絵日記ログ・エリ紹介5
 さて、ここからイリジャのターン!
 アジトに拉致されたイリジャ、イリジャが非道い目に遭うのではとビクビクしてるファースト、イリジャたんにいろいろ実験とかしたいけどファーストが怒ると面倒だなあと思っているエリさん、という3人の土器土器☆合同生活ですよ。(何ソレ)
 エリさんはファーストがイリジャに思い入れているということを知り、イリジャに危害を加えてファーストの心証を悪くすることは、避けた方がいいと判断しました。エリにとってファーストは優秀な手駒であり、いくら「命令」で言うことを聞かせられるとはいえ、自ら関係を悪くする必要もないからです。
 しかしエリは、ドSなので、ファーストが思い入れている少女に悪戯してみたい気持ちもあります。ファーストが何故そんな小娘に思い入れるのか、いぶかしくも思いました。一体、イリジャという子はどんな子なのか、と。それまでは避けていましたが、イリジャにあって話をしようと思うのです。ファーストにあの子と話をしたいと言って、連れてこさせます。
 ファーストはついにイリジャは実験されるのだと思って、ガーンとなります。イリジャの部屋に行き、これからマスターの所に連れて行くからと絶望的に告げます。しかしイリジャは大丈夫だよ、と言ってファーストの後に付いていきます。
 イリジャは、ファーストの嫁になる気まんまんなので、エリさんのことはいずれ姑になる女と思っています。エリさんがどんな複雑な事情を抱えていようと、メンヘラーだろうと、ドSの女王さまだろうと、鬼畜マッドサイエンティストだろうと、ファーストのマスターなのだから付き合うしかないと考えています。
 イリジャはもちろん、死ぬことは恐いし、痛い目に遭うのも、嫌です。だけどファーストと共にいることを心に決めているので、気丈に振る舞っているのです。
 イリジャはエリの前に座らされ、エリはイリジャをじっと見つめます。イリジャはエリの、イリジャはどんな子なのか、ちょっと悪戯してみたい、という気持ちを読み取って、緊張します。自分は殺されることはないかも知れないけれど、エリに試されて、なにかそれで失敗すれば、痛い目に遭わされるかも知れない、と思うのです。
 エリはイリジャが怯えているのが分かりました。イリジャは物怖じしない気丈な態度ではいますが、根底にはやはり死にたくないし痛い目にも遭いたくないという恐怖があるのです。その恐怖を、自分の心に決めたことを守るために、乗り越えようとしている小さな少女は、エリにとってはまぶしすぎるものでした。
 エリはイリジャに「ファーストは私が死ねと言えば死ぬし、あなたを殺せと言えば殺すわ」と言います。それでも、ファーストを愛せるのか、と。イリジャは、「イリジャはお兄さんがホントにそうしたいかどうか分かるから、平気」と答えます。(すいません今まで恥ずかしくて書かなかったけど、イリジャは一人称は「イリジャ」、ファーストのことは「お兄さん」と呼びます_| ̄|○)
 エリはこりゃあ本物だわと思って、観念します。イリジャは自分が死んでも構わないと本当に思っているのです。死ぬ間際までファーストの心を信じることが出来るから、平気だというのです。エリはイリジャに手を出すことは諦めます。
 エリは魔王都から魔鏡君を呼び寄せて、イリジャの情報をとらせて、化けさせます。エリさんは魔鏡君の身体をいじることで、イリジャの能力の正体を突き止めようとしたのです。
 で、結局イリジャの能力は、エリさんの予想通り、運命システムへのアクセス権でした。運命システムにアクセスして欲しい情報を得ることは、非常に複雑な操作であり、また莫大な魔力を消費するのですが、イリジャは生まれた時から無意識に相対している相手の一瞬前の感情という情報を的確に呼び出すという操作をし続けていたのです。イリジャには莫大な魔力容量があるので、そんな操作を繰り返したとしても、ばてないのです。
 イリジャは、他人の心を読もうと思って読んでいるのではなく、無意識に情報を呼び出してしまっているので、自分では人の心を読むことのオン/オフは出来ませんでした。そもそもなんで自分が他人の心を読めるのか、その仕組みもよく分かっていませんでした。
 エリさんは研究して分かったことを、ファーストに伝え、イリジャにも言うようにと言います。イリジャは訓練すれば自分の能力を制御することが出来る可能性があるから、知らせてやれというのです。ファーストは言われたとおりにイリジャに説明しますが、イリジャは魔道についてはサッパリなので説明を聞いてもちんぷんかんぷんです。魔王城に帰ったらルレンちゃんに聞いてみるとか言います。(ルレンは魔王近衛隊のひとりで、三度の飯より魔道が好きという魔道オタクです)
 エリはフォースの開発に取りかかり、集中したいからと言ってファーストにイリジャを魔王城に帰すようにと言います。そしてファーストも魔鏡も魔王都に戻れと言います。
 かくしてイリジャは魔王城に戻り、ファーストと魔鏡は魔王都に戻って来ます。

 魔王城に帰ってきたイリジャは、イリジャのことをとっても心配していたみんなに迎えられます。イリジャがファーストにさらわれたことは、魔王城のみんなも知っていて、イリジャが非道い目に遭わされるのではないかと心配していたのです。
 イリジャを妹のようにかわいがっていたリーフは泣いてイリジャを迎えます。イリジャが怪我もなく、無事に戻ってきて本当に良かったと言います。
 イリジャは、魔王城は仮の住まいとは思っていても、やさしくて愉快な魔王城のみんなが大好きでした。心配をかけてゴメンとあやまります。
 クレアは、イリジャがエリのアジトの場所を知っているのではないかと、詰問します。だけどイリジャは、それは言えないと断ります。クレアはそれでもイリジャにくってかかろうとしますが、魔王アイミがクレアを制します。
 アイミは、イリジャは魔王近衛隊の一員ではなく、自分がファーストから預かっている子であると、クレアに言います。イリジャは近衛隊ではないので、魔王陣営に利することが第一ではない。あくまでイリジャはファーストのためにここにいるから、ファーストを害する可能性のある情報は、魔王側に渡すことは出来ないだろう、と言うのです。
 クレアはアイミさまが言うことなので、イリジャからエリの居場所を聞き出すことは諦めます。
 その夜、イリジャはアイミの寝室にまくらを持って行って、一緒に寝てもいいかと言います。アイミはイリジャと一緒に眠ります。眠る前、イリジャはアイミに、世話になっているのに裏切るようなことをしていて申し訳ないと言います。そしてクレアから守ってくれてありがとう、とも。アイミは笑っていいのよ、と言います。
 イリジャはアイミに、エリの辛い身上や、エリの根底に寂しい気持ちがあったと言うことを伝えます。エリはとてもかわいそうな子で、ファーストは彼女を救いたくてでも救えないことに心を痛めていると。イリジャはエリに幸せになって欲しいと言います。そのことでしかファーストは幸せになれないから、と。
 次の日、アイミはクレアと救命の天使・夜月を呼んで、昨晩イリジャに言われて自分の考えたことを告げます。エリさんは、世界を滅ぼすために、ファーストや魔鏡君をして色々仕掛けてきますが、それらを防ぐだけでは根本的な解決にはならない、と。エリさんの世界滅亡のもくろみを本当の意味で挫くには、エリの寂しさを埋め、エリを幸せにしてあげなくてはならない、と。
 アイミは救命の天使・夜月に、そのことを創造主に伝えて欲しいと頼みます。救命の天使である夜月は、創造主のお眼鏡に適った人を助けるという仕事の他に、魔王・天帝・創造主の連絡役でもありました。夜月はアイミの考えたことを創造主へ伝えに行きます。

 さあ、今日はここまで。
 ゆんお待ちかねの夜月が登場したよ!!!! あとルレンちゃんとリーフちんを出せたのでもう、もう、満足すぎ!(落ち着け)

Back
-TOP(フレーム復帰)
-月面研究所