎地域に目立つのは警察の巡回の多さ。
 自転車があちこちで止められ質問をうけていますが、防犯登録などされていない
 自転車の持ち主は困惑するばかりです。監視カメラも数多く設置されています。

 公園やガード下など路上生活に適したところほど、使用できないように
 大阪市によってフェンスがはられています。今宮中学校の周囲の塀は、
 大型のコンクリート花壇が草もなく取り囲んでいます。
 かつては路上生活者にむけて一斉放水できるように、校庭から外にむけて
 めぐらされていた水道管も、今は使用されていませんが、そのまま見ることができます。

 空き缶・古紙の換金所、愛隣センターに仕事を求めて集まる人たち、
 昼間だけは開放されているコンクリート床で休む人たち、
 リサイクル品の露店の列、通称「ドヤ」街、特別清掃事業で
 なんとか就労を確保しようとしているNPOの事務所や「ふるさとの家」などを
 マリアさんの説明とともにまわることができました。

 釜ヶ崎の人のわずかな収入を餌食にする暴力団の姿もかいま見られます。

 毎週火曜日と土曜日は、「三角公園」で炊き出しがおこなわれています。
 両日とも1200〜1500食分が準備され、公園は長蛇の列でいっぱいでした。
 8月28日は、ケニアからの交流大学生が多数ボランティアで手伝っていましたから、
 見学会に参加していた高校生とさっそく交流です。

 学生たちの交流

 「ふるさとの家」では映画「日本国憲法」上映会がおこなわれ、80人が鑑賞したそうです。
 憲法をもっとも必要としている人たち、
 憲法をもっとも敏感に感じ取ることができる人たちだと、マリアさんはおっしゃいます。

 支援センター前で  炊き出しの説明を受ける参加者

 釜ヶ崎の人たちの最大の願いは、「働きたい」。
 その方向へ行政を動かす力は、多数の市民の声。
 もっと多くの市民に釜ヶ崎を知ってほしい、訪れてほしい、とマリアさんは話されました。

 見学会の参加者は、「百聞は一見にしかずとは今日のことですね」
 「行政の冷たさが凝縮している」。
 参加した高校生は、「ホームレスの人にちょっと怖いとか偏見も持っていたけれど、
 全然違った。知らなかったことが多くて、すごいカルチャーショックをうけた」と
 語っていました。


「おおさか女性9条の会」おおさか女性行進(2007)参加

 女性9条のよびかけ人の石田弁護士、渡辺弁護士も参加され、先頭を歩かれました。

 先頭を歩く石田よびかけ人と渡辺よびかけ人 
(クリックで拡大します)

 きれいなタペストリーを持って参加の、西淀医療労組女性部。

 西淀医療労組女性部のタペストリー 
(クリックで拡大します)

 「第九で9条」は男性も参加。

 「第九で9条」パレード 
(クリックで拡大します)

 秋元さんは宣伝カーにのって、第九で9条を歌いました。


「おおさか女性9条」in 中之島まつり(2007)

 「おおさか女性9条の会」「中ノ島まつり」初参加、無事おわりました。

 ◆「中ノ島まつりを楽しめるのも、平和あってこそ。
  憲法9条守れ、戦争は嫌やの署名です」と訴えて、

  署名に集まる人々

 3日間でチラシ2000枚を配布。署名600人分が寄せられました。

◆3日は午前中、
 よびかけ人の、津村明子さん、石田法子さん、渡辺和恵さんらのリレートーク。

  よびかけ人のリレートーク 大教組女性部による紙芝居

 午後は、大教組女性部が憲法紙芝居の最新版を初公演。

◆4日は、「近大9LOVE」の学生さんが、
 そろいの青いTシャツで9条バッジを並べて訴えると、

  近大9LOVEの学生さん
         
 たちまち反応が変わり、署名机が満員になりました。
 若者の呼びかけの効果抜群でした。

 3日、4日には、デイセンターせんなんの作業所の方が作成された
 陶器の9条壁掛けが目玉商品でした。

◆ 雨かと覚悟した5日も晴天。
  もしもの雨にも対応できるように模様替えして、
  署名と西谷文和さんのイラク写真をメインに最終日の訴え。

  西谷さんのイラク写真

 署名のお礼用に準備した500人分の「9条シール」が
 午前中で底をつき、午後立ち寄ってくださった方にはゴメンナサイの盛況でした。
 午後は、京都のフォークシンガー、阿部ひろ江さんの弾き語りもありました。

  フォークシンガーの阿部ひろ江さん 新日本婦人の会の絵手紙

◆ 新日本婦人の会の平和を願う絵手紙あり、アメリカの反戦母親たちの本ありの、
 多彩な展示で、「9条守ろう」の気持ちを アピールしました。

◆ 50万人が集まる「中ノ島まつり」とあって、
 「東京で9条やってます。大阪はすごいですね」
 「兵庫でもがんばります」「やあ、ひさしぶり〜」などの交歓も。
 「おおさか女性9条の会・活動アルバム」を見て、

  展示を見る人々

 「あっ、マリアさんや!どこでもがんばってはるんやなあ」
 「小山乃里子さんや!」「あのコシノ姉妹のお母さんがよびかけ人やて」の声も。

 おまつりムードの中、お互いに時間のゆとりのある中での対話なので、
 改憲賛成派の人ともじっくり対話ができ、
 国会情勢に不安顔の「9条大好きさん」とはじっくり励まし合うという、
 有意義な時間がすごせたGW後半の三日間でした。
 スタッフとして支えていただいたみなさん、ありがとうございました。



2006/9月9日、発足1周年を記念して、
「9・9 9条のつどい」

を、大阪市立いきいきエイジングセンターで開催。200人が参加しました。

午前中は、戦争の加害体験を語り続ける91歳の生き様、沖縄辺野古で座り込みを続ける女性、
自衛隊も行かない戦地に企業出張させられている民間労働者と、
そこでの反戦平和の運動をえがいたビデオ3本を上映。
毎日放送・映像06「誰も知らない戦地出張」には、
「民放でこんな番組がつくられていたんですね!すごい!」の声があがりました。

ロビーでは、各種の9条グッズが出店・出展され、
それぞれの活動紹介のパンフやチラシで取り組みを交流。
高校生のサークル「たこやきでピース」は、活動報告の手づくり冊子で参加。
「近大9LOVE」の若者は、そろいのTシャツで缶バッジを販売。
似顔絵コーナーあり、別室で布細工をしながら話し合うグループありと、
にぎやかなつどいになりました。

ロビーでグッズ交換する参加者

14時からは、天理教平和の会の平山栄子さんの司会でメイン会場がスタート。
平山さんは「
(地球は)(平和を)(急いで)(救うことを)(求めています)」
の9を紹介。

司会の平山さん

舞踏家・長川堂いく子さんの創作舞踏「白い炎」で幕開けしました。

「白い炎」を踊る長川堂さん 「白い炎」を踊る長川堂さん

よびかけ人の石田法子弁護士の開会あいさつに続いて、
渡辺和恵弁護士が「子どもたちを平和の担い手に〜教育基本法の改悪を許さない」
と題して講演。

開会のあいさつをする石田弁護士 講演する渡辺弁護士

よびかけ人のトークでは、府生協連合会会長の津村明子さんが
「“男は天皇のために死ぬことが夢と語り、女は忠義のために死ねないのが悔しいと思った”
 戦前の教育に戻させてはならない。戦前回帰の風潮に負けるものかと奮い立っています」
と語り、聖母被昇天修道会のマリア・コラレスさんは
小泉首相の靖国参拝を大きく報道したフランスやスペインの新聞も掲げ、
「9条は日本だけのものではない。世界中で注目している宝」
「戦争は人間が起こすもの。人間が止められるもの」と話されました。

マリアさんと津村さん

「アレン・ネルソンさんの“あなたは人を殺しましたか”を
 30分の朗読劇にしてひろめています」
「近畿大学の中で、9LOVE(クラブと読む)をつくって、
 缶バッジやピースウォーク、クレープ焼きなどで若者にアピールする工夫をしています。
 芸大にも9LOVEができましたよ」
「いつもスーパー前で署名活動をしています。
 このごろは署名だけでなく、話し込んで行く人がふえました」
「考えて、知って、行動することが大切。
 10月14日、エルおおさかでの平和映画祭を成功させたいです」
「戦争は終わっても傷を負った後遺症被害は続いています。
 民間人への保障を求める運動を求めています」
「今日は、大阪の九条から奈良の九条までランナーズ9条の会が走りました。
 4枚のタペストリーで声援してきました」

と、会場から次々に声が上がりました。

発言する学生さん 地域9条の会からの発言

会場の発言をうけて、石田法子弁護士は
「こうしたつどいでは、会場の発言でいろんな取り組みを聞けるのが一番いいですね」
渡辺和恵弁護士は
「国を愛する気持ちは誰もが持っています。
 しかし、法制化というのは、強制化だということを法律家として指摘しておきます」
平山栄子さんは
「恩師が戦友会の乾杯の音頭で、ふたたび戦争がないようにと演説してくださいました」と紹介。

参加者とトークする呼びかけ人のみなさん
(クリックすると別ウィンドウで拡大表示します)

YWCAの辻加代会長の閉会のあいさつで「つどい」を終えた後、参加者は練習したばかりの
「第九で9条」(ベートーベンの『歓びの歌』のメロディーに9条の条文をのせて歌う)を
大きな声で歌い、平和うちわを掲げて天神橋筋商店街を歩きました。

「第九で9条」を歌う秋元さん

参加者から寄せられた感想

■映像は3つとも見応えのある内容でした。
 特に「誰も知らない戦地出張」は、民放でこんな番組がつくられていたんですね!! 
 渡辺弁護士のお話、よかったのですが、教育基本法と憲法について
 もう少し詳しく知りたかった気もします。時間的に無理ですね。
 充実した盛り沢山なつどい、ありがとうございました。(新婦人北支部の人)

■ビデオ3本見ました、よかったです。
 本当に日本の国はいったい誰のためにあるのか。右傾化ナショナリズムは怖いですね。
 講演会などで、勉強させていただきたいです。
 近所の友だちと九条の会を広めようと準備中ですが、なかなか前にすすめません。
 (保育九条の会・天王寺九条の会のメンバー)

■若者の参加が多くて大変心強く思いました。粘り強くあらゆる年代の方たちと交流して
 9条を守る仲間を増やしていきましょう。(商社九条の会)

■NHK「純情きらり」の9日朝の放送の、
 戦死者のお姉さんの「許しません」の言葉に感激しました。
 芸術の力、マスコミの力の大きさ大切さを感じます。
 教育基本法問題は、9条より分かりにくいですが、一方、「心のノート」などは、
 小中学生をもつ母親たち(この人たちの多くは9条運動の先頭に立たない人が多いのですが)
 には現実の問題になっています。こうした人たちと共に学習をしていかなければと思います。
 (府職労婦人部からの案内での参加者)

■こんな取り組みがされていることにとても勇気をもらいました。
 資本主義社会、格差社会…なんだかきな臭くレールが敷かれているような気がしてなりません。
 一人ひとりが手をつなぎあうことが、もどかしいけれど確実なのだと実感しました。
 ブロックごとの交流がされたらよいと思います。
 (大阪子ども研究所で催しを知った、学童保育九条の会・藤井寺市九条の会のメンバー)

■62歳の定時制高校生3年生です。
 この夏の課題に戦争体験された方からの聞き語りをまとめて小冊子にしました。
 今秋の文化祭で、88歳の元兵士の体験を聞くことができるようになりました。
 自分でできる平和活動を取り組んでいきます。(新婦人のビラで来た人)

■事実を事実として伝えない国に逆戻りしないように、
 憲法と教育基本法を守ることを広める活動をしていきたいと思います。
 ともにがんばりましょう。(労組からの案内で参加)

■映像では、今まで知らなかったこと、気にしなかったことを知ることができ、
 今日ここへ来ることができたことに感謝します。
 弟が元自衛隊員で、頻繁に実弾射撃の訓練に参加させられ、3回も死にかけたと聞きました。
 憲法改悪、教育基本法の改悪は絶対に許せません。
 もっと多くの人たちにこういう会があることを知ってもらいたいと思います。
 マスコミではあまり知らされていないことを、もっと知りたいです。
 (ピースケおまるこ9条の会、第九で9条のメンバー)

■第一に、9条がどういう風に庶民の生活と関係があるのかをアピールすること。
 第二に、改憲勢力に同意しそうな中間的なリベラル層に対するアピールも強めること。
 (市民自治もりぐち、第九で9条のメンバー)

■映像でつづる平和への想い〜沖縄・辺野古の闘いと夢の勝利は、本当にすばらしい。
 しかし大浦湾への新たな動きもあり、
 日本中・世界中からいっしょに(基地を)追い出したい想いを一つにしました。
 職場で真の平和を守る闘い、すばらしい。勇気に感動。
 足下でみんなとゆっくりでいいから、しっかりと手を繋いで。
 (枚方九条の会、香里9条の会、エントツ山九条の会のメンバー)


近大9LOVE
の若者達は、
ホームページ(
http://kindai-9love.hp.infoseek.co.jp/
この日の感想を書いてくださっています。


7月15日(土)「2006おおさか女性行進」は、
「日本の憲法九条は世界平和の羅針盤」と御堂筋を450名でパレード。

「おおさか女性9条の会」よびかけ人で「女性行進」のよびかけ人でもある
マリア・コラレスさんは集会あいさつで、
「米軍基地も軍隊も持たない国が一番強いです。国際社会が守ってくれるからです。
私たちは憲法九条で私達の国をまもりましょう」と訴えられました。

「おおさか女性9条の会」よびかけ人の石田法子さん、マリア・コラレスさん、
渡辺和恵さんが先頭を歩き、賛同よびかけ人の秋元裕美子さんは
「第九で9条」を歌ってアピールしました。


先頭を歩く女性9条よびかけ人のみなさん 行進の様子
(クリックすると別ウインドウで拡大表示します)



7月8日(土)「夏のつどい200650人参加で元気をわかちあい
「私たちがかちとった3カ月を、私たちのがんばりに使いましょう」
「創意ある楽しい9条の会を星の数ほどつくりましょう」

「おおさか女性9条の会」は4回目のつどい「7・8夏のつどい」を、
7月8日、大阪社会福祉指導センターでおこない、50人が参加しました。
司会は、よびかけ人で天理教の平山栄子さん。

ベアテの贈り物 手放さない

最初に、憲法に第24条として男女平等を書き入れた、
ベアテ・シロタ・ゴードンさんを描いた
ドキュメンタリー番組「私は男女平等を憲法に書いた」を上映。
制作者の映像ディレクターの寺本真名さんは、
「おおさか女性9条の会」の賛同よびかけ人です。
制作者のお話も聞きました。寺本さんが放送界に就職した当時は、
女性、25歳定年制の局も多くあったとか。
10年にわたる闘いで、男女の定年差別を是正させるなど、
女性の地位向上にとりくんでこられました。
今回の改憲案では24条は残ったものの、討議の過程では改悪される条項のターゲットでした。
寺本さんは、「戦争する国」づくりが戦士を生み育て銃後を守る役割を、
女性に課そうとする危険性を指摘され、
また、自身も軍国少年・少女だった経験から、教育基本法改悪の怖さを語られました。

講演する寺本さん

教育で子どもたちの心をしばる!〜教育基本法の改悪

よびかけ人で弁護士の渡辺和恵さんは、あいさつで、
「『戦争する人』をつくった教育勅語を否定してつくられた教育基本法を変えることは、
教育勅語に戻ること。教育は国民のものではなくなり、教職員はお上の手下、
家庭は国家支配の道具になる」と発言。
すでに小中学校に配られている「心のノート」を示して、
「内緒の箱を持つことは悪だ」と内心の自由を否定したり、
「他人の権利を侵すな」「自分の義務を果たせ」とは書いていても、
自分の権利にはふれていないことなどを紹介し、会場から驚きの声があがりました。

あいさつする渡辺弁護士

私たちの運動は上り坂

6月10日の「九条の会・全国交流集会」には「おおさか女性9条の会」事務局も参加しました。
全国で5000をこえる会が、自分が日常的にできることや特技をいかして、
創意と楽しさを発揮しながら次代に平和のバトンをわたそうととりくみ、
その数を増やし続けており、その1割を大阪がしめています。
「私たちは今、上り坂にいる」との加藤周一さんの言葉などが紹介され、
「全国交流集会」で配られた、全国の「九条の会」のチラシが回覧されました。

大阪各地で 女性たちのがんばり

■「米軍基地をもつ沖縄の実態をひろめています。
 アレン・ネルソンさんの本の読み合わせをしたり、
 スーパーに行くときに10枚でもチラシを持って行って配るなど、
 自分ができることを日常的にやっています。
 1人からでもできます。発信しましょう、知らせましょう」
 (基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会)

■「(教育基本法改悪などの成立を阻止した)私たちが勝ち取った3カ月を、
 私たちのがんばりに使いましょう。教育基本法の学習会に呼んでください。
 教師は出前講師にとんでいきます」(教員)
※「弁護士も行きますよ」と渡辺和恵さん

■「旭区は10の校区のうち5つに九条の会ができています。
 ライブや9条グッズで楽しく、9条の輪をひろげています」(旭区新森9条の会)

■「平和の平を“ひら”と読んで“ひらひらの会”で活動。
 もう憲法が変わったかのように言う政治家、許せません」(高槻)

■「ペインティングした紙ばさみをチラシにつけて配っています」
 (東大阪・こうのいけ9条の会)

■「次の国会で悪法を廃案にするために、やはりこの夏、署名を」(母親運動連絡会)

…など、会場発言も次々に。

子どもを預けている保育所で「9条の会」をつくっている若いお母さんは、
NHKの「日本のこれから 米軍基地について考えた事ありますか」に出演もしたそうです。
放映された番組以上にスタジオ内は基地強化に異議ありの熱気だったこと、
“戦争になったら行かなアカンの?”と泣く子どもたちのために
今できることは何だろうと、涙ぐみながら語られました。

会場の様子 会場からの発言

拍手喝采!!「第九で9条」

似顔絵作家の秋元裕美子さん(賛同呼びかけ人)からの提案は、
「ベートーベンの第九のメロディで憲法9条を歌おう!」
まず秋元さんがお手本を披露(拍手・拍手)続いて会場中で歌ってみました。
条文とメロデイーがぴったり合って、これはいいかも。
秋元さんは「12月には、9999人の“第九で9条合唱”
大阪城ホールでなく大阪城公園で、なんてどうですか?」と。
みんなで歌って、大阪中・日本中に広げましょう!

第九で9条をうたう秋元さん

楽しい「9・9のつどい」を、みんなで創りましょう

9月9日の「発足1周年 9・9 9条のつどい」のプランが提案され、
「9条と共に、99条(天皇・議員・公務員の憲法遵守義務)の大切さも広めましょう。
楽しいつどいにする実行委員を募集します」と、事務局からの呼びかけがありました。

「おおさか女性9条の会発足1周年 9・9 9条のつどい」(事務局試案)
 ■9月9日(土)メイン会場は14:00〜16:00 その他会場は12:30〜(詳細未定)
 ■大阪市いきいきエイジングセンター3Fの5部屋
  「北浜」「南森町」「大阪天満宮」いずれからも7分

 ■実行委員募集中
 1)1部屋は上映会の予定DVD・ビデオなど推薦してください
 2)1部屋は9条グッズ・コーナー/出店希望を募ります
 3)1部屋は、飲食物コーナー出店希望を募ります
 4)1部屋は、憲法・教育基本法ミニ学習と展示責任団体募集中
 5)メイン会場の運営や、全体の運営にも実行委員募集中



「早春のつどい」(2006)に100人
ドキュメントに感動、9条グッズもつくりました

               
「おおさか女性9条の会」は、3回目のつどいとなる「早春のつどい」を、
2月25日、大阪市内のエル大阪で開催し、100人がつどいました。

続々と詰めかける参加者 熱心に聞き入る参加者

「戦争に加担した罪は消えない」〜91歳の生き様

 第1部では、
 毎日放送「映像05」で放映された「独り語り〜91歳の出前噺(ばなし)」を上映。
 このドキュメンタリー番組は、中国での加害体験を講演しつづけた
 本多立太郎(りゅうたろう)さんを追ったものです。
 折しも、本多さんは、翌26日の箕面市での1124回目の出前噺を最後に、
 20年にわたる「戦争体験出前噺」を終えられるところでした。
 戦死した仲間を火葬することもできなかった、遺体の浮く川で米を研いだ、
 中国人捕虜を銃剣で突くように命じられたこと…などなど、
 本多さんは、相手が小学生でも、労働組合の活動家でも、話の内容はまったく変えず、
 中国にもわたって語りつづけました。
 「私の罪は消えない。語るなら最悪の事実を語るべきだ」「私は事実を皆さんの前に置くだけ。
 後は聞いた方の受け止め方次第」「孫に軍服は着せない」と
 90歳をこえて毅然と奮闘する姿に、参加者は涙をふきながら見入りました。

「制作者に会えてよかった」

制作者の津村健夫さん 講演する津村さん

 番組ディレクターの津村健夫さんは、「女性9条の会」よびかけ人である津村明子さん
 (生協府連会長)の息子さんです。
 津村健夫さんも「つどい」に出席し、「イラク派兵のニュースを見ていて、
 昔の映画で見た出征兵士の姿とだぶった。丁度その頃、本多さんを知りました」
 「60年たって、私たちの世代は想像でしか戦争を知ることができません。
 そんな中、体験した人が語る動かしがたい事実は説得力があります。
 それはそのまま反戦のメッセージとなります。憲法を守る活動に生かせてもらえたら
 うれしいです」と語られました。 

会場の風景 会場の風景

こんな番組を全国ネットで

 会場からは、
★「こんないい番組が、関西ローカルで、しかも月に一度(第3日曜日、深夜24:30)
 の放映なんて。もっと全国ネットでみんなが見られる時間に 放映してもらえるよう
 要望していこう」との声。
★「(小泉氏の靖国参拝などで日中関係が冷え切っている中での)中国での出前噺は?」
 の質問に、津村さんは「当人の語る事実の重さは(日中関係で)変わるものではありません」。

質問する参加者 マリア・コラレスさん

★よびかけ人のマリア・コラレスさん(聖母被昇天修道会)は、西成で社会活動をしていますが、 そこで知った男性が「私は戦争で人を殺した。そんな人間が恩給はもらえない」と、
 路上生活をしていることを、「自分の人生をかけて贖罪している人もいる」
 と、紹介しました。

本多さんが出前噺活動を終えると聞いた参加者から、
「私たちが、和歌山県南部の本多さんの家を訪問すればいいのね」という意見も出ました。

9条グッズづくりに挑戦

 第2部は、
 絵手紙、布ストラップ、ちぎり絵にわかれて、「9条グッズ」づくりに挑戦。
 わいわいがやがやと作品を仕上げ、「地域の九条の会でも、つくって広めたいね」と。

ちぎり絵づくりの様子 ちぎり絵づくりの様子

絵手紙に挑戦 完成した作品

 参加者全員に、泉南市の歌坂房子さんの自作CD「愛と平和を歌う」がプレゼントされ、
 「憲法クッキー」の販売、似顔絵作家で賛同よびかけ人の秋元裕美子さんの作品展示・即売
 と、もりだくさんでした。
 「こうのいけ9条の会」からは、ビラを挟んで配っている彩色した洗濯バサミが紹介され、
 各地でいろんな工夫をして9条をひろめていることが交流されました。

こうのいけ9条の会の洗濯バサミ

つどいには、
代表よびかけ人の石田法子弁護士、天理教の平山栄子さん、
マリア・コラレスさん(聖母被昇天修道会)、また賛同よびかけ人の
宮本英子さん(国際女性年大阪の会)も参加しました。

感想より

◆本多さんには、昨年、勤務している中学に出前講演に来ていただきました。
 声のハリや一つひとつの動作にもスゴイなと感心しましたが、やんちゃな子どもたちも
 シーンと聞き入っていました。真実のもつ迫力でしょうね。
 制作者のお話が聞けたのもよかったです。 今回はステキなグッズもゲット。収穫大でした。
 ただ、もっともっとそれぞれのとりくみ・工夫が交流できるような集会にしてほしい。
 情勢学習も入れてとは、欲張りすぎでしょうか。
◆それぞれの方が、それぞれのやり方で、平和についてのとりくみをしていることを
 知ることができました。ビデオもとてもよかった。
 一人ひとりが自分のこととして考えること、想像力をもって相手の立場を考えることが
 大切と思います。
◆ビデオがよかった。私はテレビを見ませんが、こういう良い番組は多くの人に見て欲しい。
 ちぎり絵もできてよかったです。
◆映像はすばらしかったです。本多さん、背中をピシっとのばして、
 人間として過去にきちんとむかいあうことができる姿に感動しました。
 勇気とその賢さに敬服しました。これをいろんなひとにみてほしいと思いました。
 制作者の津村さん、放送界でこのように活躍されている方を応援したいです。
◆メディアでこうした感覚でドキュメンタリー番組をつくっておられる方がおられるのは、
 喜ばしい限りです。本当に今日は来てよかったと思います。
◆本多立太郎さんの出前噺を最初から最後まで多くの人に見せたい。
 特に小学生、中学生、高校生の学校に贈りたいです。
◆長兄が中支で戦死しているので、本多さんのお話の中で
 「最後に呼ぶのはお母さんだ」というのに涙が出て止まりませんでした。
 高齢でありながら出前で戦争の噺をされて。これからはご自宅にこちらから行って、
 お話を聞きたいと思います。
◆「独り語り〜91歳の戦争出前噺」、とても感動しました。
 あの方の生き方にすばらしい人生を見ました。いま私たちができること、
 行動することを考えながら、自分なりの生き方をすべきだと思います。

2005/「12・17学習のつどい」に80人

2回目のつどいを、12月17日(土)、大阪市上本町の「アウィーナおおさか」で開催

<「9条パン」とコーヒーがお迎え>
 会場に入ると、コーヒーの香り。「9」の形のパンは、吹田の障害者作業所がつくりました。
 食べると9条が身につきます?

<キャラクター抜群の司会>

 司会は、よびかけ人で、宗教者9条の会のメンバーでもある天理教の平山栄子さん。
 とっても温かでユーモアたっぷりの司会で、会場が何度も笑いに包まれました。

<心にしみる歌>
 シンガーソングライターのK・シュガーさんが、ピアノを弾き歌い。
 平和への思いのこもる美しいうたごえにうっとり。
 途中で、似顔絵作家で無防備都市運動をしている秋元裕美子さんもゲスト出演です。

司会の平山さん  K.シュガーさん  シュガーさんと秋元さん

<マリアさんの挨拶に感動>
 開会の挨拶は、よびかけ人で聖母被昇天修道会のマリア・コラレスさん。
 流ちょうな日本語で、強化される米軍基地・日米軍事同盟の危険に警鐘。
 憲法の世界的意義を話され、アメリカ追従はやめよう。
 9条を守り抜こうとしめくくられました。(ご挨拶の詳細は別項)

<しっかり学べました>
 学習は、よびかけ人で弁護士の石田法子さんを講師に、
 「自民党新憲法草案と国民投票法案」の狙い
 自民党草案では、前文から、戦争への反省や平和的生存権が消え、
 「国を支える責務」がうたわれたこと
 9条は1項だけでは戦争を止めることにならない例もしめされ、
 2項が削除され、そこに「自衛軍」を明記し、
 団的自衛権をもとうとしている重大性を強調されました。
 「戦争する国」をささえるために、軍事裁判所が設置されたり、
 基本的人権も制約されています。
 現憲法と自民党草案の対比も入ったレジュメにそったお話は、
 とてもわかりやすく、「これをテキストに私も話そう」と
 レジュメを余分に持って帰る人もありました。

マリア・コラレスさん  石田法子弁護士  会場からの質問

<もっと交流したかった…>
 交流では、よびかけ人で、NewOSK日本歌劇団代表取締役会長
 吉津たかしさん
が、「平和あってこその歌劇」と発言。

「九条の会・豊中いちばん星」熊野以素さんは、
 「豊中にも9条の会がほしいね、つくろう、と5人で5分でできました。
 イラクの現実を知りたいね→ハイ高遠さん呼ぼう、
 戦争の実体験を聞きたい→アレンさんに来てもらおう、と
 思ったことはすぐ実行。どんどん輪がひろがっています。
 星の数ほど9条の会をつくりましょう」と元気いっぱいでした。

吉津たかしさん  豊中いちばん星のみなさん

 会場の後ろでは、シールや絵はがき、Tシャツ、コサージュなど、9条グッズの展示・即売。
 本当は、9条グッズの発言・交流も予定していたのですが、
 時間がなく、持参くださったみなさんには申し訳ありませんでした。
 次回(2006年2月25日)にはぜひ!!

マリア・コラレスさんのあいさつ(要旨)■

 横須賀への空母配備のニュースや米軍再編の動きに、戦争が始まったのかと震えました。
 「アメリカから押しつけられた憲法」だとよく言われます。
 しかし、アメリカが見直そうとしたとき、「戦争放棄の憲法がいい」
 と言ったのは吉田茂内閣です。

 アメリカは、あの憲法ができたことを後悔し、何度も変えさせようとして、
 日本政府もそれに応 えたかったけれど、60年間、国民がそれを許しませんでした。
 私たちが選んで守ってきた憲法です。

 9条は、日本の侵略戦争に対する、一つの謝り方ともいえます。
 謝ることには、3つの要素があります。

 1.謝罪の言葉を述べる
 2.二度とくりかえさない
 3.犠牲者へ十分な補償をする

 日本は、十分補償しているとはいえないし、謝罪もしていないかもしれませんが、
 二番目の「二度と繰り返さない」というのが、9条です。
 9条があるから、アジアの反日感情も抑えられています。
 9条がなくなれば、アジアの緊張が増していきます。
 9条は、日本だけの問題ではなく、アジアでの意味も考えなくてはいけません。

 世界でも9条が注目されています。
 ハーグの国際会議で、平和のためには日本の9条のような憲法を持とうと言われました。
 軍備があることで守られるのではなく、軍備があることで戦争になる可能性が高くなります。
 9条は守るに値するものだから守り通します。
 アメリカについていくのもやめましょう、と言い続けていきたいと思います。

参加者の感想より

・私たちが守るという「意気込み」が、女性だからこそ!と、思えます。
・マリアさんのお話は、外国の方が9条をどう思っているのか、
 どんなに大切に思っているのか、熱意のある話に感動しました。
・石田さんのお話、現憲法と比較対照してよくわかりました。
・K.シュガーさんの「多喜二へのレクイエム」の歌、よかったです。
・マリアさんの釜ヶ崎での活動、すごいですね。

 (注:マリアさんは、あいりん地区で、福祉活動とともに、映画「日本国憲法」の上映会もされています)

・楽しく有意義でした。司会のキャラクターでとても会が和みましたね。
・交流もあるということで、グッズも持参したのですが、発言の機会がなく残念でした。
 いろいろな交流を聞きたかったです。

 歌あり、勉強あり、女性ならではのホッコリ、密度の濃いつどいでした。


「おおさか女性9条の会」スタート!

日本をふたたび「戦争をする国」にするために、
憲法を変えようという動きが強まっています。
「二度と戦争はしない」「戦争のための武器は持たない」
と誓った憲法第9条は、日本の誇り、
そして今では世界の宝といわれています。

憲法はさらに、第24条で「両性の平等」を
高らかにうたい、女性たちを励ましてきました。
大阪の女性は今、日本国憲法を守り抜くため、
力をあわせます。

2005年9月3日、中之島中央公会堂で
「平和と平等を願って〜おおさか女性9条のつどい」を開催

1200人が会場をいっぱいにしました。

五縁太鼓のみなさん

五縁太鼓のみなさんの元気な演奏で、つどいは華やかにオープン!

湯川れい子さん

音楽評論家の湯川れい子さんが、
「音楽から見えてくる平和・平等〜私にとっての憲法」と題して記念講演。
戦死したお兄さんの描いたレコード・ジャケットのデザインを掲げて、
「正しい戦争なんてない。一人ひとりが9条を守っていこう」と語りかけました。


呼びかけ人のみなさん

登壇されたよびかけ人のみなさん(左より)

石田法子さん(弁護士)
渡辺和恵さん(弁護士)
津村明子さん(大阪府生活協同組合連合会会長)
小山乃里子さん(ラジオタレント)
辻加代さん(大阪YWCA会長)
森屋裕子さん(世界女性会議ネットワーク関西世話人)
平山栄子さん(宗教者・天理教)
竹中恵美子さん(大阪市立大学名誉教授)
新屋英子さん(女優)

【クリックすると別ページで拡大します】

参加者全員でアピールを採択、「おおさか女性9条の会」が発足しました。

「おおさか女性9条の会」発足のアピール

大阪の女性のみなさん、大阪が焼け野原になって60年、あの戦争の悲惨は
二度とくり返してはならないと深く胸にきざみながら、私たちは歩んできました。

「もう二度と戦争はしない」「そのための武器は持たない」。
この日本国憲法9条は、平和をねがう日本国民の大きなよりどころでした。
いま、その9条をターゲットに、憲法を変えようとの動きが強まっています。
そのねらいは、日本を、アメリカといっしょになって
世界中で武力行使する「戦争をする国」にすることです。
この企みを、何としてもくい止めようではありませんか。

21世紀こそ戦争のない時代にとねがう世界の人々から、
「9条のような憲法をすべての国で」と提唱されている時、
私たちは、9条をもつ誇りとそれを守りきる責任を強く感じます。

日本国憲法はまた、第24条で、「両性の平等」を高らかにうたい、
私たち女性をはげましつづけてきました。これを後戻りさせるわけにはいきません。
日本国憲法は、一人ひとりの命と尊厳を何よりも大切にとつくりあげられました。
平和と平等を守る、この一点で、大阪中の女性が手をつなぎあいましょう。

大江健三郎さんたち9氏の「九条の会アピール」に応え、
全国ですでに3000をこえる「9条の会」がうまれています。
私たちも、この「つどい」参加者の総意として、
「おおさか女性9条の会」を発足させ、次のとりくみをはじめましょう。

■「九条の会アピール」への賛同をひろげましょう。
■大小無数のつどいをひらき、平和への願い、戦争体験、
 9条への思いを語りあいましょう。
■憲法9条、24条の意義をあらためて学びあいましょう。
■一人ひとりが、持ち味ををいかして、多様な形で、
 9条改悪に反対する意思を表明し、大きな世論をつくりあげましょう。

大阪の女性のみなさん、「改憲」のくわだてを阻むため、
一人ひとりができる、あらゆる努力をいますぐ始めましょう。

   2005年9月3日 「9・3 おおさか女性9条のつどい」 参加者一同

参加者のみなさん


会場を埋め尽くした1200人の皆さん、たくさんのカンパ、ありがとうございました。
感想文も200通ちかく寄せられました。
「中学3年生です」と書かれたカンパ袋には、
「私の気持ちいっぱいです。『9条のつどい』、とても勉強になりました。
 私も大人になったら、この場に集まった、平和への意志をもった大阪の女性のようになりたいです」
とつづられていました。
■よびかけ人(50音順)

 石田法子(弁護士)
 亀田美佐子(ヴァイオリニスト)
 小篠綾子(デザイナー)
 小山乃里子(ラジオ・タレント)
 新屋英子(女優)
 竹中恵美子(大阪市立大学名誉教授)
 辻加代(大阪YWCA会長)
 津村明子(大阪府生活協同組合連合会会長)
 平山栄子(宗教者・天理教)
 藤田高淳(月江寺住職)
 マリア・コラレス(聖母被昇天修道会)
 三林京子(俳優)
 森屋裕子(世界女性会議ネットワーク関西世話人)
 吉津たかし(元 New OSK 日本歌劇団代表取締役会長)
 渡辺和恵(弁護士)

■事務局長
 野崎清(放送と女性ネットワークin関西世話人)


「おおさか女性9条の会」よびかけ人のひとこと(五十音順)

■石田法子さん(弁護士)

60年間、平和に暮らしてきた日本国民は、
世界から見て、上から何番目かには幸せな人間だろうと思います。
その幸せを共有したiいと思います。
そのためには、9条を守って次の世代、
あるいは今生きている横の世界の人たちに、平和をひろげていきたい。
3人の娘の母親としても、9条は守りとおさなければと強く思っています。

■亀田美佐子さん(ヴァイオリニスト)

憲法九条は「不戦の誓い」が明記された、人間社会の理想をうたう素晴らしいものです。
九条の歯止めが無くなったら、今の日本政府は再び愚かな戦争への道につき進むでしょう。
私たちは誰も殺してはいけません。
人は殺したり殺されたりするために生まれたのではないので す。
争うことに使うエネルギーを、平和を守ることに使わなければなりません。

■小篠綾子さん(デザイナー)

昭和19年に主人を亡くし、女手一つで子ども3人
(コシノ・ジュンコ、ヒロコ、ミチコさん)を育てましたが、
やはり戦争というのは嫌なものです。
今日、平和なように見えますけれども、決して平和ではない世の中になっております。
女性の力によって、これから本当の平和な時代が来るようにしていただきたい。
身に受けた戦争の痛み、それだけは身に染みております。

■小山乃里子さん(ラジオタレント)

「軍隊を持たない」と大きく掲げられた看板、
世界中が「経済成長もすごいが、あれもすごいな」と見てきました。
60年たって、字が少し薄くなっています。
黒々と書き直そうというのならいい、文言を変えようなんてとんでもない。
我々は、銃を持つ人間にはなりたくない。
だから、9条を守り抜きたいと思っています。

■新屋英子さん(女優)

「構造改革」というなら、「自衛隊を災害救助隊にせよ!」です。
「憲法9条はとわに 私らが子に残すもの」
私は、16才の時、下士官待遇で陸軍士官学校にいました。
戦争がすんで、将軍たちは逃げだし、兵士は放り出されたまま。
戦争とは、そんなものです。私たちの手で9条を守りましょう。


■竹中恵美子さん(大阪市大名誉教授)

学徒動員で働いていた軍国少女でした。
9条はアジアの国々への侵略・迫害ののちに手にしたもの、手放すわけにはいきません。
いま、戦争の体験を語らないでいることは、中立でいることではない、
改憲の流れに加担していくことだと思います。手をつなぎましょう。


■辻加代さん(大阪YWCA会長)


■津村明子さん(大阪府生活協同組合連合会会長)

中学1年生の時に新憲法ができ、戦争のない平和な国が
これからつくられていくということで、非常にうれしかったものです。
また、24条では男女平等がはっきり書かれていました。
今度は国の半分をしめる女性が、平和と男女平等を守るということで、
絶対に憲法は守り通すと意気込んでおります。

■平山栄子さん(宗教者・天理教)

天理教というのは、人のよい平和的要素を持った教団ですが、
保守的で、平和を行動に移すということができていません。
私は名もない一信者かもしれませんが、上がやらないなら、
下から波を起こそうと、昨年9月に「天理教平和の会」
(現・天理教九条の会)を発足させて行動に出ています。
立場は違いますが、皆さんと一緒にやっていきたいと思います。


■藤田高淳さん(月江寺住職)
戦争はもうこりごりです。軍靴の音が聞こえるようになったら、もうダメですね。
大阪大空襲で寺は丸焼けでした。師匠と二人懸命に防ぎましたが、叶いませんでした。
今日の世相には目を覆いたくなるものがあります。
その是正のつもりなのか、時の行政は愛国心を強調し、
「国家の斉唱」、その際の「起立」などを強制し、
また、教育勅語の復活をはかるなど、右傾化が目立ちます。
今こそ、「9条」を中心とした憲法をどこまでも守り抜きたい気持ちでいっぱいです。
(大阪革新懇だより・125号より)

■マリア・コラレスさん(聖母被昇天修道会)

日本に来てから46年になります。
私にとって、憲法が日本で一番の宝物だと思います。
「普通の国」になるのだと、お偉いさんたちは言うけれども、
それで国際貢献していると思えば大間違いです。
戦争放棄による世界貢献が、一番大事なメッセージだと思います。
私は声のある限り、どこに行っても、世界平和のために
憲法を守っていきたいと声を上げたいと思います。

■三林京子さん(俳優)

一日も早く世界中から戦争もテロもなくなって欲しいと思います


■森屋裕子さん(世界女性会議ネットワーク関西世話人)

8月6日に、広島に行ってきました。
広島の友人が「60年間、原爆とかいろいろあったけど、
報復しようとは思ってはこなかった。国として、60年間、
人を殺してこなかったことを誇りとしていいのではないか」と語りました。
軍事をバックにして、テロを撲滅することはできないと思っています。
どこの国も軍隊を外に出さなければ、テロなんか起こりません。


■吉津たかしさん(New OSK日本歌劇団代表取締役会長)

私は憲法のことはまったくわかりませんが、戦争をする国にはなりたくありません

■渡辺和恵さん(弁護士)

日本国憲法を知る前から、政治の主人公は私たち庶民であること、
戦争は絶対してはいけないこと、男女平等も含めて人間はみんな平等であることを
教えてくれたのは、私の亡き母です。母は大阪大空襲で、その母親を亡くしました。
いま、命を粗末にする政治が横行し、またぞろ戦争をしようとしています。
戦争を知らない私ですが、こういったことは絶対に許せないと痛感しています。


9月3日の「つどい」以降、呼びかけ人に加わってくださった方々(五十音順・敬称略)

秋元裕美子(似顔絵作家)
岩尾和子(ギャラリー・キットハウス主宰)
内海淳子(アルパ弾き語り)
小川真知子(コマーシャルの中の男女役割を問い直す会)
尾崎恵子(客室乗務員)
喜多タケ子(新日本歌人協会大阪府連絡会代表)
小泉玲紫(箏曲家)
小森田精子(日本科学者会議大阪支部)
桜井郁子(演劇評論家)
武田繁子(堺・幼稚園教員)
橘統子(フリーアナウンサー)
田中康子(たなかやすこ・おはなしの会主宰)
寺本真名(放送と女性ネットワークin関西)
豊島旭風(筑前琵琶奏者)
長岡輝子(私学退職者会女性サロン代表)
中川なをみ(児童文学作家)
西浦洋子(NPO法人さんさん泉南代表)
長川堂いく子(舞踏家)
藤山喜子(女優)
丸山美和子(佛教大学助教授)
三木朋子(文芸評論家)
宮本英子(国際婦人年大阪の会代表)
森俊江(高齢社会をよくする女性の会・大阪事務局長)
山内美恵子(新日本歌人協会全国幹事)
山本栄(新日本歌人協会全国幹事)

11月10日現在、呼びかけ人は40人を超えました。