東北大震災に関するBlogまとめ

 

発生から3ヶ月ばかりが経過してますが、被災者の居住問題、雇用問題、原発と全く先行きが見えない状況が続いておりま す。

発生直後からBlogで取り上げて来ましたが、記載後に判明した事実などは注釈を加えながらここに転載します。

 

2011/3/12 どないなっとんねん    2011/3/12「この目で見たい」だ? 2011/3/13 プロレスラーか(^^;  

2011/3/14 どこかの職場のようだ    2011/3/16 トラック野郎     2011/3/17 内ゲバ大好き  

2011/3/18 救援物資は届いているか?  2011/3/24 改訂版        2011/3/28 得意技  

2011/3/29 ウンコとゲロの投げつけ合い 2011/3/31 ほんとかよ      2011/4/4 回答?

2011/4/6 泥舟には乗りません      2011/4/9 竜王と遭遇      2011/4/12 メタルキングを倒した!!  

2011/4/13 いくらなんでもこれは許せん 2011/4/18 一端          2011/4/19 憲法違反だってだからそれ

2011/5/12 乳として進まず      2011/5/16 ヤットデタマン

 

 

 

2011/3/12

どないなっとんねん  

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110312-00000043-jij-soci

未曾有の大地震の被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。地震 発生から津波の到達も最速で30分程度と逃げる間も無かったんでしょうか、相当数の方々が被害に遭 われているようで・・・・

津波による被害を受けた=死者、行方不明者のほとんどが高齢者 だった様です。それでは逃げられなかったのも当然かも知れません。現在までの高齢者/介護行政の盲 点なのか、欠失なのか・・・・俎上に上がるんでしょうか、これ。

 

に、しても。自衛隊のヘリよりマスゴミのヘリの方が余程被災地を飛びまくってるのはどういう ことなんでしょうか。阪神大震災の時も状況把握に自衛隊が活躍でき なかったのは記憶に新しい処ですが、どうやら二の轍を踏んでるよう です。以前ここで「政治的空白時にこそ災害が」などと書きましたが、わしもここまでの災害は想像すらしてませんでした。

本当に疑問です。軍隊とは自国の国民生活を守るのが第一義であり、日本の場合はその名も自衛隊です。こういう時にスクランブル体制で動かし てこその自衛隊です。3/12午前の段階で、まだ8000人 規模の出動を「検討」してるんだそうです。自衛隊の方々は、忸怩たる思いで命令を待っている事でしょう。その心中、察するに余あります。
阪神大震災の時、命令が無いままRF-4を飛ばしたがために高高度を飛ばざるを得 ず、そのため遠景でした写真が撮れず、状況把握が不十分であった事実。まったく同じ事の繰り返しです。

前回の文章を再度掲載します。情けないにも程があります。

歴史は繰り返す、とよく言 われます。
この国ほどその金言が当てはまる国もないでしょう。
要するに歴史を省みて参考にして改善する、
そういう事が出来ない国なんですね。


最悪なのは、こういう事態においてダメな政府をそのまま使わざるを得ない事実です。
少しでも被害の拡大が食い止められますよう。

あ、もう一つ注意事項。同じ太平洋プレートに起因する大地震は貞観年間に起こっているそうですが、その5年程前に富士山も大噴火しているそうです。精進湖、西湖、本栖湖の分割、そして青木ヶ原を作った大規模な噴 火です。本気で富士山が噴火する可能性が高まっているように思えます。

 

※米軍は早々に“空母による支援”を行いました。“空母による 支援”がどういう意味か、軍事に詳しい人に訊いてみたいんですがわしとしては。だってですね、空母は一隻あれば一国との戦争が可能とすら言われてる軍事施 設ですよ。そりゃ空母の方が人は沢山乗ってますが、支援だけならもっと足の速い船で大勢を運んでくればいいじゃないですか。実際震災後に泥にまみれた仙台 空港にC-130は着陸している訳で、C-130の ピストン輸送で相当数の米軍部隊を運ぶ事は可能だった筈でしょう。この辺りを指摘している人達をわしは寡聞にして知りませんが、「米軍が空母を差し向けた 意味」は軍事的には何を示すんでしょうかね。

 

わしはこの震災は、正しく国家の危機だったと考えています。

だってそうでしょう。

日本を占領したいという考えが露程にでもあれば、そこまで行か なくても日本国内でテロを起こす気でもあれば、この震災は千載一遇のチャンスですよ、間違いなく。わしがそういう立場にあれば、間違いなくミサイルの照準 を福島に合わせます。自爆テロをしてくれる人員があれば、迷わず福島原発に差し向けます。誰もいなくなった津波被災地に上陸作戦を指示します。わずか1000人でも上陸できれば、原発には100人でもい れば、日本という国家は崩壊の危機に陥ります。この辺りの人員数に関しては専門家の意見が必要でしょうが、おそらくは言い過ぎではないと思います。たった これだけの人員で、日本は国家存亡の危機に陥る訳です。これを政府中枢が自覚していたかどうか。私見ではしてないと断じますが。

 

我が国では治安維持が必然的に行われる世界に類を見ない民度を 誇りますから、この事にまで思慮を巡らせる事すら難しいのかも知れません。しかし全世界平均で物事を考えれば、被災地域に軍隊を導入するのは内外の治安を 維持する為、それが第一義です。この国ではその感覚が麻痺しているとしか言い様がありません。要するに、国内の治安維持が容易である為に、国外にまでも容 易であろうと誤解しているのです。先に述べたように、国家存亡の危機であると自覚していないのですから、これは穿った見方とは思えません。しかしアメリカ はそうではありません。自衛隊をどう使うか日本政府が考えているのを待っていられない同盟国(ほとんど宗主国ですが)のアメリカとしては、「支援」という 名の「護国」を買って出るしかなかったのではないか、わしはそう考えています。

 

 

2011/3/12

「こ の目で見たい」だ?  

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110312-00000044-jij-pol

んなしょぼしょぼの目で見た処で何の役に立つと?物見遊山に4時間かける暇があれば、とにかく情報収集しまくれと。繰り返すが自衛隊は国を守る為にある。ミンス政権がその為でないのは解ってるので敢えては言わない。自衛隊を使ってとにかく情報収集するよう指示を出し、一日経っても状況の把握が出来ない「自 治体組織」など残らないように徹底的に情報を集めさせるのが先決ではないのか。役所が機能停止に陥るのも道理な程の地震である。ならば政府側から情報を集 めにいくのが当然ではないか。マスゴミのヘリなど一切被災地には必要ないではないか。あんなものシャットダウンして自衛隊機をフル稼働させるしかないでは ないか。マスゴミに政権を取らせてもらった恩義をここで返してるのだろうが。

あろうことか救助活動の邪魔をするような取材をするマスゴミもあったと聞いているが。糞が糞の党を持ち上げた訳だ。

もう一度言う。そんなしょぼくれた目で被災地を見ても
糞 の役にも立たない。それにかける時間とヘリがあれば、情報を集め、 分析し、対策を練れ。貴様が乗るヘリの燃料代でどれだけの水が買える?どれだけの物資が運べる?何人の救助ができる?

どうせその内こう宣うだろう。「初めての経験だったから」と。その点では有史以来初と言えるレベルでもあるこの地震は彼にとって都合が良 かった、という事にもなろうか。

やっぱり言ったね<初体験


そしてそれでまたも誤摩化されるのだろう。終焉は意外と近いのかも しれない。

 

 

2011/3/13

プロ レスラーか(^^;  

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000037-mai-soci

以下、全文。

【北米総局】東日本大震災を 受け、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は12日、「不屈の日本」と題する社説を掲載した。社説は地震大国日本の技術力と「備え」をたたえ、 「日本は経済が低迷し、政治家の失態に国民の大部分は当惑しているが間違ってはいけない。日本の産業力は依然として偉大だ」と述べた。

 社説は「1億2600万人以上が住む島国が、(大規模)地震にいかに持ちこたえたかについて言及せざるを得ない」としたうえで、日本が 100年以上にわたり「建物の耐震化をしてきた」と指摘。「今回の地震で高いビルは持ちこたえたようだ」と分析した。

 93年完成の横浜ランドマークタワーに触れ「高さ971フィート(約296メートル)は地震大国では驚異的。最先端の建築工学を駆使でき る技術と富が あって初めて可能になった」と評価。また07年導入の緊急地震速報を「世界最先端の技術」と紹介し、11日の地震発生時にも「高い評価を得た」とたたえ た。

 また米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、阪神大震災当時に東京支局長だったニコラス・クリストフ氏の「日本へのお悔やみ、そ して称賛」と題するコラムを掲載、日本人の精神力の強さをたたえ、復興に向けてエールを送った。

 クリストフ氏は、阪神大震災時の取材で、崩壊した商店街で略奪がほとんどなかったことや、支援物資の奪い合いが生じなかった事例を紹介。 「我慢」という 日本語を引き合いに「日本人の忍耐力や冷静さ、秩序は実に高潔だった」と説明し、「今後、それらが示されるだろう」と期待を寄せた。


ま、君らの国とは文化の練度が違います。この状況でも節度が保てる被災者の方々には敬意とお見舞いを繰り返し申し述べます。

しかしながら政府側の対応としては正反対。おそらくはマスゴミの節度の無さも。

今日は午後から試合だったので半日家を空けたが、家に居る時間内でもTVはほとんど 観ず。せいぜいが国営。後はもう扇情的に津波映像を垂れ流し、原発に関し国や電力会社への批判を繰り返すだけ。原発の情報は確かに抑え気味に公開していた のだろうが、これは致し方ない部分があろう。原子力の恐ろしさを文字通りに知っているのは日本人のみである。「核アレルギー罹患率」は世界一であろう。核 アレルギーが核戦争/核拡散の抑制に一役買っているのは厳然たる事実であるが、そういった有益な事 ばかりではないのだ。「核パニック」が起こって当然の状況でもありうるのだ。

しかし、敢えて言ってしまえば、被爆した「かもしれない」人々を論うまえに今現時点孤立し「ている」人々、救援を待っ「ている」人々、漂流 し「ている」人々、埋もれ「ている」人々、彼らをどう助けるか、その為にはどうするべきか、それを論じるべきではないのか。語弊を恐れずいうが、被曝=死 ではない。被曝を防ぐのも大事だが、上に書いたような人々は死に直結しているのだ。彼らに有益な情報など、ゴミどもがどれほど流したというのだ?

ここを覗いた人は是非下記のリンクを読んで欲しい。

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/traf/1299861529/

スパムでもチェーンでもない。上の記事を否定するような輩も確かにいるが、それ以上に国の対応が最低である事が判るだろう。こういった情報 は、マスゴミから全く流されていない。節電よりももっと大事な事が抜けているではないか。

阪神大震災の後、ゴーマニズム宣言で小林よしのり氏は言った。幹線封鎖/交通制限を かけろと。当然である。いや、世界でどの国であっても、こうした大災害時には採る処置であろう。災害時にまず必要になるのは人員と水と食料である。今回の 場合では毛布も必要だし燃料自体も必要だろう。とにかく、莫大な物資と人間が必要になるのだ。それらを運ぶ為には道がいくらあっても足りないのだ。主要道 路、使える道路はまず第一にこういったものの輸送に使われなければならない。

なのに・・・という話である。

阪神の時もそうだが、救えた筈の人々が多過ぎるのだ。人的被害が大き過ぎる。政府の無能故に救えなかった命が。

その代償として政権中枢の人達には三陸の人柱になる事をお勧めする。事が一段落したら、であるが。やむなく。

 

 

2011/3/14

どこ かの職場のようだ 

ちょ・・・笑いとってどうするよ・・・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000611-san-pol

以下抜粋。

 「まず、今回、先程、海江田万 里経済産業大臣からも発表があった通り、東北地方・太平洋沖地震によって、東電および東北電力管内の電力供給設備において、大きな被害が出ている。そこ で、海江田経産相より、両電力会社に対し、電力供給設備の早期復旧や、他社からの融通の増加などによって、最大限の供給力を確保するよう指示しているとこ ろだが、供給力が短期間に復旧する見込みは低く、明日以降、両電力会社管内で、相当量の電力不足が生じる可能性が高くなっている。こうした事態に対応する ため、政府においては、電力需給緊急対策本部を設置することとし、本日午後5時過ぎより、第1回会合を開催することとした。同本部において、東京電力およ び東北電力管内における電力需給の動向を踏まえた対応策を早急に検討、策定することとしているが、こうした異常事態にかんがみ、国民の皆さんにおいても、 不要不急の電力時の使用を控えていただくなど最大限の節電にご協力をお願いをしたい。国民の皆さんの理解をいただき、こうした電力供給不足への適切な対応 をはかっていくため、本日付で、
蓮舫国務大臣に節電啓発の担当大臣を命ずることとした。後ほどその辞 令が交付される予定だ」

 「また、今後、避難所で暮らす方や自宅の復旧をされる方への支援などといった場面で、政府の役割に加え、ボランティアの皆さんの役割が大 変重要になって まいる。こうしたことから、さまざまなボランティア活動と政府との間の連携を進めるため、本日付で災害ボランティア担当として、
辻元清美衆院議員に首相補佐官を命ずるところとした。後ほど首相から辞令 交付を行う予定だ」

災害対策金を仕分けた=削減させた張本人(ま、神輿かも知れませんが)を
省エネ大臣(役職をまともに書く気にもならん)にして
阪神大震災においてはボランティアに乗じ
救助している自衛隊をすら批判しアジビラまで配ったとされる御仁ですか。

人材がいないのはもう判りきってますが、蓮舫て・・・。災害対策金があってすら今回の被害を防げた訳でもなく、ましてわしは儒教論者ではな いのだから「この震災は天罰であって・・・」等と言うつもりは毛頭ない。
どこかの知事さんは違う意味で宣ってるようであるが。しかし公共事業を仕分けたら今度は電気の仕分けですか。はぁ。

ま、ここまではまだしも。わしゃ自衛隊を侮辱するにも程があると思いますよ・・・・

自衛隊を送れ送れと連呼しているわしであるが、これは危険な所に行って来いと言っている訳ではなく、彼らが危機管理の実働部隊としてのプロ フェッショナルでもあり、国を守ってくれる存在であるからこそ敬意を込めて言っているのである。彼らのプロ意識では飛び出さんばかりに待機しくれていたも のだと信ずる。先日のトラック運転手にも勿論そうだが、今はとにかく救助のプロと物流のプロが必要な状況なのだ。だからそのための道を開け、道を空けろと 宣っているのである。

その自衛隊を否定する急先鋒がボランティア担当とは、もはや何がなんだか理解不能な状況である。確かにもう少しすればボランティアの手は絶 対的に必要になる。ボランティアと政府、救助に関わる人々が連携を取らなければならない。それは考えるまでもない事である。しかし、自衛隊との連携どころ かその存在自体を真っ向から否定して来た人物が政府側の代表である。

・・・自衛隊の方々、帰らないでくださいm(_ _)m

気を取り直して。もう一件。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110314-00000159-jij-soci

飽きる程使っている「未曾有」という言葉がこれほど的確である事実、である。マグニチュード9.0と いう数字は、想定外以外の何ものでもないし、これによる津波など想像すらできないものだろう。

でも。
わしは敢えて言っておきたい。阪神の時も、奥尻の時も見受けられ、今回も当然のようにそうである事を。取材するのはいい。カメラを回そうが インタビューしようが、それはいい。悲痛な言葉を紡ぐ町長の顔をアップで写す演出も良かろう。

しかしせめて、支援物資は持てるだけ持って行け。最低限のクルーでスペースを空けろ。自分達の食い物も分け与えろ。自分より薄着の者など数 多居る事だろう。その中で着膨れてカメラを回すな。裸でインタビューしろとまでは言わない。最低限の節度と礼儀は守れ。見苦しいにも程がある。
ので民放はもう全く観ないのだが

津波の映像は確かに衝撃的である。事後の映像もまさしく想定外の凄 惨な状況である。原発の爆発も確かに脅威である。生の被害者の声には胸を打たれる。

しかしそれよりも大事な、大切な事はいくらでもある筈だ。伝えなければならない事はいくらでもある筈だ。昨日の道路の話など、その最たるも のだろう。被害の映像を観て、自分が現場に居たら、どう行動していたかを自答しないものはいないだろう。それと同様に、被害に対して自分がどう行動できる かと自答しない者も、またいないだろう。この答えは、必然的にマスゴミの中にはない。皆無である。残念ながら、という枕すら付けられない、これが何より残 念である。

 

2011/3/16

ト ラック野郎  

正直ね、最近のトラック、嫌いでした。高速道路の追い越し車線で80km/hで居座るわ、へんな金属板をリアに張ってわしの車のライトが反射してまぶしいわ、車線変更へたく そだわ・・・・明らかに下手なドライバーが増えた印象があり、高速に乗ってトラックが3台も連なれ ば「ち」と言ってしまっていたわしです。

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/traf/1300211242/l50

でもちょっとこの度はトラックの運転手を見直しました。本当に頑張ってもらいたいもんです。ここまで真面目に読めるスレは初めてかも。ま、 荒らしは普通にいますし、どこに真偽の境界があるのかわしには判断できませんが。

しかし物が必要な今こそ、彼らの力が必要なんです。心から応援します。


で、今日の帰宅時に駅で学生が募金活動してました。気持ちはね、解らないではないんですよ。人間の無力さを証明するかのような未曾有の震災 に対し、「何か自分でも出来る事」を探すのは至極真っ当な感覚です。でも、これは明らかに方向性が間違ってると思います。45人並んでましたけど、時給500円でもバイトすりゃ一時間で20002500円稼げます。それをちゃんとした基金に託せばいいじゃないですか。一日中汗水たらしてバイトすればそ の人数で10万円稼ぐまで一週間も要らないでしょう。ガソリンスタンドでバイトして、「この状況で すから車での外出はお控えください」とか言ったら多少の達成感は感じてもわしは許しますけどね。

少なくとも、わしゃこの学生達に金は預けられませんよ。見ず知らずの学生が募金活動って、どうやってその募金が真っ当に届けられると信じら れるんですか(笑)勿論ちゃんとした基金に託しますよ。

何でも良い、為になりたい、その気持ち自体は純粋かも知れません。しかしその行動は最悪ですね。正直、この極限状態であってすらいい子であ ろうとする下賎さすら感じます。声を張り上げただけで誰かを助けた気になる、しかしやった事は寒空の中立ってただけ。

無視するにも気が引けますしね。なんか、すげえやな気分になりましたね。ちょっとお説教してやろうかと思うぐらい。

 

※この辺りの感覚を香山リカ氏が被災してなくても全国民が被災 した心理状態にあるなどと言ってましたが、わしはちと違うと思います。わしらは被災してませんし、被災した感覚もありません。自他ともに認める非被災者で す。それが「被災した」ような気分になるのは、単に後ろめたいだけです。「家も流され寒い季節で着の身着のままで飲み水さえ不足する」被災者の映像を、暖 かい家で飯食ったり酒呑んだりしながら観てていいのかわし、そういう疚しさが根本です。だから被災者として同化する事でその疚しさを紛らわせているだけで す。でもわしは敢えて言いますが、疚しさを感じる必要性はないと思います。ただでさえ疚しい職業なのに、これ以上疚しさを抱えてられませんよわしは。それ は半分冗談ですが、そんな気分を感じる暇があれば、目の前にいる人の苦痛を除去もしくは緩和したいと思います。わしは経験上、苦痛は絶対的に共有できない と知っています。それが言い過ぎであれば、わしはそう信じています。ですから、そんな疚しさを払拭するには、自分に出来て尚かつ最も被災者にとって有効な 事を考えつき、行動に移す事以外には無いと断じます。例えばそれは1円単位で身銭を切った募金でも いいじゃないですか。わしは「アマチュアが募金活動をする」よりも「財布の中の小銭を募金する」方が余程正しい行動であると思います。被災者のためにも、 それ以上に自分の為にも。


ところで、原発。
暴走的な反応が事故として起こったチェルノブイリとは全く系統が違うのであそこまではいかないにしろ、相当ヤバい事には変わりが無いようで す。3/12の段階ではMITの先生が楽観 的とも取れることを言ってますが、こことも相当状況は変わって来ていると。
http://news.livedoor.com/article/detail/5414245/

http://bravenewclimate.files.wordpress.com/2011/03/fukushima_explained_japanese_translationv3.pdf

長いんですが相当判り易く訳してあるので時間の許す方は是非一読を。

ただ繰り返しますが3/12の段階であり、格納容器がどうなっているか、現時点では 「破損疑い」みたいな感じなので、これがもし破損であればまた話は変わるって事なんですよね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000840-yom-int

ま、実際に放射線は検出され続けていますので、おそらくは破損しているものと考えられますが・・・・

なんとか冷却システムが復旧すれば良いのですが。

 

 

2011/3/17

内ゲ バ大好き  

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000123-mai-soci
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110317-OYT1T00896.htm

とりあえず温度上昇の抑制はできているようだ。これで電力=冷却装 置の回復まで、なんとか時間が稼げれば、炉心融解惨事は防げる事だろう。関係者の文字通り命懸けの尽力には深く敬意と謝意を表する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000144-jij-int
自民党政権時である2008年にはIAEAが 耐震について指摘して来たとの情報である。この指摘が事実かどうかは不明であるが、当時共産党議員より国会にて福島原発の耐震について質疑応答があったの は事実である。実際のところ、狭義の耐震、すなわち地震そのものによる損壊はほぼ無かったと考えられているが、広義の耐震、後に襲って来た津波によっては 損壊を免れなかった。ただし、津波によるダメージで最も大きかったのは予備電源、すなわちディーゼル発電機の無力化だった。予備バッテリーという三番手の 電源もあったのだが、これはわずか8時間しか保たず、他所からの電力供給など望むべくも無い状況で は・・・・

とりあえずわしが知る限りであるが、現時点では格納容器などが地震または津波そのもので破壊されたかどうかは不明だろう。むしろ冷却システ ムの崩壊による温度上昇がその主因であろう。その意味に於いて耐震構造自体に欠陥があった訳ではない。惜しむらくは8時 間以内に電力を供給するシステム構築が為されていなかった、もしくはそのシステムが甘かった事である。ただし、これほどの破壊力の地震、これほどの広域に 及び電力がダウンする状況まで考慮に入れてシステム構築する事は、困難極まりないというのが現実ではなかったか。
俯瞰した発言も不遜なものと承知で書いているのだが・・・

しかし下記は不適当な発言。
これを印象操作という。フランスはやっぱ日本が嫌いなのだろう。わしゃその数倍嫌ってますが。
(まだ2006年を引きずっている)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031500083

ラコスト局長は会見で「日本の関 係者と話した」とした上で、福島原発の事故は「レベル5を上回り恐らくレベル6に当たる感覚だ」と述べた。

感覚で物を言うな(以上)


ちなみに国際原子力事象評価尺度では以下の如く規定されている。
(出典はwikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E8%B1%A1%E8%A9%95%E4%BE%A1%E5%B0%BA%E5%BA%A6)

レベル4:事業所外 への大きなリスクを伴わない事故
放射性物質の少量の外部放出:法定限度を超える程度(数ミリシーベルト)の公衆被曝
原子炉の炉心や放射性物質障壁のかなりの損傷/従業員の致死量被曝

レベル5:事業所外へリスクを伴う事故
放射性物質の限定的な外部放出:ヨウ素131等価で数百から数千テラベクレル相当の 放射性物質の外部放出
原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷

レベル6:大事故
放射性物質のかなりの外部放出:ヨウ素131等価で数千から数万テラベクレル相当の 放射性物質の外部放出
原子炉や放射性物質障壁に致命的な被害


(追記)
イギリスの公式見解は以下リンク参照。
なにこの温度差(^^;
http://clip.kwmr.info/post/3896045912


わしの印象ではレベル4からレベル5の 間、という感じですが・・・ま、かの国ではこれぐらい言っておかないと国内退去もできず、万一事態が悪化してフランス人が被害に遭ったりしたらフランスの 政府が攻められるお国柄、という事であろう。

 

※かの国でどのように 情報収集したのか知りませんが、結果的にはこの言(推察?)はほぼ正しかったようです。現時点施設のどこがどの程度損傷しているのか未だに把握できている のかどうかもよく判りませんが、原発ビジネスを推進する国だけに、得た情報からの推測の水準も高い、という事になるんでしょうか。

それはともかく、政府は本腰を入れて事態を悪化させ るつもりのようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000003-jij-pol

わしは職務を投げ出す自衛官がいても引き留められませんし、責められもしません。それでも命を賭して遂行する自衛隊の皆様に、敬礼。

 

 

2011/3/18

救援 物資は届いているか?  

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/traf/1300211242/l50

毎日読んでます。なんとなく物流には改善の兆しは見えますが・・・ 実際の避難場所にどれだけ届いてるのか・・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000682-san-soci

まるっきりの悪者ですね。

ただ、当初アメリカの介入を拒んだ事について、わしはあまり攻める気にはなれない。
40年前の 建築物がマグニチュード9.0に耐えたのだ。アメリカにしろフランスにしろロシアにしろ、その構造 とかシステム構築には興味津々だろう。もしかすると国家機密レベルかもしれない。そんな原発をおいそれと見せびらかす訳には行かないだろう。で、あれば。 現時点までの被害であれば隠し通す事も選択の一つにはなりうる。ただしそこで犠牲になるのは、国民という事になってしまう。

国民の命と国家(機密)とどちらが大切か、これはおそらく国家と言うフィクションに永遠に潜む哲学である。

これについて、わしは意見を保留せざるを得ない。

ただ、東電のみを悪者に仕立てるのは完全に情報操作である。政府、マスゴミの責任転嫁に過ぎない。絶対的に機能していないのは政府である。 上がダメでも下がちゃんとしていれば、の典型なのである。

菅首相が被災地訪問検討=生活実態把握、21日にも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000175-jij-pol


ここでもパフォーマンスを計画するの愚。ま、それだけでここまでのし上がったのだから、しょうがなかろう。いっそこのまま被災地行脚を続け た方がうまく回るかもしれない。福島原発で独り裸祭りでもすれば良かろう。そこまですれば認めてやる。

 

 

2011/3/24 

改訂 版 

http://d.hatena.ne.jp/arc_at_dmz/20110316/fukushima_nc_power_plants
MIT
原子力理工学部による事故解説(改)
3/16 トラック野郎
に て紹介した文章の改訂版です。どうもこの執筆者、Dr.J.Oehmenは原子力の専門家では無い そうで、小さな間違いがあったためにMITが責任を取る形で改訂したそうです。実際の執筆は学生有 志、だそうです。

いずれにしろこの事態を避け得たとすれば、バッテリーが上がるまでに第四の電源を確保するしかなかったというわしの理解は間違いではないよ うです。また建屋が放射線防御に何の役にも立ってない事も同様です。

折りをみて猿でも解るレベルに噛み砕いてみようと思います。

※既にUp済 み

更に福島第一原発1号 炉および3号炉の水素爆発に関する解説もUpさ れています。
http://d.hatena.ne.jp/arc_at_dmz/20110317/hydrogen_explosions_units_1_3

結局、現時点での一番の問題点はどこから放射性物質が漏出しているか不明、という点でしょう。電源の復旧がこの答えを導いてくれれば、後は どう終息させて行くか、という事になります。

デマゴーグについては
http://d.hatena.ne.jp/Ashurung/20110320/1300627808
ここに詳しい。いや本来はサイエンス・リテラシーの低さが、情報錯綜の要因であることを喝破しているのだが。わしのような似 非理系ではない本物の理系は、やはり信用できる。

 

 

2011/3/28

得意 技  


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000718-yom-pol
決して許されな い…官房長官、東電の誤発表批判

枝野官房長官は28日午前の記者会見で、東京電力が、福島第一原発2号機のタービン建屋地下にたまった水の濃度分析を誤って発表し、訂正を 繰り返したこと について、「様々な安全確保のための大前提になるものなので、こうした間違いは決して許されるものではない」と、不手際を厳しく批判した。

同日朝、東電幹部を首相官邸に呼び、再発防止を求めたことも明らかにした。

経済産業省原子力安全・保安院も同日、東電に対し、「今後は分析結果を評価する体制を再構築し、評価手順を担当者に徹底してほしい」と、混 乱を繰り返さないよう口頭で指示した。


前任者が前任者だけに、なんか頑張ってると一部で評判のかんぼー ちょーかんですが、やはり左翼は左翼ミンスはミンスです騙されてはいけません。お得意の内ゲバ炸裂です。カイワレソーリの無意味無価値な社会見学現 地視察に対するミンスの内部からの批判という内ゲバに端を発し、内ゲバで内ゲバを隠そうとするウンコゲロを かけて隠すような汚らしい方策です。

んなくだらない批判する暇があったらとにかく現状の把握に勤しみなさいと。現状の把握の為に何をすれば良いか、させれば良いか、それをしな い限り話は進みません。繰り返しますが現時点での一番の問題点は、何がどうなって放射性物質が漏れているのか不明である、という事です。ここを掴まない限 り先は見えて来ないんです。責任とか補償とか、そんなものはどうだっていいしどうとでもなる話なんです。メルトダウンが生じているのか否か、圧力容器や格 納容器が損傷しているのかどうか、これが判らない限りはどんな対策を練ろうが机上の空論です。現状が把握でき、対策を講じ、実際に対応できてから時系列か ら東電の動きやら政府の対応やらを整理して、その上で責任のなすり合いをすればよろしい。

でもね、一つ断っておきますけど、官から民へ、そんなお題目の行きついた先がこれである事には一端の相違もありません。官と民の対立的二元 論の行きついた先がここなんです。官と民が協調できない現状が招いた事態なんです。地震や津波への対策も反省、改善が必要でしょう。国内の電力が原発に偏 重している事にも反省は必要でしょう。でも最も反省すべきは、官民一丸となって国難に立ち向かえない事であったと思います。

 

 

2011/3/29

ウ ンコとゲロの投げつけ合い  

参院予算委 「津波の認識誤った」首相、視察批判には反論
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000008-maip-pol

菅直人首相は29日午前の参院予算委員会で、東日本大震災の影響で東京電力福島第1原発を襲った津波について 「(原発設置)当時の津波に対する認識が大き く間違っていたのは否定しようがない」と述べ、津波の想定を今後の検証対象とする考えを示した。一方、同原発を視察したことが放射性物質を含む気体を原子 炉から排出する「ベント」の遅れにつながったとの指摘に対しては「(初動対応が)遅延したという指摘はまったくあたっていない」と反論した。首相の国会答 弁は震災後初めて。

【官房長官もフォロー】1号機の排気「再三指示」 枝野官房長官

 津波に関し、首相は「(1960年の)チリ地震の後にできた原子炉でありながら、チリ地震の基準も満たしていないとすれば相当問題だ」と 述べた。視察が ベントの遅れを招いたとの指摘には「政府は12日午前1時半にベントすべき姿勢を明確にし、一貫してその方針を東電に伝えてきた」と強調した。

 原発事故への対応では「予断を許さない状況が続いている。最大限の緊張感を持って取り組む」と表明した。

 同原発を廃炉にするかについては「専門家の意見を聞いて決めるが、その可能性は高い」と語った。

<認識が間違っていたのは否定できない
でも知らなかったんだよな?総理大臣が。福島原発の耐震については 既に国会でも2007年に出た話で、その時確か国会議員やってたよな?んで、原子力には詳しいって 自負が有るんだよな?それなら地震と津波が起こった時にどうなるか予測がついたんだよな?何が必要か知ろうとしてたんだよな?良い言葉を教えてあげよう。「墓穴を掘る」君にお似合いの言葉だよ。

<ベントすべき姿勢を明確にしていた
だからんなもん簡単にできるかいっての。圧力容器の中がどうなってるかほとんど判らない状態
(三週間近く経ってもメルトダウンしたのかどうかも判断がつかない!)なのに、しかも電力は全てダウンした状態なのに。それとも決死隊でも募って手動で開放バルブ を開きに行けば良かったとでも?んな事したら放射線被曝の前に熱死するぞ?それで良かったとでも?

まあベントの時期については内部告発wが発端なんで、結局東電のせいにして本来の内 ゲバはナイナイするつもりなんでしょうが。
そんな話を今できる精神力が無いと、ミンス党党首なんて出来ないってことだな。
それともよっぽどのバカか。

 

 

2011/3/31

ほ んとかよ  

<福島第1原発>海水ポンプ復旧にめど 原子炉冷却本格化へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000152-mai-soci

東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発で31日、原子炉の冷却システムを支える海水ポンプの復旧に めどが立った。今後、ポンプと外部電源をつなぐ作業に入る。正常に働けば、原子炉の冷却に向けた対策が本格化する。

 海水ポンプは、炉内から出てきた高温の水を冷ます熱交換器に、常に冷たい海水を供給するための機器。津波ですべてが電源とともに動かなく なり、1〜4号 機では原子炉や使用済み核燃料プールの冷却ができず水素爆発などが起きた。一方、5、6号機では仮設の海水ポンプを動かすことで燃料プールを冷やし、制御 可能な「冷温停止」にすることに成功している。

 東電はすでに2、3号機で仮設海水ポンプの設置を完了。1、4号機にも設置の見通しが立った。中央制御室まで来ている外部電源に接続し、 海水ポンプによ る冷却システムの復旧を急いでおり、東電は「原子炉に水を入れているだけの現状から、冷却システムを動かすことで、5、6号機のように早く安全な状態に持 ち込みたい」と話す。

 一方、1〜4号機のタービン建屋地下やトレンチ(立て坑)内の汚染水について東電は、その水位を無人カメラで常時監視することを決めた。 2日までにカメ ラを設置する。2号機では水表面の放射線量が毎時1000ミリシーベルト超と高く、作業員が近づくことが難しいため。どこに設置するかは検討中という。


なにこの見出し詐欺さすがのマスゴミクオリティ。「原子炉冷却本格化」と「冷却への対策の本格化」は絶対的に「≠」で す。しかも、本家にも書いた事ですが、現時点損傷がどこにあるか判ってない訳で、しかも汚染水の除去も終わってない状態では本格化もへったくれもありませ ん。
おおまかな順序としては、
1.
外部電源を接続

2.汚染水を除去する、海水ポンプを復旧する
今ここ
3.中央制御室のシステムを復旧する
4.損傷部位を確認する
5.修理して冷却システムを再構築する

となると思うのですが、「対策」の本格化はせいぜい が3.以降でしょう。

要するに原発の構造も現在の問題点も全然理解できてないんでしょうね。たぶん放射線がどう怖いのか、どのくらい怖いのかも解ってないと思い ます。とりあえず「放射能怖い」だけですね、彼らに言える事は。

この地震により何よりも明らかになったのはマスゴミの無能さです。無神経であり無分別であり無勉強であり無理解であり。マスゴミはもう事実 を端的に書き記すだけの存在であれば良いと思います。事実として生じている事のみを開示するのであれば、まだ存在意義はあると思います。

でなければ、まあ淘汰されるでしょうね。現時点のCM料の落ち込みなんか正に激甚で しょうし。

 

 

2011/4/4

回 答?  

前からわしは言って来ました。
「予備電源が無いとなった時、どういう対応をし、どうレスキューを求めたのか?」と。
時期尚早でしょうが、こういう時だけは頑張ってます自爆新聞。
まあ、放射性物質並みにダダ漏れな記事ですが
不謹慎

<福島第1原発>東電、ベント着手遅れ  首相「おれが話す」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110404-00000005-mai-pol

 東日本大震災から一夜明けた3月12日午前6時すぎ。菅直人首相は陸自ヘリで官邸屋上を飛び立ち、被災地と東京 電力福島第1原発の視察に向かった。秘書官らは「指揮官が官邸を不在にすると、後で批判される」と引き留めたが、決断は揺るがなかった。

 「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の 安全性をチェックする機関の最高責任者だ。

 第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業 (ベント)を前 夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。

 首相は官邸に戻った後、周囲に「原発は爆発しないよ」と語った。

 1号機でようやくベントが始まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩 壊」の始まりだった。致命傷ともいえる対応の遅れは、なぜ起きたのか。

 
        

  11日、東電の勝俣恒久会長は滞在先の北京で震災の一報を知る。心配する同行者に「情報がない」と漏らし顔をゆがめた。衛星携帯で本店と連絡を取り続けた が、帰国できたのは翌12日。清水正孝社長も出張先の関西から帰京できない。東電はトップ不在のまま対策本部を置く。

 一方、官邸の緊急災害対策本部。当初、直接東電とやりとりするのではなく経済産業省の原子力安全・保安院を窓口にした。「原子炉は現状で は大丈夫です」。保安院は東電の見立てを報告した。

 しかし、事態の悪化に官邸は東電への不信を募らせる。菅首相は11日夕、公邸にいる伸子夫人に電話で「東工大の名簿をすぐに探してくれ」 と頼んだ。信頼できる母校の学者に助言を求めるためだった。

 11日午後8時30分、2号機の隔離時冷却系の機能が失われたことが判明する。電源車を送り込み、復旧しなければならない。「電源車は何 台あるのか」「自衛隊で運べないのか」。首相執務室にホワイトボードが持ち込まれ、自ら指揮を執った。

 官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ベントを要請した。しかし東電は動かない。マニュアルにはある が、日本の原発で前例はない。放射性物質が一定程度、外部へまき散らされる可能性がある。

 「一企業には重すぎる決断だ」。東電側からそんな声が官邸にも聞こえてきた。復旧し、冷却機能が安定すればベントの必要もなくなる。

 翌12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的に は東電が決める こと」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。

 「東電はなぜ指示を聞かないのか」。官邸は困惑するばかりだった。首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。「ここにいても 何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。

 事故を防ぐための備えは考えられていた。しかし、それでも起きた時にどう対応できるか。班目委員長は取材に「自分の不明を恥じる」と言っ たうえで、こう述べた。「その備えが足りなかった」

      


 東 日本大震災から人も国も再び立ち上がるには何が必要なのか。教訓を得るというには重すぎる出来事を後世にどう伝えればいいのか。あらゆる現場を見つめ 直し、長い時間をかけて考え続けなければならない。随時掲載する「検証 大震災」の初回は、かつてない原発の大事故に政府や東電が当初どう対処したのかを 報告する。

しかしよおもまあこう判り難い文章が書けるもんです。文学的手法で も狙ってるのかも知れませんが、時系列に沿ってないわ根本的に理解できてないわ・・・小学生の読書感想文でももう少し判り易いんじゃないですか?

とりあえず時系列に沿って意訳。

3/11
、地震発生を東電の会長が知ったのは北京であり、帰国は3/12だった。同 社社長も関西出張中であり帰京できなかった。つまり、東電は最上層部不在のまま対策本部を置く事になったのである。政府緊急対策本部(以下官邸本部)は東 電とではなく経産省・原子力安全・保安院を窓口として東電と連絡を取った。保安院は東電の見立てとして原子炉が安全である事をそのまま官邸本部に上奏し た。
1首相は同窓生に相談すべく夫人に東工大の名簿を探すように依頼した。2

同日20302号機の原子炉隔離時冷却系までも稼働不可能に なった。3

官邸本部は東電役員に対しベント=圧力開放を要請。しかし東電は応 えず。
3/12
 130、経産相 名義でベントの指示。しかし保安院も「事業者の自主的な措置」と主張。
4

2
00、 指示に従わない東電に対し首相は現地視察を決定
6
00過ぎ、首相は官邸をヘリで出発。
機内で班目内閣府原子力安全委員会委員長は「原発が爆発しない」旨を説明。同委員長は視察前にベントの作業は開始されていると思っていたと の事。首相は官邸に戻り「原発は爆発しない」と言った。
5
10
17  ベント開始
15
30過ぎ、水素爆発。

1 要するに官邸本部、保安院、東電の三者の連絡、理解が不十分であったと言いたいのだろう が、官僚的な動きとしては当然の成り行きである(それが正しいとは言わない)
2 原文では何を以て「事態の悪化」が生じ「不信感を募らせた」のか全く不明である。管はエス パーなのか?ある意味エスパーであるのは間違いないが。
3 隔離時冷却系と略すのは誤りと思われる。また、炉心の崩壊熱を利用するシステムであり、基 本的に電源を不要としない構造であるため、次に電源車云々と続くのは原子炉の構造を理解していない証左であろう。Wikipedia参照)
4 常識的に考えて、一企業に放射性物質を放出する権限は与えられるべくも無い。書類=広義の 法律上は「事業者の自主的な措置」であるが、この場合に適 当な措置かどうか考えるまでもなかろう。つまり、官邸側の主張を通すのであれば超法規的な命令を下すしかないのに、おそらくは責任の回避を含めて「自主的 な判断」を促しただけのものである。これに対し東電側は自主性を放棄しているのである。要するに放射性物質放出に責任を誰が負うか、そのなすり付けあいを しているだけである。
5 「原子炉は爆発しない」の意であれば正しい。

しかしね、この文章は酷いな。

 1号機でようやくベントが始 まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩壊」の始まりだった。致命傷ともいえる対応の 遅れは、なぜ起きたのか


自爆新聞の「しかし〜せず」の次は脈絡が無いのはもはや定説ですけ ど、この文章に記者の程度が暴露(曝露ではなく)されてるのがもう自爆テイストですね。

ベントしても圧力容器や格納容器が吹っ飛んだのであれば、「しかし間に合わず」は正解です。つーかそうなってたら正にチェルノブイリ並みで すけどね。しか し、あの水素爆発は「圧力/格納容器の外」で生じたものであり、むしろベントしたから水素が建屋内 に充満して生じたものです。従ってベントと水素爆発は原 因と結果なんです。なのになぜ「しかし」と繋がるのか全然解りません。
更に”「原発崩壊」の始まりだったキリッ”って(^^;まあビジネスとしての日本製原発の崩壊は起こりつつ有るでしょう。でも、おそらくこ の筆者は「崩壊熱」とかの専門用語に感化されて書いちゃったんでしょうね。とんだお調子者な文章であまり憎めませんが(嘘)。まあ、現時点深刻な状況では 有りますが「崩壊」と言える程の惨状ではありませんから。

「致命傷とも言える」とか書いてますが、結局わしの疑問には全く答えがないんですよね。予備電源がバッテリーのみになった時、誰がどう動い たのか、最大の争点はここにしかないとわしは思ってます。ここにこそ致命傷が有ったんです。東電がレスキューを求めたのか、求めなかったのか、この情報を 政府は把握していなかったのか、それは何故なのか、把握できていたのなら、そこでどう対応したのか。この点を突き詰めない限り責任論は曖昧になりますし、 そうなるとまた同じ轍を踏む事になるでしょう。

ま、自爆新聞にこの辺の期待をするのも野暮な話でしょうが。

もう一つ。

<東日本大震災>死亡者の身元確認、歯科医たち奮闘 岩手
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110404-00000078-mai-soci
中身は省略しますが、実は大阪にいてもこの辺の要請は有るんです。しかし、回って来た文章を読むとちょっと目が点です。交通 網も破壊されてるから帰りの交通手段は自分でなんとかしろって書いてあります。イヤ、マジですよ、マジ。そらね、そうまでしても行く人は行くんでしょう し、わし自身、何か役に立てるのであればとか考えますけど。上から「勝手にボランティアしてこい帰りも勝手にしろ」って言われてもねぇ。バカらしいんでお 好み焼き屋の募金箱に財布の中の小銭は全部突っ込んできました。わしはとりあえず自分の仕事をちゃんとする事にします。

 

 

2011/4/6

泥 舟には乗りません  

谷垣総裁「連立あり得な い」…入閣要請されても
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000867-yom-pol

ま、そらそうだわな。
口蹄疫、大震災と続けざまに起こった国難に対応できる筈も無く事態を悪化させるだけのミンスの下についても評価を下げるだけであって、党利 党略としてはな〜〜〜〜んの利益もないもんなあ。

わしは自民党の政治も、財務省主導の行政にも、与するものでは有りません。財務省と財務省に与した小泉が今の日本の凋落を招いたものと確信 しています。むしろ阿部福田麻生は反財務省だったのがなぜかミンスになって小泉より更に財務省の思うがままになっているのが現状だと思ってます。ミンスの 害悪の最たるものは、そこに全く自覚がない事だと思います。要するに小泉のポピュリズムだけを継承するならいざ知らず、無自覚なまま財務省の思う通りに行 政を進めているのがミンスなのです。

その意味でこの記事の締めには警戒せざるを得ません。
<小泉氏は「健全な野党のあり方を発揮すべきだ」と助言した。
小泉の言う事を聞いていたら結局ミンスと同じ穴の狢に堕するかもね、と。

 

 

2011/4/9

竜 王と遭遇

ドラクエの記録で竜王と遭えた最低レベルが6だっ たと記憶しておりますが。
こればっかりはレベルアップしてもらっても嬉しくない話です。

原発事故、スリーマイル上回るレベル6の可能性
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110409-00000754-yom-soci

 東京電力福島第一原子力発電所の事故の深刻さは、国際原子力事故評価尺度(INES)で、チェルノブイリ原発事 故に次ぐ「レベル6」(大事故)である可能性が出てきた。

 経済産業省原子力安全・保安院は先月18日、暫定評価として米スリーマイル島原発事故と同じレベル5(施設外へのリスクを伴う事故)とし ていた。

 INESの評価は、国際原子力機関(IAEA)の基準をもとに、各国の監督機関が行い、IAEAに報告する。チェルノブイリ原発事故は、 最悪の7(深刻な事故)で、6と確定すれば、商業炉の事故としては初めてとなる。

 5以上の大きな事故は、放出した放射性物質の量で判断される。原子力安全委員会によると、先月12〜24日に大気に放出されたヨウ素 131の総量は、単純計算で約3万テラ・ベクレル(テラは1兆)。これは、数千〜数万テラ・ベクレルという6の条件にあてはまる。

ま、そんな話は全部落ち着いてから、せめて廃炉への道筋がついてから考えればいいだけの事で、今はとにかく現状の把握と放射性物質の閉じ込 めだけに勤しむべきでしょう。その現状理解になんの立たないマスゴミさんがこれを騒いでだから何って。

しかも「レベル6の可能性」って言われても、実際それだけの放射性物質は出ている訳 で、そらレベル6になって当然の数値ですよ。前おフランスの指摘に反論しましたが、その時点と現在と では客観的数値が違いますのでお見立ては正しかったんですねm(_ _)mとしか言い様はありませ んが。ただし、おフランスの原発ビジネスの今がチャンス的な立場と、核実験で放射性物質をまき散らして来た事実へのツッコミはちゃんとしておきますが。
とりあえずお前らは黙れ。

ただ残念なのは、チェルノブイリにしてもスリーマイルにしても福島 にしても、人災としか言い様がない、そんな事実ですね。福島について言えば、結局電源喪失に至った経緯がこの期に及んでまだ不明なんですよ。なんでここを 追求しないのかほんと意味解りません。ま、それも二の次の話ではありますが。

津波で非常用発電機が流された、そこまでは判ってます。
その時に東電がどう動いたか、政府がどう対応したか、これが全然表に出て来ていないんです

この問題の根本はここなんですよ。
その後の対応とか放射性物質の漏れってのは全部後付けの話であって、電源さえ確保できていれば今の状況にはなってないんですよ。電源さえ確 保できていれば、これは紛う事なき天災であると言い切れるんです。

それが言い切れない政府、東電、マスコミ。
明らかに経済的癒着が認められる三者です。

わしは情報統制とか隠蔽とか言い立てるのは嫌いですが、この点については明らかに統制/隠 蔽されていると言い切ります。

繰り返しますが一番大事なポイントであり、しかも絶対に看過してはならない処ですよ?
それが一ヶ月を経過してもまだ公表されてない。あまりにも辻褄が合わないとは思いませんか?

 

2011/4/12

メ タルキングを倒した!!  

「国は事故を過小評価」専門家から批判の声も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000883-yom-sci
読売新聞 412()2020分 配信
 福島第一原子力発電所の事故の国による評価は、事故発生直後の「4」が3月18日に「5」に、そして20日以上 たった4月12日になって最悪の「7」に変わった。専門家からは「国は事故を過小評価しようとしてきたのではないか」との批判の声も上がっている。

 原子力安全委員会が12日に公表したデータによると、外部に放出された放射性物質の大半は、1〜3号機で核燃料が全露出し、1、3、4号 機で水素爆発や火災が相次いだ3月16日頃までに放出されていた。

 2号機で圧力抑制室が損傷した15日には、フランス原子力安全局と米民間機関「科学国際安全保障研究所」が相次いで「レベル6か7」との 見解を公表したが、保安院の西山英彦審議官は「外部への放射線量は健康にかかわるものでない」と主張し、見直す姿勢は見せなかった。

 しかし、18日には国際世論に押されるように「5」に変更した。西山審議官は「各号機とも圧力や温度などが大きく変動し、評価が難しい状 況だった」と弁明。その後は「6にするには早い」と繰り返してきた。

つまりは圧力容器/格 納容器の損傷は疑うべくもないと認めた訳ですな。

それにしても放射性物質は大半が初期に放出された、ですか。
聞いてませんけど。

わしも相当情報を掻き集めましたが、それでもやっぱり限界があるよ うですね。2ちゃんでは内部情報らしきものも飛び交ってましたが、それもどこまで信用していいもの やらですし。

まあ誰がどうやって情報を表に出さなかったのか知りませんが、その情報を知っていたとしたら知人の親戚もそら疎開させたくなりますわな。ま あそれでも東京からの疎開はやり過ぎですが。

ただね、過小評価したその主体がどこにあったのかは別ですが、そうしたくなる気持ちだけは判ります。あくまでも気持ちだけを「判る」のであ り、本当にやってしまっては許されざる事である事に相違有りませんが。原発ビジネスの観点からは間違いなく隠したいでしょうし、原発の保全費を仕分けた政 府もそうでしょうし、風評被害の点からもそうでしょう。短期間で収まるものであれば、まあそうしいても許されたかも知れません。口惜しい事に、わしもまん まと騙された口かも知れませんしね。

しかしこう長引いてしまっては誤摩化し様が無い、と云う処でしょうか。結果的にはとっとと公表してレベル7にして避難区域も広めに見積もって、ってやる方が得策だったという事でしょうね。とりあえず誤摩化してここ までやってきた政党/政府ですが大事に至れば世の中そこまで甘くない、という事です。とりあえず一 段落着く処まで行ったらとっとと政権を戻すしかないでしょうね。
戻す気が有るのかどうか知りませんが。

ミンスがどうなろうとしったこっちゃありません。わしとしては、どの段階で圧力容器/格 納容器が損傷したのか、こっちの方が気になります。地震/津波で既に破壊されていたのか、燃料損傷/炉心溶融で損傷を受けたのか、パイプなど周辺機器の損傷なのか。早く判る日が来る事を望んで止みません。

 

2011/4/13

い くらなんでもこれは許せん  

枝野長官 会見(2完)「ゴールキーパーの役割は震災前後に変わりはない」(13日午後4時すぎ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000598-san-pol

 −−福島第1原発事故の深刻度のレベル7への引き上げについて、モニタリングの結果を受けて最終的に判 断する主体は政府内のどこにあるのか

 「これは原子力安全・保安院というべきなのか。もちろん政府は内閣一体の原則で、行政権の行使主体は内閣だから内閣というべきかもしれな いが、当局がどこかということであれば、原子力安全保安院というのが制度的には正しいと思う。ただ、当然のことながら重大事故が発生している状況下なの で、第三者的機関 である原子力安全委員会の意見も踏まえて原子力安全・保安院として判断する。これは政治的に裁量を加えるような性格のものではないので、原子力安全・保安 院の判断を公表している」

(要約:内閣の責任では困るので原子力安全保安院に判断は任せている)

  −−先月末までの段階でレベル7に相当する可能性があると報告を受けていたということだが、暫定値だから公表する必要がないと判断した主体は原子力安全・ 保安院なのか

 「暫定値でもありません。ある試算によればこういうことで可能性もあるけれども、しかしこれらの推定値なので、それが正しいのかどうかに ついては、しっ かりとしたデータに基づかないと説明できないという報告があったので、できるだけ早くしっかりと説明できるだけの推定ができるように資料を集めるようにと 指示したものだ」

(要約:レベル7とか言いたくないので 否定する材料を探したけど出なかった。あ、公表するなって言ったのは内閣だ)

  −−昨日の首相会見で、復興の青写真を描く段階から野党に協力をしてほしいという話だったがどのようにやるのか

 「首相ご自身も昨日質問にお答えになっていたと思うが、まさに相手のあることなので私たちがどういうやり方でということ以前に、どういう やり方で協力い ただけるのかと。協力をいただける相手方の意向が重要だと思うので、政府の立場としては、できるだけ幅広く民間も含めて野党のみなさんの意見も十分生かし たいと思っている姿勢を示したということだ」

(要約:ただのポーズ。「復興に協力しない自民党」ってイメージ作りでんがな。ま、結局ミン スはなんもできませんが)

  −−手法はどのようなものか

 「手法については相手方の意向もあるから、その相手方の意向を踏まえた上で申し上げないといけないと思っている」

(要約:ネガティヴキャンペーンの基本は揚げ足取りです)

−− 内閣委員会で仮設住宅の目標について1週間以内に指示すると発言した。具体的にどう出すのか

 「そのこと自体も実務的にできるだけ進めてもらわないといけない。長島議員からの質問でもかなり遅くなっても、とにかく見通しを出すのが 重要との指摘を 受け、一定の幅のあるものにならざるを得ないが、しかしながら長島議員も山古志村の被災、避難の経験もされており、やはり一定の見通しは出すべきだとの提 起は大変重いので、私の判断でそうした答えをして生活支援、あるいは国交省において、速やかに見通しを出せるようなことをこれから指示をする」

(要約:「努力はする」の言い換え)

  −−長官就任3カ月。震災前後で変わった点は

 「私の思う官房長官像からすれば震災前と変わっていない。政府においては各大臣、各省の事務方の 皆さんを含めて、それぞれの司、司においてそれぞれ与えられた役割を果たしてもらうのが政府として最も効果的に仕事をしている、ということになる。これが 基本だ。長官の役割というのは各省ごとの、あるいは各部局ごとの最善の努力を尽くしても、どうしても、間にボールが落ちる、と称されるような事態が生じた り、各省間の調整がうまくいかないことがあり得るので、そうしたことについて、まさにバックアップ的にそうしたことが生じないようにするのが一番中心な役 割であり、それを比喩(ひゆ)的にいえば、ゴールキーパーのような役割と申し上げてきた。それは震災前後に変わりはない」

これについては後述。

 「ただ、今朝の会見でも申し上げたが、行政が担うべき役割が震 災後、急激にしかもけた違いに大きくなってきているので、本来の官房長官の役割としては与 党との関係、国会との関係ということについても役割をある部分、担わなければいけないと承知しているが、ここにおいては与党、あるいは広い意味で国会の皆 さんにも理解をいただいてきているが、理解をいただいて行政の全体の調整に撤していると思う」

(要約:まごまごしてます)

  −−インターネット上で長官は注目を浴びているが、受け止めは

 「とにかく今、私だけでなく、あえて言えば記者の皆さんとかメディアを通じて国民の皆さんには見えにくい仕事かもしれないが、例えば海江 田(万里)経済 産業相は原子力担当相として最初の1週間ほどは私以上に睡眠時間をとれない中で対応してきた。あるいは松本(龍)防災担当相は地下の危機管理センターに、 文字通り潜って形の中で危機管理対応をしてきた。各省の事務方もそれぞれ相当な仕事にあたっている。たまたま私は役目上、国民の皆さんに向けていろいろな ことを発信するのが所掌の一つであるので、そうしたことからある意味で注目されていることについては、まさに役割分担であると思っている。逆に申し上げれ ば多くの閣僚はもとより事務方を含めて、もちろん現地の自衛隊、消防、警察、海上保安庁などについて、多くの皆さんの理解をいただいていると思うが、いま 全力をあげてやっていることは理解をいただきたい」

(要約:できないなりに頑張ってますから大目に見て下さい)


さてもう一度。
 「私の思う官房長官像からすれば震災前と変わっていな い。政府においては各大臣、各省の事務方の 皆さんを含めて、それぞれの司、司においてそれぞれ与えられた役割を果たしてもらうのが政府として最も効果的に仕事をしている、ということになる。これが 基本だ。長官の役割というのは各省ごとの、あるいは各部局ごとの最善の努力を尽くしても、どうしても、間にボールが落ちる、と称されるような事態が生じた り、各省間の調整がうまくいかないことがあり得るので、そうしたことについて、まさにバックアップ的にそうしたことが生じないようにするのが一番中心な役 割であり、それを比喩(ひゆ)的にいえば、ゴールキーパーのような役割と申し上げてきた。それは震災前後に変わりはない」

とりあえず世界中の全てのスポーツ選手に
謝罪の上でこの文言は撤回して もらいたい。貴様がどのスポーツのどのフィールドにいても適当なス ポーツも無ければポジションもない。スポーツに例えるなどとは言語道断である。「仕分け」で原発事故の伏線を張っておいたがために官僚に助けを求める訳に も行かず当然官僚の協力も得られる筈も無くグダグダのまま内閣官房長官キリッとか言っていられるスポーツなどこの世に存在しない。所詮メディア戦略だけで 政権を取り当然の如く失政を重ねた上で繰り上げ当選しただけの立場に例えられるポジションなど無い。

ましてゴールキーパーなどとは片腹痛い。
わしに喧嘩を売ってるとしか思わない。
おそらくはサッカーを念頭に置いた言葉であろうが、少なくとも近代 のサッカー(フットボールではなくとも)において零れて来たピンチにだけ対応するようなゴールキーパーは認められない。

まあそれでももちろん全然対応してな いがな。一応言っておくが、ゴールキーパーの最大の仕事はコーチン グである。ピンチを作らないように周りを動かすのが大前提のポジションなのである。しかもこれは練習、試合の積み重ねでフィールドの選手との関係を作る事 も含まれるのである。つまりは繰り上がってたまたま就いたポジションとは全く違うし、零れてくるもの(ピンチ)に対応するのではなく、まずピンチを作らな いようにするのがゴールキーパーである。政治の言葉に言い換えれば危機管理であろう。練習から試合から、フルタイム危機管理を念頭においてプレイするのが ゴールキーパーなのである。翻ってこの政権に危機管理という言葉自体がどこに存在していたというのだ?皆無だろうが。いくら危機管理を念頭に置いていても、それでも零れてくるボール、ピンチはある。そこでも最 大限に先を読みつつ身体能力の限りを尽くして対応するポジションがゴールキーパーなのである。貴様らのどこに能力の限りを尽くしたと言える部分が有るのだ?元々無い能力の限りですと言われれば頷くしかないが

ついでに言っておくが、ゴールキーパーの仕事は守備だけではない。 状況に応じて攻撃の一端も担うのが現代では必然である。キック一本にも読み、センス、精度が求められているのである。それはわしら草サッカーであっても必 然なレベルなのである。

「震災」という言葉通りに激甚なものを前にしてすら役割が変わらないゴールキーパー、これが全く矛盾した表現である事にも気づかず得意ヅラ できる能力だけは凄まじいかもしれない。

ま、低能じゃけどね。

2011/4/18

一端  

<福島第1原発>東電社長、初動遅れ釈明…参院予算委
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000086-mai-soci
 東京電力の 清水正孝社長は18日、参院予算委員会に参考人として出席し、福島第1原発事故への初動対応で、原子炉格納容器の内部圧力を下げる「ベント」作業が遅れ、 事故が悪化したとの指摘に対し、「暗闇の中で作業を強いられ、通信機能も喪失して連絡が困難だった」と説明。放射能漏れを謝罪した上で「電源が喪 失し、放射線量も高い厳しい状況だった。作業員が交代で作業するが、現場の線量の確認や被ばく評価などに時間がかかった」と釈明した。

 清水社長が国会で答弁したのは事故後初めて。菅直人首相の同原発視察が作業を遅らせたとの見方については「特に影響はない」との認識を示 した。

 津波対策が不十分だったとの指摘に対しては、「14〜15メートルの津波は想定できず、そういう意味では甘かった」と認めた。ただ、東電 の責任については「土木学会の基準に基づいて対応してきた」と従来の見解を繰り返した。


とはいえ結局わしの疑問は相変わらず闇の中、のようで。もしかする と「通信機能も喪失して」が一つの答えなのかも知れません。「初動対応」とか言ってますが、本当の初動は予備電源(ディーゼル発電機)の喪失への対応にな る筈です。通信機能が無くなったから電源の補完要求すらできなかった、ということなんでしょうか。この文脈では原発内での通信、という様に読めるのでどう か判りませんが。しかしですね、ここで電源の補完さえできていれば、多少圧力/格納容器が損傷して いたとしても冷却水は回せる訳で、そうなっていさえすれば、ベントすら必要なかった可能性だってあるんですよね。それでも多少の放射性物質は漏れたかも知 れませんし、ポンプ/パイプ類の損傷が有ったら当然水も回せないかも知れませんが。ただし注水は早 期から行われている訳ですから、電源さえ有れば不十分ではあっても注水/冷却は可能だったとわしは 思ってるんですが。知り得た限りの情報からではそう考えざるを得ないんですが・・・・
どうなんでしょうね、ほんとの処。

まあ東電にしろ政府にしろ、責任回避のいわゆる官僚答弁を繰り返すだけでしょう。補償には国が関与せざるを得ないでしょうが、その元は税 金。
・・・ミンスに政権を取らせた責任を国民が負う訳ですね。これは立派な憲法違反なんですが。護憲派の運動家はなんでこれを責めないんでしょ うね。

ついでに突っ込んでおきますが、相変わらずの悪文です。

福島第1原発事故への初動対応で、原子炉格納容器の内部 圧力を下げる「ベント」作業が遅れ、事故が悪 化したとの指摘に対し、「暗闇の中で作業を強いられ、通信機能も喪失して連絡が困難だった」と説明。放射能漏れを謝罪した上で「電源が喪失し、放射線量も 高い厳しい状況だった。作業員が交代で作業するが、現場の線量の確認や被ばく評価などに時間がかかった」と釈明した。

要約って意味、知ってるんですかね、この文章書いた人。
要約:ようやく 〔エウ〕 【要約】

[名](スル)
1 文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。「読んだ本の内容を―して話す」
2 約束を結ぶこと。また、約束。


決して文章を細切れにして短くするものとは異なるんですけど、判ってるんでしょうか?
第一文では「事態の悪化はベントが遅れたからではないのか?」という指摘に対する回答ですから、「ベントが遅れたのは〜〜〜からだ」という 文章にならなければ収まりがつきません。
では繋げてみましょう。
「ベントが遅れたのは暗闇の中で作業を強いられ、通信機 能も喪失して連絡が困難だった」
・・・・「からだ」はどこじゃいっっ!!!

次の文章もどの段階でどんな作業中の説明なのかさっぱり判りませ ん。たぶんベント作業の話なんでしょうが、なら放射性物質の漏出(放射能漏れて(^^;)に関する謝罪が間に挟まる意味が判りません。わしは優しいのでこ こで記者名までは取り上げませんが、もう少しなんとかならんもんでしょうか。風評被害の第一因は政府の対応にありますが、その次は判り易く事実を伝える事 が出来ないマスゴミの文章/表現にあると思います。

わしの解する処では、多分こう書くべきかと考えます。以下。
東京電力の清水正孝社長は18日、 参院予算委員会に参考人として出席した。福島第一原発事故への初 動対応において、原子炉格納容器の内部圧力を下げる「ベント」作業が遅れ、事態の悪化を招いたとの指摘に対し、同社長は放射性物質の漏出に関し謝罪の上 で、「電源の喪失により暗闇の中での作業となり、更には通信機能も喪失していた為迅速な作業が困難であった。更には放射線量も高く厳しい状況であり、現場 の線量の確認、被曝評価にも時間がかかり作業員の交代にも支障を来した」事が作業の遅延を招いた、と説明した。

原文が意味不明なのでかなり意訳しましたが。

 

 

2011/4/19

憲 法違反だってだからそれ 

まずは日本国憲法より。
15条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利であ る。
2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。
3 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。
4 すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択 に関し公的にも私的にも責任を問はれない。


【原発】海江田氏「原発補償は最終的に国民負担
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210419028.html
原発事故をめぐる東京電力の補償について、海江田経済産業大臣は、最終的に国の支援が必要という考えを示しまし た。

 海江田経済産業大臣:「国の支援というのは、最終的には国民の負担でありますから、国民の負担を税という形なのか、電力料金という形なの か」
 海江田大臣は、東電の資産売却や役員報酬の見直しが前提としながらも、賠償金支払いに国の支援は免れないとの考えを示しました。そのうえ で、最終的には 国民負担となることを説明し、「税金の投入か電力料金値上げか、国民負担のあり方を政府を挙げて考えている」と明言しました。



長官の次は経産相ですか。しかし「国の支援」と誤摩化すこのイヤラシさ。一蓮托生というか、わしが思うに、実質上、国の責任の方が余程重い でしょう。「国が定める基準に則っていた」のは事実でしょうし、ベントにまつわる経緯にしても、「一企業が放射性物質の拡散を行う」というあり得ない規定 も国が交し た書面上にあったわけですし、それは企業として出来る事ではないのは当然の事でしょうし、何よりその前の電源喪失にまつわる危機的状況を国が把握もしくは 対応できなかった事は疑い用の無い事実です。従って原発事故に関しては、
明らかに国/政府に責任が存在しま す。なのに、「政府に責任はありませんよでも一企業では対応しきれないから国が援助しますよ」、こうニヤけ顔 の経産相は言ってる訳です。

そこでミンス党員の資産を全部取り上げて補償に回して、それでも足らない部分を税金でっていうんなら百歩譲って理解してあげますが、政府と しての働きもせずその給与はしっかり自分の懐に入れてもちろん自分達の資産はがっちり握った上で増税して国民から金を取ってそれを補償に回すっ て・・・・。ほんとね、バカに権力握らせたらどうしようもないって典型ですよね。理想論だけ騙って武家政治を終焉に導いた「治」にそっくりですよ。歴史に 習って近いウチに民主主義が打倒される事になれば嬉しいんですが。

で、憲法違反。
政府としては「国が支援する」としか言えない理由の一つにはこれが有ります。「政府が責任を持つ」となった場合、国庫の金は使えない事にな るからです。もちろん解釈の仕方ではありますが。
選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。
を恣意的に解釈すれば、「選挙により政府与党は選ばれるが、その政治に関する責任は選挙人=国民が負う必要は無い」という事になります。 従って補償=増税=国民負担となると、国民が人災である原発事故の責務を負う事になり、憲法違反となってしまうのです。

まあそうなってしまうと政権どころの話ではなくなるので、政府としては責任を絶対に認めないでしょう。その前提が有るからこそのグダグダな んでしょうけどね。そら話も纏まりもせず進みもしませんやね。

 

 

2011/5/12

乳として進まず  

燃 料溶融、圧力容器に穴か 福島1号機、冷却計画に遅れも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110512-00000609-san-soci

 東京電力は12日、福島第1原発1号 機で、原子炉圧力容器内の冷却水の水位が想定より低く、長さ約 4メートルの燃料棒が完全に露出し、大半が溶け落ちたとみられると発表した。溶融燃料が圧力容器に穴を開け、冷却水とともに外側を覆う格納容器内に漏れた 可能性があるとしている。東電は17日に事故の収束に向けた工程表の変更を発表する方針だが、今後の原子炉の冷却作業にも遅れが出るのは確実で、工程表は 大幅な見直しを迫られることになった。

 これまで圧力容器内の水位は通常時の燃料上端から約1・5〜1・7メートル下とみられていたが、水位計を調整して測った結果、5メートル 以下と判明。た だ、圧力容器下部の表面温度は100〜120度と比較的低く、東電は「燃料は(水に浸かって)冷却できている」としている。

 格納容器内にも水はあるため、漏出した可能性のある溶融燃料は冷やされて発熱しておらず、水素爆発の危険性は低いとみている。

 東電はこれまで、炉心の損傷割合は55%と推定していたが、今回は「溶けて(本来の)燃料棒としての形状を維持できていない」として燃料 が完全溶融した可能性を否定していない。

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は、圧力容器内の水位は確認できていないとしながらも「一部の燃料は形を残しながら水蒸気 で冷やされている」とし、「一定部分は溶けて(圧力容器の)下にあり、(水で)うまく冷やされている」との見解を示した。

 東電は、燃料を冷やすために12日までに1号機圧力容器内に計1万トン余りを注水。現在も毎時8トンを注入し、圧力容器を覆う格納容器ご と水を満たして 冷やす「冠水(水棺)」作業に取り組んでいるが、「3千トン近くの水がどこかにいっている」(東電)状況といい、相当量の水が圧力容器底部の溶接部などか ら漏れ出ている可能性がある。

 東電は、圧力容器に確実に注水できるよう、注水経路の切り替えを実施。水漏れなどを受け、今後、注水量を増やすことも検討する。

 一方、圧力容器損傷の可能性も浮上したことで、収束に向けた工程表にも大きく影響するとみられる。ただ、保安院の西山審議官は「燃料が安 定的に冷やされ ていれば、仮設の冷却装置をつけて冷やすことができる」として、「必ずしも工程表に大きな遅れが出るものではない」としている。


やはり圧力容器底部の構造は脆弱だったって事なんでしょうね。
しかしこれ。

格納容器内にも水はあるため、漏出した可能性のある溶融燃料は冷やされて 発熱しておらず、水素爆発の危険性は低いとみている。
溶融したら水素発生の元になるジルカロイは溶けてるわけで、そうなれば水素も発生しなくって爆発も当然ないんですが・・・・で、溶けた燃料 が集まって発熱したら恐れるべきは再臨界だと思うんですけどね。もうなにがなんだかってなってるのが判りますね。もしかしたらもう飽きてるのかも知れませ ん、こいつら。

ま、いずれにしろ水素爆発も再臨界も生じる可能性はほぼ無い訳で、後の問題は残留放射性物質と漏れですか。

3000t
も水が消えてるとか言ってますが、現時点でも圧力容器は100
を 越えてますから当然蒸発しっぱなしなんですよね。蒸発した水は大体でも計算できないもんですかね。それができればどの程度漏れたかが判りますし、漏れの総 量が判れば単位時間あたりの漏れも大体判って、そうすればどの程度も漏れ方か、損傷かも推測できると思うんですけど。ほんで損傷の可能性の高い所から チェック、修復して行けば作業を効率的に進められる、って事になると思うんですけどね。

工程がどうとか言う前に、この辺を誰かに計算させてから言えと。
可能性だけ云々言うんなら素人でもできるだろうに。

・・・・結局政府とマスゴミ批判ばっかじゃな、わし(^^;;;;

 

 

2011/5/16

ヤッ トデタマン 

<福 島第1原発>地震直後データ公表 現場、極度の混乱
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110516-00000114-mai-soci
 東京電力が16日公開した福島第 1原発事故に関する膨大なデータによって、地震と津波で同原発が冷 却機能を失う過程と、対応に追われる現場の混乱した状況が明らかになった。事故から2カ月以上たち、ようやく表に出てきたデータ。政府は近く発足させる事 故調査特別委員会で、原因究明や初期対応の妥当性などの検証を始める。

 
1非常用復水器、手動で停止 炉心溶融加速か

 福島第1原発で最初に大半の燃料が溶融した1号機で、全電源喪失の際に働く唯一の冷却装置である「非常用復水器」を、地震発生後に運 転員が手動で停止させていた。

 東電は「16時間後に炉心の大部分が崩壊した」とする解析結果を15日に公表したが、これほど速く炉心溶融が進むのは「非常用復水器 が停止した」という 想定のためだ。非常用復水器が働けば原子炉が冷やされ、それだけ炉心溶融を遅らせることができる。運転員の操作が1号機の炉心溶融を早めた可能性があり、 今後事故を検証する上で重要なポイントになるとみられる。

 東電によると、11日午後2時46分に地震が発生し、非常用復水器が自動で起動した。しかし原子炉が冷やされすぎて圧力が70気圧か ら45気圧に急激に 低下したため、同午後3時ごろ、運転員が弁を閉めて非常用復水器を停止させたとみられるという。その後、運転員が何度か弁の開閉操作を行う中で、同午後3 時半ごろに津波が来襲。弁を駆動させるための直流電源が水没し、弁の開閉が不能になったとみられる。

 また、次に弁を開いて非常用復水器を起動したのは同午後6時10分で、その15分後にも再び弁を閉じて約3時間停止させた。こうした 操作が、長期間にわ たる冷却機能の喪失を招いた可能性がある。非常用復水器の駆動を妨げるような操作について東電は「運転手順書に従ったことなどが考えられる。詳細は分から ないが、今後検証したい」と説明している。

 
23月11日夜には高線量計測

 「(外部電源確保のための)電源車が渋滞で進めない」「(弁を開いて炉内の圧力を下げる)ベント操作を試みるも高線量で断念」−−。 東京電力が16日に公表した資料から、地震直後の福島第1原発での緊迫した状況が浮かび上がった。

 3月11日午後2時46分46秒。運転中だった1〜3号機では地震発生で緊急停止が始まった。警報を印字した記録紙からは、各機で制 御棒の挿入や水位の変動を知らせる警報が延々と鳴り続けていたことがうかがえる。

 「各種操作実績取りまとめ」と題する資料によると、地震から約45分後の3月11日午後3時半ごろ、同原発に津波が到達し全電源が喪 失。これを受け、東 電本店は同5時ごろ、周辺の各支店に電源車を第1原発に派遣するよう要請した。しかし、「電源車は道路被害や渋滞で進めない」との報告があり、同6時20 分ごろ、東北電力に電源車の派遣要請をした。

 同11時ごろ東北電力の電源車が到着したものの、現場は「暗所、津波の水たまり、障害物散乱、道路のマンホールのふたが欠落」(12 日未明の記載)した 状況で、ケーブルの敷設作業が難航した。ようやく電源車から電気を引き込めたのは12日午後3時ごろだったが、同36分に1号機で水素爆発が起き、電源車 のケーブルが破壊された。これにより、「命綱」の電源車もわずか30分で使いものにならなくなった。

 一方、1号機のベント作業については同12日午前9時15分ごろに手動で開く作業を始めたものの、9時半ごろには「現場操作を試みた が、(放射線が)高線量で断念」との記述がある。結局、操作が始まったのは同10時17分だった。

 一方、東電は地震直後の「当直員引き継ぎ日誌」も公開。1号機については3月11日午後9時51分、周囲で高線量のため「入域禁止」 になっており、燃料の炉心溶融が早い段階で始まっていたことがこの資料からも裏付けられた。

 ただし、この資料では首相官邸サイドとの交信記録は記載されていない。ベントや海水注入の判断について東電と政府との間でどのような やりとりがあったかについては不明だ。

 
専門家による分析急務

 東電が公表したのは、1〜6号機の原子炉圧力容器内や格納容器内の水位や圧力データのほか、放射性物質を含む水蒸気を大気中に放出し た「ベント」作業の実績、異常を知らせる警報の内容、冷却装置の操作実績、電源確保や復旧、運転日誌など事故の初期段階の膨大なデータだ。

 福島第1原発は、津波ですべての電源を失い、原子炉の冷却機能が失われた。通電中の記録は中央制御室内にあり、放射線量が高く、長時 間滞在できないた め、回収できないままだったが、経済産業省原子力安全・保安院が4月25日、東電に対し、記録の速やかな回収と報告を求めていた。

 公表された複数の記録を照らし合わせることで、津波の前に地震の揺れで機器類がどの程度損傷していたかや、東電や政府の対応に問題が なかったかが分かる。政府は、近く発足させる事故調査特別委員会で、このデータを基に事故原因の検証を進める方針だ。

 東京都市大の吉田正教授(原子炉工学)は「メーカーや独立行政法人など専門知識が豊富な機関が解析すれば、津波が来るまで東電がどう 対応したのかなど地震直後の原発の全体像が見えてくるだろう」と話す。


諸事情にて混乱した状態ですが、こんなニュースを見つけたので 一応取り上げておきます。まともな文章になるかどうか自信はありませんがどうせ眠れないのだから書き連ねてみます。

色々まとめた記事の様でややこしいんですが、順繰りに。

まず
1の段落から。
4/4
にここでも取り上げましたけど、自社の記事で原子炉隔離時冷却系と書いてましたよね?同じものを違う言葉で書くだけで相当話が通じ難 くなると思うん ですがどうでしょう。ま、日々自爆新聞の記事を全て読んでいる訳ではないのでもしかしたらどっかで註釈してたのかも知れませんが。まあそれは揚げ足取りと しても、精密機械である原子炉は当然精密に管理される必要がある訳で、ただ冷やせば良いと言うものではないと想像するに難くありま せん。圧力容器がどの程度の圧力で維持されているのかをわしはまだ把握してませんが、いきなり陰圧がかかればそれはそれで容器の損傷の原因にはなりうると 指摘しておきます。自爆新聞の文系記者には想像を絶する事なのかも知れませんが。いずれにしろマニュアルに沿った操作をしていた処、その操作自体が 不可能/困難になったという事でしょう。これを責められたのでたまったものではありません ね。文意を読み取れば、「運転員が間違った操作をした」としか書いてありません。果 たしてそれは真実を伝えているか、どうか。

2の段落。
再掲。
 「各種操作実績取りまとめ」と題する資料によると、地震から約45分後の3 月11日午後3時半ごろ、同原発に津波が到達し全電源が喪失。これを受け、東電本店は同 5時ごろ、周辺の各支店に電源車を第1原発に派遣するよう要請した。しかし、「電 源車は
道路被害や渋滞で進 めない」との報告があり、同6時20分 ごろ、東北電力に電源車の派遣要請をした。

わしがずっと疑問を呈して来た部分への回答の一端、ということ でしょう。本当に東電支店や東北電力のみにしかレスキューを求めてないのかどうかは知りませんが。ただ、間違いないのは「地震の直後に渋滞が生じた」事実です。教習所でも免許更新でも、「地震の後は車で移動しない」事が明記されている筈で す。それを遵守しない人々にも問題はあるでしょう。しかし、それを 政府、国として指示指導していないのもまた事実です。この点については当初から問題提起されており、というより阪神の時も指摘されていて、わし自身も何度 か取り上げました。すなわち、この部分だけを取り上げても政府の責任は明らかだと断じます。本来であれば、電源車を早急に運ぶ手だてを講じなかったのにも 責任はあると想いますが、まあこの記事では国に要救がなされたかどうかは不明なのでとりあえずは置いておきます。少なくとも、電源車も含めた緊急車両のみ が交通できるようにしておけば、事故を防ぎ得た可能性はかなり高まったのでは、と想います。もちろん空路などで電源車を早々に運ぶ事が出来ていれば、更に その可能性は高まっていたでしょう。全電源喪失から電力復旧までに24時間程も要した事、これがこ の事故の全てです。

しっかし・・・・これだけの事を読み取るにも難しい記事です。
時系列ってこの人達が纏める能力を越えてるんですかね。

とにかく、これだけでも十分に政府に責任はあると判ります。
なので少なくとも原発被害への補償の為に税金を上げたら憲法違反確定です。
この点を議論せずに税金を課す事は許されないと想います。

 

Others