絵日記ログ・リーフ・クロム紹介3
 リーフ・クロム紹介の続きかこ!かこかこ!(何)
 前回の復習から。
・クロム君は小国の王子様で、リーフちゃんはその許嫁
・王様が暗殺され、クロム君は濡れ衣を着せられ投獄される
・クロム君はリーフちゃんを励ますために「今は一緒にいられないけど、君と僕とはいつかまたどこかで会えるよ」と約束する
・キートに助けられてクロム君は脱獄
・クロム君追っ手に追い詰められて崖から落ちる

 こっから後半戦になるわけだ、そうだそうだ。
 もしかしたら必要ないかも知れないけれど、「祝福」について説明しますね。だてでん世界には「祝福」というものがあってですね、創造主がある特定の人物に対して贈るものです。だてでん世界の創造主は偏愛の人なので、えこひいきするんですよ。自分のお気に入りの人物を祝福して、その人が死にそうになると救命の天使・夜月を送りつけて、命を救わせたりするんです。
 それでクロム君は生まれつき創造主から祝福されていたので、崖から落ちて虫の息だった時に、夜月が来て命を救われるのです。

 救命の天使である夜月がクロム君の元へ降り立ったとき、クロム君はホントに死ぬ直前でした。ていうかもう半分くらい死んでました。夜月は回復の魔道のスペシャリストで、夜月が命を救うって言うのは、具体的には事故で怪我したりして死にそうな人を魔道で治すことなんだけど、このときのクロム君はもうホントにヤヴァイ状態で、夜月には手の施しようがなかったんですね。
 とりあえず、夜月はクロムの身体を回収し、創造主の元に送り届けます。創造主は自分が祝福したクロムを死なせるわけにはいかなくて、でもすっかり元通りにすることも出来なくて、クロムにある呪いをかけます。呪いというかおまじないみたいなもの、かな。まあなんだろ、クロムの時間がゆっくりになるおまじない……かな。クロムは放っておくと死ぬけど、死ぬまでの時間を永遠に延ばすみたいな、そんな効果だと思います。
 それでクロムは死ぬことが無くなり、身体の傷は、夜月が丁寧に治しました。でまあ見た目には普通に生きているような感じになって、意識も戻って、記憶もある。それでしばらくは、創造主がどっかに用意した謎の空間(深く考えていません)で、リハビリとかしてたと思います。夜月は仕事の合間にクロムの世話をしに来るんだけど、それ以外は一人きりなので、クロムはけっこう寂しかったと思います。

 さてさて、クロム君はそうやって助かったわけですが、世間的には崖から落ちて死んだことになっていました。死体は確認されませんでしたが、あの高さなら即死だろうということでした。
 クロム君が亡くなったという報せは、リーフの元へも届きました。リーフはその話を聞いてショックを受けます。リーフは「君と僕とはいつかまたどこかで会えるよ」という約束を固く固く信じていたので、クロムが死ぬはずがないと思いました。リーフは、死体が確認されないということも聞いて、やっぱりクロムは生きていて、また必ず会えるんだ!と思います。
 リーフはそのようにクロムのことをずっと想っていましたが、リーフの両親は違いました。リーフの両親は、権力争いで優位に立つために、リーフとクロムを婚約させていたので、クロムが王様を暗殺し脱獄し死んだとなれば、当然別の人との縁談を考えるわけです。王様が亡くなったことで、国は混乱していて、リーフの両親は立場を守るのに必死でした。
 リーフはそんな両親の動きを見ていて、思います。今までは、クロムと結婚する未来が約束されていて、リーフはそれに文句がなかった。だから両親にそのまま従ってきたけれど、新しく別の人と婚約させられるというのなら、それは困ると。リーフはそれまで素直に従順に両親に従って生きてきました。けれど、自由を求めるクロムに感化されていたし、なんといっても、このまま両親に従っていれば、クロムとの未来は望めないわけです。リーフは家を出ることを考え始めます。
 リーフの両親は、リーフの気持ちを察したり話を聞いてくれたりはしない人たちでした。かわいいわが子ではあるけれど、リーフを主体性を持った人間だとは思ってなかったのです。それはリーフにも分かっていました。だから家を出るとしたら、それは両親と決別して、黙って逃げるしかなかったのです。
 リーフの周りには両親の置いた人間しかいなくて、リーフは頼れる人がいませんでした。どうしようと思いあぐねているとき、キートが訪ねて来るのです。
 キートはクロムの一番近しい従者です。乳兄弟で、幼なじみでした。キートは猫耳の一族なんですが、この一族はリーフたちの国では少数民族で、あやうい立場に立ってました。クロムの派閥はこのキートの一族を保護するようなそんな感じだったんだと思います。でもクロムが王様を暗殺し脱獄し死んだ今は、クロムの派閥は窮地に追い込まれていて、同時にキートの一族も国の中で居場所がなくなるのではという危機……になっていたと思います。ごめんなさいこのへんちゃんと考えてないからツッコミどころ満載ですが。orz
 キートはクロムの脱獄を手伝ったとき、リーフのことを頼むと言われていました。そしてリーフの両親がリーフを別の人と婚約させようとしているという話を聞き、リーフが望むなら助けようと、リーフを訪ねてきたのです。
 リーフはキートに家を出たいと考えていることを打ち明けます。キートはリーフに、家を出れば、身分を隠して逃げるように生活しなくてはならなくなるだろう、それに耐えられるかと問いますが、リーフは平気だと答えます。リーフはクロムに再び会うことを堅く信じていて、そのためならどんな苦労も厭わないと言うのです。
 それでキートの一族が、国を出て隣国に逃れるときに、リーフも一緒に連れて行くということになります。そんでまあ、なんとか家を抜け出して、リーフはキートに連れられて国を出るのです。

 リーフという名前はアレです、これ以降名乗る偽名なんですね。リーフちゃんの本名はフローラって言うんですが、クロムが「君は花というより葉っぱみたい」って言ったから、リーフって名乗ることにした……という設定があるんですが、クロム君は一体どういう文脈でリーフちゃんのことを葉っぱみたいだって言ったのか、今の私にはサッパリ分かりません!(オイ)

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