■【031】 野球の目的                      2005.6.3 Saito



野球とは言うまでもなく、相手より一点でも多く点を取るスポーツである。
100点取られても101点取れば勝利、あるいは1点も取れなくても、
1点も相手に取らせなければ負けない。
要は点取りゲームである。

打者として点を取るためになにをすればよいか。
間違いなく出塁することである。
かの有名なメジャーリーグのチーム・アスレチックスは長打を打つ打者より、
出塁率の高い打者を評価すると言うことを聞いたことがある。

そこで確実な出塁を手に入れるためになにをすればよいのか。

一番お得な方法は、間違いなく「死球」である。
四球の場合、投手が4回投げなければ出塁できないが、死球の場合、1球で勝負は決まる。
カウント2−0の場合でも起死回生の出塁となるのだ。

自分の場合、当たりそうなボールが来たら間違いなく当たりに行く。
(ただし首から上を除く^^;)

無論、避けずに当たりに行くとボールを宣告され、そのまま打席が続行となる。
なので「当たる!」と思ったら、体をくるっと回すだけで、
避けているように見え、クリーンヒットと同じ出塁になる。

出塁した後に何をするか。
もちろんホームベースを目指すのである。
ただ、ここで気を付けたいのが、「自分の価値」である。
そう、ランナーとは塁上にいるだけで相手の脅威になるのである。

例えば、
・ランナーが一塁にいる場合・・・一塁手がベースにつき、一・二塁間が広くなる
・ランナーが二塁にいる場合・・・二塁手・遊撃手がベースにつき、三・遊間、一・二塁間が広くなる
・ランナーが三塁にいる場合・・・内野が前進守備となり、ヒットゾーンが広くなる
また、外野フライでも点が入る。

このようにランナーが塁上にいるだけでメリットが沢山ある。
なので自分は塁上で「生き残ること」を目的としている。

この様に書くと「じゃあ、塁に張り付いていれば良いの?」という質問が挙がりそうだが、そうではない。
一塁上に居ることが一番危険なのだ。
盗塁・牽制・併殺等ですぐにアウトになってしまう可能性が高い。
野球とは最後の塁に近づくことが一番安全なのだ。
ホームベースを踏めばアウトになることはないし、三塁上にいれば盗塁死することもない(本盗した場合を除く)

そのため、ひとつでも先の塁にランナーを送ること。
これが全員で野球をする上での打者の「仕事」だと思う。

守備にも同様のことが言え、相手に点をやらないために一点を守ることが重要だと思う。
自分のポジションは投手なので、全員で野球をするために投手としてやってはいけないことを挙げる。
1、四球
2、死球
3、野選(フィルダースチョイス)
4、許盗塁
5、牽制
  ※牽制ばかりしていると、試合が進まない。
(確か日本大学野球部の方針より)

これを行ってしまうと、野手としては白けるものである。
安打を許したとしても、「さっきのバッターはジャストミートしたのにここまでしか飛ばない」や
「詰まったのにこんな早い打球が来るんだ」などの次への適応が出来る。

その他、外野手として守っている時に気をつけなければいけない事は
・カットマンまでの正確な送球
・頭上をなるべく抜かれない(特に目測を誤ってのオーバーヒット)
だと思う。

上記項目を(なるべく)しないことを目標として、野球に取り組みたいと思う。

誰一人として、手の空いている人がいない野球。
これが全員で野球をすることなのだと思う。
自分もチームの一員として全員で野球を楽しみ、勝利したい。

<Vol.31 完 >