2007 BTR IS Tour

at HARD RAIN

2007.3.21

 

前回都合にて行けなかったBTR(Back to The Roots)である。

前野知常、松藤英男、坂井紀雄 三氏によるバンドである。

(E-logにては”ユニット”と書いてしまいましたことをお詫び申し上げます)

((入力時なぜだか坂井のリオと金太の大冒険みたく変換されてしまったこと無関係ながらご報告申し上げます))

 

なんだかご無沙汰な梅田に出かけ、ちょっくらビールを空けてHARD RAINに突入である。

狭いけどいいぞこの空気。「小屋」っぽくてわしは好きだ。

 

お?ドラムも置いてあるぞ??

てことは叩くのか?

 

などと見回してみれば知人が数人。

ご挨拶などかましつつ、あこには愛情をたっぷり掌に乗せて。

もちろんCDも購入である。

ジントニックはあまりおいしくない(笑)

どっかでジントニックを頼んだらジンリッキーが出てきたことを思えばまだましだが。

 

セットリスト/構成はここを参照していただくとして、

坂井バンマス曰く「自分たちのルーツを今時風にアレンジ加えて」演奏しているとのことだが。

まあ正直言って、そんな説明はもうどうでもいい←失礼

70年生まれ数えて37のわしは知らない唄もいくつかある。

それもどうでもいい。

 

とにかく、彼らの音を聴けと。グルーヴを感じろと。

 

なんなんですかあれは。

そりゃ知ってますよ、これまで何度も甲斐さんのライヴで観た人々です。

彼らがバックボーンとなって甲斐さんの声が乗って、

ということは飽きるほどに書きましたし言っても来ました。

 

BTRとしてのライヴでは、甲斐さんの声がない分、グルーヴに集中できるんです。

わしが分別ある口腔外科医でなければ踊り狂ってますよもう。

分別なくわかんねーとか言いましたけど

今時もへったくれもないですよ。

そんなもん。

この三人のグルーヴがあったらどんなアレンジだろうとアリですよ。

この人達の心臓は絶対16とか32とかのビートで打ってますよ。

タン タン タンじゃなくて、

ツツツタ ツツツタ ツツツタですよ。

まあ我々の業界ではこういう心臓は不整脈というんですが。

「リズムがいい」って言ってたんですよ。ひたすら。

その「リズムがいい」って「リズムが正確」って意味じゃないですよ。

漢字を当てたら「リズムが好い」であり「リズムが快い」なんですよ。

 

それに加えて、二部はオリジナルアルバム「IS」を中心にしてたんですが、

未発表曲も含めて、全部が全部「素直」なんですよね。

齢五十前後の人々の「素直」。

素直に真面目にポップスを演ってるんです。

一言で言えば「よい」になるんですけど、

いさぎよいとかきもちよいとかここちよいとかもうめんどくさいんでこのぐらいにしますけど

そんないろんな「よい」がここに集約されて来るんです。

 

 

いいなあ、ほんと、いいなあ。

そんな感想でしか表現できないのがもどかしいのだが、

わしの表現力ではこれが限界である。

これ以上に表現する必要があるのかどうかは知らないし、

たぶん無いと信ずる。

 

気持ちよさと、多少の痛みを引き擦りつつハードレインを後にした。

 

 

据え置きだったのか。

ドラムは。

 

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