代紋 Take2

タイムスリップした三下中年ヤクザが、

前の人生とは別の人生を歩もうとする処から物語は始まる。

 

組内の抗争、他組織との抗争、組長の死、

刑務所への服役、潰れかけた組の再生、組織の巨大化・・・・

 

タイムスリップというSF要素をヤクザ漫画に持ち込んだ手法は

斬新といっても褒めすぎには当たらず、

尚かつストーリィ進行の起伏、

テンポは特に初期に於いて注目に値する。

話の広がり方にも説得力があって良い。

 

クライマックス近くにはかなり話がSF的になってしまった。

 

しかし残念なのはエンディングである。

ゲーム落ちではありきたりすぎた。

正直わしはこれにがっかりして単行本を買うのを止めて所有分は売却した。

 

作品として評価できるのは中盤までであった。

作者が「ヤクザという人間」を描こうとしていたことに疑いはなく、

その点には好感が持てたのだが・・・・

 

 

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