ユーザの作成方法
ユーザの作成方法について説明します。
ユーザの作成
DB2では、データベース上の独自のユーザはなく、OSのユーザを使用します。
よって、CREATE文ではなく、権限を付与するGRANT文を使用します。
構文は以下の通りです。
【文法】
GRANT 権限名... ON DATABASE TO USER ユーザ名
【実行例】
SQL> GRANT DBADM, CREATETAB, BINDADD, CONNECT, CREATE_NOT_FENCED, IMPLICIT_SCHEMA, LOAD ON DATABASE TO USER SMPLUSR; DB250000I: コマンドは正常に完了しました。
これでユーザが作成されました。
試しに接続してみましょう。
①「スタート」-「IBM DB2 DB2COPY1(デフォルト)」-「DB2 Command Line Processor Plus」を選択
②「connect smplusr@localhost/sample」と入力し[Enter]キーを押下
パスワードはOSのパスワードを入力します。

ちなみにユーザが追加されたかは以下のSQLで確認できます。
SELECT GRANTEE FROM SYSCAT.DBAUTH ;
実行結果は以下になります。「SMPLUSR」が存在します。
GRANTEE ------------ PUBLIC SMPLUSR SYSTEM
ユーザの削除
ユーザの作成と同様でDB2には独自のユーザ管理をしていないので、権限を取り消すSQLを実行します。
構文は以下の通りです。
REVOKE 権限名... FROM USER ユーザ名
【実行例】
SQL> REVOKE DBADM, CREATETAB, BINDADD, CONNECT, CREATE_NOT_FENCED, IMPLICIT_SCHEMA, LOAD, ACCESSCTRL, CREATE_EXTERNAL_ROUTINE, DATAACCESS ON DATABASE FROM USER SMPLUSR; DB250000I: コマンドは正常に完了しました。
ユーザが削除されたかは作成時と同様に以下のSQLで確認できます。
SELECT GRANTEE FROM SYSCAT.DBAUTH ;
実行結果には「SMPLUSR」が含まれていません。
GRANTEE ------------ PUBLIC SYSTEM