絵日記ログ・エリ紹介12
 あぁ、終わりが見えてきた……だけど朝日もそろそろ昇りそうだ……_| ̄|○

 さて、魔鏡君は捕らえられて、魔王城に軟禁されます。フォースも捕らえられて、ルー君と同じアパートに軟禁されます。
 ルー君とエリさんは軟禁状態が少し軽くなって、魔王都の中なら自由に外出してもよいことになります。(ファーストは元から療養なので行動に制限はないです)
 でもまあ、相変わらずエリさんはひきこもりです。大魔道はダメって言われているけど、ちまちま研究するのはいいよって言われて、なんかこう、どうでもいい作業して暇を紛らわせます。夜月は相変わらずエリさんの身の回りのお世話をしてくれます。

 エリさんは、夜月がもうすっかりエリさんの側に居続けるので、根性あるなあ……と思います。エリさんとしても、そろそろ夜月の気持ちを信じてもいいかなあって思い始めます。
 だけどエリさんは夜月を前にすると、自分が夜月を傷つけてしまうのではという不安が襲って、どうすることも出来ずにいました。

 イリジャがたまに遊びに来て、夜月君のこと信じて受け入れてあげてはどうか、と言うのですが、エリさんはしょんぼりするばかりです。
 かぐやんが来て、エリさんはずるいわとブーブー言うのですが、サーセンとしか言えません。かぐやは夜月を弟のように思っているので、夜月がエリさんに振り向いてもらえないことを不憫と思っているのです。

 その内ルー君がひょろっと来ます。エリさんはルー君にはぼそぼそ悩んでいることを話します。ルー君は、エリさんの話を聞いて、自分は自分のこころに誓いを立てたのだ、と言います。かぐやを絶対に守って、かぐやを絶対幸せにする、という自分だけの誓いのことです。その誓いがあるから、自分は例えエリさんに「命令」を受けたとしても、その誓いは貫き通すと言うのです。
 ルー君は、エリさんは自分が夜月を傷つけてしまうのではと不安になるのはやめて、夜月を絶対傷つけないと誓いを立ててはどうか、と提案します。
 エリさんはそれを聞いて、そんなことは意志力フニャフニャの自分には出来ないとしょんぼりします。
 ルー君は、夜月の気持ちに答えられるのは、エリさんだけで、夜月を幸せに出来るのもエリさんだけだと言いますが、エリさんは私よりきっといい人がいるよ……としょんぼりします。
 ルー君はもう世話の焼けるヤツだなあと思って、賭けをしようと言います。エリさんがどこかすごく遠くに行って、それでも夜月が追いかけてきてくれたら、エリさんは夜月を受け入れる、という賭けです。
 エリさんはまだフニャフニャしょぼーんですが、ルー君に連れられて、魔王都を出てすごく遠くに行きます。

 さて、クレアの方はビックリします。
 エリさんが突然、セカンドを連れていなくなってしまったのです。クレアはエリがまたなにか悪巧みをしたのではと、ゾッとします。
 クレアは慌てて、アイミに言いにいきます。夜月やファーストなら行き先や思惑を知っているかもと、聞いてまわります。
 かぐやんもルー君がエリさんといなくなってしまったことに、ショックを受けますが、ルー君が以前言っていたことを思いだし、ルー君を信じよう、と思うのです。
 ファーストはセカンドがついてるなら大丈夫じゃね?とか言うので、クレアはファーストのやつくそうこの楽天家め死ねと思います。
 夜月はついに自分は捨てられたのだとガーンとなりますが、少し考えてみて、ここでめげたら男が廃ると思います。

 夜月はクレアに言って、自分が探しに行くと言います。夜月はエイジに無理矢理頼んで、運命システムからエリの居場所を知ります。
 それはそれはとってもとっても遠いところだったのですが、夜月は頑張ってエリの所までたどり着きます。
 夜月がエリの所まで行くと、エリはぼんやーとして膝を抱えていて、ルー君はあくびとかしてました。そんななんでもない様子を見て、ただのお散歩だったのかと、夜月は胸をなで下ろします。
 夜月は「エリさんもう、こんな所にいたんですか、クレアさんが怒ってましたよ、帰りましょう」と言います。ルー君も、夜月さん来たんだし帰りましょうと言います。だけど、エリはいやだーって言います。
 エリは夜月が来てくれて、すごく嬉しかったのですが、なんでもなくこのまま帰るのではダメだと思ったのです。自分は臆病で夜月を信じられなかったかも知れないけれど、夜月だってちゃんとエリに愛すると約束してくれたことは無かったと言うのです。
 ルー君はなんか込み入った話になりそうなので僕は席を外しましょうかと逃げようとしますが、夜月に捕まえられて、証人になれと言われます。

 そんであの、夜月の告白文は、昔書いたヤツがあるので、それを載せて、この長い話を終わりにしますね。

「僕が最初、あなたに近づいたのは、それが主の命令だったからです。エリさんが、世界の滅びを望むのは、きっと毎日が楽しくないからだと、だからお前が行って、楽しくしてやればいいって。
 バカだと思いました。主は考えの甘いお人好しだと、そう思いました。どんなに幸せな人も、死ぬ時は死ぬし、壊れる時には壊れるものです。
 ならば、幸せであることに、何か意味があるのか、生きることが楽しくて死んでいく人と、そうでなくて死んでいく人と、行き着く場所に違いがあるのか。
 だけど、そう思っていた僕は、その時の僕は、やっぱり、毎日が楽しくなかった。生きることが嬉しくなかった。幸せな人間じゃ、なかった。
 だって僕には、心配してくれる人はいても、喜びを分かち合う人はいなかった。待っていてくれる人はいても、共に歩く人はいなかった。
 エリさんの隣で流す涙なら、僕はそれでかまわない。エリさんのために胸を痛めるなら、それは僕にとって不幸じゃない。
 僕はエリさんと一緒に生きたい。例えこの先に死が待っているだけだとしても、僕はエリさんと共にありたい。
 エリさん、僕は一生あなたを愛します。僕を、選んで下さい」


 そんでエリさんがいいよって言って、ルー君がこの耳がしかと聞きましたと言って、エリさんと夜月はハッピーエンドです。
 あーーーーーー長かった。お疲れ様私。お疲れ様です、読んで下さった方々。

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