絵日記ログ・クレア紹介6
 どうにも私の考える三角関係はアレだなあ……うーんうーん。なんだかね、三角関係を考えるとね、くっついた二人より、身を引いた一人の方が、のちのち幸せになったりするんだよね…………。なんでかなあ。

 まあそんなわけでね、ルレンちゃんとアヤメ君は婚約破棄するんですよ。ルレンちゃんのお父さんは、ルレンちゃんの決心が固いのをみて、もうあきらめることにしました。ルレンちゃんのお父さんは、自分の会社を他人に継がせたくなくて、会社を継いでくれる人と娘を結婚させようって思って、アヤメ君との縁談を用意したんだけど、二人を婚約させてから、アヤメ君が進学できなかったこととか、ルレンちゃんがますますゴーイングマイウェーしまくってることとかで、もうだんだん自分の考えは甘かったなあと思うようになっていたのです。会社のこの先のことを冷静に考えるなら、血縁で繋がなくてもいいかあって思うようになったのです。なので、ルレンちゃんが勝手に婚約を解消したことを、認めます。

 アヤメ君はルレンとの婚約が無くなって、それまで一時の恋人としてしか扱ってこなかったクレアを、一生一緒にいる相手として選ぼうと決心します。
 クレアの方は、ルレンに泣かれたりして心が揺らいでいるのですが、でもやっぱり、クレアの出生を知り、クレアと一生を共にするということには、多少なりとも危険が伴うことを思うと、アヤメに全てを明かすことは出来ないという風に感じます。それに、クレアがアヤメを受け入れたのは、エリオットに似ていない彼とつきあえばエリオットのことを忘れられるかもと考えたためでした。ただ純粋にクレアを好いてくれるアヤメに対して、クレアは後ろめたく感じるのです。
 アヤメは自分がクレアだけを選ぶことが出来たら、クレアも秘密を明かしてくれるのではないかと期待していました。だけど、クレアの方は相変わらずな態度です。むしろ、落ち込んでるように見えます。アヤメは、ただ自分がクレアを選ぼうと決めるだけじゃ不充分だったのだと思うようになります。クレアの隣に並ぶためには、クレアの生きる戦いの世界に足を踏み入れることが必要なのではないかと感じるようになるのです。

 だてでん世界では基本的に、金髪の種族(ウェストブロンド)より黒髪の種族(イーストレイブン)の方が魔力が高いんですよ。生クレアは種族的にはウェストブロンドだけどアレは例外で;;
 アヤメ君は母親の家系はウェストブロンドだけど、お父さんがイーストレイブンで、アヤメ君自身はイーストレイブンの血が濃く出てます。だからまあ、一般人レベルだけど一応魔道はちょっとあつかえるんだよ。
 ルレンちゃんとアヤメ君の婚約指輪は、ルレンちゃんのお父さんがどっかから手に入れた珍しい魔道石で、二つ一組で特殊な効果が現れるというものでした。それで、そのことはルレンちゃんが片方が手元にあるときにちょっと調べてて、実験したりして、ある程度どういう効果が出るかとか分かってて、それをアヤメも知ってたんだ。
 普通の魔道石は、魔力の電池みたいな効果があるんだけど、この二つ一組の魔道石は魔道回路みたいな感じと思って下さい。魔道回路ってナンジャラホイだけど、まあそのふいんき(何故かry)でお願いします。
 で、どんな効果があるのかちゃんと考えてないんだ!(オイ) いやあ、だてでんって細かく設定されてるところと、丸投げになってるところの差が激しい……。まあちゃんと考えてないんだけど、なんか魔力を注ぐと勝手に大魔道が発動するみたいな? そんな感じ?(何)
 なんで魔道石の話したのかってのは察しの良いみなさんなら分かると思います。アヤメ君はクレアの隣に立つために、自分も魔王の敵と戦わなきゃならんって思ったんですよ。そのとき、手元にこの婚約指輪の魔道石があったわけです。アヤメ君はこの魔道石があれば自分も戦えるんじゃないかって思ったんです。

 前回までで、とりあえず、クレアとアヤメの微妙な仲とかを説明出来たかなと思うんですがー。
 クレアは魔王の部下で、世界の存亡をかけた戦いに真剣に挑んでるんだけど、アヤメはすごく一般人なんだよね。アヤメとクレアじゃ見てる世界が全然違うんです。アヤメとクレアは、すごく気が合って一緒にいる時間は楽しいっていうカップルだけど、それだけなんです。
 なんかもう、ただ一緒にいて楽しいだけじゃ「それだけ」とか「その程度」って評されるだてでんの世界観はコワイwww

 でもよくよく考えてみたけど、クレアの戦ってる敵って、具体的にはファーストなんだけど、ファーストってアヤメ君の住んでるアパートに住んでるんだよね……。あのアパート最終的には、エリさんと夜月と魔鏡君、ルー君とかぐやん、ファースト(とイリジャ)、っていう、エリさんと仲間たちの巣窟になるんだよね……恐ろしいぜ。

 クレアって、一人で背負い込むタイプの子で、周りに相談したりしないで、すぐ「私がなんとかしなきゃ」って頑なに思ってるんだよね。クレアはホントにすごい魔道士で、クレアが魔王城に来たばかりの頃は、魔王の周りには、緑月さんとかエイジとか、クレアから見ても一目置く魔道士がいたんだけど、緑月さんもエイジも、魔王城を離れちゃうし(元々エイジはあんまり魔王城にはいなかったけど)、新しく魔王城に来たユラやルレン、ハヤトなんかは、クレアにとってみれば格下でちょっと頼りない感じなんだよね。元々の性格的に、人を頼ったり、自分の悩みを明かしたりするタイプじゃないんだけど、その上、周りのことを頼りないって感じていて、よりいっそう「私がなんとかしなきゃ」って思いが強くなってるんです。
 私がクレアを未熟者だって思うのは、クレアがチームワークを信じないからです。ルレンはその点、元々の能力は低くても、努力とチームワークを信じる子だから私は高く評価しています。(何)
 それで、アイミさまっていうのは、かなり大らかな人で、アバウトでおおざっぱなんですよ。クレアは、エリさんに道を誤らせてしまったことについて責任を感じてるし、エリを倒さねばならない、自分が倒さなきゃならないっていう風につよく思い込んでるんだけど、アイミさまはエリにも事情があるんじゃないか、どうにかして、単に倒すとか止めるとかそういう以外の方法で、エリさんの野望をくじくことが出来るんじゃないかって思ってるんです。アイミさまはファーストに対してもそういう風に思ってて、ファースト自体がなにか悪人だとかは思ってないんです。そうじゃなくて、ファーストはやむにやまれぬ事情で敵対してるだけだって考えてるんです。だからアイミは、どうにかすれば、ファーストやエリさんとも仲良くできるはずだって思っています。
 クレアにとってはファーストは強敵だし、恐ろしいです。エリについても、倒さなきゃって思ってます。場合によっては殺してしまうことになっても致し方ないって思ってます。クレアがそれくらい思い詰めてるのに、アイミはかなり楽天的で、エリやファーストに対して同情的なので、クレアはハラハラするわけです。それで「私がなんとかしなきゃ」って思いも強まるし、お仕事頑張らなきゃってなるわけです。

 クレアとアヤメがつきあいだした頃は、エリの破壊活動も比較的穏やかだったんですが、だんだんとそれは激化していきます。その過程とか、詳しくはエリさん紹介のログを見て下さいませ。今回はエリさんの活動をダイジェストでメモ。天界の方(ルー君)はちょっと割愛。
・魔界のすごい魔道士をファーストに暗殺させる(星の民大量虐殺を含む)
・ファーストとかに歪みを呼ぶ魔道を使わせ空間を不安定にさせる
・ファーストを魔王都に寄留させる
・サードを完成させ、魔王都に送る
・イリジャを誘拐する
・フォースを完成させる
・スパイに来た夜月をいたぶる
・魔王アイミを誘拐作戦実行
 こんな感じで。後半に行くほど、クレアは忙しくなるし、精神的にも追い詰められて行くわけです。そんな時期に、アヤメに構ってられないのね。クレアはルレンに泣かれたこともあるし、アヤメと向き合うべきなのかも知れないって思ってはいるんだけど、目の前の戦いをなんとかしなきゃならなくて、落ち着いてアヤメと向き合えるタイミングがなかったんです。

 で、アヤメの方はというと、クレアはなんか知らないけど一生懸命魔王の敵と戦ってて、そんなクレアに自分はついて行けてないって感じてて、もし、自分も戦うことが出来たら、クレアの隣に立てるんじゃないかって思うんです。
 そんでアヤメは魔道士としては全く優秀じゃなくて、そのままじゃ足手まといにしかならないのは分かってる。でもルレンから返された婚約指輪の石が、珍しい魔道石で、魔力を流し込むとなんかすごい魔道が発動する、ってことを知ってるんです。そしたらアヤメは、この魔道石を使いこなせれば、自分も戦えるんじゃないかって思うわけです。
 この魔道石の効果についてあんまり考えてないんだよね;;; なのでまあ、そんなもんなのかなって思ってて下さい。すいません。
 アヤメ君は本読んだり勉強したりルレンに相談したりして、魔道士として戦う準備をするのね。でもそれをクレアには言いたくなくて、秘密にしています。クレアはアヤメが戦いたいって思ってるなんてこれっぽっちも知らないんです。
 ルレンは、アヤメは元々の才能も、センスも、全然優秀じゃないし、戦士としては見込みがなさそうなのを分かってるんですが、アヤメが自分から勉強したい修行したいって言うので、教えてしまうんです。アヤメが例の魔道石を扱うことについても、ルレンはあんまり乗り気ではありませんでした。例の魔道石は、どういう効果があるのかハッキリ分かってるわけではなくて、ルレンの簡単な実験で予想が立ってるというだけなので、武器にするにはちょっと危ないんです。ルレンは魔道石を使うのは危ないからよした方がいいってアヤメに言うんですが、アヤメは魔道石以外に自分に見込みが無いことが分かるから、それにかけるしかないんです。

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