ゴールデン・トライアングル & メー・サイ

 6時に起床し、下のレストランに行くがまだ開いていない。準備をして、6時40分くらいに部屋を出て、朝食をとりながらピックアップを待つ。7時10分頃チェンマイを出発する。2時間程でホットスプリングに到着。これと云って見るべきものはないが、一応観光地になっている。温泉は珍しいのだろうか。
gt  12時過ぎにワット・チェディ・ルアンに着く。大きな仏塔はすばらしいが他は朽ちている。そこから5分程でゴールデン・トライアングルの船着き場だ。対岸はラオス。メコン河の大きさに圧倒される。水は泥色。小型ボートに乗り、ラオス側を見ながら河を北上する。子供が水牛と一緒に水浴びをしている。おばあさんが洗濯をしている。この汚れた河は、彼らにとって重要な生活の一部なのだ。もう少し上るとゴールデン・トライアングルだ。メコン河とサイ川の合流地点で、タイ・ミャンマー・ラオスの三国が川を国境として接している。ミャンマーの船が一艘止まっている。ミャンマー領に造りかけのホテルがある。タイ資本によるカジノらしい。休憩している人々が土手に座り、河を眺めている。いわゆる国境地帯の緊張感などない。船頭はボートのエンジンを止め、メコン河の流れにボートを任せる。思いの外、流れは速い。大河は静かに、るいるいと流れている。最初乗った船着き場よりも川上で降りる。その近くには中国旗を掲げた船も停泊している。
 2時頃、メー・サイに着く。タイの北の端で、サイ川によってミャンマーと隔てられている。橋の手前にタイのイミグレーションがある。日本人だと云うと、パスポートの写真のページ、名前のページ、タイ入国のスタンプが押されているページのコピーが必要だと云う。早速、そのページを近くの店でコピーし、提出する。パスポートはそこに保管され、台帳に名前が記載され、出国証明書が渡される。橋を渡ればミャンマーだ。橋を渡ったところにミャンマーのイミグレーショウがあり、先程のコピーと出国証明書を渡すと、「US$5」と云われる。「地球の歩き方」ではタイバーツでもよいと書いてあるのに、「ONLY US$」と云っている。持ってないと云うと、もう一度橋を渡り、両替して来いと云う。タクシードライバーは、「Same Thai.」と云う。確かに見た感じそうゆっくり見て回るところでもなさそうだ。結構雨も降っている。一応ミャンマーの地に足を踏み入れたことだし、ミャンマーの入口の写真を撮って退散することにする。メー・サイはゴールデン・トライアングルに比べ、観光客も多く、人が国境を行き来しているためか、少々緊張感がある。物乞いの子供が橋の上にたむろしている。どちらの国の子供であろうか。山岳民族の人もいる。大きな荷物を背負った人もいる。以前テレビで見たように、気楽にミャンマー人とタイ人が往来している雰囲気ではない。もう少しとどまりたい気持ちを抑え、雨の中、帰途に就く。


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