絵日記ログ・ルレン紹介6
 ルレンちゃんがかいがいしく面倒を見てくれるので、ケイタは少しずつ回復してきました。言葉も少しずつ分かるようになってきたし、情緒も落ち着いてきました。
 ケイタとルレンは魔王都のアパートの一室で引きこもってて、たまにエイジが様子を見にくる&必要なものを届けに来るって感じだったんですが、ルレンはケイタの調子がだんだんよくなってきたことから、お散歩とかで少しケイタを外に出した方がいいんじゃないかとエイジに提案します。それでエイジは、ずっとルレンとケイタを閉じ込めてたんだけど(ルレンが逃げないようになんかの魔道で鍵をかけてた)、ルレンの提案をのんで外に出られるようにします。そんでまあ、ケイタはたまにルレンとお散歩に行けるようになるのね。
 ルレンは突然エイジに連れ去られたので、魔王城のみんなもクレアもルレンがどこに行ったか分からなかったわけです。だけどルレンがケイタ連れて普通にお散歩とかしてて、「あっルレン魔王都にいたんだ!」ってなるわけです。ルレンも自分の行方をみんなが知らないとは思ってなかったのでビックリします。クレアはルレンのことをものすごく心配してたので、ルレンが無事そうなのを知って胸をなで下ろします。
 ルレンは、エイジと約束したことだし、ケイタを放っておけないので、自由に外を出歩けるようになったけれど魔王城には戻らず、このままケイタの面倒を見ると魔王アイミに言います。アイミもそれを了承します。
 ちょっと時系列が曖昧なんですが、魔王陣営+エリさんたちvs魔鏡の戦いがどの時点で終わるのかちょっと分かんないんだけど、たぶんルレンが外に出られるようになった頃にはだいたい終わってるんだと思います。ルレンってvs魔鏡の最後の戦いには参加してなかったし(魔王側からはハヤトとクレアしか出てない)、たぶんこれで時系列あってると思うんだけど……。まあとにかくとりあえず平和になってるのね。

 ケイタは心に傷を負って、言葉も分からなくなって、最初何が何だか分からなかったんだけど、大好きなルレンがずっとそばで面倒を見てくれていることはだんだん分かってきて、ルレンに甘えてルレンに頼るわけです。ずっと二人っきりだったのでケイタは何も心配しないでルレンに甘えていたんだけれど、外に出られるようになって、ケイタはハッとします。今までルレンは自分のためだけにそばにいてくれたけれど、外に出てみたら、ルレンは自分以外の人とも仲良くしていて、色々無理をして自分のそばにいるということが分かってしまったんです。
 ハヤトがケイタの状況を知って、頻繁にケイタの元に訪れるようになります。ハヤトとケイタは幼なじみでとても仲良しだったので、ハヤトはケイタを心配するわけです。
 ハヤトは、ルレンがケイタの面倒を見ていて、ルレンはそれでいいと思って尽くしているんだけれど、ケイタはちょっとルレンに甘えすぎ依存しすぎじゃないかって思うわけです。ケイタ自身も、最初はただルレンに甘えていてそれでよかったのだけれど、外に出られるようになってそれじゃダメなんじゃないかと思うようになるわけです。
 ケイタはまだハッキリものを考えたりとかは出来なくて、言葉も難しいことは分からないし、あんまり強い刺激を受けるとフラッシュバックしたりしちゃう。だからルレンはケイタを慮って、外に連れ出すのは調子のよいときだけにしてたし、ケイタが不安がらないようにルレンにケイタ以外に居場所があるということはあまり見せないようにしていました。
 ケイタはそのうちルレンに頼りきりでいることがいけないことなのかも知れないと思い、でもルレンのことが大好きだし甘えたいしで、アンビバレンスを起こします。順調に回復してきたのに、また不安定になっちゃうわけです。
 ケイタはだんだん言葉が分かるようになってきたし、しゃべることも出来るかもしれないってくらいまで回復したんだけど、ケイタは自分がしゃべるのが怖くなってしまうんです。物事がだんだんよく分かってきて、ケイタは自分が療養中で、完全に回復したらまた仕事に戻らなくてはならないのだという状況を理解します。ケイタの仕事は真っ暗な中でひたすら魔力を吸い取られ続けるというキツイ仕事で、またケイタが今のような状況になったのは仕事中の事故によるので、ケイタは運命システムの管理という仕事にいつかは戻らなくてはならないということに怯えていました。また大好きなルレンがそばで面倒を見てくれるという状況が終わってしまうことを恐れたのです。ケイタはしゃべろうと思えばしゃべれたかも知れないんだけど、もししゃべってしまったら、今の状況が終わってしまうと思って、しゃべるのが怖くなったのです。
 ケイタはルレンを大好きで、だからルレンに迷惑をかけたくないし、自分の所為でルレンがやりたいことを出来なかったりしたらイヤだって思うわけです。だけどルレンのことが好きで甘えたいから、ずっとずっと一緒にいたいわけです。あと甘えてるだけじゃなくて自立しなきゃっていう思いもあるわけです。てな感じでケイタはぐちゃぐちゃになっちゃうのね。
 ルレンはケイタがだんだんよくなってきたのに、そうかと思ったら具合が悪くなってしまって、どうしたもんかと思うわけです。ケイタの症状が今までとちょっと変わってきていることに気づくわけです。前は何のためらいもなく甘えてきたのに、ケイタがためらうようになったり、時々はイライラして突き放されることもあったりで、ルレンちゃんどうしたらいいんだろってなるわけです。

 それでその内、ケイタを癒すことの交換条件であったアヤメの修理が終わるわけです。精神崩壊してたアヤメをエイジが直す(治すじゃなくて)のが終わったのです。
 アヤメは意識を取り戻して、クレアが駆けつけて、アヤメが元に戻ってホントによかったって泣くわけです。
 クレアは自分がアヤメと向き合わなかった所為でアヤメが早まったことをしたのだと反省してました。だから本来ならアヤメに自分の秘密を全て話して今まで隠していたことを謝ればよいんだけど、もうちょっと複雑なんだ。クレアは、アヤメが精神崩壊したときに、迷わずエイジに「何でもする」と請け合ったルレンに、負けてしまったという気持ちも持っていたんですね。ルレンのまっすぐで強い気持ちを前にしたら、クレアのアヤメへの想いなんて薄っぺらなんじゃないかって思ってしまったんですね。ルレンはクレアが無事じゃないとアヤメが困るからって言ってくれたんだけど、クレアは自分がアヤメの隣に立つ資格が無いんじゃないかと思っちゃうわけです。
 クレアは、アヤメが精神崩壊してエイジがそれを直すに至るまでに、ルレンがしたことを話すわけです。それでクレアはアヤメに「私はアヤメのそばにはいられない」と言うんです。
 アヤメの方はええ?って感じです。クレアの隣に立ちたくて、一緒に戦う決意をして、だけどしくじってこのようになって、でもなんとか回復したのに、クレアから「そばにはいられない」って言われるわけです。ガーンですよ。
 それでまあアヤメはもうすっかり健康なので、元のアパートに戻って、元の暮らしに戻るんだ。それでルレンがどうしているかと言うことを知って(てか、アヤメ君のアパートにルレンちゃんとケイタもいるんだけどね!<オイ)、ルレンに会いたいと思うわけです。

 ルレンはアヤメが直ったという知らせを聞いて、ああよかったと胸をなで下ろします。だけど、ケイタの面倒は最後まで見ようと思うわけです。アヤメに会いたいと思ったけれど、ケイタの調子があまりよくなくて、ケイタはルレンがアヤメに想いをよせていたことを知っているし、ケイタがどんな反応をするか分からないと思ったので、アヤメにはしばらく会わない方がいいと思っていたんです。
 ルレンちゃんはアヤメに遭遇しないように結構気をつけていたんですが、ある日、ケイタとお散歩に出ようとしてばったりアヤメに会っちゃうんです。
 アヤメはルレンちゃんに会いたいと思っていたので、ルレンちゃんに駆け寄ります。それで今までどうしてたの、非道い目にあわなかった?と言い、また、クレアからそばにいられないと告げられてどうしたらいいか分からないということを矢継ぎ早に言います。
 ルレンがあわあわしてて、ケイタはその後ろでアヤメの言葉を聞くわけです。「非道い目にあわなかった」……ああ、やっぱり、自分はルレンにとってよくない存在だったんだ、って思ってしまうんです。ケイタはアヤメが誰かすぐに分かってしまって、ルレンが長年想いをよせていた相手で、それでしかもどうやら彼女に振られてしまったらしいみたいなことが分かって、ケイタは頭が真っ白になってその場から駆け出しちゃうんですね。
 自分さえいなければ、ルレンはみんなうまくいくんだって思ったら、ケイタは耐えられなくなっちゃったんです。それで駆け出して、魔王都をつっぱしって、疲れて倒れて、ぐずぐず泣くわけです。
 ルレンはケイタが突然走り出したのでビックリして、アヤメにごめんといって追いかけます。ルレンちゃんはケイタに追いつけなかったんですが、優秀なレーダー能力があるので倒れて泣いてるケイタを見つけます。
 それでなんとかなだめすかしてアパートに連れ戻すんだけど、ケイタはふさぎ込んじゃうんです。

 ちょっと今日はここまでで。
 ケイタ……キングオブヘタレの名をもらってもいいんじゃないかってくらいにヘタレだ。ヤマト鯨太だってMBケイタだってやるときはやる男なのに。

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