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ユーロ2012 1/4Final ドイツ-ギリシャ


連日続く1/4Final。

この日(ってオンタイムレポじゃが(^^;)の興味はドイツがどう勝つか、それだけである。わしははっきりって昔ながらのカウンター戦術が嫌いである。それだけでなく、守備偏重なフットボールは既に時代遅れである。前回大会、そして先のWCがそうであったように、より攻撃的なチームが勝つのである。時の流れを止めてはいけないのだ。何よりわしが楽しめない。あのパラグアイでさえ守備への偏重は捨ててスペインに挑んだのだ。守備偏重の最後の砦、それがギリシャだ。その砦はもう、破壊しなければならない。

ドイツは残り三試合を勝たなければならない。従って体力の温存も考えなければならない。とっとと点を取って片付けるか、前半落とし気味で後半片付けに行くか。

ドイツはマリオ・ゴメス、ポルディ、ミュラーを落として来た。

早々に体力温存か、マリオ・ゴメスの師匠化を忌避したか。


前半。

いきなりラインの取り方が違う。ドイツは当然コンパクト。ギリシャは後ろでゆっくり回す。ドイツは簡単に裏に通す。いきなりのシュートチャンスは合わず。左から中央へ。ケディラのシュートはシファキスが弾く。クローゼがオフサイド。シュールレだけが触っていればゴールだった。

ドイツは逐一難しいパスを選択。これは意図的だろう。簡単にサイドへは流さない。

7分、左サイドからなんとなく持ち込みシュート。ノイアー余裕のキャッチ。

ドイツの守備は緩い。

10分、中央でクローゼの落とし、ダイレクトでロイス。前に出る。シュート。外す。

13分、ドイツの裏に抜けるボールをシュバが追う。サマラスのファウル。汚い。こういうしょおもないプレイには引導を渡して欲しい。

15分、右からアーリークロス。ケディラ倒れる。トロシディスは普通に両手で押さえる。

しかしギリシャのプレイは汚い。顔も汚いけど。一々削る。

20分、シュバからエジル。バイタルまではギリシャも緩い。エジルのスルーパスは流れる。エジルとクローゼのかみ合った動きは美しい。

22分、ドイツのコンビネーション。流れるようにかみ合う。エジルのシュートはシファキス正面。

直後にエジルのドリブルからスルーパス気味のクロス。シュールレ外す。

更に右サイドに流れてロイス。外す。

26分、インターセプトから裏のサルピンギディス。完全なフリー。しかしノイアーの飛び出し。素晴らしい。読みとポジショニングとダッシュ。全てが揃っていた。

31分、少人数で攻め上がるギリシャ。シュートまで。ノイアーセーヴ。

直後に右から上がって左のロイスへ。抜く。シュート。外す。

ドイツ攻めるももう一つが合わない。

ペナ前でのキープ。エジルがコンダクト。左サイドのラーム。胸トラップ。右足のアウトにかけ、ワンサイドカットの逆から右へ切れて行くシュート。シファキスは触るのが精一杯。完全に逆を突く素晴らしいシュートだった。

47分、シュールレが左から切れ込む。シュールレはここで好きにできるようだ。シュート。わずかに外す。


とりあえずギリシャのプレイは汚く危ない。怪我だけに気をつけて引導を渡して欲しい。


後半。

ギリシャは二枚替え。

ドイツはゆったりとキープからいきなりトップスピードに移る展開。これは対応に疲れるところだろう。

4分右サイドからドイツFK。バトシュトゥバー折り返すもクリア。

7分カウンターにゲカスとサマラス。ノイアーの飛び出し。

それにしてもボールの動きがおかしい。芝を濡らし過ぎか。走ると思えば止まる、止まると思えば走る。ピッチコンディションは不良である。

10分、ギリシャのカウンター。サルピンギディスから絶妙のクロス。サマラス決める。あそこに出されればどうしようもない。腹立たしいが見事なカウンターだった。

15分、ドイツはぐりぐりとペナ付近を回す。右サイドに流しボアテングのクロス。クローゼを超えた所にケディラ。見事なボレー。あれは止められない。

ギリシャも前に出始める。17分、普通に繋いでシュートまで。浮く。

20分、ギリシャCK。こういう時は脅威。

シュールレはミュラーに交代。

23分ドイツFK。ミュラーが引きつけクローゼはパパドプロスと一対一。決める。1m下がって前に出る絶妙な動きは健在。たたきつぶせ。

ここからはほとんどドイツの波状攻撃。あと五点ぐらい取れ。

29分、左サイドからエジルのスルー。クローゼはDFを背負ってシュート。こぼれ球にロイス。後四点。

もうギリシャの選手とプレイは映さなくてよいので客席のおねえちゃん映せ。

34分、クローゼからマリオ・ゴメス、ロイスをゲッツェ。ゲッツェには期待。

高い位置でのキープだけでなく、まだまだ狙うドイツ。エジルにはもう付いて行けないギリシャ。マリオ・ゴメスの前にこぼれる。DFが躰を入れる。

ドイツはペースを落とし、ひたすらキープ。前後には揺らす。やはり性格が悪い。死者に鞭打て。

43分、サービスPK。ボアテングの不用意な右手。サルピンギディス決める。

まああと10点ほど取って欲しいところだったが、汚いプレイの餌食になる訳にもいくまい。無理せず勝ちきれば十分だろう。それにしてもドイツのダイレクトでの縦パスは脅威だ。ゆったりとしたペースから急激にスピードが上がり、一瞬のスペースを利用して散らして行く展開では対応するだけで十分に疲れる。守れたとしても守備での負担は著しいのだ。強制的にダッシュを繰り返されてしまうのだ。粘り強い守備が信条のギリシャであってすら足が止まってしまった。もう少しピッチコンディションが良ければ更に大量点を挙げていた事だろう。

しかし抜いていた事もあるのだろうが、守備にやや不安が残る。ギリシャもカウンターしか攻め手が無いだけにスペースの作り方、使い方は上手かったが、もう少しタイトに守らなければイタリアやスペインにはやられてしまうだろう(既にイタリア勝ち抜けを予想(笑)

無論それが解っていないドイツではないのでここは締めてくるだろうが。

とりあえず決勝はスペイン-ドイツを希望する。