うーとくーのお話(第10章)


札幌そして別離

北の町へ!!

いくつかの季節が変わり時が過ぎました。うーとくーは、毎日を平凡に過ごしていました。ところが、突然に、私は東京から札幌へ転勤することになりました。
飛行機でうさぎを運ぶことも考えましたが、座席のそばに連れてくるわけにはいかず、夜行列車「北斗星」で仲良く移動することにしました。みどりの窓口に飛んでいき、なんとか個室を予約できました。子犬や子猫を運ぶキャリアをふたつ購入し、うさ用ペレットと人参を準備しました。
キャリアでうーとくーを運ぶと結構重いことを知りました。特にうーは重い!キャリアの中でうーとくーが動くたびに軽くなったり重くなったり、、、

うーちゃん、くーちゃん、ごはん食べよーね!!

うーは、はじめ緊張していたものの、北斗星の寝室では、ゆったりとしていました。やっぱり、飛行機ではなくて、夜行列車にして良かったと思いました。
くーも北斗星の寝室では、ゆったりとしていましたが、いつもはご飯を直ぐに食べるのになかなか食べませんでした。

新しいお家!!

札幌の新しいお家は、東京の狭い部屋と比べて、とっても広々としていました。うーは、東京では、ほとんど走らずじっとしているのが多かったのですが、札幌の部屋では、ハウスから出した途端に走り回りました。引っ越しの日は、陽が射し込んでいました。

うーちゃん、くーちゃん、さよなら、元気でな!

寒い雪にうもれた街もこれから春を迎えるという時に、また、東京へ帰ることになりました。
でも、今度、帰るのは、みんな別々の場所となりました。一日中家にいない私はうーとくーを育てることが出来ず、うーとくーは、妻の実家が育ててくれることになりました。一年前の冬の終わりに、一足先に、同じキャリアでうーとくーは妻に運ばれ、北斗星に乗り込みました。私は仕事を抜け出し、札幌駅へ見送りに行きました。

1994年の夏に東京の某百貨店で出会い、9月に私たちの家族になりました。あれから、5年4ヶ月が経ちました。いまでも、うーとくーは元気です。
うーとくーのお話はこれで終わります。みなさん、ありがとうございました。

現在のうーとくーの姿を別のかたちでみなさんにお見せできればと思うのですが、、、


ぼくが最後に撮ったうーとくーの写真


うっくーワールド | Eメール | 作成日:2000/1/10