BTR & Back To the Roots ライ「ブ」

At OSAKA Hard Rain

2008.11.8



そして始まる怒濤の年末。

この日を境に週末の予定は既にほぼ埋まった状態。LiveLive飲み会休んで飲み会飲み会live飲み会。

更にあと二つか三つは忘年会が絡んでくるだろう。正しい呑み会が入ればいいのだが。

そんな中の正しい活動その一である。

気持ち良くなるのは判りきっている。あとはどれだけ気持ち良いか、どんな風に気持ち良いか、それだけである。


Hard Rainに向かう道すがらはlight rainである。傘をさすほどではない。

席は当然後方。ステージから見た客席が暑苦しいのは楽しくなかろう。

などと思っているわけではない。こっちの方が音に浸りやすいのだ。


第一部BTRが始まる。

間に笑いばかりも挟みながらの進行。

相も変わらずと言うよりむしろ笑いが進化している(爆)

あのネタは使わせてもらう♪


だがしかし、それで緊張感に欠ける、というものでもない。

別段、MCと曲の間の意識を切り替えているわけでもない。それはそれこれはこれ、みたいな区別はないように思えてきた。

勿論曲に入ると集中するのだろうが、それは全て一環のことであり、曲間だから気を抜いてMCを、というわけではないように思える。

ただそれが自然な形だから、たぶんそういうことだろう、きっと。

集中、緊張していても軽口は叩ける。いやむしろそうなればなるほど口が軽くなることもある。

どうもこっち側の様な気がする。


音は当然気持ち良い。

この気持ち良さはステージの三人の気持ち良さの余波だ。一つの曲を奏でながら、それぞれの顔が見える音。

悲愴感のないデッドヒート。

三人が全力で併走し、先頭に立とうと抜きつ抜かれつしながら、それぞれが顔を出してくる、しかもそれが楽しくてしょうがない三人。

そんな絵面が見える音なのである。


今回のBTRでは、「手をつなごう」でそんな色彩が強かった。

わしとしては本日のベスト、である。

音は一塊、グルーヴも一塊、でも出てくる音はそんな風に主張しつつ。

こんな論理的破綻を来した表現でなければ言い表せない。


3×3」を全曲、という予定だったらしいが、松藤さんは「アンサー」を「(仮)八幡山」に変更。

そういえばこれは聴いてなかった。前回サボり

まあこれは詩だけなので演奏自体に影響はなかったが、更に11月しかも雨ということで「夏の雨」が「11月の雨」に変更。

用意してなかった音ということでやや慌てる前野さんとそれを横目で眺めてなんだか目が笑ってる松藤さん。

キーボードの趣が変わると曲も変わる。出された音は比較して太め。

なんだか生っぽい。

いやライ「ブ」なのだから当然生なのだが。


「楽宴」で個人的には複雑な気分〜曲と詩のギャップでこねられたような(笑)〜に、なりつつ一部BTR編終了。



やはり汗を絞った後は酒が旨い。

音に浸った後は更に良し。


昨年夏和歌山でお世話になった方にもご挨拶。

その節は本当にお世話になりましたm(_ _)m

ガソリンスタンドの場所まで教えていただいて・・・・(^^;;



二部はBack To the Rootsである。

BTRBack To the Rootsの違いは要するに肩の力の入り具合だと思われる(爆)

それはともかくとして、カヴァー曲が続く。

結局わしはBTRBack To the Rootsのどっちが好きなんだろうかと

ふと思ったりもしたがまあどっちも好きなのだからどっちでも良かったり。


この中ではケセラケセラTake it easy」だなわしは。

これが一番リズムを感じたから、なのだが。

不思議なことに誰も弾いていない筈のリズムがはっきりと聴こえるのだ。

聴こえる、というより感じるの方が正しいか。裏の裏だから64ぐらいになるのかな。

残念ながらここまで行くとわしの躰は付いていかないので感じるに任せるのだが、

全く以て変な気分で、恍惚感すらも感じさせる音である。


明らかに「音としては」存在していないのにも関わらず、リズムは明らかにそこに在るのだ。

変な薬を入れたらこんな風になるのだろうか、躰の芯から何かが抜かれたような気分であった。

できることなら自分の脳の中で何が起こってるか検証してみたいものだ。

いや一応その手の仕事で学位取ったんで・・・

どうも脳内物質が変に出ているような気がしてならない。


なんだかなあこの音は。

身を任せていると最後は「見上げてごらん夜の星を」・・・

いかんよこれはいかん。

ここまででいやさ元々頭おかしく変な気分になってるところにこれはいかん。

なんかあっついものが出そうになった。

目を瞑って堪えてやるこんちくしょう・・・(ToT


気持ち良く切ないエンディングである。


っとに、困るぐらいに気持ち良いバンドである。

早く次も観たい。

終わった早々に次を楽しみにしてしまう貧乏性である。


がその前に甲斐バンド。

武道館は無理だが神戸大阪と行くのだ。そこでまた違った形の音に呑まれるのだ。


前回の甲斐バンドでも坂井前野両氏はサポートだったのだが、この間にBTR結成が挟まっている。

そして大森さんはもういない。

どんな甲斐バンドに会えるのか、どんなBTRに会えるのか、

いろんな興味が湧いてくる。


楽しみは続くのである。

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