絵日記ログ・ルーカス紹介2
 前説が長くなってしまったけど、オリキャラ紹介ルー君第二部はじまるよーッ☆
 心して聞いて欲しい、ここから先はだてでんで最もBL要素の強いところになるので、BL苦手な人、BLって何?っていう人は、読むことをオススメしない。読みたいけどBLはちょっと……という人は、どうかイティル君かルー君、お好みの方を女の子に置き換えて読んで欲しい。(真顔) あとだいぶルー君がトラウマーでメンヘラーなので、そういうの苦手って人も避けて欲しい。BLばっちこーい☆メンヘラー大好物☆な腐女子諸君はそのままどうぞ。一応、傾向としては襲い受け、です。

 前回のおさらい。ルー君はスパイでした! ルー君は葉月を殺しました!(ここ、あとでテストに出ます!<二回目) かぐやんは「あなたを殺して私も死ぬわ」と言って(言ってない)ルー君を殺して自分も死にました!
 超展開(ある意味王道だけど)で申し訳ないけど、ルー君が目を覚ますとそこは雪山でした。視界の中には寒空、そして見慣れない少年が……そこでまたルー君は気を失います。ルー君がもう一度目を覚ますと、そこは病院でした。傍らでは先ほど雪山で見た少年がいました。
 少年はイティルと名乗り、雪山で埋まっていたルー君をたまたま見つけたのでふもとの病院まで運んだと言いました。ルー君はかぐやんがどうなったのか知りたくて、自分の側に女性がいなかったかと聞くのですが、イティルは雪山にいたのはルー君だけだと答えます。
 ルー君が天界からの帰り道に通っていたのは、「狭間」と呼ばれるところで、世界のどこともつながっていないけれど、世界のどこともつながる可能性がある、という場所です。ルー君やファーストは、空間を歪ませる魔道で「狭間」の中に入り、そこからまた空間を歪ます魔道で「狭間」から自分の目的地を繋いで移動します。この移動方法は、世界の空間を不安定にさせるため、魔王陣営・天帝陣営はなるべく使わないようにしているのですが、世界の滅亡(=空間を不安定にさせて世界を壊す)を目的とするエリさんの一味は、一石二鳥なのでこの移動方法を好んで使います。
 そんな「狭間」を移動中に、ルー君とかぐやんは気を失ったので、「狭間」がたまたまどこかにつながった際に、別れ別れになってしまった可能性があります。ルー君は、かぐやは死んで、異様な回復力を備える自分だけが生き残ってしまったのだと結論づけます。
 病院でのルー君はものすごく荒れました。なんで自分だけ生き残ったのか、かぐやは死ぬ必要が全くなかったのに、死んで、死ぬべきだった自分が生き残った。失ってしまった天界での日々はとても美しく思えたし、疑うことを知らない天使達を、だまし続け、その厚意や信頼を反故にし、非道い目に遭わせたことに、ルー君は耐えられなくなります。みんなのことを一番考えて、みんなから慕われていた葉月を殺してしまったこと、自分に想いを寄せていてくれていたかぐやの心を傷つけ、死なせてしまったこと。ルー君は自分だけ生き残ったことが赦せなくて、病院で何度も自殺企図します。しかしルー君の異様な回復力と、場所が病院と言うことで、色々やっても毎回生き残ります。
 イティル君はルー君のお見舞いに毎日来てくれて、死のうとするなんて無為だからやめろよ、と言いますが、ルー君の心は晴れません。その内、ルー君はなんで自分を助けたりしたのか、雪山に放置しててくれればその内死ねたのに、病院になんか連れてきて、どうしてくれるんだとイティル君にくってかかります。イティル君は、俺がお前を助けたのはそれが運命だったからだ、と言います。(イティル君は運命論者なのです)運命がお前に死を望むなら、お前は死んだだろう、しかしそうではなかったようで、お前は俺に発見され、その後何度か自殺しようとしても成功しなかった、と。
 ルー君はイティル君の運命論などまったく受け入れられず、イティルに自分を助けた責任をとって欲しいと言います。死ぬはずだった自分を助けて、死にたくて死のうとする自分を止めるのだから、自分が生きられるように助けて見せて欲しいと言うのです。ルー君には最早生きる意味がないので(エリさんから「命令」を受けられなくなったし)、生きる意味を自分にくれと言います。具体的にはイティルに自分を愛して欲しいと言います。(うわ) イティルが好きだって、お前は大丈夫だから俺と一緒に生きよう、俺が一生面倒見るって言ってくれたら、自分は生きられると言います。イティル君は「それはちょっとw」と言い、ルー君は「イティルさんの馬鹿ァー。・゚・(ノД`)・゚・。」ってなります。
 イティル君は、旅の途中でこれからまた旅立つから、お前も一緒に来ればいいと言います。なのでルー君は怪我治ったらイティル君についていくことにします。

 かくしてルー君とイティル君の二人旅が始まります。魔界のあっちやこっちをウロウロ。野宿だったり宿に泊まったり。ルー君はイティル君のためにお料理やお洗濯をします。イティル君は特に働いている様子はないのですが、路銀がつきることはありません。ルー君はそれを不思議に思うのですが、イティル君に聞いてもはぐらかされます。
 その内ルー君は、イティル君が夜中、宿を出ていくのを目撃します。夜明け前に帰ってきたイティル君からは、ルー君のトラウマスイッチをオンにするのには充分なくらいの血の臭いがします。そう、イティル君はなんと暗殺者で、旅をしながら依頼をこなしていたのです!
 ルー君が問いつめると、イティル君は自分が暗殺者だと言うことをあっさり認めます。ルー君を助けたのは、自分は普段殺してばかりだから、たまには誰かの命を救ってみたかったからだと言います。トラウマスイッチオンして錯乱気味のルー君は、そんな理由で助けやがってコンチクショウと、イティル君を押し倒します。(あーあ) ルー君が責任とれと五月蠅いので、イティル君は仕方ないなあと、ルー君を受け入れます。
 ルー君はイティル君に慰めて貰えれば、その後しばらくは安定するけど、その内にこのままでいいのだろうかともやもやし出します。イティルのことは好きだし世話になってありがたいと思うけれど、イティルがなんで暗殺に手を染めるのかがサッパリ理解出来ないのです。イティルは仕事で人を殺すことになんの罪悪感も無いようで、それもルー君には不可解です。ルー君が他に仕事はいくらでもあるのになんで暗殺なんかするのか、と問うと、イティル君は「運命だから、仕方ない」と再び運命論で答えます。
 ルー君は自分のことは棚に上げてイティル君を糾弾したり、いじけたり、自己嫌悪を思い出して荒れたり、押し倒したり、泣いたりします。イティル君はそんな様子のルー君を持て余しながらも旅を続けます。
 そのうち、ルー君はイティル君が普通の暗殺者ではないことに気付き始めます。イティル君はどうもいつも同じ相手から指示を受けて、暗殺をしているようなのです。そして、その指示をだしているのが、どうも創造主陣営であるらしいと気付くのです。
 創造主というのは、だてでん世界を造り、魔界の最初の住人を造り、魔王と天帝、その他天使などを造り出した人物です。魔王と天帝の上司であり、世界の安定を願う者です。世界を滅亡させようともくろむエリさんは、創造主にとって敵であり、従って魔王と天帝の敵でもあります。
 ルー君は昔、エリさんに聞かされた話を思い出します。創造主には直属の部下が何人かいて、その中に、救命の天使と呼ばれる者と、死神と呼ばれる者がいるという話。救命の天使が創造主のお眼鏡に適った人物が、死にそうになった時その人を助けるのに対し、死神は創造主が死すべきと判断した人間を暗殺して回っているのだという話。
 つまりイティル君こそ、その死神であり、ルー君はどうも敵対する組織の人間であるところのイティル君に拾われてしまった、ということなのです。
 ルー君はイティル君をいぶかしみます。創造主はエリが世界の滅亡を企んでいたことは知っていただろうし、ルー君がその部下として働いていたことも知っていたはずです。創造主の部下であるイティル君が、そのルー君を助けたのは、単なるイティル君の気まぐれではなく、ルー君を捕まえるための作戦だったのではないか、と。
 ルー君はイティル君にメロメロに懐柔されていて、イティル君ナシでは生きられないという現状を見ても、いいように扱われている気がします。
 そしてその内、イティルの旅路が蛇行しながらも魔王都へ向かっていることに気づき、ルー君は観念します。もう自分はイティル君に捕まって、魔王都で罰を受けるのだと。そしてむしろそれは罪深い自分には当然のことで、今イティルに無理言って甘えさせてもらえているのだし、自分が受けるべき罰は受けようと思います。悪くても死ぬだけだし、なにか屈辱の中で生き続けるならそれでも構わないと思うのです。
 ルー君はイティル君にそれとなく覚悟は出来ていると言います。自分がしたことに責任をとる覚悟がある、というのです。イティル君はそれを聞いて、よかった、と言います。魔王都にはお前が生きるために必要なものがちゃんと待ってるから、と言うのです。
 ルー君はイティル君が何を言っているのか最初分からないのですが、ハッと思い至ります。いくら異常回復力があるとはいえ、ルー君がかぐやんに負わされた傷は致命傷でした。しかしルー君は生き残った。そういえば病院で最初に治療したのは凍傷だけでした。かぐやんに貫かれたはずの腹は、傷あとこそあれど完治していたではないか……。思い浮かんだ言葉は、救命の天使。つまりルー君は創造主のお眼鏡に適って、救命の天使によって救われたのだと。そして敵であったはずのルー君が救われたのなら、天使であるかぐやもまた救われているはずだ、と。
 魔王都に着くと、魔王城に連行され、ルー君はそこで、生きているかぐやんと出会います。ルー君はかぐやんが生きていたことに涙を流して、あなたが生きていてよかったと、生まれて初めて喜びから笑います、完。

 さて、ルー君第3部へ続きます。

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