ナニワ金融道
作者が唯物論者でもあろうと名作は名作なのである(笑)
すでに故人となってしまった青木雄二氏の作品である。
お世辞にも上手と言えず、動きなど全く感じられない絵でありながら
生(なま)の社会の現生(げんなま)を扱う人間の生々しさは凄まじい。
主人公・灰原達之の金融屋としての成長と金に纏わる法律の絡み合う展開は
静止画像のような絵が意志を持って動き出すような錯覚さえ感じさせる。
蛇足ながらこの漫画に関西卑語がどれほど散りばめられているのか
一度数えてみたいという欲求もある。
名前に地名に看板に・・・・(^^;