絵日記ログ・クレア紹介4
 まあ、そんなわけで、クレアはアイミに仕えるようになり、アイミを守り、サポートするようになります。クレアは空間制御システムに魔力を供給するやり方を、アイミから習います。アイミにもしものことがあったり、アイミがどうしても魔王城を離れなくてはならないとき、クレアがアイミの代わりをつとめられるようになったのです。と言っても、空間制御システムはものすごい魔力を消費するので、いくら「すごい魔道士」のクレアでも数日が限界です。まあなんだ、アイミは毎日ずーっとやっててもピンピンしてるので、そこからなんというか、アイミの魔力容量はどんだけなんだよ!チート!って思ってくれたらそれでいいです。(何)
 それでそのうちエリさんの世界破壊工作が始まります。エリさんは、敵対したときにやっかいと思われる魔界の有力な魔道士をファーストに暗殺させます。そんで魔界ではすごい魔道士ってほんと数えるほどになってしまうのです。エリさんはなるべくこっそり活動していたのですが、やがて魔王陣営もエリさんの破壊活動を知るようになります。
 というのも、ファーストは、古い5種族のうちのひとつ星の民の魔道士を大量に殺したのです。星の民はとても排他的な性質で星の塔と呼ばれる塔に住み外部との接触は無いという感じでした。なのでエリさんは大々的に惨殺しても、そのことから創造主及び魔王側に目をつけられないのではと思っていたのです。しかし、ファーストの星の民大量虐殺は、運命システムの管理者であるエイジの情報提供によって、魔王アイミの知るところとなります。
 「青髪青目の男が星の民のほとんどを殺した」という情報が魔王城に届きます。それを聞いて、クレアはハッとします。青髪青目は、魔界の古い5種族のひとつブルーソードの特徴で、エリはその最後の生き残りです。魔界にはエリ以外に、青髪青目の人物はいないのです。エリは創成魔道を使うことが出来ます。創成魔道はとっても難しいので、最初から思い通りの人間を造ることは出来ません。だから最初に造るとしたら、それは自分の身体を元にして自分とよく似た人物になるというのがセオリーでした。だから「青髪青目の男」と聞いて、クレアはそれがエリの造り出した人造人間だろうと思い至るわけです。
 クレアは気が気でなくなります。クレアはエリに対して責任を感じており、そのエリの造り出した人造人間が、星の民を殺したのです。自分の所為でこんなことになったと言うクレアに、アイミはそんなことないよと言いますが、クレアの自責の念は収まりません。クレアは星の民からもっと詳しいことを聞けないかと思い、星の塔へと向かいます。しかし星の民は排他的であり、クレアを受け入れてくれませんでした。しょんぼりしてクレアが近くの花街をウロウロしていると、ファーストと出会います。
 この辺の細かいところは、図書館にある「First First Memory」って話を是非、是非、是非読んで下さい!(オイ)
 そんでまあ、ファーストとクレアは初めて会い、お互いに強敵であると認め合う訳です。

 「First First Memory」のクレア視点を書きたいと思って早数年。皆様いかがお過ごしですか。(何) 冒頭ちょっとだけ書いたんだけど、クレアがアイミ好きすぎて「なにこれ……」って思ってから筆が止まってしまった。というか、設定の説明ばっかりになっちゃって、面白く書けないからってのもあるんだけど。

 クレアはファーストに会い、強敵であると認め、魔界中を転々として破壊工作をするファーストを監視するために、自分も人造人間を造り出します。
 クレアは創成魔道をあつかえるけど、エリに比べたら全然ヘッポコなので、出来上がった人造人間もヘッポコです。(オイ) クレアは生クレアが大好きだった幼なじみのエリオットに似せて、金髪碧眼の美少年を造り出し、エリオと名付けます。エリオとクレアは表向きは姉弟と言うことになってます。
 エリオは「人造人間は造り主が大好き」というだてでんのお決まり通りに、クレアのこと大好きです。(笑) クレアの方はもうちょっとドライなんですけどね。
 エリオ君ね、昔は結構好きだったんですけどね(私が)、今はあんまりなんにも思わないので、すごく不遇な扱いになってますけど……うん。まあその、とりあえず。美少年です。(オイ) クレアって面食いなんだよ。エリさんも面食いだけどね、負けず劣らずクレアも面食いだと思ってる。エリオは美少年なんですよ。通りを歩いたら、みんなが振り向くくらいの。エリオは目立つのが嫌なので、いつもフードを目深にかぶってるんですが、そうすると逆の意味で目立つことに、本人は気づいていないのです。ってキャラです。(何)
 クレアはエリオを頑張って造り出し、ファーストの監視役として放ちます。ファーストが魔界をウロウロする間、エリオはその後をついて回るのです。エリオには大した戦闘能力が備わっていないので、ファーストもエリさんもエリオを脅威とは見なさず、ついてくるままにしていたのです。まあ、その、重要な局面ではいつもエリオ君はファーストにまかれて、涙目になって、クレアんからもなにやってんの!って叱られるんですけどね。
 ファーストがイリジャを助けたとき、イリジャを魔王城に連れて行ったのはエリオ君なんだよ、って言ったっけ? 言ってない? まあなんだ、一応、その、活躍してるよ、エリオ君。うん。いつも非道い目にあってるけどね……。主にファーストから操を守るのに苦労している気がする。(待て)

 エリオが出来上がったばかりの頃、クレアはふと思い立って、生クレアの故郷の村を訪れます。生クレアの妹クリスと幼なじみのエリオットは結婚しており、子どもも2人います。クリスとエリオットは突然現れたクレアが死んだ生クレアにそっくりなのでビックリします。クレアと生クレアは肌・目・髪の色が違うし、そもそも生クレアが生きていたらクリスより年上なわけで、外見が16才の少女のままのクレアとは年齢があわないわけです。
 なんか説明してないような気がするんですが、クレアは16才のまま時が止まってます。生クレアは自分の分身としてクレアを生み出しました。生クレアは自分は病気で大人になる前に死ぬだろうという意識が強く、「自分が大人になる」というビジョンを持っていなかったのです。なので、その分身として生まれたクレアは大人になることがない存在なのです。いつまでも16歳の少女のままなのです。
 それでまあ、クレアは生クレアの村を訪れ、家の前をウロウロするんですが、クリスに呼び止められ、クリスはクレアが姉にそっくりなのを見て驚き、別人だろうとは思うのですが、クレアのことが気になって、泊まるところが決まってないならうちに泊まりなよと誘います。それでクレアは、クリスとエリオットの家に一泊して、生クレアのお墓参りに行きます。
 クレアは、「自分の出生を他人に明かせない」ので、クリスとエリオットにも自分が何者であるか言いません。だけどクリスとエリオットは、クレアから何かを感じ取ります。朝、生クレアのお墓の前で、エリオットがクレアに声をかけます。「君は俺の知ってるクレアじゃないのか?」と。でもクレアは、「私はあなたの知ってるクレアとは違う」と言います。エリオットは「じゃあ君は何者なの?」と言い、クレアはそれに苦笑いして「幻を見たんだよ」と言って、去ります。
 ↑この話は中学の時に1回書いたんですが、今読み返したらあまりの中二っぷりに、体中がかゆくなりました。 し ぬ ……!

 生クレアがエリオットに恋をしていたように、クレアもエリオットに恋をしていました。だけどエリオットはクリスと結婚し、幸せな家庭を築いています。クレアは、クリスとエリオットと会うことで、昔3人で一緒にいた時間は、もう二度と戻らず、クリスとエリオットの間に自分の居場所は無いのだなと実感するのです。それと同時に、大人になったエリオットを見て、自分が求めているのは、少年だった頃のエリオットだったんだなあ、とも思うわけです。クレアは、大人になったクリスとエリオットを見て、自分だけ時間が止まっているように感じます。そのことに疎外感を感じて、ますます「自分の出生を他人に明かせない」ようになるのです。
 クレアは魔王城でおつとめしながら、まあそれなりにそのまあ、恋愛とかしてたと思うんだけどね。クレアってアイミさま命!だけど、ちゃんと彼氏もつくるよってところが、とってもスイーツ(笑)でいいと思うんですが、ダメですか。(何)
 クレアはまあその、そんなに深い仲ではないけど、お付き合いしてた男性が何人かいたんですよ。あ、同時に何人もじゃないですよ。(笑) クレアってけっこう外見かわいいので、声をかけられるんだよね。そんで気が向けばそういうのについて行くので、まあそんな感じで。(何) だけどまあ、その、クレアは自分の素性や出生を明かさないので、恋人が出来たとしても、寄り添って励まし合うような関係にはなれず、クレアがなにか満たされるようなことは無かった、のです。しかも何人かとつきあった後に、クレアはその誰もが、外見がどこかしらエリオットに似てることに気づいて、がっくしするわけです。なんだあ、エリオットの代わりに彼らとつきあってたのかあ、私ってバカだなあ、ってなるわけです。
 そんでまあ、最終的にアヤメ君と出会うわけですが。

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