絵日記ログ・クレア紹介7
 さて、魔王アイミが誘拐され、それを救出するんですけど、その時、クレアは自分の一番の必殺技(笑)で、ファーストを廃人にします。
 ファーストの身体は、サードとフォースに回収されて、エリさんの元に戻るんですが、エリさんはファーストが壊れちゃったことにショックを受けます。そんで、魔鏡(サード)に寝首をかかれます。魔鏡はエリに化けて、フォースを従わせ、やがて世界を破壊する活動を始めます。この辺の流れも詳しくはエリさん紹介のログをみてね。
 で、ですね、思い出して欲しいのですが、フォースには未来視の能力があるんです。エリさんがイリジャを誘拐し、イリジャの能力の謎を解明し、それと同じ原理でフォースに未来視の能力をつけたんです。
 イリジャの能力は他人の心を読む能力で、フォースは少し先の未来が分かる能力なんだけど、どちらも仕組みは一緒で、運命システムにアクセスして内容を読み取とるという能力なんです。イリジャは、目の前にいる人物の「一瞬過去の感情(と思考)」のデータを読み取り、フォースは、記録から演算される「運命システムが予想する未来」を読み取るんです。
 運命システムってナンジャラホイ?って方のために。運命システムというのは、創造主が作った魔道システムの一つで、だてでん世界で起こった出来事を全て記録するというものです。運命システムには全ての過去が記録されていて、それらをつきあわせると、直次の未来が予想できるのです。その直次の未来から更に次の未来が予想でき……という感じで、運命システムは、未来を見ることが出来るんです。
 フォースは、この運命システムが予想した未来を、読み取る能力があります。
 魔鏡という人は、結構慎重な人で、しかもエリさんを裏切ってからちょっと疑心暗鬼気味になってて、いつ敵に襲われるか分からないgkbrってなってます。それで、安心するために、フォースの未来視の能力を多用するんです。魔鏡は、エリのそれまでのアジトを放棄して、新しい根城を用意するんですが、その場所が敵に知られたら大変だと恐れていました。だから頻繁に根城を移動したりしてました。その際に、どこに場所を移せば安全かを、逐一フォースの未来視で調べさせてたんです。他にも自分が行動を起こすとき、どういう結果を得られるか、フォースに調べさせました。

 で、ですね。もうひとつ、ケイタ君のことを思い出して欲しいんです。ケイタ君は、元々は天界に生まれた天使でしたが、創造主の引き抜きにあって、運命システムの管理者になった人です。運命システムの管理者というのは、運命システムに魔力を供給する仕事です。特典として(オイ)、運命システムのデータを見られます。運命システムの管理者は最初はエイジが一人でやってたんですが、エイジはこの仕事が退屈で面倒なので、あんまりやりたいと思ってませんでした。創造主はエイジよりも従順な管理者が欲しかったので、ケイタを引き抜いたのです。
 ケイタは運命システムの管理者として運命システムに魔力を吸い取られつづけているんですが、フォースが未来視を多用することによって、運命システムへのアクセスが多くなって、魔力をいっぱいいっぱい吸い取られてしまったんです。
 あんまりちゃんと考えてないんですが、運命システムに魔力を供給するには、なんかこうシステムと自分の精神とを繋ぐんですよ。それで、そうやって自分の精神をシステムに対して晒してる状態っていうのは、あんまりいい状態じゃなくて、下手したらこっちの精神が痛んじゃうわけです。だからそうならないように、魔道で自分の精神を守りつつ、魔力を流し込む、みたいな、そういう風にしなきゃいけないんです。
 で、運命システムがアクセス過多で、魔力を大量に吸い取られたケイタは、へろへろになって、MPぎれで、自分を守るための魔道が発動できなくなっちゃったんですね。それで何が起こったかというと、運命システムが記録している過去のデータが、ケイタの中にどばーっと流れてきてしまうんです。それでケイタは、ものすごくたくさんのものを見ます。それは主に、悲惨な出来事でした。過去の歴史の中の、悲惨な出来事の情報が、大量にケイタに押し寄せて、ケイタはそれらを自分で体験したかのようなそんな精神状態になるんです。そんでまあ、ケイタの心は壊れてしまいます。
 エイジが異変に気づいて駆けつけるんですが、ケイタはもう完全に使い物にならなくなってます。エイジがとりあえず魔力供給をするんですが、ケイタどうしようと、困り果ててしまいます。
 エイジは、精神を統べる者、マインドマスターと呼ばれていますが、その名は伊達じゃなくて、相手の精神に直接影響を及ぼせる特殊能力を持っているんです。この辺の、スピリットシェルがどうしたこうしたって話は、エリさん紹介のログを見て下さい……サーセン。そんで、本来なら、心が壊れてしまった人を無理矢理直す(治すじゃなくて)のは、エイジの専売特許なんですが、ケイタに対してだけは、エイジは精神をいじくれないように制限がかかっているんです。エイジは、創造主の部下ってわけではなくて、見返りがあるなら協力するみたいな、そいう立場の人で、しかもとっても鬼畜な性格をしています。エイジは他人の記憶を消去したりねつ造したりすることが出来て、それを使って色々非道いことをしてたりするので、創造主は一緒に仕事させるケイタが危ないんじゃないかと思って、ケイタの精神をエイジがいじくれないように制限したんです。
 その制限の所為で、エイジは心が壊れてしまったケイタを、直すことが出来ませんでした。ケイタが使い物にならなければ、エイジが運命システムに魔力供給しなくてはならず、エイジはそれがいやでした。ケイタを回復させることが、エイジにとって緊急課題になったのです。

 アヤメ君に死亡フラグを立てておいて、ケイタが半死っていう超展開?ですが、そろそろ寝ようと思います。
 ケイタがどんな状態かっていうのはその、えーと、なんかこうずっとガクブルして、ちょっとエイジが動いただけで、ビックリして怯えるみたいな、常にトラウマスイッチオンしてるみたいなそういう感じです、はい。
 ケイタとルレンの関係を復習しておいてもらえたら、次が楽だと思います。

 ケイタは運命システムの管理人をやっていたのですが、フォースが未来視の能力を多用したおかげで、ケイタは大量の魔力を吸い取られ、システムから自分の精神を守るための魔道を使えなくなり、あーなってこーなって、精神崩壊しました。(オイ)
 エイジが異変に気づいて駆けつけたとき、ケイタは既に使い物にならない状態でした。スピリットシェルを突破し他人の精神をいじくることの出来るエイジにとって、精神崩壊した人を無理矢理直す(治すのではなく)のは、本来ならば彼の専売特許なんですが、運命システムの管理者であるケイタの精神はいじくれないように制限されているのです。
 なので、エイジはケイタを無理矢理直すことも出来ず、心が壊れてしまったケイタを、どうしたものか、と思っていました。
 ケイタは運命システムから情報が逆流してしまい、世界中の過去の人々の悲惨な出来事を、一度に大量に見てしまいました。その所為で心が傷ついて、外界全てに怯えるようになってしまったのです。ケイタは自分を守るために心を閉じ、しゃべることが出来なくなってしまいました。しゃべれないだけじゃなく、エイジが話しかけても、言葉を理解しようとしなくなっていました。

Back
-TOP(フレーム復帰)
-月面研究所