絵日記ログ・ルーカス紹介3
 ルー君第三部の前に、なぜなに☆だてでんのコーナーだよ。このコーナーは、Uっちから寄せられただてでんに関する質問に答えていくコーナーだよ。
 まず今日最初の質問は「ルー君って誰が本命なの?」です。ルー君の本命はかぐやんです。何故ならかぐやんの半分は嫉妬で出来ているので、そういうことにしておかないと「あなたを殺して私も死ぬわ」と言ってルー君が後ろから刺されるからです。(オイ)
 次の質問は、「ルー君って死ぬのが嫌なの?」「エリさんに死ねって言われたらどうするの?」です。
 ルー君が死ぬのは嫌だなあって思ってるのは、別にすごく嫌だ、絶対嫌だって思ってる訳じゃなくて、もう少しぼんやりとした感じだと思う。ルー君には死んでまで貫きたいことが特にないので、だったらまあ、死ぬのは避けるか、という程度。
 ファーストもそうだけど、エリさんの「命令」に逆らった時は、ただ死ぬんじゃなくて、苦しんで死ぬ、ということを強調しておきます。エリさんの「命令」っていうのは、魔道の一種で、あらかじめファーストやルー君の身体(精神?)に特別の魔道回路が仕組まれていて、それを通してなされるものです。その魔道回路にアクセス権があるのはエリさんだけなので、エリさんだけが彼らに「命令」出来ます。エリさんから「命令」が下った場合、ファーストやルー君がその「命令」に従いたくないと思ったり考えたりすると、回路から精神に苦痛が与えられます。「命令」に従おうと考えを改めれば、苦痛はなくなります。苦痛を与えられた状態で、それでも「命令」に逆らおうとすると、かなり長時間激痛に晒されたあとに心が死んで、結局死ぬ、という感じです。
 ファーストやルー君がエリさんの「命令」に従うのは、逆らうことが割に合わないからです。回路(自分の内側)からダイレクトに与えられる苦痛には、いくら異常回復力を備えた彼らでも耐えられないのです。
 なので、もしもの話ですが、エリさんがファーストやルー君に死ねと言えば、彼らは死にます。エリさんが死に方を指示した場合はその死に方でちゃんと自害します。仮にエリさんが、「命令」に逆らって死ぬ死に方よりむごい死に方を指示したら、「命令」に逆らって死ぬ方を選択するかも知れません。
 ただ、ひとつ言っておきたいのは、エリさんはファーストやルー君に死ねなんて絶対言わないということです。エリさんはむしろ、ファーストやルー君が生命の危険を冒してまで何かすることを推奨しないし、無駄に怪我をしたら怒ります。ファーストやルー君は、エリさんにとってとても大切な手駒なので、その使用価値を落とすような真似は絶対しないです。
 そもそもなんでエリさんが彼らを造ったかというと、絶対に裏切らない手駒が欲しかったから、なんです。エリさんの野望は世界を滅ぼすこと。エリさんは世界を滅ぼしたあとは、自分も死ぬつもりだし、部下も殺します。そんな前提なので、手助けしてくれる人なんて基本的にはいないわけです。もし手助けしてくれる人が現れたとしても、後々意見の相違などで対立する可能性もあるし、そうなると面倒なので、エリさんは絶対に裏切らない部下を自分で造るという選択肢をとりました。
 エリさんはファーストを造るのにだいたい10年くらいかかってます。相当苦労して造りました。ファーストはとりあえず人型で喋って動く程度に出来上がっても、すぐ血を吐いて具合が悪くなったりというのがしょっちゅうで、出来上がったあともあっちこっちいじって調整しなくてはなりませんでした。なんとかそれなりに健康になったあとは、魔道や格闘を教えなくてはならなかったし、言葉や家事の仕方なども覚えて貰わなくてはなりませんでした。そうやって苦労してファーストを造り上げて、そのデータを元に今度はルー君を造り上げて教育しました。
 手塩にかけて生み出した、絶対に裏切らない部下であるところの彼らを、エリさんが無駄に殺す訳がないのです。造り出して教育する労力と、殺してしまうのとでは、割が合わないからです。
 基本的に人間って言うのは、割が合わないことはしないものです。傍から見て割が合わないだろ、って思うようなことも、本人としては割が合ってるからしてるはずです。人造だろうとそうでなかろうと、ファーストもルー君も割に合わないことはしません。エリさんだって割に合わないことはしませんよ。
 あと等価交換ってないよなって思うんです。交換する前のものと、交換したあとのものとを比べて、交換したあとのものの方がその人にとって価値が高いから、交換するんだと思うのです。そういうと等価交換って絶対ないですよね。
 ちょっとシステマティックな話で申し訳なかったですが、一応、思考実験としての「エリさんが死ねと言ったらルー君はどうするか?」には答えられたと思います。
 ルー君が死ぬのは嫌だなあって思ってるのは、苦痛を受けるのは嫌だなあってこととほとんど同じだと思います。気付いたら死んでたっていうくらいポックリいけるなら、「命令」に逆らって死ぬのも悪くないと思いますが、頭が割れるような苦痛をガンガンガンガン与えられて、それが何日も何週間も続いたら、なんでもするからこの痛みを取り除いて欲しい!=「命令」に従おうって思うと思いますよ。
 注意して欲しいのは、エリさんの「命令」はルルーシュのギアスとは違うってことなんです。エリさんは、ちゃんと自分で考えて自分で判断出来る人間を造りたかったということなのです。例えば、「命令」が下って、それをなすのに方法がいくつかあったら、より成功率が高く、より危険が少なく、より速い手段を選択できるような、思考力と判断力を持ち合わせた部下が欲しいと思ったのです。エリさんが何か「命令」して、それに合わせて自律自動で動いてくれれば、その間エリさんは別のことが出来るし、あらかじめ「私を守りなさい」とか「命令」しておけば、エリさんが不意打ちにあってとっさに指示が出せなくても、ファーストやルー君は自分で判断してエリさんを守ります。まあなんだ、そういう感じです。
 エリさんがファーストやルー君にあらかじめしてある命令というのは、「死ぬな」「怪我はなるべく避けろ」「私を守りなさい、その場合必要なら死んでも構わない」「私の健康に配慮しなさい」とか、そんくらいかなあ? 簡単に書いたけど、魔道として組み立てるのはすごい面倒なんだと思う。

 それじゃあ、また前説が長くなったけど、ルー君第三部に行きますかー。
 ルー君第二部が、メンヘラーBL編だとしたら、第三部は愛憎レディコミ(ヤンレディ?)編だよ。ドロドロした話が好きな人、よっといで〜ヽ( ´ー`)ノ

 前回のあらすじ。ルー君はスパイでした! ルー君は葉月を殺しました!(ここはあとでテストに出ます<3回目) かぐやんは「あなたを殺して私も死ぬわ」と言って(実際は言ってませんが)ルー君を殺して自分も死にました! しかしルー君は生き残ってしまいました! ルー君は荒れました! イティル君に慰めて貰いました! イティル君に連れられて魔王都に行ったらかぐやんが生きていました!

 さて、かぐやんが生きていたと知ったルー君は、あなたが生きていて本当に良かったといって、泣き、心の底から喜んで笑います。だけどかぐやんはそんなルー君を見て言うのです。「誰だか存じませんが、ありがとう」 ルー君は(;´Д`)はぇ?ってなります。なんとかぐやんは、記憶喪失になっていたのです!
 かぐやんはルー君を刺して自害したあと、通りかかった救命の天使に救われて、一命を取り留めます。しかし、目覚めたかぐやんは、ルー君が天界に来た以降の記憶を全て失っていたのです。かぐやんにとっては、ルー君との思い出は心を壊しかねないくらい辛い出来事でした。かぐやんの精神は自衛のために、ルー君に関する記憶を全て封じてしまったのです。
 ルー君は、魔力を封じられて、魔王都の某アパートの一室に軟禁されます。クレアんの監視付きなら、魔王都の中は出歩けますが、まあ、クレアんはファーストと同じくルー君のことも敵視しているので、クレアの監視というのはルー君にとってはあまり気持ちの良いものではないです。なので基本的にルー君はひきこもりです。
 かぐやは自分が記憶喪失であることを周りから聞かされていて、自分のために涙を流して喜んでくれた超☆イケメン(ルー君のことですよ)について興味を持ちます。そして周りから、以前、天界にいた時は、かぐやと彼とは恋仲だったのだと聞かされて、ますます興味を持ちます。
 ルー君はというと、かぐやは記憶を失うことでこころを守ったのだから、この先はかぐやには関わらない方がいいと判断します。自分はかぐやの属するサイドからは敵であり、軟禁されている身だし、自重しようと思ったのです。もし仮に、エリさんと再び会うことが出来、魔王都から逃げて、封じられている魔力も戻った場合、エリさんが「かぐやを殺せ」と「命令」したならば、ルー君はかぐやんを殺すか自分が苦しんで死ぬかしかならなくなります。ルー君は最早、自分が死ぬことは恐くありません。かぐやのために死ぬなら、それでいいと思っています。だけど、自分が死んでそのことがかぐやを悲しませてしまうなら? かぐやのことだから、最悪後追い自殺もありえます。それを避けるためにも、ルー君はかぐやと親しくならない方がいいだろうと考えるのです。
 しかしそんなルー君の思いとは裏腹に、かぐやんはルー君にアタックを仕掛けてきます。足繁くルー君の部屋に足を運んで、ご飯を作ってあげたり、あーでもないこーでもないとアレコレ話します。「私たち前は恋人だったんでしょう? キスとかしたのかなあ〜」とか完全に乙女です。
 ルー君は最初かぐやんを避けようと頑張りますが、邪険にするとかぐやんが悲しみ、そうしてかぐやんを悲しませることがとても辛くなります。
 ルー君はイティルとかに泣きついてみますが、「シラネw」って感じです。その内、イティルは次の任務があるからと言って、魔王都を離れていってしまいます。別れ際にイティルは「お前がなんで救命の天使に救われたのかよく考えろ」と言い残します。
 ルー君はイティルの言葉で、自分はかぐやんのために生かされたのだ、と思い至ります。創造主にとって、敵であるはずのルー君がわざわざ生かされたのは、かぐやがルー君に想いを寄せているからであり、自分はかぐやを幸せにするために生きなくてはならないのだと、そう思うようになります。
 そうしてルー君は、例え死ぬことになっても、その瞬間までは、かぐやを愛しかぐやに尽くしかぐやに出来る限りの幸福を注ごうと、心に誓うのです。
 ルー君はそれを自分だけのルールとして持ち続けようと考えます。そのルールは、ルー君しか知らないしルー君しか守れないから、ルー君が少しでもそのルールを破ったり反故にしたりすれば、そのルールは消え去ってしまいます。ルールを破ったからといって何か罰があるわけではありません。これはルー君だけが守れるルー君だけのきまりなのです。(エリさんに従うだけのマシーンだった第一部、苦悩しイティルに依存しつづけた第二部とは違う、自律的な第三部のルー君なのです!)

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